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2004/04/30

ナビスコ杯第2節横浜FM戦

昨日行われたナビスコカップの第2節横浜Fマリノス戦は、前半31分に青山のプロ入り初ゴールで先制したものの2分後に追いつかれ、後半21分に追加点を奪われて1-2で敗れました。
 日曜日からのリーグ戦3試合を見越して、小野監督は新人3人と特別指定選手の西河を起用するなど実験的な布陣で戦いました。
        林

   井川  吉弘  西河(退場55分)

青山   外池  李    服部
(→駒野45分)  (→吉田76分)
       高木

     田村  松浦
     (→中山69分)

SUB:佐藤昭、田中
 対する横浜も控えや怪我上がりの選手が中心で、GK:榎本哲、DF:栗原、松田、河合、MF:佐藤由、金子(→遠藤45分)、上野、ドゥトラ、大橋(→坂田75分)、FW:清水、阿部(→山崎45分)。技術と経験に勝る横浜は前半からボールを支配しますが、サンフのDFラインは吉弘を中心にしっかりと勇気を持って押し上げて、コンパクトなブロックを作って相手にプレッシャーをかけます。2分には早くも右からのクロスを受けた田村が反転してシュート。その後も服部のドリブル突破や田村、松浦のチャレンジ等でチャンスを作ります。横浜はドゥトラや上野がドリブルからチャンスを作りますが、林が落ち着いて対処。お互いにミスが目立つものの、なかなか緊張感のある戦いとなります。そして前半31分、高い位置でのパスカットから松浦がキープして前線に進出してきた李へ。李はボールをキープして様子をうかがうと前線に鋭いパスを通します。ここに走り込んでいた青山が冷静にGKの位置を確認してシュート。それまでどちらかと言えば消えていた青山でしたが、彼の素晴らしい決断力とシュートが生んだゴールでした。
 しかし、そのまま黙っている横浜ではありませんでした。33分、相手右サイドでボールを奪った佐藤が前線に長いボールを出します。ここに走り込んだ大橋に付いて行った高木が、いったんは身体を入れてブロックしたかに見えました。しかし思い切ってオーバーヘッドでクリアしようとして空振り。大橋は悠々と突破して落ち着いてクロスを入れます。このボールを中央で受けた阿部に戻ってきた吉弘が激しく迫りましたが及ばず、同点に追いつかれてしまいました。
 その後はほぼイーブンの展開。パスをつないで好機をうかがう横浜に対して、サンフはタッチ数の少ないパス交換から素早く相手ゴールに向かう、と言う攻撃を徹底します。暑さのためか最後はお互いに運動量が落ちて、同点のままで前半を折り返しました。
 後半に入り、怪我のため戦列を離れていた駒野が8か月ぶりに公式戦のピッチに立ちます。対する横浜も怪我のため1ヶ月ほどお休みしていた遠藤を投入して、中盤を活性化させます。後半立ち上がりは横浜ペース。1分、2分、6分と立て続けにチャンスを作られます。サンフは高い位置でボールを奪って逆襲を意図して仕掛けますが、ある意味それが逆の目に出たのが後半10分のシーンでした。右サイドで李がボールを奪って攻め上がろうとしましたが、マイナスのボールを受けた井川のパスが、相手に当たって山崎への絶妙のパスになってしまいます。ドリブルで突破する山崎に吉弘が追いすがって、ファウルで止めます。このイエローカードは仕方がない、と誰もが思ったシーンでしたが、しかし穴沢主審がカードを出したのはこぼれ球を大きくクリアした西河に対してでした。「え、俺じゃないよ、吉弘だよ」と異議を唱える西河。主審はメモを見て2枚目であることを確認して西河にレッドを示すと、吉弘に対してもイエローを出します。西河に対するイエローは遅延行為だと言うことなのかもしれませんが、しかしビデオで見る限りでは笛が鳴ったのは西河がボールを蹴る直前のこと。人間は誰でもコンマ何秒かの反応時間が必要ですから、あれでイエローカードはあまりにも厳しすぎます。だいたいこの日の主審はホーム寄りの笛が目立ったのですが、このあまりに酷いミスジャッジでサンフレッチェはゲームプランを変えざるをえなくなりました。
 1人少なくなったサンフは、駒野と服部をDFラインに下げて4-3-2に変更します。しっかり守ってカウンターという意図を明確にして、松浦のスピードと田村の頑張りで何とかチャンスを作ります。後半19分には田村のドリブルから服部に戻し、ダイレクトのクロスに李がファーで合わせて決定機を作りますが、しかしポストに当たったボールは無情にもゴールの外側に跳ねます。その後横浜は、足元のパスをつないでサイドチェンジして長いボールを入れてゴール前に迫る、と言う攻撃を徹底してきます。後半21分、佐藤のロングボールを大橋が落し、走り込んだ山崎に合ってしまいます。そして右足から放たれたシュートは、林が伸ばした手の先をかすめてゴールへ。決壊寸前で頑張っていた若いサンフの守備陣が、ついに破られてしまいました。
 リードを奪って余裕が出た横浜は、ボールを動かしてサンフの選手を走らせて消耗を待ちます。小野監督は中山を投入して前線を活性化しようとし、また吉田を入れて服部を攻撃に参加させようとします。が、前半から全力で走り回っていた選手たちの疲労は激しく、人数的な不利をはね返すことができません。こちらの攻撃はことごとく松田に止められ、なかなか有効な攻撃はできず。逆に何度も決定的なピンチを迎えて、その度に林の好セーブで凌ぎます。サンフの守備陣は最後まで集中を切らさずに戦ったもののそれ以上の失点を防ぐのが精一杯。最後はふらふらになりながらも何とか1点差で試合終了のホイッスルを聞く事になりました。
 この日のサンフレッチェの先発の平均年齢は21.3歳。今季初出場の選手が5人もいると言う「実験的」なメンバーでした。特に守備は18歳の吉弘を中心に21歳の井川と20歳?の西河がラインを作り、その後ろを21歳の林が守ると言う布陣でした。相手の横浜も若いメンバーを多く起用していましたが、それでも半分は26歳以上(平均24.5歳)。従ってメンバー的には最初から一方的にやられる、と言う可能性もあったと思います。実際、この試合は細かいミスが多く、レギュラー陣に比べるとやはり不安定さは否めませんでした。しかし小野監督の「ミスをおそれずにいけ。思いきりやれば、ミスが起こるかもしれないが、それはいい。とにかく大胆に行こう」と言う言葉の通りに、チャレンジをし続けることはできたと思います。それが先制点に繋がったし、1人少ない中で負けたとは言え1点差のゲームが出来た要因だったと思います。成長していることを見せた林と李。勇気を持ってDFラインを上げて戦った吉弘と1対1で負けなかった西河。自信たっぷりのプレーで存在感を見せた田村。さすがの格の違いを見せた服部。自分ができることを全力でやりきった松浦。初出場でゴールを決めるという快挙を成し遂げた青山。久々に出場した駒野は守備的になったためあまり上がることはできませんでしたが、しかし45分間普通にプレーできることを示しました。今年8試合目の公式戦でまたもや勝てなかった、と言う事実は残ったものの、今後のサンフレッチェを語る上では非常に重要な一戦だった、と言って良いのではないでしょうか。
 そしてこのゲームの価値を本当に上げるのも下げるのも、日曜日からの3試合次第だと思います。ここで出るであろうレギュラー組が、昨日の若手組ほどの闘志と集中力を持って戦えば、勝ちという結果を得るのはそう難しいことではないでしょう。そしてそれこそが、今のサンフに最も必要とされていることなのではないでしょうか。

