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2004/11/24

第14節大分戦

昨日ビッグアーチを埋めた観客は、今季3番目に多い21,589人。素晴らしい秋晴れのもとで行われたホーム最終戦は、数々のチャンスを決めきれずに0-0の引き分けに終わり、年間引き分け数のJリーグ記録を更新しました。
 リカルドを出場停止で欠くサンフは西河を8試合ぶりに起用。またベットをFW登録して森崎兄弟を中盤に並べた攻撃的な布陣で戦いました。
       下田

   西河  小村  吉田(→盛田86分)

駒野  森崎和  森崎浩  服部

   ベット    大木(→前田78分)

       チアゴ

SUB:林、吉弘、李
 対する大分のメンバーは、GK:高嵜、DF:吉村、パトリック、サンドロ、原田(→有村45分)、MF:瀬戸(→高松58分)、小森田、梅田、吉田、FW:マグノ・アウベス、松橋(→三木73分)。大観衆に燃えるサンフは立ち上がりから積極的で、1分には大木のスルーパスからベットが反転してシュート。3分には相手のパスミスをカットして大木が攻め入り、4分には森崎浩のクロスをベットがシュートしましたが高嵜の正面に飛んでしまいます。開始早々から連続してビッグチャンスをつかんだサンフでしたが、しかしこれを凌がれるとその後はややペースが落ちます。チアゴには厳しいマークが付いてなかなかボールが収まらず、ベットも早めに潰されて前を向かせてもらえません。この日好調だった駒野が何度もサイドを突破してクロスを入れましたが、大分DFの壁は高くことごとくはね返されてしまいます。逆に大分の攻撃は単純で、後ろからDFラインの裏を狙ってロングボールを放り込んで来るのみ。しかしこれも続けられるとチャンスを作られるもので、17分には吉田が抜け出してフリーでシュートを打たれ、37分にはマグノ・アウベスがペナルティエリア内からシュートを放ちましたが、いずれも下田がスーパーセーブで防ぎます。パスをつないで何とか崩そうとするサンフに対して、守りを固めてロングパスを蹴ってくる大分。まるで昨年を思わせるようなゲーム展開で、やや膠着したまま前半を折り返しました。
 後半、大分は駒野にやられていた原田に代えて有村を左サイドに入れて立て直しを図ります。サンフは森崎兄弟が低い位置から飛び出すことを意識して、何とか大分の守備をこじ開けようとします。9分には相手のセットプレーをはね返してカウンターに持ち込み、ベットがシュートを放つも枠外。そして16分には森崎浩が細かいパス交換から中央を突破したところで倒され、PKを得ます。慎重にボールをセットして右を狙ったチアゴでしたが、しかし高嵜の読みはどんぴしゃり。これに続くCKでは森崎和がファーに流したボールに服部が走り込んでボレーシュートを打ちましたが、ヒットせず大きく枠を外します。更に24分には中央でボールを受けた大木がドリブルでDFラインの裏に抜け出そうとしたところで吉村に倒されます。ここで奥谷さんの判定は「得点機会阻止」と言うことで一発レッド。数的優位に立ったサンフが、このまま一気に押しきるか、に見えました。しかしむしろ大分の方がやるべきことがはっきりした、と言う感じでむしろチャンスが作れなくなってしまいます。33分に満を持して投入された前田は中盤からのドリブルとゲームメイクで打開を図りますが、なかなかシュートまで持ち込めません。41分にはディフェンスを1枚削って盛田を投入しましたが、彼の高さを生かすような展開に持ち込むことが出来ません。後半終了間際に盛田の左サイドからのスルーパスを受けたベットがペナルティエリア内でシュートを放ちましたが、これも惜しくも枠外。結局最後まで大分ゴールを割る事ができず、今季13回目の引き分けに終わりました。
 この試合もまた、試合内容はサンフが上回っていたのは確かだったと思います。中2日で体力的に厳しかったにも関わらず中盤のプレスがよく効いて、何度も高い位置でのパスカットから速い攻撃をしかけていましたし、森崎兄弟のパス回しや両サイドの突破から相手陣内に攻め入っていました。また守備も集中を切らせることなく90分間守り切りました。フィニッシュの精度がなかったこと、相手DFに密着マークされてチアゴがあまり機能しなかったのは確かですが、しかしあのPKさえ入っていれば何の問題もないゲームだったのではないか、と思います。勝てなかったこととゴールの歓喜を味わえなかったのも残念なのですが、しかしサッカーとはある意味そう言うもの。ホームの最後の2試合が1勝1分けに終わったことは、まずまずの結果だったと言って良いでしょう。
 ただ、昨日のゲームを見に行った人の多くが満たされない思いだった、と言うのも事実だと思います。自分たちのサッカーが出来ていたにも関わらず膠着して、なかなか打開できない展開を何とかして欲しい。その思いにピッチ上で答えを出せなかったのは確かです。小野監督がホームゲーム最後の挨拶で「2nd stageはホームで負けなかった」と言ってブーイングを浴びていましたが、それも理解できるところではあります。ただ、だからと言ってここで「監督辞めろ」と言うのは少々短絡的過ぎるのではないか、と思います。監督には2つのタイプがあって、キックオフの前に準備を終わらせる人と試合中の采配に冴えを見せる人がいるものですが、小野監督は明らかに前者のタイプです。手持ちの戦力をやりくりし、その中で最適なシステムを見つけ、これを機能させると言う点では間違いなくトップクラスの指導者だと思います。しかし、試合中の的確な指示や選手交代で流れを変えるタイプではない。そう言う場面がこれまで無かったわけではないものの、基本的には動かず選手に任せるタイプなのだろうと思います。良し悪しは別にして、それはそれとして受け入れざるを得ないのではないか、と思います。
 同じようなタイプの監督として真っ先に思い浮かぶのは、日本代表のジーコ監督です。こちらもメンバーを固定してチームをファミリーにすることを重視して、試合中はほとんど動かず選手の判断に任せると言う采配を基本としています。そしてそれによって、内容はともかく結果は出しているわけです。小野監督がジーコ監督と同じように結果を出せるのかどうか、は分かりません。しかし可能性はある、と私は信じます。日本代表の宮本のようなリーダーが出現し、チーム全体が一丸となれるなら、サンフレッチェが勝ちきれるチームになる可能性は十分にある。それが来年になるのか再来年になるのかは分かりませんが、私はそれを待ちたいと思います。

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受信: 2004/11/26 17:39

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