紫熊倶楽部増刊アシスト
紫熊倶楽部増刊「アシスト」の2005冬号のサブタイトルは「2004年シーズン総決算号」ですが、中身はむしろ表紙に大きく書かれた「勝負の年」と言うタイトルの通り、2005年シーズンに向けての決意表明になっています。最初の記事は、久保允誉社長のインタビュー。98年の社長就任以来クラブ経営の安定に力を注いで来た社長が、成長に転じるために勝負の年となる今年に向けての決意を語っています。勝てるサッカーを目指す。クラブとしてこう言うコンセプトで戦うのは初めてと言える今シーズンに向けて、まずは積極的な補強を敢行。これまでとは比較にならないほどの補強費用を使った「投資」は、経営上は大きなリスクを背負うことになるわけです。しかし、このチャレンジは「Aクラスのクラブ」を目指すためにはどうしても必要なものなのです。そして高い目標は、チーム成績だけではありません。収益面でもAクラスを目指すべく、今年は年間35万人動員を掲げているそうです。この数字は、ステージ優勝した94年に一度だけあったものなのですが、その時のホームゲーム数は22試合。今年はリーグ戦17試合、ナビスコカップ3試合しかないわけで、その条件で達成するためには史上最高の動員がなければなりません。フロントが燃え、選手が燃え、クラブが燃える。それによってサポーターも燃えてくれる。社長の強い決意は監督から選手、クラブのスタッフ、そしてこの文章を通じてサポーターにも伝わってきます。
続く記事は、小野監督のインタビューです。コーチに比較したときの監督としての立場の難しさ。J1昇格を果たした後の2年目の難しさ。それを乗り越えて迎える3年目は、「優勝争い」と言うノルマを抱えてのものとなります。そのために何が必要か、どこを変えていくべきか。そこを考えた上でシーズンオフに補強に動き、その結果をどう評価するのか。そして今年はどのようにチーム作りを進めていくのか。なかなか思い通りに行かないなかで、監督自身も悩み苦しんでいる様子が分かります。
リーグ戦の記録や選手出場記録等のデータに続くのは、事業部長の亀井新五氏のインタビュー。「来季、どれくらいを目標にする?」と社長に問われて最初は「30万人」と答えた亀井氏。昨年は23.5万人だったこと、今季は2試合増えることを考えれば、ある程度現実的な数字を挙げたわけです。しかし、社長から返ってきた言葉は「35万人、やってみろ。」スタッフ一同にとっては衝撃的な言葉でしたが、そこで「できない」と言うメンバーは1人もいなかったのだそうです。昨年、前年度比64%とJリーグ全体で最高の伸び率を記録したサンフレッチェでしたが、それはここまで続けてきた観客動員の努力がようやく花開いた、ということ。97年には1試合平均がわずか6,533人だったのが7年で1万5千人近くまで増やしたことを考えれば、不可能はないという気持ちなのでしょう。
そして最後は、服部選手のインタビューです。2年連続で全試合フルタイム出場を果たした秘訣は、常に危機感を持って臨むこと。サイドの職人がどのようにプロとしての自分をデザインしているか、を語っています。
紫熊倶楽部増刊アシストは、定価480円。いつものようにV-POINT、ひろしまゆめてらすの他、広島県内の主要書店で扱っています。また通信販売のお問い合わせは、紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
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