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2004/04/29

今日の横浜FM戦

広島フットボールなどの情報によると、今日のナビスコ杯横浜FM戦は欧州遠征から戻ったばかりの森崎兄弟だけでなく怪我持ち、あるいは怪我から復帰したばかりのサンパイオ、チアゴ、佐藤一、大木、眞中、小村、八田、更に疲労がたまっている下田、リカルドも休ませて、若手中心のメンバーで臨むようです。遠征に参加した選手は、GK:林、DF:井川、吉田、吉弘、西河、MF:服部、李、外池、高木、青山、駒野、FW:中山、松浦、田村、田中で、Jリーグの「ベストメンバー規定」に引っ掛かる寸前?のメンバーで戦うことになりそうです。これは5/2からの1週間に3試合戦わなければならないリーグ戦の日程を見越しての事だと思いますが、ただその一方で若手の成長と言うファクターもあるでしょう。吉弘、西河、青山、田中にとっては出場どころかベンチ入りも初めての事になりますが、圧倒的に攻められながら耐えた韓国遠征の経験を生かして頑張って欲しい、と思います。なお、対する横浜ですが中西、中澤、清水、安永、原が怪我。久保、安貞桓、柳想鐵が代表招集で不在で、田中隼、那須、栗原も欧州帰りで出場を回避する可能性が高そう。従ってサテライト、とは言わないまでも一軍半のようなメンバーになりそうです。

 今日の試合会場は横浜国際競技場で、午後2時キックオフ。今日の横浜は好天に恵まれそうですので、汗拭き用とセットプレーで振り回すために?紫のタオル(マフラー)をお忘れなく。またテレビ中継はスカパー739chのフジテレビ739で生放送です。現地に行けない方はテレビで若手選手の奮闘と、そして駒野の復活に注目を。

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2004/04/28

横浜FM戦に向けて

明日はナビスコ杯の第2節の横浜Fマリノス戦が行われます。

 昨季チャンピオンの横浜は、シーズン前のハードスケジュールのためなかなかメンバーが揃わず、序盤は苦戦が続いていました。しかし徐々に戦力を整備して結果を残すようになり、順位も3位まで上げてきました。


1H △1-1 浦和  【横】安貞桓、【浦】エメルソン
2A ●0-3 市原  【市】佐藤、マルキーニョス、サンドロ
N1A △0-0 広島
3H ○2-1 C大阪 【横】久保、中澤、【C】森島
4A ○3-1 新潟  【横】久保、奥2、【新】エジミウソン
5A △1-1 大分  【横】坂田、【分】吉田
6H ○2-1 G大阪 【横】坂田、久保、【G】遠藤

 今年はリーグ戦以外にACLも戦わなければならないため、岡田監督の中ではナビスコ杯の位置づけはあまり高くない、とのこと。久保がA代表で、栗原、那須、田中隼がU-23代表で欧州に遠征している上に中澤も怪我をしている事もあって、どんなメンバーを組むのか予想がつきません。この後のリーグ戦の日程も立て込んでいることを考えると、若手中心のメンバーで来る可能性が高そうです。

 対するサンフですが、こちらも森崎兄弟が欧州から戻ったばかりで出場できるかどうか微妙なところ。特に土曜日のゲームでフル出場した森崎和には、無理はさせないのではないでしょうか。またこちらも今後の厳しい日程を考えると、サンパイオも休ませる可能性が高い、と思います。と言うことで、メンバーは次のように予想しておきます。


       下田
   井川 リカルド 吉田
駒野   李   外池   服部
       高木
     田村  チアゴ
SUB:林、大久保、高萩、森崎浩、田中

 この中で、一番の注目はやはり駒野。先発かどうかは分かりませんが、少なくとも控えには入れてくるだろうと思います。昨年9月に手術して「全治8ヶ月以上」と言われながら驚異的な回復力を見せた彼がどこまでプレーできるのか。こちらも怪我上がりのチアゴと合わせて、注目したいと思います。

