10年ぶりの対戦となった昨日の第13節コンサドーレ札幌戦は、佐藤寿人選手の9年連続となる2桁ゴールなどで3点を取って勝利し2位をキープしました。
広島の先発は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
西川
森脇 千葉 水本
青山 森崎和
ミキッチ 山岸(→ファン60分)
(→石川90分)
石原 高萩(→森崎浩78分)
佐藤
SUB:原、中島、清水、大崎
対する札幌は、GK:高木、DF:日高、ノース、奈良、高木、MF:河合、前(→岡本83分)、古田、内村、近藤、FW:大島(→砂川77分)、と言うメンバーでした。前半は札幌側から広島ゴールに向けて強い風が吹き、またピッチも荒れていると言うことで微妙なコントロールが難しく、慎重な戦い方を強いられます。逆に札幌はボールを持っても崩しのアイディアに乏しく、4分に近藤が打った以外にはシュートのない時間帯が続きます。しかし20分、青山と寿人が河合にプレスをかけてボールを奪うと素早く前に持ち出し、青山のパスを高萩が一瞬溜めて左サイドのスペースへ。ここに走り込んだ寿人が冷静にゲットして、広島が先制点を奪いました。
この2分後にロングパス1本で抜け出した高木を西川が倒し、あわやPKかと言うシーンがありましたが主審に救われます。そして26分、青山のロングパスをペナルティエリア内でキープした高萩がマイナスのパス。ここに走り込んだ山岸が強烈なシュートを叩き込んで、点差を2点に広げました。札幌はその後何度かCKから広島ゴール前に迫りましたが何も起きず、逆に前半ロスタイムには広島が相手ゴール前でパスを何本も繋いで翻弄するなどチャンスを作りつつハーフタイムを迎えました。
後半立ち上がりも広島が流動的にパスを繋ぎ、ミキッチが決定的なシーンを作ります。しかし4分、札幌右からの何でもないクロスが内村に繋がると、DFが寄せる間もなく打たれてそのままゴールを奪われ点差が1点に縮まります。そしてその後も内村のクロスに近藤が飛び込んだり、古田のクロスに内村が合わせたり、と危ないシーンが続きます。広島は足を痛めた山岸に代えてファンを投入しましたが、ファンはボールを持った後の判断が悪くなかなか崩しきることができません。23分には森脇が惜しいミドルを放ったもののGKがキャッチ。30分にはミキッチのサイドチェンジを寿人が落として石原が狙いましたが惜しくも合いません。しかし37分、石原が倒されて得たFKでボールをセットした森崎浩が直接狙うと、ボールは壁の隙間を抜けてゴールネットを揺らします。体調不良によって苦しみながらもプレーを続けてきた彼の今季初ゴールはチームに大きな歓喜をもたらしました。
その後は足が止まってしまったホームチームに対して、広島が自在にパスを回して相手ゴールに迫ります。また後半45分には日高が強烈なミドルで狙ってきましたが、西川が素晴らしい反応で弾き出します。結局その後は両チームとも得点はなく、そのまま試合終了のホイッスルを聞きました。
この日のポイントの一つは、試合開始から吹いていた強い風とピッチの状態でした。厚別は札幌にとっては今季初勝利を挙げたゲンの良いスタジアム。逆に広島にとっては2003年9月以来約10年ぶりの登場で、序盤は様子見で行かざるをえませんでした。しかし状態を見極めて徐々のペースを握ると、理想的な攻撃で2点を取るなど前半は広島らしいサッカーを見せることができました。また終盤ダメ押し点を奪って最後は危なげなく逃げ切って、上位チームらしい勝ち方ができた、と思います。後半早々、何でも無いところから失点し、その後相手にペースを握られてしまったのは反省材料ではありますが、しかし相手もJ1ですから実力にそう大きな差はないわけですし、しかもこの試合は相手のホームです。いろいろな意味で難しい試合だったにも関わらずしっかり勝点3を取って2位をキープしたと言うことは、何より重要な結果だったと言えるでしょう。
それに加えてこの試合では、佐藤寿人選手が9年連続2桁ゴールとなる得点を挙げたことと並んで、森崎浩が今季初ゴールを決めたと言うことが大きかったと思います。森保監督は試合後の記者会見で彼のゴールについて質問があったとき、しばらく絶句して涙ぐんでいたそうですが、たぶん我々サポーターの知らないところで非常に厳しい「戦い」があったのだろうと想像できます。まだまだ完調とは言えないながら、試合出場しながら何とか状態を上げてきつつある、と言う森崎浩司選手。このゴールは彼のこれまでの頑張りに対する正当な報酬であり、また今後に向けての大きな一里塚になると思います。これから夏場に向けてチームが上位を維持するためには、若手の成長とともにベテランの力も必要になるはず。彼が本格的な復活に向けて一歩ずつ進んでいることを示したと言うことは、チームにとって大きなプレゼントであると言えるのではないでしょうか?
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