アジア大会パキスタン戦
昨日U-21日本代表はアジア大会の初戦をパキスタンと戦い、3-2で辛勝しました。
日曜日のJリーグの試合を優先して2つに分かれてドーハ入りしたU-21代表でしたが、先発の11人中7人を遅れて合流した選手から選んで、GK:松井、DF:青山直(→田中)、一柳、水本、MF:辻尾、青山敏(退場89分)、谷口、本田圭、増田(→本田拓)、FW:カレン、平山(→前田77分)、と言う布陣でスタートしました。いきなり先制点を挙げたのは日本で、2分に本田圭が直接FKを決めました。そしてその後も技術に勝る日本のペース。前半は一度危ないミドルシュートを打たれたもののほぼ日本がボールを支配し、32分に青山敏のパスを受けたカレンがDFラインとGKとの間にクロス。これを谷口が押し込んで2点リードで折り返しました。
後半も日本のペースだったのですが、しかしハードスケジュールの影響か日本の選手が徐々に動けなくなりパキスタンの逆襲を受けます。後半21分に谷口が辻尾のシュート性のボールを頭で押し込んで3点差を付けたものの、後半25分にはFKのボールがDFに当たって軌道が変わり1点を奪われます。続いて37分にはカウンターか左サイドを破られ、強烈なミドルシュートを沈められて1点差に迫られ、その後も攻め込まれるシーンが増えます。更に終了間際には青山敏が2枚目のイエローを受けて退場となり、数的不利となってますます苦しくなります。しかし日本は何とか落ち着いてプレーしてその後は決定機を与えず、何とか1点差で逃げ切りました。
この試合のポイントは、日本の選手の疲れと不安定なジャッジにありました。先週の韓国戦に出場し、Jリーグにも出ている選手にとっては、12日間で5試合目と言う強行日程。特に日曜日に試合に出た選手はすぐにカタールまで移動して休む間も無く試合になった、と言う感じで、これで動け、と言っても無理な話でしょう。タイトルのかかった試合なので1試合でも無駄にしたくない、と言う反町監督の意図も分からないではないのですが、それにしても相手を考えてもう少しフレッシュなメンバーを使っても良かったのではないか、と思えてなりません。また、ジャッジも全体的に日本に厳し目で、特にパキスタンのラフプレーにはおとがめ無しで日本に不利な笛ばかりを吹かれていたような気がしてなりませんでした。青山敏のイエローは1枚目はハンドを取られたもので2枚目は危険なタックルだったのですが、ハンドは仮に手に当たっていたとしても意図的だとは思えないシチュエーションでしたし、2枚目はイーブンボールに2人が飛び込んだシーンで青山だけが悪かった、とは思えません。むしろあれだけ不安定なジャッジが続く中で日本の選手がよく最後まで切れずに戦った、と言って良いぐらい。アジアの戦いの厳しさを改めて思い知らされる試合となりました。
ところで不運な退場を食らった青山ですが、全体としては良いプレーを見せていたと思います。中盤の底に位置して相手の攻撃を止め、またボールを散らして味方の攻撃のリズムを作る役割で、判断の速さとパスの正確さはさすが、と言えるもの。2点目の起点となったパスはDFラインの裏を狙っていたカレンにダイレクトで送ったもので、非常に質の高いものでした。またFWを追い越して前に出る動きやミドルシュートも何度も狙っていて、日本の中盤にダイナミズムを与えていました。ただ、さすがに後半は疲れが出たか動きが悪くなり、ボールを失うことも多く相手にペースを握らせる原因になってしまったような感じもありました。退場処分を受けたのは残念ですが、しかしこれで次の試合はゆっくりと休めることになり北朝鮮戦以降に向けて鋭気を養うことができます。反町監督にとって青山の不在は痛いと思いますが、本人にとってはこの退場はむしろ良かった、と言えるかも知れません。
一方前田は後半32分からの登場で、前線でボールを失うことの多かった平山に代わって投入されました。その出来は、と言うと悪くは無かったものの流れを変えるほどのインパクトも無く、むしろチーム全体が押し込まれる中に埋没してしまった、と言う印象でした。一度相手のDFと競り合いながらボールをキープしてシュートまで持ち込みましたが、見せ場と言えばそのシーンぐらい。まだまだオフ・ザ・ボールの動きが少なく、課題は持ち越しと言うところではないでしょうか。家長と細貝が土曜日以降の合流になるため少ないメンバーで戦わなければならない事を考えると、前田が起用される機会はまだまだあるはず。その時には思い切ったプレーで、彼自身の「良さ」を発揮して欲しい、と思います。
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