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サンフレッチェの株主総会

サンフレッチェは昨日、広島市内のホテルで株主総会を開きました。それによると昨年はJ2降格で逆に盛り上がり、入場料収入は前年比11%増。グッズ売り上げも68%伸びて、8年ぶりに売り上げが20億円を越えました。支出は選手補強や広告等で当初計画を上回ったものの、久保の移籍金などもあって昨年を400万円上回る4,600万円の経常利益が出た、とのことです。

 8年前、と言えばステージ優勝した翌年の95年。この時は1試合平均で11,689人を動員していましたが、翌年には8,469人、更にその翌年は6,533人と激減。このままではチームが無くなってしまうのではないか、との危機感に襲われるほどでした。しかし98年にデオデオ社長の久保允誉氏が社長に就任すると、着々と経営改善の手を打ち、2000年度決算で久々に黒字に転換。2002年度には平均観客動員数が1万人を越えるなど、経営改善が軌道に乗ってきたと言う感じがします。昨年はJ2だったこともあって平均動員数は9,000人でしたが、ホームゲーム数が多かったことで198,004人と96年以来最も多い観客を集めました。今年はホームゲームが少ない上に昨年のような臨時収入(久保の移籍金=2億7000万円)は期待できませんが、「強いチームづくりに加え、観客動員の促進など積極的に事業展開」(久保社長)することにより、基盤のしっかりしたクラブ作りをして欲しいもの。そのためにも、我々ファン・サポーターがもっとスタジアムに足を運ぶ必要がありそうです。

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2004/04/27

プリンスリーグ第4節

土曜日にはプリンスリーグの第4節が行われました。連覇を狙うサンフレッチェユースは松江商との対戦。前半13分にこぼれ球を木原が押し込んで先制したのを皮切りに前半で4点取って勝負を決め、後半も手を緩めずに8-0で快勝しました。得点は、木原、槇野、冨成2、佐藤将、平繁2、保手濱。この日行われた試合結果は次の通り。


【A組】
広島Y  8-0 松江商
多々良  2-1 倉敷南
境    1-1 広島県工

【B組】
広島観音 3-0 小野田工
作陽   2-1 銀河学院
広島皆実 2-2 大社


 また各4試合を終えて各組の成績は次のようになっています。

【A組】  勝 分 負 勝点 得失点差
1広島Y  4  0  0  12   +14
2多々良  3  1  0  10   +8
3松江商 1 1 2 4 -9
4境   0 2 2 2 -2
5倉敷南 0 2 2 2 -5
6広島工 0 2 2 2 -6

【B組】  勝 分 負 勝点 得失点差
1作陽 4 0 0 12 +9
2観音 3 1 0 10 +7
3皆実 1 2 1 5 +5
4大社 1 1 2 4 -3
5銀河 1 0 3 3 +6
6小野田 0 0 4 0 -24


 この結果A組ではサンフレッチェユースと多々良学園が、またB組では作陽高と広島観音高が上位3チームずつで戦われるセカンドステージへの進出を決めました。一方、3位争いは熾烈。最終節のカードは松江商×境、倉敷南×広島県工、皆実×大社、銀河学院×小野田工で、小野田工以外の全てのチームに可能性が残されています。明後日のゲームは島根県三刀屋町の明石緑が丘公園、山口県防府市の多々良学園高校グラウンド、岡山県邑久町スポーツ公園で行われますが、各地で熱い戦いが繰り広げられるのではないでしょうか。

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2004/04/26

昨日の実戦練習

昨日は吉田サッカー公園でユースを交えた30分×3本の変則マッチを行いました。

 「今の広島ナンバーワンのチームとやりたい」(小野監督・広島フットボールによる)と言うことで、最初の2本はトップチームとユースの対戦。トップのメンバーは、GK:河原、DF:井川、吉弘、八田、MF:駒野、李、外池、服部、高木、FW:田村(→松浦16分)、中山(→茂木16分)。対するユースは、GK:佐藤昭、DF:野田、槇野、藤井、大屋、MF:田中、桑田、柏木、FW:木原、前田、冨成。得点は11分で、中山のシュートを佐藤昭が後ろにそらしてしまい、ゴールに入ったというものだったそうです。広島フットボールによると1本目はいろいろと課題が出たそうで、特に崩すところまでは行くもののシュートの精度が悪く得点が取れない、と言うシーンが多かった模様です。

 2本目も再びトップチーム対ユースで、トップのメンバーは、GK:下田、DF:駒野(→田村15分)、リカルド、吉田、大久保、MF:青山、サンパイオ、佐藤一、高萩、FW:チアゴ、田中(→木村15分)。先制したのは3分で、駒野がドリブルから精度の高いクロスを入れ、これを田中が落ち着いてトラップしてシュートを決めました。また2点目は26分で、高萩のクロスを木村が大きなトラップでDFを振り切りループシュートを決めたそうです。2本目はユースのチャンスは1度ぐらいで、あとはほとんどがトップのもの。1本目で出た課題を「公太が中心になって解決した」(小野監督)とのことです。

 3本目は紅白戦で、スコアは0-0でした。Aチームのメンバーは、GK:河原、DF:井川、吉弘、大久保、MF:駒野、李、外池、服部、高木、FW:松浦(→茂木16分)、田中(→田村16分)。Bチームは、GK:下田、DF:青山、リカルド、吉田、佐藤一、MF:高萩、サンパイオ、木村、FW:田村(→田中16分)、中山、チアゴ、となっています。

