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2004/11/21

第13節磐田戦

昨日のJリーグ2nd stage第13節で磐田と対戦したサンフレッチェは、18,172人の観客が見守る中、チアゴ、森崎浩、前田のゴールで3-2で勝ちJ1残留を決めました。
 チアゴが久々にリーグ戦に復帰して、サンフはようやくベストと言える布陣を組む事ができました。
       下田

  リカルド 小村  吉田

駒野  森崎和  ベット  服部

   森崎浩    大木(→前田81分)
   (→李73分)
       チアゴ(→盛田53分)

SUB:林、西河
 対する磐田は鈴木の怪我が治らず菊地も欠場で、GK:岩丸、DF:大井(→成岡58分)、田中、服部、MF:太田、福西、河村、藤田(→川口45分)、名波、FW:前田、グラウ(→西野80分)。立ち上がりは磐田にボールを支配されたものの攻撃が形になっていたのはサンフ。チアゴが起点になり大木や森崎浩が絡んで相手ゴールに迫ります。9分にはリカルドのクロスからチアゴが突破してシュートを放ちましたが惜しくも枠外。13分にもチアゴがドリブルで突っかけましたが田中にクリアされます。そして前半16分。相手のクリアミスを拾った森崎浩が大木へ。ワンタッチで落としたボールをチアゴがループパスを出し、走り込んだ森崎浩が素晴らしいトラップで抜けると折り返しをチアゴが押し込んで先制点を奪いました。更に18分には森崎和の展開のパスから駒野が突っかけ森崎浩が右からクロス。服部の折り返しを森崎和とベットがシュートしましたが枠を捉えません。逆に磐田はいつものようにパスを回して打開を図るもののサンフのDFがスペースを与えず、2度ほどミスから相手にチャンスを与えましたが全員でカバーしあって相手に決定機を与えません。両チームともDFラインを高い位置に保って中盤のスペースを狭めての潰し合いながら、高い集中力を見せて見応えのある前半戦の戦いでした。
 後半立ち上がり、磐田は川口を投入して流れを変えようとしましたが、その効果が出る前にサンフが追加点を奪います。後半2分、こぼれ球を拾った大木がドリブルで進んで服部に渡すと、服部は左から大きくゴール前を横切るクロス。そしてここに走り込んだ森崎浩が右足をダイレクトで叩きつけ、ゴールネットに突き刺しました。その後もサンフはペースを緩めず、森崎和のシュートや盛田のシュートで磐田ゴールを脅かします。しかし20分過ぎ、疲れからか中盤が間延びし始めると磐田にパスを回されペースを握られます。特に川口に右サイドを引っ掻き回されて下がるシーンが増えて行きます。そして23分、磐田の右サイドからの太田のクロスを下田がパンチング。しかしこのボールは大きく上に跳ね上がります。そしてここに走り込んだ福西にボレーシュートを決められて、1点差に追いつかれてしまいました。
 その後も磐田のペースは変わらず、なかなか押し返せない時間が続きます。小野監督は運動量が落ちた森崎浩に代えて李を投入して中盤を締めようとしましたが、しかしその3分後、同点に追いつかれてしまいました。ベットが奪ってカウンターで攻め上がったところで大木がバックパスをミス。前田への絶妙のパスになってしまい逆カウンターを食らいます。攻めが5人、守りが4人と言う数的不利の状況から太田のクロスはファーで待ち構えていた成岡へ。これを頭できっちりと決められて、7分間で2点のリードを失ってしまいました。
 その後もペースは磐田。サンフはなかなか押し返せない時間が続きます。磐田は決定的な仕事ができなかったグラウに代えて西野を投入。小野監督も大木に代えて前田を入れて、両チームとも勝負に出ます。そしてそれが実ったのはサンフの方でした。前田投入から2分後、DFラインからの吉田のロングボールが盛田の頭に合います。盛田はジャンプしながら頭をひねってボールをDF裏のスペースへ。日本代表の田中と競り合いながら左足を振り抜いた前田のシュートは田中にわずかに当たってファーサイドに飛び込み、歓喜のJリーグ初ゴールとなりました。その後は同点を狙って攻め込む磐田とカウンターからリードを広げようとする広島、と言う展開で、40分には盛田の突破から前田が戻して李のシュート。ロスタイムには前田が抜け出して3人をかわしてシュートまで行きます。最後はベットの巧妙な時間稼ぎ?もあってそのまま逃げ切り、サンフは2ヶ月ぶりの勝利を挙げる事ができました。
 前半〜後半の落ち着いた戦い。戻ってきたエース・チアゴの先制点と、服部のクロスをダイレクトで叩き込んだ森崎浩の2点目。DFラインを高く保って中盤のスペースを潰し、相手に攻撃の糸口を掴ませない。後半15分ぐらいまでのサンフレッチェのサッカーは、今年1年かけて作り上げてきたものの一つの到達点を示したものだった、と言って良いと思います。1st stageの磐田戦では力の差を見せつけられて逆転負けを喫しましたが、この日はその力関係が逆になっていることを示すことができた、と思います。かつての「王者」としての面影が無くなった磐田と比較して、サンフの若々しいサッカーは内容的に上回っていた、と思います。しかし、後半になってペースを握られるとなかなか取り返せないのも、また今年を象徴するようないつものパターン。DFラインの押し上げが利かなくなり、中盤を自由に使われ、そして集中を切らせたプレーで失点すると言う展開には、「またか」とさすがに呆れてしまいました。この流れをすぐに変える事ができなかった監督采配にも、また選手の精神力にもがっかりでした。しかしそこからが素晴らしかったのは、単に勝ち越し点を奪えたことだけではありません。前田投入の意図をチーム全体が感じて、やるべきことをきっちりとやりきったと言うことだと思うのです。ボールを盛田の頭に当てて落としたボールを前田が拾って点を取る。そして後は相手にスペースを与えないようにして守り抜く。苦しい状況の中で自分たちのストロングポイントを生かして、「勝つサッカー」を貫いて結果を出したことは、このチームにとっては大きな成長だと思うのです。厳しい状況を自らの力で克服したところには、勝ち点3を取ったことや自力でJ1残留を決めたこと以上に大きな価値があると思います。
 今年のJリーグも残り2試合。2nd stageの優勝チームが決まり、J1に昇格するチームが2チーム確定し、後は入れ替え戦に臨む2チームを巡った4チームの争いを残すだけとなりました。サンフを含めて天皇杯に敗退した多くのチームには、目標のない2試合となってしまうわけです。しかし少なくともサンフレッチェに関しては、そう言う「言い訳」は聞きたくない。なぜなら「3年で優勝争いが出来るチームを作る」と言う目標に向かって、一瞬でも立ち止まることは許されないからです。来年本当に強いチームになるために、今の歩みを止めてはいけないからです。次のゲームは明後日23日。ホームゲーム最終戦です。そして週末には浦和戦を控えています。ここで磐田戦以上の内容を見せてくれることだけが、ファン・サポーターを納得させる唯一の方法なのです。

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コメント

細かいツッコミで申し訳ないのですが
>後は入れ替え戦に臨む2チームを巡った4チームの争いを残すだけ

京都もまだ3位との勝ち点差4でわずかながらに可能性あるので入れてあげてください^^

投稿: somewhere | 2004/11/22 07:57

somewhereさん、ご指摘ありがとうございます。確かに京都にもわずかに望みが残っています。福岡、山形が2分け以下に終わり、京都が二連勝すれば得失点差から京都が3位に入る可能性は大ですね。そのへんも含めて、注目したいと思います。

投稿: せと☆ひでき | 2004/11/23 00:44

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