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2006.06.28

W杯:ブラジル×ガーナ、フランス×スペイン

実を言うと半眠り状態で見ていたのですが、敗れたとは言えガーナのサッカーは素晴らしかった。身体能力と技術はもちろん、戦術的にもブラジルに引けを取っていなかった、と思います。しかし、終ってみれば3-0。攻められても決して慌てず、ここぞと言うところで鋭いカウンターで仕留めると言う戦い方からは、「ブラジル強し!」と言う印象しか残りませんでした。

もう一つのフランス×スペインは、ジダンのFKとカウンターからの一発が勝負を決めました。その他にも、ヴィエラ、テュラム、マケレレ、サニョル。ベテラン選手達が最後まで足を止めずに頑張って、スペインに隙を与えませんでした。8年前に栄冠を掲げたレ・ブルーが、それ以来連勝を続けているブラジルに再び「土」をつける事ができるでしょうか?

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2006.06.27

W杯:イタリア×オーストラリア

うわー、そりゃないよ、と言う結末だったのがこの試合。オーストラリアはイタリア相手に対等以上に戦ったものの、1つの判定に泣きました。後半ロスタイム、終了間際のグロッソの突破を倒した、としてPKを与えたわけですが、しかしこの時ニールは倒れて寝ていただけ。むしろグロッソのシミュレーションを取られてもおかしくないシーンでした。

とは言え、イタリアの勝因は運ばかりではありません。こちらも微妙な判定によりマテラッツィが退場になったにも関わらず、守備はいっそう強固になった感じでした。むしろ攻撃をある程度諦めて守備に専念する事で、オーストラリアに決定的な場面を作らせませんでした。そして終盤、ここぞと言うところで攻め込んでチャンスを作り、そして本当に終了直前にPKを決めると言うしたたかさは、さすが伝統国としか言いようがありません。さすがイタリア。感想は、ただそれだけです。

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2006.06.26

W杯:オランダ×ポルトガル

イエローカード16枚、退場者4人。大荒れに荒れたこのゲームは、主審がゲームをコントロールできなかったと言う点に尽きると思います。どちらも勝ちたい気持ちが強かったのは確かだと思いますが、前半は決して激しすぎると言う事は無く、むしろ両チームとも運動量が多く高い位置から激しいプレッシャーのかけあいで、レベルの高い攻防でした。それがある時点から気持ちのコントロールを失い、つまらないイエローの連発で壊れてしまったのは残念でした。

ただ、そんな中で驚きだったのは、ポルトガルの変貌ぶりです。グループリーグのゲームを見る限りでは、個々の選手のキープ力と突破力が目立つだけで全体的に動きが少なく、上位進出は難しいのではないか、と思っていました。しかしこのゲームは攻めと守りのメリハリが素晴らしく、内容的にもオランダを上回っていたと思います。右のデコとクリスチアーノ・ロナウド、左のフィーゴの突破力と、中央で起点になるパウレタ、そして2列目からどんどん上がってくるマニシェ。DFラインとGKリカルドは荒れたゲームでも決して集中を切らせる事なく、オランダの多彩な攻撃にもしっかりと対応して、無失点に抑えたのが勝因だったのは間違いない、と言えるでしょう。次のイングランドとのゲームが今から楽しみなのですが、ただ問題はデコとコスチーニャが出場停止で、怪我のクリスチアーノ・ロナウドの出場が微妙なこと。ここを乗り切れれば、ポルトガルの初制覇、そしてルイス・フェリペ・スコラリ監督の「2連覇」も見えてくるかも知れません。

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2006.06.24

W杯:韓国×スイス

試合を決定付けたのは、オフサイドぎりぎりから飛び出したフレイのゴールでした。副審が旗を上げたにも関わらず得点を認めると言う微妙な判定でしたが、しかしスルーパスはDFに当たって裏に出ていたため、判定は正しかったと言えるでしょう。

ただ、仮にこのゴールが認められなかったとしても、韓国が2点取って逆転勝ちまで持って行くことは難しかったのではないでしょうか。今大会無失点のスイスの守備の堅さはピカイチで、さすがあのトルコでのアウェイゲームで守り抜いただけのことはある、と言う感じ。だからと言って守り一辺倒ではなく攻めに入ったときはしっかりとシュートまで持ち込んでいて、チームとしての成熟も感じさせました。このチームがグループリーグを1位で突破したという結果は、決してフロックではありません。