 一昨日の練習、そして昨日のこのゲームを通じて、小野監督の狙いは新戦力の発掘。「次の厳しいスケジュールを考えて、選手たちにはここでもう一度、自分の力をアピールしてほしい、と思いました。キャンプ、とまではいきませんが、もう一度最初から選手の力を見てみたい」(広島フットボール)と言うことで、過去の実績に拘らない選手の組み合わせで行っています。その中で可能性を見せたのが、2年目の田中。一昨日の実戦練習で唯一のゴールを決めたのに続いて、昨日も2本目にゴールを決めています。これまではほとんど名前が出ることが無かった田中ですが、後輩の田村の活躍が刺激になったようで、小野監督も「一番上昇気流に乗っている。アグレッシブさが出てきた」(中国新聞)と評価しているそうです。また、怪我から復帰の駒野も決定的なシーンを何度も作るなど上々の出来だったようで、横浜FM戦か浦和戦で起用されるのは間違いなさそう。29日からは11日間で4試合という強行スケジュールになりますが、何とかここでチーム力を上げていって、そして勝ちという結果を残して欲しいものです。

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2004/04/25

U-23代表ギリシア選抜戦

ギリシア遠征中のU-23代表は昨日ギリシア選抜と試合を行い、田中隼、田中達のゴールで2-1で勝ちました。

 日本のメンバーは、GK:黒河(→川島46分)、DF:徳永、那須(→茂庭46分)、栗原、MF:今野(→松井46分)、森崎和、根本(→森崎浩71分)、山瀬(→鈴木啓82分)、田中隼(→石川64分)、田中達(→大久保46分)、平山(→高松46分)。普段あまり使わない選手を大量に起用し、途中で多くの選手を入れ替えるなど、かなりテスト的な色彩の強いゲームとなりました。

 その中で注目は、森崎和をフル出場させたこと。U-23ギリシア代表戦では後半の45分間プレーしましたが、これまでとは違ってかなり積極的なプレーを見せていました。おそらく山本監督はそれを見て、森崎和を中心とした場合のシミュレーションを行おうとしたのではないか、と思われます。前半は今野とのドイスボランチで、「今日はカズさんが攻撃に専念するから、自分は守備に専念する」(今野)と言う戦術だったようです。相手のレベルがやや低かったためか中盤のプレッシャーが緩かったこともあって、森崎和は「司令塔」として君臨。ボールを持ったら前へのパス、と言う感じでどんどんチャレンジしていました。得点は今野からのパスを受けた田中隼のゴールとCKから田中達が決めたゴールで森崎和は直接得点には絡みませんでしたが、前半が日本の日本のペースに貢献していたと思います。

 一方後半は今野に代わって松井が入り、森崎和がシングルボランチとしてプレーしました。そして結論からいえば、この布陣は失敗だったと思います。高松、大久保、松井、山瀬がみな裏を狙った動きを繰り返し、そのため高い位置でのタメができずに厚みのある攻撃ができません。また中盤のスペースを森崎和が1人で埋めなければならないため相手にパスを回されて、守りに追われる事が多くなります。石川が入ってからはドリブル突破で打開しようとしますが流れは変わらず。終盤になって森崎浩と鈴木啓を入れてようやく落ち着いた、と言う感じだったと思います。森崎和はロングパスの展開が出来るため低い位置に入れておきたい、と言う気持ちは分かるのですが、最近のサンフでのプレーを見ても分かるように、彼の持ち味が最大限に発揮できるのはやはり高い位置に置いたときでしょう。「テスト」と「競争」が好きな山本監督がこれを見てどう判断するのかは分かりませんが、少なくとも後半のような戦い方では森崎和の良さも、またこのU-23代表の良さも出ないと思います。

 なお、このチームでは久々に林以外のGKが起用された事もまたポイントだった、と思います。林はチームでレギュラーでないための経験不足である、と言われることが多いのですが、このゲームを見る限りでは黒河も川島も似たようなもの。むしろ最終予選を経験した林とワールドユースを戦った川島が、黒河を二歩ぐらいリードしている、と言う感じだったのではないか、と思います。オーバーエイジを使うかどうかにもよりますが、林が最終メンバーに残る可能性はかなり高い、と言って良いのではないでしょうか。

