昨日豊田スタジアムで行われた名古屋戦は終始主導権を取られる苦しい戦いとなりましたが、後半27分以降の2得点で逆転し名古屋を首位から引きずり下ろしました。
ここまでリーグ戦は不動の先発メンバーで戦ってきた広島ですが、昨日は初めてダバツを先発で起用して次の布陣でスタートしました。
下田
森崎和 戸田 ダバツ
青山
駒野 服部
柏木 森崎浩(→平繁70分)
佐藤寿 ウェズレイ(→高柳89分)
(→盛田86分)
SUB:木寺、吉弘、桑田、高萩
対する名古屋は前節からGKが交代して、GK:櫛野、DF:竹内、大森、増川、MF:中村、藤田(退場76分)、本田、山口、中村、金(退場89分)、FW:ヨンセン、杉本(→玉田45分)。序盤は名古屋のペースで、中盤で細かく、またワイドにパスをつないで広島ゴールに迫り、5分の中村のシュートを手始めに竹内、本田らが遠目からでもどんどん狙ってきます。15分には左サイドでのスローインから切り込んで来たヨンセンがフリーになり決定的なシュート。しかし狙いすぎたかわずかに右に外れます。サンフは名古屋の攻勢に押されてずるずると下がってしまい、なかなか攻撃の形を作る事ができません。そして前半22分、広島の右サイドに出されたパスに森崎和の対応が遅れ、杉本に持ち込まれると深い位置からクロスを入れられます。戸田が触り、ダバツもクリアを試みたものの及ばずボールはファーサイドへ流れ、ここに走り込んだ中村に押し込まれて先制点を許してしまいました。
しかしサンフは、この2分後にワンチャンスを生かして同点に追いつきます。右サイドでボールを持った駒野が柏木にボールを預けると、本田を振り切って右サイドをダッシュ。ワンタッチで出されたボールを受けるとループ気味のクロスを入れます。ニアに飛び込んだ佐藤寿がDFを引きつけると、ファーサイドでフリーになったウェズレイが悠々と頭で押し込みました。名古屋はその後も積極的にゴールを狙ってきますがほとんどが可能性の低いミドルシュート。サンフはシュートこそ打てなかったものの高い位置でボールを動かせるようになり、何とかイーブンペースに持ち込んで前半を終えました。
後半の立ち上がりもペースは名古屋。0分の本田のシュートや5分の本田のFK、6分の増川のシュート、9分の玉田、増川のシュートなど、どんどんゴールを狙ってきます。サンフも2分にダバツのロングパスで抜け出した森崎浩がいいクロスを入れたもののわずかに合わず。10分には服部が左サイドを突破して最深部からクロスを入れましたがクリアされます。両者アグレッシブにゴールを狙う展開から後半17分、名古屋が左サイドからのCKを得ます。この時、相手選手と交錯した駒野が担架で運ばれ守備が1人少ない中で守る広島は、ややマークが曖昧になったのか走り込んで来た増川に押し込まれ、再びリードを許すことになりました。
これでやや落ち着いた名古屋。逆に広島はアグレッシブさを取り戻し、相手ゴールに迫るシーンが増えます。20分に駒野が右サイドを突破してグラウンダーのパスを入れたものの佐藤寿はわずかに届かず。25分には運動量の落ちた森崎浩に代えて平繁を投入し、トップ下に入れて攻撃のギアを入れます。そして27分、ショートコーナーのボールをウェズレイがロングボールを入れ、ファーサイドでダバツが折り返したボールを戸田がヘディングシュート。GKが弾いたもののその前にいた佐藤寿に当たってゴールに転がり込み、同点に追いつきました。
サンフはその後も更に攻勢を続け、30分には柏木のクロスをウェズレイがダイレクトボレーで叩き、ポストの跳ね返りを佐藤寿がシュートしましたが枠外に外れるなどチャンスを作ります。そして31分、左サイドから佐藤寿が中央にロビングのパスを入れ、平繁がスルーして柏木が突破を図ります。混乱する名古屋の守備陣。柏木がペナルティエリア内に侵入したところで、たまらず藤田が足を引っ掛けてしまいます。当然のPK。そして藤田は退場。PKのボールはウェズレイが慎重に蹴り込み、この試合初めて広島がリードを奪いました。
その後再び同点に追いつこうとする名古屋でしたが、中盤の司令塔を失ったためか有効な攻撃を構築できません。逆にサンフは後半37分の戸田のシュートや38分のウェズレイ、44分の平繁など決定的なシュートを何度も放ちます。後半44分には金が2枚目のイエローで退場となり、2人少なくなった名古屋は更に攻め手を失います。最後の名古屋の左からのCKもDFがしっかりとはね返し、終了のホイッスルとともに豊田スタジアムのアウェイゴール裏には歓喜の声が鳴り響きました。
試合後に名古屋のフェルフォーセン監督が「私たちも今シーズンベストの戦いをした」と語っていたように、この日の名古屋は素晴らしいサッカーを展開していたと思います。前半の広島は相手の動きとボール回しにいいように