逆に韓国は2試合を終えて首位だったものの、その優位を生かすことはできずグループリーグ敗退となりました。サッカーの内容は悪くはなかったと思うのですが、ただ守備面でも攻撃面でもスイスよりもほんのわずかずつ及ばなかった、と言う感じ。キープレーヤーの朴智星も持ち味を消されて、打開策を見いだすことはできませんでした。

ところでこの韓国の敗退で、アジア勢は1つも2次ラウンドに進む事ができませんでした。勝ったのもトーゴを逆転した韓国だけで、他の3カ国はいずれも勝ち点1止まり。前回大会の「躍進」を次につなげることはできませんでした。

これをもって「やはりアジアのレベルは低い」と言うのは簡単だし、おそらくマスコミでもそう言う論調が出てくるのは間違いないでしょう。しかし、実力があるのに結果に結びつかなかったのは別にアジアだけではありません。あれだけ素晴らしいサッカーを見せていたチェコも敗退してしまったし、パラグアイだってポーランドだって実力はありました。勝ち点1しか取れなかったアメリカを「弱かった」と評する人はいないはずだし、セルビア・モンテネグロなんて3連敗するようなチームではなかった、と思います。日本と同組のクロアチアにしても、1勝もできずにW杯を去るようなチームではなかった、と思います。こう言う短期決戦の大会は波に乗るかどうか、と言うのが大きいわけで、そのへんを忘れてはならないと思います。

ただその一方で、アジア各国はもっとしたたかにならなければならない、とも思うのです。例えば、チュニジア戦で終了直前に同点に追いつかれたサウジアラビア。日本もオーストラリア戦の9分間が、全体の流れを決めてしまいました。韓国だってフランス戦で勝ちきるチャンスはあったはずで、結局のところそう言う一つ一つの積み重ねが、最後の結果につながっていたのではないでしょうか。

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2006.06.23

W杯:日本×ブラジル(後半)

まあ、力負けと言うところでしょう。ブラジルに勝つには焦りを誘うしか無かったのですが、前半のロナウドの1点とジュニーニョ・フェルナンブカーノの追加点が痛かった。3点目と4点目はおまけみたいなものと言って良いでしょう。良い意味でも悪い意味でも、ジーコ監督の総決算と言うべき試合でした。残念...

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W杯:日本×ブラジル(前半)

日本、良いです。ブラジルの個人技を警戒しながら、しっかりと自分たちのサッカーができています。得点は稲本のパス、アレックスのドリブルとパス、そして玉田の動き出しとシュートと全てが完璧でした。だからこそ、前半終了間際の失点はもったいなかった。ロナウジーニョのパスも素晴らしかったのですが、一瞬ボールウォッチャーになってしまってロナウドの消える動きを捕まえる事が出来なかったのが残念です。またあと2点取らなければならなくなりましたが、まだまだチャンスはあるはず。頑張れ!

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2006.06.20

W杯:スイス×トーゴ

スイスの印象は、いかにもヨーロッパ的な堅いチーム、と言うのものです。しっかりした基本技術と組織力、そして絶対に勝つんだ、と言う意思。かつてオーストリアが「ミニドイツ」と言われていましたが、その呼び名を今回のスイスに進呈したい気分です。隣国での開催ということでスタジアムの雰囲気もまるでホームのようだし、案外上位に進出して行くかも知れません。

一方のトーゴは、チーム内の混乱が収まったのか初戦に比べれば良い出来だったのではないでしょうか。手足の長さと速さはいかにも「ブラック・アフリカ」と言う感じで、見ててなかなか楽しいチームでした。この敗戦でトーナメント進出の可能性は無くなりましたが、最終戦はむしろ伸び伸びとプレーができるかも。フランスも十分に注意してかからないと、足元を掬われる可能性は十分にあると思います。

