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2007/03/18

第3節G大阪戦

昨日万博で行われたJリーグ第3節G大阪戦は、二川、遠藤、バレーに決められ0-3で完敗。今季初の黒星を喫しました。
 マレーシアから帰国したばかりの青山は元気に先発から出場し、前節までと同様のメンバーでスタートしました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:河野、吉弘、ダバツ、高柳、桑田、高萩、平繁
 対するG大阪のメンバーは、GK:松代、DF:加地、シジクレイ、山口、橋本、MF:明神、遠藤、家長(→前田79分)、二川、FW:マグノ・アウベス、バレー。立ち上がりから両チームとも中盤のプレッシャーを厳しくして、ハイレベルな攻防を繰り広げます。7分には橋本のクロスにバレーが合わせようとするも駒野がカット。8分にもマグノ・アウベスが鋭い足の振りからシュートを打ってきますが枠外に外れます。サンフは11分に柏木がミドルシュートを放ったのを初めとして遠い距離から狙って行きますが、枠を捉える事ができません。そして13分、サンフの中盤が遠藤にプレッシャーをかけに行きましたが、一瞬早く繰り出されたパスがDFラインの裏へ。これで抜け出した二川が冷静にシュートを決め、ガンバが早い時間帯にリードを奪いました。
 これですっかり落ち着いたガンバは、DFラインと明神がウェズレイを挟み込んで自由を奪い、両サイドが下がり目のポジションで服部、駒野の突破を許さずサンフの攻め手を封じます。サンフはDFラインでボールを繋いで相手の守備陣の綻びを探しますが、足元パスばかりでは崩すことが出来ません。時折柏木が激しい動きからチャンスを作ろうとしますが単発的。逆にガンバはサンフの左サイドを狙った攻めを繰り出してきて、マグノ・アウベスが、家長が、加地がシュートを打ってきます。前半のサンフは苦しみながらも何とか我慢する、と言う展開でハーフタイムを迎えました。
 問題点に修正を施し、全体的に動きが活発になったサンフは後半に入って攻めに出ます。そしてサンフがペースをつかみかけた、と思われた後半8分、この日最大のポイントとなるプレーが起きます。ガンバの攻撃を凌いで下田がキャッチした後、DFラインから繋ごうと戸田にボールを渡します。しかしここにプレスをかけてきた遠藤がボールを奪い、そのままシュート。これが綺麗に下田の横を破って、痛恨の失点を喫してしまいました。
 これでリスクをかけてでも攻めなければならなくなったサンフ。逆にガンバはじっくりと構え、カウンターから逆襲を狙います。そして17分、DFラインからのロングボールで抜け出したバレーがうまく身体を入れてボールをキープすると飛び出した下田をかわして強引にシュート。高く上がったボールにDFのクリアも及ばず、試合を決定づける3点目となってしまいました。
 その後もカウンターからバレーを走らせDFラインの裏を狙ってくるガンバに対し、サンフは主に右サイドを崩してクロスを入れるもののことごとくシジクレイにはね返されます。後半22分には駒野、35分と43分には森崎浩がシュートしますがいずれも枠外で、なかなか得点の香りがしないままに時間だけが過ぎて行きます。結局そのまま選手交代もなく後半も見どころの少ないままにタイムアップ。ゴール裏に詰めかけたサポーターも、挨拶する選手を前にコールもブーイングも無く憮然と見つめるだけでした。
 このゲームですが、サンフは正面からぶつかって木っ端微塵に砕けた、と言う感じだったと思います。強力なツートップに代表クラスの中盤を揃えたG大阪がしっかりとサンフレッチェ対策を立てて臨んできて、その壁にはね返されたと言う事だったように思います。FC東京戦で猛威を振るった2トップは一度も決定機を作れず、その分柏木や森崎浩がミドルレンジから狙いましたが、どれも枠を捉えることはできず。最後まで攻撃の形を作ることが出来ませんでした。またDFラインと中盤でボールを回しながらウェズレイへのクサビを打って攻撃を組み立てる、と言うパターンが見抜かれていたのか、前線でボールキープが出来ずボール回しを狙われました。そしてボールを奪われるとドリブルとパス回しで引きつけられて数的不利を作られて、深い位置まで突破される、と言うパターンが頻発。決定機の数は失点シーンの倍以上で、よく3点で収まったと言っても良いぐらいでした。ガンバは早い時間帯でリードを奪ったため慌てるシーンすらなく、最後には運動量でも上回ることが出来ず、追い上げすらままなりませんでした。現時点でのJリーグ最強、とも言えるガンバに個人戦術やチーム戦術、そしてそれらの完成度でも上回られてしまっては、勝てる望みはない、と言わざるを得ず、ペトロヴィッチ監督が率いてまだ丸1年経たないチームには、まだまだやるべきことがあると言うことなのだと思います。
 ただ、注意すべきなのはその内容だと思います。今年から4バックにして昨年以上に「超攻撃的」をうたっているガンバですが、しかしその裏にあったのは選手全員の高い守備意識でした。山口のラインコントロールに他のDF3人も連動して佐藤寿の飛び出しを封じ、両サイドはしっかりとポジションを取って服部と駒野の自由を奪い、中盤は高い位置でボールを奪うとここぞと言うところで前線にボールを供給して来ました。サンフのミスが多かったのは事実ですが、それは別に気持ちが緩んでいたからではない、と思います。ガンバがピッチ全面でプレッシャーをかけてきたために一人ひとりの余裕が失われ、パスの出し手と受け手の間のコンビネーションにズレが生じたからだと思います。そしてピッチ上の11人がバラバラにされ、チームとして連動して動くことが出来なくなってしまった。一人ひとりの選手は頑張っているのにチーム全体で戦っているように見えなかったのは、まさにそのガンバの戦略にはまってしまったからだと思います。結果も内容も悔しいのですが、しかしこの敗戦は必然で、負けるべくして負けたと言わざるを得ません。
 試合終了後ゴール裏に挨拶に来た選手達は一様に冴えない表情で、特にシュートゼロに終った佐藤寿は悔しさを噛みしめながらいつまでも佇んでいました。また戸田は「今日は語ることは無い」と憮然としていたそうですが、しかしここで大事なことはミスを後悔することよりも、ガンバとの差を今後どのように詰めて行くかを良く考えることではないか、と思います。一人ひとりの力の差とチームとしての総和はやや差があるかも知れませんが、しかしその差は埋めることの出来ないほどの絶望的なものではないはずです。少なくとも昨年の同じ時期にビッグアーチで惨敗を喫した時のように、どうしようもないほどの力の違いがあったわけではありません。むしろほんのちょっとの個人の差、ほんのちょっとの運動量の差、そしてパスやシュートの精度の差が積み重なって3点差と言う結果になっただけであって、どれも追いつくことは可能だと思いますし、またそうしなければならないと思います。幸い、次のガンバとの対戦が4日後にあるので、ここでこの試合の轍を踏むことなくしっかりとしたサッカーを貫いて欲しい。ぶつかった壁の高さに怖じ気づくことなく、自分たちの力で打ち破って欲しいと思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

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