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2006/08/27

第20節鹿島戦

昨日カシマスタジアムで行われた第20節鹿島戦は、青山のJリーグ初ゴール等で2-0で勝ちました。
 前節プロ初ゴールを決めた柏木を2試合ぶりに先発に起用して、ペトロヴィッチ監督は次の布陣で戦いました。
        下田

   森崎和  戸田  ダバツ

        青山
李                服部
   柏木       森崎浩
   (→中里89分)
    佐藤寿   ウェズレイ(→高柳89分)
    (→上野89分)

SUB:木寺、八田、盛田、前田
 対する鹿島は出場停止のファビオ・サントスの代役として野沢を起用して、GK:曽ヶ端、DF:内田篤(→深井54分)、岩政、大岩、新井場(→ダシルバ80分)、MF:青木、フェルナンド(→田代80分)、小笠原、野沢、FW:アレックス・ミネイロ、柳沢、と言うメンバーでした。広島ボールでのキックオフでしたが立ち上がりに攻め込んで来たのは鹿島。サイドの裏のスペースを突かれて攻め込まれます。しかしこれを落ち着いてはね返すと徐々に中盤での守備が機能するようになって、スルーパスから佐藤寿や柏木が相手のDFラインの裏を狙います。13分には遠い位置から佐藤寿が思いきってループ気味のシュートを打ちましたが枠外。18分にはCKの折り返しをウェズレイが狙いましたがDFに当たります。また19分と20分にも速攻から佐藤寿、ウェズレイが飛び出しましたがトラップのズレでシュートまで行けません。鹿島は23分にアレックス・ミネイロの縦パスを受けて反転した柳沢が決定的なシュートを放ちましたがわずかに枠外。32分には小笠原がDFラインの裏でフリーになったもののオフサイドに救われ、36分には小笠原のロビングのパスに飛び出した野沢がダイレクトで打ちましたがポストに救われます。サンフは攻めながらもなかなかシュートまで行けない時間帯が続きます。ロスタイムには左からのボールを柏木が落とし、ここに走り込んだ李が強烈なミドルを打ちましたが枠外。両チームともマイボールを大事にするレベルの高い攻防で、あっと言う間の45分間でした。
 どちらの監督も「積極的にシュートを打とう」と檄を飛ばしたハーフタイム。これをしっかりと実行したのはサンフレッチェの選手でした。3分にカウンターからウェズレイがシュートを放って曽ヶ端にストップされた直後のプレーで、柏木が高い位置でフェルナンドのボールを奪うと、青山に渡します。このボールを受けた青山はするすると上がって思いきってシュート。推定35mの距離から放たれた強烈なボールは、無回転で浮き上がるような軌跡を描きながら鹿島ゴールに突き刺さりました。
 その後もペースはサンフレッチェ。鹿島の選手の足が止まってスペースが空いてくるようになると、面白いようにパスが繋がって鹿島守備陣を蹂躙します。7分にはウェズレイがミドルを放ったものの曽ヶ端がキャッチ。12分にはカウンターから李が左からクロスを入れ、これに佐藤寿がフリーで合わせましたが力なく枠を外れてしまいます。また15分にも相手のカウンターのボールをカットして最後はウェズレイがシュートしましたがこれも枠を捉える事ができません。
 逆に鹿島は17分、右サイドを崩してアレックス・ミネイロがシュートしましたが、これは下田がビッグセーブを見せます。更に19分にもCKから岩政に決定的なシュートを打たれましたが、これも下田がファインセーブで凌ぎます。ただ、後半のピンチと言えばこの2回ぐらいで、それ以外の時間帯はウェズレイのキープ力と森崎浩と柏木の運動量、そして佐藤寿の裏を狙う動きで鹿島守備陣を揺さぶります。30分にはウェズレイがシュートしたもののポストに当たり、32分のウェズレイのシュートも枠を外れるなどなかなか追加点が奪えませんでしたが、しかしその揺さぶりが思わぬ形で出たのが後半39分のことでした。左サイドでボールを持った柏木がクロスを入れると、これがDFに当たってゴール前に上がります。追うウェズレイ、飛び出す曽ヶ端、必死で戻る深井。ルーズになったボールは深井がクリアしたかに見えましたが、しかしゴールラインを割ったのを副審が確認してサンフは待望の追加点を奪う事ができました。
 その後も攻勢は広島で、ウェズレイの、あるいは佐藤寿のシュートが何度も曽ヶ端を脅かします。また守備もしっかり集中して、鹿島にチャンスを与えません。結局ロスタイムの3分も何事も無く過ぎ、サンフは昨年に続いてカシマスタジアムで勝利の凱歌を挙げました。
 良い内容で戦いながらもなかなか結果の出なかった8月のサンフでしたが、ここでペトロヴィッチ監督が選んだ道は「我慢」でした。失点が続いていた戸田、森崎和、ダバツのDFラインは敢えていじらず、中盤も駒野を温存して李を続けて右サイドで先発起用。中里に代えて柏木を入れただけと言う布陣で、中2日のゲームを戦いました。そして、その結果がこれ。5位鹿島と堂々と正面から渡り合い、相手の攻勢をしっかりと我慢してペースを引き寄せ、最後は完全に自分たちのサッカーをやり切って勝利を収めました。これはもちろん「走って繋ぐサッカー」をやりきった選手たちが素晴らしかった、と思うのですが、それ以上に「我慢」によって選手の力を引き出した監督の勝利、と言って良いでしょう。携帯サイトによると監督はこの勝利に浮かれることも無く「我々はいい方向に向かっているのは間違いない。しかし、まだまだいいチームになっていくための過程なのである。どうか、その成長を我慢強く待っていてほしい」と語っていますが、まさにその通りだと思います。これからも素晴らしいサッカーをすることもあるだろうし、逆にどうしようも無いミスから負けることもあるでしょう。しかしそこで選手と監督を信じ続ければ、きっと大きな夢を見ることができるのだろうと思います。ただ、勝利の歓喜がアウェイでだけ、というのはやはり考えもの。次の水曜日の磐田戦では、こんどこそホームで勝利を見せて欲しい、と思います。

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