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2004/05/03

第7節浦和戦

昨日ビッグアーチに詰め掛けた観客は、昨年最多だった新潟戦を3,000人以上上回る29,332人。この中でサンフは4位浦和を上回るパフォーマンスを見せましたが、またもや得点できず3試合連続の引き分けに終わりました。
 昨年8/16の横浜FC戦以来8か月半ぶりに駒野が先発に復帰して、ルーキー吉弘も先発起用して次の布陣で臨みました。
       下田

   吉弘 リカルド 吉田
   (→田村79分)
駒野   李 サンパイオ  服部

   森崎和    森崎浩
       チアゴ

SUB:林、小村、外池、高木
 対する浦和は不調の山田をベンチにも入れず、また怪我から復帰した闘莉王をいきなり先発起用して、GK:都築、DF:坪井、闘莉王、室井、MF:平川、酒井、三都主、鈴木(→堀之内84分)、山瀬、FW:エメルソン、田中(→長谷部53分)、と言うメンバーでした。開始から10分ぐらいは両チームとも慎重で、リスクを冒さずに早めに前線にボールを入れる、と言う戦い方。サンフ守備陣はエメルソンの速さに対して最初は戸惑い気味でしたが、「最初のプレイで相手をびびらせようと思って、思いきりいきました。エメルソンに抜かれたシーンがありましたが、あれでタイミングがつかめました」(吉弘・広島フットボールより)との言葉通り、DFラインを上げてタイトな守備を徹底して浦和のツートップを封じます。そんな中で徐々にペースを掴んだのはサンフ。10分には駒野が右サイドを突破して鋭いクロスを入れましたが惜しくもチアゴに合わず、14分にはロングボールを受けた森崎和がミドルシュートを放ちますが枠を外します。34分には左45度からの駒野のFKが素晴らしい軌跡で浦和ゴールを襲いましたが都築がパンチングに逃れます。サンフは服部のクロスや森崎兄弟のパス交換から何度も浦和ゴール前に攻め込みましたがなかなか崩せないまま、ハーフタイムを迎えました。
 後半立ち上がりは浦和のペース。開始早々に右から田中にペナルティエリアに侵入されてシュートを打たれ(下田がセーブ)、5分にはエメルソンのクロスに田中が飛び込みましたが、これは吉弘がカバーします。17分には平川に左サイドを破られて入れられたクロスにエメルソンが飛び込みますが、わずかに届きません。後半はサンフの運動量がやや落ちたかアプローチが遅くなり中盤でパスを回されるシーンが増えます。逆にサンフは18分にチアゴがDF2人を引き連れてペナルティエリアまで持ち込んでシュートしますが、カーブがかかったボールはポストを舐めるように外れていきます。30分には高い位置で森崎浩がパスカットして森崎和へ。カズはフェイントで相手をかわしてシュートを打ちましたがわずかに外れます。どうしても点が取りたいサンフは34分に吉弘を下げて田村を投入。4バックにして攻めの圧力を強めます。そして田村はその直後に右サイドを力強くドリブルで攻め上がってチャンスを作り、CKを取りましたがショートコーナーは不発に終わります。その後も中盤でのパスカットからチアゴがゴールに向かうなどチャンスを作りましたが有効な形を作ることが出来ず、そのままスコアレスドローに終わりました。
 この結果をどう見るか。勝ちきれなかった、と言うのも事実だし、また勝ち点1を取ったと言うのも確かです。今日は昼間のゲームで東京Vが勝ったため、未勝利チームはサンフレッチェだけとなってしまいましたが、しかし勝ち点1を取ったおかげで最下位を脱出しました。数字だけで議論できるものではありませんが、しかしそれが現実なのだと思います。今のサンフは、決して守備だけを固めて戦っているわけではありません。高いラインを維持して前からプレッシャーをかけ、少ないパス交換から相手ゴールに迫るという現代的なサッカーを目指しています。そしてそれがリーグ全体で下から3番目に低い8失点と言う結果に現れている、と思います。今年の最初の方ではつまらないミスから失点することも多かったのですが、それがなくなってきたと言うのはチームの成長を表している、と言って良いでしょう。特に吉弘が使えるようになったこと、エメルソン・田中のツートップを抑えることができたことは収穫です。
 しかしその一方で、7試合で4点しか取れていない得点力の無さはやはり問題です。チアゴ、大木、駒野ら本来のレギュラーを欠いた状態で戦ってきたこれまでは「言い訳」もできたのですが、しかし昨日はチアゴ、駒野ともにフル出場。特に駒野は守備に攻撃に良いところを見せて、完全復活も近いことを示しました。しかしそれでも点が取れない、と言うことは、個人の力に還元できない、何か足りないものがあるのだと思います。これまでどのようなパターンで点が取れているかというと、例えば名古屋戦での田村のゴール。森崎和が森崎浩に出そうとしたボールを田村が「インターセプト」してゴールに向かってゲットしています。またナビスコ杯での青山のゴールは、それまで存在感が無かった青山が自分のポジションを捨ててゴール前に走り込んで決めています。つまり相手の予想できないようなプレーが出たからこそ、ゴールという結果を生んでいるのだと思います。
 今のサンフは、真面目にプレーしているのは確かです。小野監督の戦術を忠実に守って、できることをきっちりとやっているという印象があります。しかし、やはりそれだけではだめなのです。どこかで自ら殻を破るプレーをしなければ、リスクを冒して相手の意表を突かなければ、得点を取って勝つことは出来ないのだと思います。これまでは、手探りでJ1を戦ってきたサンフですが、しかしもうそろそろいいでしょう。J1と言っても怖れるほどではない。自分たちのサッカーをきっちりとやれば十分通用する。まずはそこに自信を持って、そして勝利に向けてチャレンジして欲しいと思います。

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