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2004/04/24

連敗脱出のカギ

ここまで6試合を消化して勝ち点3。ついに最下位に転落してしまったサンフレッチェですが、このような「立ち上がりの悪さ」でまず思い出すのは2001年のシーズンです。第6節までにその年降格した札幌に勝っただけの1勝5敗の成績で、最下位に落ちています。ヴァレリー監督の就任でそれまでの守備重視のサッカーから攻撃的なサッカーに転換しつつあったわけですが、その完成度の低さを露呈して守備と攻撃のバランスが悪く、点を取ってもそれ以上に失点すると言う悪循環に陥っていました。また98年のシーズンでも1勝した後6連敗して、下には福岡がいるだけの17位に落ちています。トムソン監督の2年目は主力選手を大量に放出した直後で、絶対的な戦力不足が明らかで苦しい戦いを強いられました。どちらの年にも共通していたのは、チーム戦術の浸透度が今一つだった、と言うこと。新しい戦術、新しい選手の組み合わせで試行錯誤をしていて、そのため勝ちに結びついていなかった、と言うことだったと思います。
 それに対して今年は小野監督の2年目で、多くの選手が退団したものの主力は残留し、それなりの補強もして臨んでいます。しかし大きく違うのは、何と言ってもJ2からの昇格組だということ。今週のサッカーダイジェストで元大分監督の小林伸二氏が書いているように、「J2のぬるさ」に慣れてしまったチームが、J1のサッカーに対応するのは容易なことではありません。小林氏も指摘するように、J1とJ2の一番の違いは判断の速さ。そして大分戦での失点に見られるように、J2では許されたミスもJ1では許されない、と言うことだと思います。もちろんサンフの選手はほとんどがJ1での経験を持つわけですが、むしろだからこそ慎重になりすぎてしまって思い切って行けていない、等でミスに繋がっているのかも知れません。
 これまでのシーズンで序盤に苦しんだ時に、どのようにその状況を克服したか振り返ってみます。98年に連敗を脱出したのは4/26のホームのヴェルディ戦。序盤は押し気味にゲームを進めて先制したものの、後半は押し込まれて終了間際に追いつかれて延長入りし、Vゴール負けも時間の問題か、と言う展開でした。しかし川島、山根ら若い力の頑張りで得点を奪ってやっとの思いで勝ち、その後の3連勝につなげました。2001年に転機になったのは5/3のFC東京戦。チーム全体から勝利に向けての気迫がほとばしるような戦いで、高橋のハットトリックで3-0で勝ちました。どちらの場合もカギになったのは、どうしても勝ちたいと言うチーム全体の気迫だったのではないか、と思います。特に2001年の場合は、久々に最下位に転落して感じた苦しさ、悔しさから抜け出すために、全力を尽くして戦ったから得た勝利だったのだ、と思います。
 今年のサンフは怪我人続出で主力がそろわないにも関わらず内容は悪くなく、98年や2001年ほどの危機感はありません。しかしこれが逆に何とかなるのではないか、と言う安心感になってしまってはならないと思います。いくら戦術が良くても、いくら選手がそろっていても、勝てるとは限らないのがサッカーです。そこを勝ちという結果に持って行くためには、最後のところでのプラスアルファがどうしても必要です。今のサンフにこれが欠けている、とまでは言いませんが、しかし昨年の昇格争いを展開したときほどの、あるいは一昨年に残留争いを行っていたときほどの「熱さ」を感じないのも確かだと思います。次のゲームはナビスコ杯の横浜FM戦、そしてホームの浦和戦ですが、ここで勝たなければ次はない、と言うような熱い戦いを見せて欲しい。そしてそれこそが、チームが殻を破って一段階上にあがる事に繋がるのだと思います。

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2004/04/23

オールスターファン投票中間発表

昨日「2004JOMOオールスターサッカー」のサポーター投票の4回目の途中経過の発表がありました。それによると、サンフレッチェ勢で最も多く集めているのは森崎浩司選手。103,275票を集めてMF部門の3位を確保しています。また森崎和幸選手も日本代表の遠藤(G大阪)らを抑えて5位に付けています。彼ら2人の上にいるのは藤田(1位)、福西(2位)、名波(4位)の磐田勢ですが、1つのクラブから選出される選手の制限(ポジション別の得票数順位で上位3名まで)がある上にMF部門は全体的に得票数が多いため、5位以内に入れば2人ともファン投票枠で選出される可能性が高そうです。もしそうなれば、広島から複数選手がオールスターに出場するのは久々(たぶん95年の盧、柳本以来)のこと。また兄弟で同時に出場するのも(おそらく)三浦兄弟以来11年ぶり、と言うことになります。投票はインターネット、携帯電話(ともに1日5票まで)、公式サポーター投票用ハガキ(J1のゲーム会場やJOMOステーションなど)、手書きのハガキ、FAXなどでできます。(詳しくはこちらをご覧ください。)〆切は6/5です。

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2004/04/22

U-23代表ギリシア戦

昨日、ギリシアのパトラスでU-23日本代表とU-23ギリシア代表の親善試合が行われ、1-1の引き分けに終わりました。

 日本のメンバーは、GK:林、DF:徳永、茂庭、北本、MF:鈴木啓(→森崎和46分)、今野、石川、森崎浩(→根本76分)、FW:田中達(→松井46分)、大久保(→山瀬59分)、平山(→高松46分)。対するギリシアはオーバーエイジを含む「五輪仕様」のベストメンバーを組んで来ました。序盤は慣れない芝生にやりにくそうで、やや押され気味の展開。ギリシアにボールをつながれて何度か決定的なピンチを迎えます。しかし林が良い判断の飛び出しとセービングで守ると、前半21分に低い位置から石川、平山、田中達とボールをつないで先制点を奪いました。前半は内容的には今一つながら、粘り強い戦いで1点リードのままで折り返しました。

 後半に入って3人を入れ替えて、森崎和が久々にこのチームでピッチに立ちます。ポジションは中盤の底で、今野とともにダブルボランチの一角を担います。森崎和はロングボールを散らし、何度かDFラインの裏を狙ってゲームメイク。松井、高松らが「アピール」を狙って積極的なプレーを見せたこともあって、前半よりも活発なサッカーとなりました。しかし何度かあった決定機を決められないままに後半ロスタイムを迎え、そのまま1-0で逃げきるかに見えました。しかしロスタイムが4分を過ぎた頃に右から入れられたロングボールを、DFが連係ミス。カペタノスをフリーにしてしまい、同点に追いつかれてしまいました。「本番ではあってはならない」(山本監督)失点で、惜しくも勝ちを逃してしまいました。

 五輪予選突破後初めてのゲームとなったU-23代表でしたが、慣れない環境とアジアとは勝手の違う相手と言うことで、あまり「良さ」が出ていなかったように思います。特に急造DFラインが不安定だったため、押し上げが緩く中盤にスペースを与えて相手を自由にさせすぎたように思います。特に最後の失点はもったいないミスだった、と言えるでしょう。また攻撃は「生き残りをかけたアピール合戦」と言う言葉通り、どの選手も「俺が、俺が」と言う感じで、連係で相手を崩すと言うことがあまりできていなかったように見えました。五輪本番では18人しか登録できない上にオーバーエイジが入ってくる可能性が高いとなればそうなるのも当然で、チーム内の競争が更に激化していると言うことなのだ、と思いますが、それがチームにとってプラスなのか、マイナスなのか、なかなか微妙だと言えるのではないでしょうか。