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2006.06.17

W杯:死のグループC組

「死のグループ」と言われていたCグループですが、意外なことに1試合を残してセカンドラウンド進出の2チームが決まってしまいました。

まずはアルゼンチン対セルビア・モンテネグロ。セルビア・モンテネグロが弱かった、とは今でも思えないのですが、アルゼンチンの勢いに飲み込まれたと言うところでしょうか。自信を持っていたはずの守備をあれほど易々と破られてしまっては、気持ちが切れてしまうのも仕方のないところ。ケジュマンの退場で全てが終わった、と言う感じでした。アルゼンチンはチーム全体のバランスが非常に良い上にメッシも復帰。テベスもゴールを決めてとんでもないチームになってしまいました。

続くオランダとコートジボアールの対戦は前半終了間際の得点で面白くなるかな、と思いましたが、結局オランダの堅い守備を崩すことはできませんでした。攻撃面がクローズアップされることの多いオランダですが、これだけ集中して守れると言うことはそれだけチーム全体がまとまっている、と言うことでしょう。いつも内部崩壊で上位進出を逃すオランダですが、今回に限ってはその法則は当てはまらない、と言えそうです。

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2006.06.16

誤審〜日本×オーストラリアから

 国際サッカー連盟のジーグラー広報部長は14日、今大会でPKが全く無い件についてコメントしたそうですが、その中で日本とオーストラリアの試合で駒野が倒された場面に言及し、PKを与えられるべきシーンで主審の明らかなミスだった、と語ったそうです。それは後半40分頃の事で、駒野がドリブルでペナルティエリアに侵入した時にケーヒルに足を払われたもののファウルをもらえなかった、と言うシーン。仮にそこで正しいジャッジが下されればケーヒルは2枚目のイエローで退場で、オーストラリアの勝ち越しゴールも無かったはず。PKを決めれば日本がリードを奪っていたわけで、痛いミスジャッジだったと言えるでしょう。また駒野にとってもあそこは大きな見せ場だったわけで、ファウルで止められて認められなかった、というのは本当に残念でした。

 ただ、ミスジャッジと言えば中村の1点目もファウルを取られても不思議でないシーンで(主審が誤審を認めたと言う噂もある)、判定の運と不運は表裏一体なのがサッカー。「力負け」と言って良い内容だったオーストラリア戦は、結局は監督の采配が勝敗を分けたわけで、その誤審が無かったとしてもどうなったか分からない、と言うのが本当のところだと思います。グループリーグ突破のためには後がなくなった日本代表ですが、しかしこれまでもこう言うピンチは何度もあって、ことごとく思いがけないパワーを発揮して「大逆転」を果たしているのもまた、ジーコジャパンの特徴です。メキシコに力負けしながらギリシアに快勝し、ブラジルに善戦したコンフェデレーションズ杯の再現に期待したい、と思います。

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2006.06.14

W杯:スペイン×ウクライナ

いやー、スペインの4点目は凄かった。球際の強さと流動性がマッチして、決まるのが必然、とも思えるようなゴールでした。それ以外の得点シーンは全てセットプレーからでしたが、この4点目こそがこの試合の全てを表現していると言って良いのでは?アラゴネス監督は良い仕事をした、と言って良いでしょう。

逆にウクライナは、持ち味を出すことができませんでした。PK&退場のシーンこそ運が無かった、と思いますが、全体的にやりたいことができなかった、と言う感じ。これは一刻も早くこの試合を忘れるしか無いかも知れません。でないと、チュニジアかサウジに足下をすくわれる、と言う可能性もありそうです。

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W杯:チェコ×アメリカ

アメリカはよく鍛えられた好チームだと思いますが、それのずっと上を行っていたのがチェコでした。この国の凄いところは、何と言っても動き出しの速さ。味方がボールを持ったとき、相手に取られたときには全選手が即座に切り替えて、相手よりも半歩前に動いていたように思います。そして、それがネドベドやロシツキー、ポボルスキーら世界レベルの選手たちが少しもサボらずに動くところが凄い。疲れと怪我さえ克服できれば、上位進出どころか初制覇も夢ではない、と思いました。

