第19節鹿島戦
昨日の第19節鹿島戦は後半ロスタイムの前田のゴールで勝ち、リーグ再開初戦を飾りました。
全治3週間だったはずの服部は結局なにごともなかったように(包帯を巻いてはいましたが)復帰し、サンフは現状のベストメンバーで大事な戦いに臨みました。
数的優位に立ったサンフは18分にはFKのこぼれに森崎和が突っ込み、20分には茂原のクロスに佐藤寿。25分にはガウボンがシュートを狙いましたが大きく外れ、33分にも佐藤寿のスルーパスで抜け出したガウボンが左からシュートしましたが曽ヶ端が伸ばした足に当たってゴールできません。数的不利になった鹿島は相変わらずボールを回しながらサンフのDFラインを崩そうとしますが、ジニーニョと小村が冷静に対応してシュートを許しません。一進一退の戦いが続いただった前半もロスタイム、サンフはツートップに大木と森崎和も上がって人数をかけて攻め込みます。そしてこぼれを拾ったガウボンが右から左足でシュート。そのボールはやや緩く転がりましたが、そこに素早く飛び込んだ佐藤寿が身体ごと押し込んでゴール!寿人の2試合連続ゴールで、サンフは1点リードで前半を折り返すことが出来ました。
前半はやや慎重さが目立ったサンフでしたが、後半は立ち上がりから積極的に攻めます。0分にはガウボンがシュートしましたが枠外。2分には駒野がゴール前まで上がって強烈なシュートを放ちましたが、曽ヶ端に弾かれます。3分にはガウボン、9分にはベットのスルーパスから佐藤寿がシュートしましたがこれも曽ヶ端がナイスセーブ。11分にも森崎和が左足で強烈なシュートを打ちましたが、またもや曽ヶ端の正面を突きます。サンフの圧倒的攻勢に、トニーニョ・セレーゾ監督はたまらず名良橋とアレックス・ミネイロを投入します。それが功を奏したか、あるいはサンフに攻め疲れが出たのか中盤から後ろのフォローが遅くなり、なかなかチャンスが作れなくなります。押している時に点が取れず、流れを失った後は危ないと思っていたらその心配が現実になったのが後半25分でした。鹿島の左からのCKを蹴ったのはフェルナンド。中央でジニーニョがクリアしましたがこのボールがすぐ後ろの小村の胸に当たってゴール方向に流れます。鋭く反応したアレックス・ミネイロのシュートには下田も及ばず、不運なゴールで同点に追いつかれてしまいました。
その直後に本山に代えて深井を投入し、かさにかかって攻める鹿島。サンフは疲れが出たのか押し上げができず、セカンドボールを拾う事ができません。31分には小野監督もついに桑田と前田を投入。前田は前線でボールをキープしてチャンスを作ります。38分には新井場を倒した茂原が2枚目のイエローをもらって退場。逆に44分には大岩が小村を後ろから蹴って一発退場になります。終盤はどちらに転んでもおかしくない展開となりましたが、その戦いに決着をつけたのが広島のワンダーボーイ、19歳の前田でした。後半ロスタイム。センターサークルからやや前で服部からのボールを受けた前田は、ドリブルで前の1人をかわすと繊細なタッチでボールを左前に置いてそのままシュート。優美な曲線を描いたボールは飛びつく曽ヶ端の手の先を大きく回り込んでゴールネットに飛び込み、試合を決定付けました。
レッドカード2枚で最後は9人になってしまった鹿島。茂原の2枚を含む6枚のイエローカードをもらった広島。カードの数ほど荒れたゲームだったと言うわけではなく、むしろ両チームのこの試合に賭ける意地がぶつかりあった試合だった、と言うことだったと思います。試合を通して19本のシュートを放ち、特に最後の15分間に8本を打った鹿島は、さすがに首位を走るチームでした。小笠原の欠場と早い時間帯の岩政の退場があったにも関わらず後半途中までの失点を1に抑え、同点に追いついてからの怒涛の反撃は恐怖を感じました。それに対してサンフの放ったシュートは22本。そのうち枠内シュートは16本で、何としても勝つんだと言うチーム全体の気持ちが見えました。