 サンフレッチェから選ばれた3人ですが、まずはGKの林。予選からずっと使われて来たことが自信になっているのか、この日はほぼ文句のない出来だったと思います。ピンチを何度も凌ぐセーブを見せただけでなく飛び出しのタイミングも良く、DFラインに安心感を与えていました。失点シーンは林にとってはノーチャンスで、昨日の出来には及第点を与えて良いでしょう。左サイドで先発した森崎浩は、相手が3トップ気味だったこともあって守備に追われることが多かったように思います。攻撃が右からのドリブルが多く、左のスペースに出てもボールが回って来ないことが多くて見せ場を作ることはできず。やはりこの位置で輝ける選手ではない、と言う感を強く持ちました。更にこのチームで久々に45分間プレーした森崎和は、パスによるゲームメイクで貢献したと思います。ただ、それも彼の良さが出ていた、とは言い難い。FWだけでなく石川も今野も前へ、前へとの意識が強いため森崎和がバランスを取らざるをえないことが多く、サンフレッチェで見せているようなゴール前に進出するシーンはほとんど無し。以前よりも前へのパスを出す頻度は増えたような気がしましたが、それだけに終わってしまった感じで残念でした。

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2004/04/21

FFパレード参加者募集

プレスリリースによると、5/3に広島市内で行われるフラワーフェスティバルにサンフレッチェの応援パレードを行うための参加者を募集しています。参加条件は紫を基調とした服装や応援グッズを持参することで、募集は200名。サンチェ君やカープのマスコット・スライリー、メイプルレッズや広島ガスバドミントン部の選手達と一緒にパレードすることになるそうです。参加を希望する方は「郵便番号、住所、代表者氏名、電話・FAX番号、参加人数、応援したいチーム」を明記した上で、

〒730-0854 広島市中区土橋町6-33
中国新聞別館 FF企画実施本部「応援パレード」係
FAX: 082-234-2007
e-mail: info@hiroshima-ff.com

まで往復葉書、ファックス、またはe-mailのいずれかでお申し込みください。〆切は4/28(水)(必着)です。

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「ぽいち」出版記念パーティー

昨年末で引退してサンフレッチェの下部組織コーチに就任した森保一氏の自伝「ぽいち」の出版記念パーティーが、5/12(水)の午後7時から広島駅のすぐ近くのホテルセンチュリー21広島で行われます。通常は関係者だけを集めて行われることの多いこの種のパーティーですが、「サポーターに支えられた現役生活だったから」との森保氏の希望により一般の方の参加も募ることになったとか。森保氏の生の声を聞ける良い機会なのではないでしょうか。参加を希望される方は「(1)代表者氏名、(2)参加人数(大人、小中高生)、(3)代表者住所、(4)代表者メールアドレス、(5)代表者携帯電話番号、(6)代表者自宅電話番号」を記入の上、

〒140-0002 東京都品川区東品川4-2-11-408
(有)フットメディア内 森保一出版記念パーティー事務局
(FAX: 03-5460-0319, E-mail:info@footmedia.jp

までお送りください。〆切は4/26(月)(消印有効)です。

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C大阪戦応援バスツアー募集

サンフレッチェとサンフレッチェ後援会、広島県サッカー協会の協力で、5/5のこどもの日に行われるアウェイのC大阪戦への応援バスツアーが企画されています。5/5の朝8時10分に広島駅新幹線口に集合し、午後3時半からのゲームを応援した後午後10時に広島駅に戻ってくる、と言うスケジュール。バス代とゴール裏チケット代、旅行保険代金を含んで大人・高校生が9,500円、小中学生が8,800円。ファンクラブと後援会員は2,000円ずつ割引になるお得なツアーです。募集は先週日曜日から5/1(土)までで、募集人数は30名〜120名となっています。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ・セレッソ大阪戦バスツアー」の係(082-240-3447, 受付時間10時〜17時)までどうぞ。

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2004/04/20

紫熊倶楽部5月号

遅ればせながら、紫熊倶楽部の5月号(Vol.75)を紹介します。
 トップ記事は、3/13の開幕戦のドキュメント。開幕戦では史上最高の動員となる19,072人を集めた清水戦の様子をレポートしています。続く記事は、久保社長のインタビュー記事。「サンフレッチェを励ます会」で言った「ファーストステージは、厳しい戦いになると思います」と言う言葉を引用しながら、今年という年が今後のサンフレッチェにとっていかに大切な年か、を語っています。
 選手を紹介する記事のトップは林選手。U-23代表として五輪最終予選の全試合を戦った彼にとって必要なものは「経験」。下田、と言う大きな壁があるため試合出場ができない中で、練習の1秒1秒を大切にしながら精進する彼の姿を描いています。また、続く記事は大久保選手で、テーマは「Breakthrough」。自分自身で苦しみの中にはまり込んでしまったルーキーイヤーを経て、成長しつつある今年の姿を追っています。
 2年ぶりのJ1を戦う上で、5/9の神戸戦までの対戦相手について分析する記事を挟んで、外部ライターによるコラムは2本。一つは広島ホームテレビの望月ディレクターによる「開幕戦で見た今シーズンのサンフレッチェ」。そしてもう一つは、私が「心の中はいつも広島」と言うタイトルで書いています。
 後半の記事のメインはマッチレポートで、ナビスコ杯の横浜戦と、リーグ戦の清水戦、G大阪戦、市原戦。そして最後の石井百恵アナウンサーによる「大好き!サンフレッチェ」は、「殻を破れ」がテーマです。
 また今月は、「紫熊倶楽部」の増刊「アシスト」も出ています。今回はインタビュー特集となっていて、服部、小村、下田、井川、サンパイオの5人の今年に賭ける思いを綴っています。また、「アウェイスタジアムへ行こう」と題して、カシマ、埼玉2002、市原臨海、日立柏、味の素、横浜国際、新潟、日本平、ヤマハ、瑞穂、万博、長居、神戸ウィング、大分の各スタジアムを紹介しています。
 サンフレッチェサポートマガジン「紫熊倶楽部」は月刊が定価350円、増刊が定価480円。広島県内の大手書店の他、V-POINTやホームゲーム会場、新宿の「ひろしまゆめてらす」でも購入できます。また通信販売のお問い合わせは、紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。

