« 今日のFC東京戦 | トップページ | サテライト神戸戦 »

2005/10/16

第27節FC東京戦

 昨日味の素スタジアムで行われたJリーグ第27節FC東京戦は、2度のリードを守れず引き分けに終わりました。
 ベットが出場停止のサンフレッチェは、3試合連続で佐藤寿と前田のツートップで臨みました。
       下田(→佐藤昭59分)

駒野  小村 ジニーニョ  服部

       森崎和

  李(→ガウボン78分)茂原

       大木(→高柳74分)

    佐藤寿  前田

SUB:西河、ジョルジーニョ
 対するFC東京は加地が怪我のためベンチにも入らず、GK:土肥、DF:茂庭、ジャーン、今野、藤山、MF:馬場、宮沢(→金沢66分)、梶山、栗澤(→鈴木規56分)、FW:ルーカス(→ササ71分)、阿部、と言うメンバーでした。立ち上がりは両チームとも潰しあいに終始しましたが、ボールが落ち着くようになると徐々にサンフがペースをつかみます。9分には前田のクロスを大木が落とし、佐藤寿がボレーシュートを放ちましたが枠外。14分には駒野が右を突破してクロス、18分には李のクロス、21分には李のミドルシュートが土肥を襲います。25分には前田のCKがゴール前でワンバウンドし、これを佐藤寿が頭で押し込もうとしましたが枠外に外れます。FC東京はDFラインでパスをつないでも前に持ち込めず、可能性の低いミドルシュートを放つだけ。16分のルーカスのシュートが左ポストを叩いたシーンは決定的でしたが、それ以外は広島守備陣の集中が高くチャンスを与えません。逆に攻撃は駒野と李が何度も右からクロスを入れましたが、中とわずかに合わずシュートまで行けません。前半は両チームとも守りの堅さを発揮して、スコアレスで折り返しました。
 J1残留を確定するためには何としても勝ち点3が欲しい東京は、後半立ち上がりから積極的に攻めてきます。1分にはルーカスの突破の後のCKで今野がフリーでシュートしましたが下田がキャッチ。7分には宮沢のループパスで抜け出した阿部がシュートしましたが、下田が飛び込んでセーブします。この時、カバーに入った小村と絡んで痛む下田。その後、FC東京はカサにかかって波状攻撃を仕掛けてきますが、パスミスに助けられます。そして10分、カウンターから森崎和が攻め上がり、ペナルティエリアの前で前田にスイッチ。この動きが相手DFの裏をかいて、前田の左足のシュートが土肥の脇を抜いてゴールネットに飛び込み、サンフは待望の先制点を奪う事ができました。
 しかし、試合が本当に動いたのはここからでした。原監督は栗澤に代えて鈴木規を投入して左サイドからの攻めを強化し、11分にはいきなり左からのクロスでチャンスを作ります。そして最大のポイントは、この直後に下田が交代したこと。7分のシーンで右足を痛めた下田は痛みは無いものの力が入らない状態だったらしく、新人・佐藤昭に交代します。守護神がピッチを去ってプロ初出場のGKが後ろにいる、と言う状況になり、サンフの選手たちの神経は極限まで張りつめられます。14分には李のクロスに佐藤寿が飛び込みましたがジャーンがクリア。その直後のCKのボールはクリアされたものの、駒野のクロスを服部が折り返し、これを小村が押し込みましたがオフサイドを取られます。19分には前田のFK、22分にも駒野がFKでゴールを狙います。しかし原監督が金沢を投入し、右SBを務めていた今野をボランチに戻すと、一転してFC東京のペースに。更にササ・サルセードの投入により、広島ゴール前のシーンが増えて行きます。28分には阿部が決定的なシュートを放ちましたがジニーニョがクリア。直後には今野のシュートがポストを叩きましたが、跳ね返りを佐藤昭が必死で抑えてゴールを許しません。ところが31分、馬場?の何でもないロングボールをササが落とすと、そこに飛び込んでいた阿部が胸で落として反転してボレーシュート。もう一度やれ、と言われても二度とできない(たぶん^_^;)スーパープレーで、同点に追いつかれてしまいました。
 ここからは両チームとも肉弾相打つ必死の攻防。37分には広島のCKのクリアボールが鈴木規に当たり大きく跳ね、これをダイレクトで折り返した森崎和のボールを佐藤寿が叩き込んで再びリードを奪います。しかしその直後に右サイドを突破され、鈴木規のクロスが馬場にドンピシャで合ってゴール。激しい試合は同点のままで終盤にもつれ込みました。ササを起点に攻め込む東京。前田が、佐藤寿がチャレンジを繰り返す広島。どちらに転んでもおかしくない展開でロスタイムの4分はあっと言う間に過ぎて、両チームとも勝ち点1を分け合うことになりました。