終盤は疲れが出て押し込まれましたが、そこを何とか耐えて最後に勝ちまで持って行ったのは、このチームの成長を表していると言えるでしょう。この結果は、苦しいHOT6を乗り越え、北海道キャンプで鍛えた成果だと言って良いでしょう。押している時間帯に追加点が取れず苦しい戦いになってしまったことなど反省点はあるものの、そこは今後に生かせばよいことです。e-vpointのメールによると佐藤寿は「鹿島に勝ったからって浮かれすぎだよ。僕らの目標は優勝なんだから。まだ、首位との勝ち点差が縮まっただけだし、首位に勝っただけで満足するのは、目標が低すぎだよ」と語っていたそうですが、その意気や良し。この勢いを持続して、上位を追撃して欲しいものです。
全治3週間だったはずの服部は結局なにごともなかったように(包帯を巻いてはいましたが)復帰し、サンフは現状のベストメンバーで大事な戦いに臨みました。
下田 小村 ジニーニョ 駒野 服部 森崎和 茂原(退場82分)ベット 大木(→桑田76分) ガウボン 佐藤寿(→西河89分) (→前田76分) SUB:上野、李対する鹿島は小笠原はやはり欠場で、GK:曽ヶ端、DF:内田、岩政(退場16分)、大岩(退場89分)、新井場、MF:リカルジーニョ(→名良橋61分)、本山(→深井71分)、フェルナンド、青木、FW:野沢(→アレックス・ミネイロ61分)、鈴木、と言うメンバーでした。優勝争いのためには負けられない広島と、ここは確実に叩いておきたい鹿島との対戦ということで、立ち上がりから緊迫したゲームとなります。ボールを支配してパスをつないで攻める鹿島。相手ボールを奪うと素早く前線に運びたい広島。お互いに持ち味を発揮した競り合いが、大きく動いたのは前半16分でした。ガウボンのフィードボールで一気にDFラインの裏に抜け出した佐藤寿に、置いて行かれそうになった岩政が後ろからタックル。これが決定機阻止と判定されて、岩政は一発退場となりました。
数的優位に立ったサンフは18分にはFKのこぼれに森崎和が突っ込み、20分には茂原のクロスに佐藤寿。25分にはガウボンがシュートを狙いましたが大きく外れ、33分にも佐藤寿のスルーパスで抜け出したガウボンが左からシュートしましたが曽ヶ端が伸ばした足に当たってゴールできません。数的不利になった鹿島は相変わらずボールを回しながらサンフのDFラインを崩そうとしますが、ジニーニョと小村が冷静に対応してシュートを許しません。一進一退の戦いが続いただった前半もロスタイム、サンフはツートップに大木と森崎和も上がって人数をかけて攻め込みます。そしてこぼれを拾ったガウボンが右から左足でシュート。そのボールはやや緩く転がりましたが、そこに素早く飛び込んだ佐藤寿が身体ごと押し込んでゴール!寿人の2試合連続ゴールで、サンフは1点リードで前半を折り返すことが出来ました。
前半はやや慎重さが目立ったサンフでしたが、後半は立ち上がりから積極的に攻めます。0分にはガウボンがシュートしましたが枠外。2分には駒野がゴール前まで上がって強烈なシュートを放ちましたが、曽ヶ端に弾かれます。3分にはガウボン、9分にはベットのスルーパスから佐藤寿がシュートしましたがこれも曽ヶ端がナイスセーブ。11分にも森崎和が左足で強烈なシュートを打ちましたが、またもや曽ヶ端の正面を突きます。サンフの圧倒的攻勢に、トニーニョ・セレーゾ監督はたまらず名良橋とアレックス・ミネイロを投入します。それが功を奏したか、あるいはサンフに攻め疲れが出たのか中盤から後ろのフォローが遅くなり、なかなかチャンスが作れなくなります。押している時に点が取れず、流れを失った後は危ないと思っていたらその心配が現実になったのが後半25分でした。鹿島の左からのCKを蹴ったのはフェルナンド。中央でジニーニョがクリアしましたがこのボールがすぐ後ろの小村の胸に当たってゴール方向に流れます。鋭く反応したアレックス・ミネイロのシュートには下田も及ばず、不運なゴールで同点に追いつかれてしまいました。
