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2004/06/27

第15節磐田戦

昨日行われた磐田戦は前半8分に先制したものの、4点取られて逆転負け。サンフレッチェはサンパイオの最終戦を飾ることはできませんでした。
 前節に続いて怪我のチアゴ、森崎和が欠場し、それだけでなく森崎浩も体調不良で先発を回避して、サンフは次のメンバーで戦いました。
       下田

   小村 リカルド 吉田

駒野   李 サンパイオ  服部
     (→森崎浩56分)
    田村    大木(→前田56分)
    (→高萩36分)
       中山

SUB:佐藤昭、吉弘、高萩、前田、田村
 対する磐田のメンバーは、GK:佐藤、DF:鈴木、田中、山西、MF:福西、服部、西、名波、藤田、FW:前田、グラウ(→中山90分)。優勝のためには勝ち点3が欲しい磐田がやや堅い立ち上がりだったと言うこともありましたが、サンフはそれを気持ちと運動量で上回ります。中盤をコンパクトにして相手にスペースを与えずパス回しを封じ、素早くボールをつないで相手ゴールに迫ると言うサンフレッチェのサッカーを展開します。そしてそれが実ったのが前半8分でした。中山がクサビのパスを服部に戻すとドリブルからシュート性のクロス。これをファーサイドに走り込んでいた駒野がゴールネット上部に叩き込み、早い時間帯に先制点を奪う事ができました。
 その後は両チームともしっかりボールをつないで隙をうかがうと言う戦い方を展開します。ボール支配は磐田が優勢だったもののサンフの守備の組織は崩れず、下田の好セーブもあってゴールを許しません。30分過ぎから前線の運動量が落ちて来たと見るや、小野監督は田村に代えて高萩を投入します。しかしその直後、左サイドでグラウと競ったリカルドが肘打を食らいます。悶絶して転がるリカルド。が、これを見逃した主審はそのまま流します。フリーでボールを持った福西が中を確認してクロスを入れると、ファーに飛び込んだグラウが頭で押し込み、後味の悪い同点弾を決められてしまいました。
 後半立ち上がり、今度はサンパイオが接触してピッチ中央で倒れます。しかし太田主審はこれも無視してプレーを続行。西のクロスは下田がキャッチして事なきを得ましたが、しかしその直後に勝ち越し点を許してしまいます。磐田の右サイドからのFKは、ファーサイドでフリーになっていた田中に飛びます。田中が入れた速いクロスはゴール前を横断し、逆サイドに飛び込んだ鈴木に押し込まれてしまいました。更に後半8分にはロングフィードで抜け出した前田遼一に対してオフサイドがかからず、そのまま反転されてゴールを許します。直前にシミュレーションでイエローカードをもらった前田遼一の意地の一発で、磐田は安全圏とも言える3点目をゲットしました。
 かさにかかって攻める磐田。サンフは気持ちが落ち込んだか、磐田の一方的な攻勢を受けます。そこで小野監督は、温存していた森崎浩と前田俊介を投入して勝負に出ます。森崎浩のキープ力と鋭い動きはサンフにもう一度攻めのリズムを思い出させます。そして後半16分、中山が倒されて得たFKを森崎浩が蹴ります。50mぐらいはある長距離キックとなりましたが、しかしこのボールは絶妙な軌道を描いてワンバウンドしてゴールへ。DFのミスともGKのミスとも言えるラッキーなゴールではありましたが、しかし気持ちを攻撃的にシフトした成果の出た2点目だった、と言えるでしょう。
 そしてその後しばらくは、勢いの出たサンフのペース。17分には森崎浩が倒されてペナルティエリア直前でFKをもらい、20分にも森崎浩のスルーパスに前田が反応しますが惜しくも合いません。磐田も疲れが出たのかミスが目立つようになり、サンフが同点に追いつく可能性も高いか、に見えました。しかし25分、カウンターからグラウ、前田のパス交換から最後にグラウに押し込まれ、決定的とも言える4点目を失いました。
 その後は余裕を持って戦いを進める磐田に対し、前田俊介が何度もドリブルで突っかけます。しかし全体的に疲労の色が目立ちなかなかボールを追う事ができなくなります。最後は前田が右サイドからドリブルで突破してシュートまで持ち込みましたがGKに止められ、直後に試合終了のホイッスルが吹かれました。
 梅雨の真っ最中の昼間のゲーム。蒸し暑い中で行われた磐田相手のゲームで、2-4と言う結果はほぼ実力通り、と言って良いかもしれません。選手の質だけでなく勝負に賭ける集中力やチーム戦術の熟成度を含めて、リーグ2位のチームとは差があることは確かだったと思います。しかし、それは正面からぶつかったからこそ分かること。前半から積極的に自分のサッカーにチャレンジしたからこそこう言う結果になったわけで、それを恥じる必要もなにもないと思います。サンパイオが語っているように90分間集中し続けること。主力選手がいなくても、リードを許しても諦めずに戦うこと。チーム全員が自分たちのサッカーを信じてハードワークし続けること。それができるなら、優勝を争うチームとでも対等に戦えることを示したのではないでしょうか。2年ぶりのJ1で、1st stageは勝ち点15の13位に終わりましたが、この結果にネガティブになる必要は全くない、と思います。8月中旬の2nd stage開幕に向けて、今日からまた新たな戦いを始めて欲しいと思います。
 そして、このゲームを最後に広島を離れるサンパイオには、改めてありがとうと言いたいと思います。世界的なプレーヤーなのにも関わらずJ2に落ちたサンフレッチェに来てくれたサンパイオ。昨年の苦しい時期には「昇格Tシャツ」を自費で作成して配ったりして、落ち込みそうになるチームメイトとサポーターを鼓舞し続けてくれました。また今年も苦しい時にチームを落ち着かせ、常に戦う気持ちを思い出させてくれました。「自分の心は全てサンフレッチェ・ファミリーの中にある。私は、このチームを愛している」(広島フットボール)と語ってくれたサンパイオ。2nd stageは必ず1st stage以上の成績を収めて、サンフレッチェの未来を信じる彼の気持ちに応えて欲しい、と思います。

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