 この試合、内容的にどちらが良かったか、と言うとサンフレッチェの方だったと思います。3試合目となった佐藤寿、前田のツートップは初のアベックゴールで結果を残し、代表帰りの駒野は疲れも見せずに攻撃に、守備に奮闘していました。またプロ初出場となった佐藤昭も、落ち着いたプレーで相手の決定機を防ぎました。怪我人が多くまだ「迷い」も見えるFC東京に対して広島の組織力は明らかに上で、勝ち点3を取るべきゲームだった、と言って良いと思います。昨年の味の素スタジアムで引き分けたときにはブーイングで迎えたFC東京のサポーターがこの日は拍手だったのは、苦しいゲームをよく引き分けに持ち込んだ、と言う気持ちが強かったからに違いありません。
 ではなぜ勝てなかったのか、と言うと一番大きな要因は「運」だった、と言わざるをえません。その最大のものは下田の負傷。佐藤昭は良く頑張ってはいたものの信頼感の点で下田に及ばないのは当然で、後半のサンフの選手たちの危機感、悲壮感はテレビの画面からも伝わってきました。またここで交代のカードを1枚使ってしまったために、終盤に西河かジョルジーニョを投入することができなかったことが微妙に影響していた、とも思います。更に、ジャッジの面での不運もありました。後半15分に小村がゴールネットを揺らしたシーンは駒野のクロスが服部に渡った時点でのオフサイドを取られたものですが、ビデオで見直したところ明らかに服部の場所よりもゴール側に1人残っています。こう言うことはあまり言いたくはないのですが、ミスジャッジで1点損したシーンだった、と言わざるをえないでしょう。逆に阿部のゴールはササがヘディングした瞬間に阿部の身体は半分前に出ていて、正確に見ればたぶんオフサイド。副審は完全にDFラインから遅れていて難しいジャッジとなってしまったわけですが、これも厳しい見方をすれば審判のミスです。サッカーに誤審は付きものとは言え、これだけ不運が重なると愚痴も言いたくなってしまいます。ただ、そんな状況になりながらもサンフレッチェの選手は最後まで挫けず、諦めずに戦い抜いたわけで、まずはその姿勢を賛えたい、と私は思います。
 しかしその一方で、プレー面でもう少し何とかならなかったのか、と言う思いは残ります。例えば前半、思うようなサッカーができないFC東京に対してサンフがペースを握っていたわけですが、そこで点が取れなかったのはやはり精度とアイディア、そしてリスクチャレンジの物足りなさなのではないかと思います。また、2点目を取った直後にすぐに失点したのも頂けない。点を取るしかなくなった相手がキックオフから全開で攻め入ってくることは明らかなのに、なぜもっと前で潰してしまうことができなかったのか。これまで何度も見られたそのへんの「甘さ」がまたもや出てしまったわけで、こればかりは運、不運で片付けるわけにはいきません。森崎和も自身のホームページで「得点後、失点後、前後半の立ち上がり、終了間際は1番集中が切れやすく、1番危ない時間帯で、今年何度も痛い目にあってきてチームとし課題になっていて、何度も監督に言われてたのに...これをいい経験にして次に活かさないと意味がない」と語っていますが、この壁を乗り越えない限り本当に強いチームにはなれません。この引き分けで首位との勝ち点差は14となってしまいましたが、ここで諦めて下を向いてしまうようなメンタリティではいつまでたっても優勝争いなんて無理。この困難に立ち向かえるチームと選手なのかどうか、将来優勝を狙えるチームなのかどうかが、本当に問われるのはここからの戦いなのです。

|

« 今日のFC東京戦 | トップページ | サテライト神戸戦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15807/6421969

この記事へのトラックバック一覧です: 第27節FC東京戦:

» 今日の味の素スタジアム [瀬戸智子の枕草子]
今日の味の素スタジアムで、午後3時キックオフのサンフレッチェ広島とFC東京の試合 [続きを読む]

受信: 2005/10/16 12:00

« 今日のFC東京戦 | トップページ | サテライト神戸戦 »