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2004/04/19

サテライト福岡戦

昨日行われたサテライトの福岡戦は、1-1の引き分けに終わりました。サンフのメンバーは、GK:佐藤昭、DF:吉弘、大久保、西河、MF:駒野(→槇野45分)、青山、桑田(→田中64分)、高木(→木村76分)、松浦、FW:茂木(→前田72分)、中山。全体的にサンフのペースだったそうで、特にトップ下に入った桑田[ユース]の働きが目立っていたそうです。得点は前半10分で、ゴールライン際からの中山のクロスにニアに飛び込んだ茂木が頭で合わせたもの。失点は後半39分で、上がって来た川島がダイレクトでミドルシュートを叩き込んだものだったそうです。また、この日の収穫は駒野が45分間プレーしたこと。試合勘はいまひとつだったようですが、しかしドリブル突破やスルーパス等でまずまずの出来だった模様です。体調的にはもう問題ないようですので、ナビスコ杯での公式戦復帰はあるのではないでしょうか。

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プリンスリーグ第3節

一昨日行われたプリンスリーグの第3節で、サンフレッチェユースは1-0で県広島工に勝ち3連勝を飾りました。噂によると主力が不在で苦戦したものの冨成が決めて、何とか逃げきった試合だったようです。

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山形、福岡と契約か

広島を戦力外になった山形恭平選手は、福岡のメンバーとして一昨日行われたJ2リーグ京都戦に先発出場。前半2分にリーグ戦初ゴールを決めたのを皮切りにPKを得る突破や3点目の起点になるなど3得点に絡む活躍を見せ、福岡に勝利をもたらしました。山形は昨年末に広島からの「ゼロ提示」を受けた後ザスパ草津からのオファーを蹴り、一時は引退も考えていたそうです。しかし今年になって生まれ故郷の福岡に帰ってアビスパに練習生として参加。背番号のないユニフォームで3か月間ひたむきにボールを追っていたとのことです。そしてアマチュア契約ながらついに出場機会を得て、そしてこの大活躍。元サンフレッチェの中村重和管理強化部長も「恭平の一発が効いた」と語っていたそうで、正式契約も近いのではないでしょうか。

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2004/04/18

第6節東京V戦

昨日の第6節東京V戦はチアゴ、外池の復帰もありましたが最後まで点を取る事ができず、0-0の引き分けに終わりました。

 苦しい戦いの続くサンフは小村、佐藤一の怪我のため森崎浩を右WBにまわし、また田村を初先発させて次のような布陣でスタートしました。


       下田
   井川 リカルド 吉田
     李 サンパイオ(→外池79分)
森崎浩           服部
    森崎和  田村(→チアゴ62分)
       眞中(→高木45分)

SUB:林、大久保


 対する東京Vは、GK:高木、DF:柳沢、林、米山、三浦、MF:山田(→戸川78分)、小林慶、平野、ウーゴ(→小林大45分)、FW:エムボマ(→飯尾67分)、平本。立ち上がりは東京Vのペースで、DFラインでゆっくりとボールを回してなかなか攻めてきません。サンフはこれまでとは違う戦い方の相手に戸惑っているような感じでしたが、落ち着いてくると眞中の速い動き出しからチャンスを作ります。7分には森崎浩のクロスに眞中が飛び込み倒されましたがノーファウル。12分にも森崎和のスルーパスに眞中が走り込みましたが、惜しくも合いません。18分には李のスペースへのパスに服部が抜け出し、深い位置からクロス。DFに当たったボールに田村がダイビングしながら頭をぶつけましたが惜しくも枠を外れていきます。そして31分には森崎浩のスルーパスで抜け出した眞中がペナルティエリア内で引き倒されたように見えましたが、柏原さんには見えなかったようでファウルがもらえません。ヴェルディは24分に平野がロングスローのこぼれをボレーシュートしたシーンがありましたが、全体的にコンビネーションで崩すと言う意識が全くなくほとんど脅威になりません。しかしサンフも連戦で疲れが出ているのかヴェルディに合わせてしまったのかスピーディーなサッカーが出来ず、まったりした展開で前半を折り返しました。

 後半になってサンフは高木を投入して、田村のワントップの下に森崎和と高木を並べる布陣に変更します。そして全体的に動きの質が上がってこぼれ球を良く拾い、リズミカルなパス回しが出るようになります。4分には森崎浩がCKをファーに流し、ここに走り込んだ服部がシュート。更に跳ね返りを李がシュートしましたが、いずれもDFに当たります。15分には井川のロングパスを高木が捌き、田村がスルーして森崎浩がシュートと言う形に持ち込みましたが、これもDFに当たります。後半17分には満を持してチアゴを投入。そして20分には森崎浩が自陣から50m?のロングドリブルでチャンスを作り、チアゴが強烈なシュートを放ちましたがGK高木がわずかに触ってポストを直撃、こぼれを拾った李のクロスに頭で合わせた森崎和のシュートもGKの正面を突きます。22分には服部がヘディングシュート。32分には森崎浩が振り向きざまの強烈なシュート。35分のパスをつないでつないでの服部のシュートと何度も決定機を作りましたが、どうしてもゴールを割る事ができません。逆に35分過ぎからは東京Vにボール支配を許して何度か決定機を作られましたが、これは下田が最後の砦となって立ちはだかります。両チームは最後まで勝ち点3を狙って攻め合いましたが実らず、今季初勝利はお預けとなりました。

