« 今日の川崎F戦 | トップページ | プリンスリーグ2nd round初戦 »

2005/05/22

ナビスコ杯第3節川崎F戦

昨日広島スタジアムで行われた川崎フロンターレ戦は、駒野、茂原の不在が響いて1-4で完敗。ナビスコ杯は3連敗となりました。

 駒野不在の右SBには森脇を起用。また森崎浩も今季初先発で、次のような布陣でスタートしました。


       下田

   ジニーニョ  小村
森脇            服部
       森崎和
 森崎浩(→吉田71分) ベット
       大木(→佐藤寿71分)

    茂木  ガウボン
    (→前田45分)

SUB:上野、桑田


 対する川崎はほぼ現状のベストメンバーで、GK:吉原、DF:箕輪、寺田、伊藤、MF:谷口(→佐原78分)、中村、長橋、アウグスト、今野(→相馬87分)、FW:ジュニーニョ、黒津。サンフは立ち上がりからボールが前線に収まらず、チャンスを作れない時間帯が続きます。右サイドはコンビネーションが皆無に等しく、森脇はアウグストを怖れて上がる事ができずに精度の無いアーリークロスを入れるばかり。左もベットと服部の連係が悪く、なかなかゴール前までボールを運べず。中盤からFWへのチャレンジパスもことごとくカットされ、右からも左からも中央からも攻める事ができない、と言う感じだったそうです。ただ川崎の攻撃もさほどの怖さはなくDFラインが踏ん張っていたそうですが、しかし前半14分、セットプレーから得点を許します。ゴール前25mの距離からアウグストが蹴ると見せかけて蹴ってきたのは中村。強烈なボールがゴール左上隅に突き刺さり、1点のリードを許してしまいました。その後サンフも流れをつかみ、高い位置でのボールカットから相手陣内に攻め入るシーンも増えたそうですが、ビルドアップの部分でうまくいかずペナルティエリアにも入れない、と言う状況が続き前半のシュートはわずかに1本。なんの工夫も無いままに、前半を0-1で折り返しました。

 ほとんど前を向けなかった茂木に代えて、小野監督は後半の頭から前田を投入します。この采配はある程度成功で、前線でタメができたサンフは押し上げもきくようになり、完全にペースをつかんだとのこと。そして後半8分、右サイドで前田が粘って入れたクロスはいったんははね返されましたが、ベットが頭でフィードしたボールをガウボンが倒れ込みながら流し込んでようやく同点に追いつきました。

 苦しい時間帯を1失点に抑え、ペースを奪い返して同点に追いつく。展開としては悪くなかったのですが、しかし直後にぶち壊しになってしまいます。川崎のキックオフからアウグストが左サイドを突っかけ、森脇のポジショニングの曖昧さを突かれて谷口に突破を許し、黒津から最後はジュニーニョが押し込んで再び川崎がリード。更に後半25分にもアウグストに森脇がぶち抜かれてシュート性のクロスを黒津に決められ突き放されます。その後3バックにしてアウグストをとりあえず抑えるようになりましたが、攻撃にかかったときのコンビネーションは相変わらず悪いまま。逆に後半32分、長橋のクロスのこぼれを谷口に蹴り込まれて決定的な4点目を奪われ、その後のこちらの攻勢をかわされてそのまま敗れました。

 私はゴールシーンしか見ていないのですが、試合が決まったのは2点目でしょう。リーグ戦の川崎戦とは全く逆の展開で、同点直後に突き放されたのではたまったものではありません。それも一番心配していた森脇のサイドだったということが、このゲームを象徴していたと言えそうです。何とか森脇に駒野の代わりの役目を果たして欲しい、と言う小野監督の「ギャンブル」が外れてしまったわけで、そう言う意味では当然の結果だった、と言えるでしょう。駒野不在の時にどうするか、というのはここ数年ずっと解決できない広島の課題だったわけですが、昨日は茂原の不在がよりその弱点を強調されることになってしまったのだろうと思います。

 ただその一方で、新人をサポートできなかったチーム全体の責任、というものも指摘せざるをえないでしょう。J's GOALに小村のインタビューが掲載されているのですが、まさに彼の言うとおり。一人一人の選手が「サボってしまう」ことによって、「ボールはまわされるし、簡単に逆サイドには振られる。悪循環に陥って、今度は『プレスにいってもかわされる』と考えてしまい、そして(プレスに)いかなくなる。ボールを奪いにいくところも、はっきりしない。とにかく、相手の方がより動いていた」と言う状況になってしまっては、サンフに勝機はありません。「気持ちのどこかで、はっきりとは意識していなくても、チームや選手たちの中に、リーグとカップの位置づけの違いがあった」のだとすれば、その甘さから問い直されなければなりません。昨日のゲームでは終盤小村が怒涛の攻め上がりを見せていたそうですが、そのような「勝つという気持ちを、プレイの中で見せる」ことをチーム全体としては出来ていなかったことが、敗因だったと言って間違いない、と思います。

 これで3連敗となったサンフは、ナビスコ杯の勝ち上がりの可能性はほぼなくなりました。(広島が3連勝し、G大阪が1分け2敗以下、川崎Fが1勝2敗以下、東京Vが1勝1分け以下に終わった場合のみ可能性がある。)しかしだからと言って、気持ちの入っていない試合をしてはなりません。「プロとして、当然やらないといけない」(小村)勝つために全力を尽くすことができなければ、いくらリーグ戦で良い順位にいるとは言っても、評価はできません。残り3試合、おそらく前田抜きで戦わなければなりませんが、他の選手の意地を見せて欲しい、と思います。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15807/4229020

この記事へのトラックバック一覧です: ナビスコ杯第3節川崎F戦:

» 小村の言葉 [Foot Days]
いつものようにせとさんの所を確認していると、J'sGoalにリンクしていた小村の言葉に「プロフェッショナルなサッカー選手」とは 何かを感じるものがありました。   もちろん、プロのサッカー選手は試合で勝利という成果を収めるために仕事(=試合)をしているのです... [続きを読む]

受信: 2005/05/22 22:51

コメント

はじめまして、TBさせていただきました。
hbk_boshootと申します。

長年拝見させていただいたのですが、色々と
参考になる視点を持っておられて、日々楽しみにしております^^。

ご多忙な中での更新かと思われますが、今後とも宜しく御願い申し上げます。

投稿: hbk_boshoot | 2005/05/22 23:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)