高校選手権に思う
今年の高校選手権は国見を始めとする優勝候補が序盤からバタバタと敗れる波乱の展開となりましたが、その結果ベスト4に進出したのは全て初めての高校ばかり。そして決勝は盛岡商が作陽を下して(当然のことながら)初めての優勝を果たしました。
「本命」が力を発揮することなく敗れ、ダークホースが輝いた今年の高校選手権。なぜそう言うことになったのか、その理由としては、帝京高の古沼監督も語っているように「関東と静岡はJリーグの下部組織があるから厳しい」と言うのと関係があるのかも知れません。特に今回、上位進出の常連ではなかった岩手、岡山の高校が決勝を争ったことは、それらの県にJリーグのクラブが無い、と言うことと無関係ではないでしょう。
Jリーグクラブがユースチームを作って育成し出してから十数年。その間に高校サッカーをとりまく環境は大きく変わってきています。その一つは、プリンスリーグに代表されるリーグ戦の導入です。中国地方では長年「サンフレッチェユースだけが強い」と言う流れが続いていましたが、正式に行われて2年目のプリンスリーグだった昨年は、いきなり新興の銀河学院に敗れるなど苦戦しました。そしてこの銀河学院はプリンスリーグの勢いを高円宮杯にぶつけ、初出場でグループリーグを突破する快挙を成し遂げています。また、プリンスリーグ中国で3位だった作陽は高校選手権準優勝。4位の皆実はベスト8に進出し、5位の観音は高校総体優勝です。すなわち今年のプリンスリーグ中国を戦った12チームのうち5チームが全国大会で目立った成績を挙げているわけで、これは中国地方の高校サッカーにとっては画期的なことです。
果たしてこれらの結果が、中国地方の高校サッカーの成長を表しているのかどうか、は分かりません。しかしサンフレッチェユースが全国で何度も優勝していることや、高校がユースと年間を通じて真剣勝負を繰り返していることは、彼らの成長にとって重要な意味を持っていることは間違いない、と思います。古沼監督はユースと高校を対立するものとして捉えているような感じですが、本来そんなものではないはず。むしろお互いに切磋琢磨することによって、どちらもそれぞれで成長して行くべきもののはずです。もし中国地方でそれがうまく行っていて、それがこれらの結果に繋がっているのだとすれば、この流れをずっと大きなものにして行って欲しいものです。
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