 6試合を終えてお互いに勝ち点3ずつ。この日C大阪が勝ったため15位と16位になってしまった両チームでしたが、試合後の監督コメントは対照的でした。「いいゲームではありませんでした。観客にとってもヴェルディにとっても」とネガティブな言葉で始めたアルディレス監督に対して、小野監督は「苦しいチーム事情からすると、選手は『いける』という確信をもって中断前を終えることができた」と結んでいます。第三者的に見ればどちらも点が取れず、勝ちきれずと言う状況は同じで、J1で勝ちを重ねるために足りないものがあるのは確かなのではないか、と思います。しかし、長い目で見れば両チームの置かれた立場は全く逆。昨年の2nd stageでは首位に立ったこともある東京Vでしたが、その直後の第12節に浦和に完敗してからはチームは下降のスパイラルに入り込んでいます。この日は下位の広島相手ということで上昇のきっかけにしたかった事だろうと思いますが、しかし全く進歩のない内容で引き分けに終わりました。勝てるはずの戦力を持ちながらこれだけのサッカーしかできないヴェルディの状況は、かなり深刻なのではないかと思います。

 それに対してサンフは、何と言っても2年ぶりのJ1です。昨年の当初はJ1でも通用するサッカーを目指してチーム作りをしていましたが、途中で「J2仕様」に変更せざるをえず今年は作り直しをしているところです。全く勝てなかったキャンプ中の練習試合同様に、リーグ戦の中で「J1仕様」のチームを作り上げつつあるところで、負けが続くこと、なかなか勝ちきれないことはある程度は仕方のないことだと思います。昨日の試合後のインタビューで森崎浩は「J1は最後の最後で相手のDFが身体を張ってくる。もっとシュートの精度をあげていかないとJ2では簡単に入るゴールもJ1では入らない」と語っていますが、おそらくその実感は選手全員が持っているのではないでしょうか。もちろん、だから仕方がないと言うわけではなく、だからこそ更にレベルアップしないといけない。チームが、そして選手全員が「殻を破る」(Breakthrough〜今年のキャッチフレーズ)ことができなければ、J1で勝つチームはできないのだと思いますが、しかしそれが少しずつできるようになって来ているのは確かだ、と思います。守備の安定、ラストパスとシュートの精度、ここぞと言うところでのリスクチャレンジ、そしてチーム全体の底上げ。課題はたくさんありますが、今は自分たちのサッカーを信じて続けることこそが重要だと思います。ここからナビスコ杯まで11日間の、そしてリーグ戦までの14日間の余裕を最大限に利用して、そして次こそは勝利と言う結果を出して欲しいと思います。

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2004/04/17

今日のヴェルディ戦

今日のヴェルディ戦ですが、中国新聞などによると田村のプロ入り初先発が有力になっているとのことです。またチアゴが久々にベンチ入り。足の状態も90%まで回復して来ているそうですので、展開によっては切り札として起用することになりそうです。
 今日の会場は味の素スタジアムで、午後4時キックオフ。今日の東京地方の天気予報は晴れですので、雨具の心配は必要なさそうです。またテレビはJ SPORTS 1(スカパーch306)が生中継を予定しています。現地に行けない方は、テレビの前で応援を。

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名古屋戦雑感

昨日名古屋戦の録画放送を見たのですが、「悪かった」と言う噂だった前半も大分戦の前半ほど悪くはなく、やりたいサッカーはそれなりに表現できていたのではないか、と思いました。また後半は田村の同点ゴールで盛り上がりましたが、それ以外の場面でも何度か決定的なチャンスを作っていて、勝つチャンスは十分にあったと思います。特に中盤のキープ力とパスのつなぎの質は、名古屋よりも上だったのではないでしょうか。中でも森崎和のゴールに向かう姿勢は秀逸で、それがあるからこそ「キープのためのキープ」ではなく「攻撃のためのポゼッション」ができていたと言えるでしょう。ゴール前での力強さや精度、あるいは攻撃が左サイドに偏ることが多いなどまだまだ課題はあるものの、チームとしての力が上昇カーブを描いているのは間違いない、と思います。
 逆に名古屋に攻められたシーンですが、ほとんどがウェズレイ、マルケスの個人の力によるもので、コンビネーションで崩されたことはなかったのではないでしょうか。多少運に助けられた面もありますが、高いラインを保ちつつ組織的に守る、と言うコンセプトが浸透して来ていると思います。引いて守る、という戦い方ではないため事故のような失点(この名古屋戦の失点も大野のキープミスが絶妙のパスになったとも言える)はある程度覚悟しなければなりませんが、圧倒的に攻められて、あるいはパニックになって大量失点をする可能性はほとんどないのではないか、と思います。良いゲームが出来ている、とは言え勝ちがないのは不満ですが、我々ファン、サポーター以上に勝ちに飢えているのは選手と監督でしょう。しかし歩んでいる道は間違いないし、欲しいのは一つのきっかけだけだと思います。高く飛ぶためには低く身を沈めなければならない、とは良く言われる言葉ですが、今はまさにジャンプする直前の状態です。今日のヴェルディ戦をぜひ飛躍のきっかけにして欲しい、と思います。

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