その直後に本山に代えて深井を投入し、かさにかかって攻める鹿島。サンフは疲れが出たのか押し上げができず、セカンドボールを拾う事ができません。31分には小野監督もついに桑田と前田を投入。前田は前線でボールをキープしてチャンスを作ります。38分には新井場を倒した茂原が2枚目のイエローをもらって退場。逆に44分には大岩が小村を後ろから蹴って一発退場になります。終盤はどちらに転んでもおかしくない展開となりましたが、その戦いに決着をつけたのが広島のワンダーボーイ、19歳の前田でした。後半ロスタイム。センターサークルからやや前で服部からのボールを受けた前田は、ドリブルで前の1人をかわすと繊細なタッチでボールを左前に置いてそのままシュート。優美な曲線を描いたボールは飛びつく曽ヶ端の手の先を大きく回り込んでゴールネットに飛び込み、試合を決定付けました。
レッドカード2枚で最後は9人になってしまった鹿島。茂原の2枚を含む6枚のイエローカードをもらった広島。カードの数ほど荒れたゲームだったと言うわけではなく、むしろ両チームのこの試合に賭ける意地がぶつかりあった試合だった、と言うことだったと思います。試合を通して19本のシュートを放ち、特に最後の15分間に8本を打った鹿島は、さすがに首位を走るチームでした。小笠原の欠場と早い時間帯の岩政の退場があったにも関わらず後半途中までの失点を1に抑え、同点に追いついてからの怒涛の反撃は恐怖を感じました。それに対してサンフの放ったシュートは22本。そのうち枠内シュートは16本で、何としても勝つんだと言うチーム全体の気持ちが見えました。終盤は疲れが出て押し込まれましたが、そこを何とか耐えて最後に勝ちまで持って行ったのは、このチームの成長を表していると言えるでしょう。この結果は、苦しいHOT6を乗り越え、北海道キャンプで鍛えた成果だと言って良いでしょう。押している時間帯に追加点が取れず苦しい戦いになってしまったことなど反省点はあるものの、そこは今後に生かせばよいことです。e-vpointのメールによると佐藤寿は「鹿島に勝ったからって浮かれすぎだよ。僕らの目標は優勝なんだから。まだ、首位との勝ち点差が縮まっただけだし、首位に勝っただけで満足するのは、目標が低すぎだよ」と語っていたそうですが、その意気や良し。この勢いを持続して、上位を追撃して欲しいものです。
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コメント
・鉄人 服部すごい!
・佐藤寿人は、新しく来たFWから、頼りになるFWにイメージが変わった
・前田俊介のゴールがやべっちFCで巧に選ばれたw
(同世代の平山、カレンの活躍もスゴイ)
・元サンフレッチェの桑原 244試合最“遅”ゴールも嬉しい
嬉しいこといっぱいありすぎですw
投稿: 白耳義 | 2005/08/22 00:51
鹿島サポータですが、トラックバックさせていただきました。
試合開始前のゴール裏のサポーターの入場、反対側からみていてすごくよかったです!こういうのははじめてみたような気がします。。。
審判だけをのぞいたら、すばらしい試合だったと思うので両チームの選手とサポーターに感謝。
投稿: nekonohitai | 2005/08/22 04:02
白耳義さん、nekonohitaiさんコメントありがとうございます。
代表もまあまあ面白かったのですが、やはり基本はJリーグ!各クラブとも満を持しての再スタートと言う感じで、この週末はとても楽しめました。
因みに主審の判定は、いずれも誤審と言うわけでは無かったとは思いますが、あそこまで乱発しなければコントロールできないゲームではなかった、と思います。むしろそんな状況でもセルフコントロールを失わなかった両チームの選手を賛えたい、と思います。
投稿: せと☆ひでき | 2005/08/22 07:54