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W杯:韓国×トーゴ

報奨金の問題でチームと協会が揉めていて、嫌気がさしてしまった監督が辞任した、と言うトーゴ。攻め上がるときの共通理解はあるものの、守備に回ると連動したプレスなど無いに等しく点でバラバラで、さもありなん、と言う試合内容でした。逆に韓国は前大会ベスト4の自信と選手たちのヨーロッパでの経験が生きた、と言う感じで堂々とした試合運びだった、と思います。これならフランス、スイスの「2強」にも良い戦いができるかも知れません。

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2006.06.12

W杯:オランダ×セルビア・モンテネグロ

剣豪同士の真剣勝負、と言う感じの物凄い試合でした。いやー、どっちも強いわ。ただ、勝負を決めたのはやはり個人の力。セルビア・モンテネグロの守備陣を何度も苦しめていたロッベンのドリブルが、この両チームの勝ちと負けを分けました。今大会随一のハイレベルな戦いが予想されていたCグループ。「本命」のアルゼンチンとオランダが初戦を制したものの、コートジボアールとセルビア・モンテネグロもこのまま引き下がるはずはないはず。これから更に厳しい戦いが続くのではないでしょうか?

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2006.06.11

W杯:スウェーデン×トリニダードトバゴ

いやー、面白かった。まるで両チームともこの試合で1次リーグ突破が決まる、と言わんばかりの気持ちの入った試合でした。スウェーデンの力強くテクニカルなサッカーの素晴らしさ。そしてそれをがっちりと受け止めて数少ないチャンスに賭けようとするトリニダードトバゴ。特にTTは後半早々にレッドカードで数的不利になってしまったにも関わらず、気合いと根性で守り切りました。90分を過ぎてもこのままいつまでも見ていたいような、そんな凄いゲームでした。事前の予想ではスウェーデンの圧勝、と言うことだったと思いますが、それを覆したのはやはりTTの選手の気持ちの強さが重要だったのではないでしょうか。いや、本当に良いゲームを見ました。

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2006.06.10

W杯:ドイツ×コスタリカ

ワンチョペの飛び出しと決定力は凄かったけど、コスタリカはそれだけ。ドイツも内容的に素晴らしかった、とは思わなかったのですが、この開幕戦を4-2で制して好スタートを切りました。うーん、このグループはやはり力の差が大きいかも。

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2006.06.08

W杯展望(9)〜2次ラウンド

トーナメントに入ってどのような展開になるのか。これはグループリーグがどうなるかで決まるので、予想と言ってもなかなか難しいところです。とは言えせっかくのお遊びですから、これまでの予想通りにグループリーグが推移したとして、その後どのように展開するかを考えてみましょう。

A1ドイツ   ─┐
         ┏━┓
B2イングランド━┛ ┃
           ┗━┓
C1アルゼンチン━┓ │ ┃
         ┗━┘ ┃
D2メキシコ  ─┘   ┃
             ┗━┓
E1イタリア  ━┓   │ ┃
         ┗━┓ │ ┃
F2日本    ─┘ ┃ │ ┃
           ┗━┘ ┃
G1スイス   ─┐ │   ┃
         ┏━┘   ┃
H2スペイン  ━┛     ┃
               ┗━
A2ポーランド ─┐     │
         ┏━┐   │
B1スウェーデン━┛ │   │
           ┏━┐ │
C2オランダ  ━┓ ┃ │ │
         ┗━┛ │ │
D1ポルトガル ─┘   │ │
             ┏━┘
E2アメリカ  ─┐   ┃
         ┏━┓ ┃
F1ブラジル  ━┛ ┃ ┃
           ┗━┛
G2フランス  ─┐ │
         ┏━┘
H1ウクライナ ━┛
まず最初のドイツ対イングランドは、地元有利と言う以外にドイツを押す理由は無さそうに思います。とは言え、そう言う時こそ強いのがまた、ドイツではあるのですが。イングランドが勝てば、またもやアルゼンチンとの因縁の対決となります。このへんでルーニーが復帰して、イングランドが波に乗りそうな気がします。

次のブロックは、やはりイタリアが強そう。スイスがスペインを下して8強まで行く可能性もあると思いますが、さすがにそれ以上は難しいでしょう。日本が勝ち抜くには守りをしっかりと固めて、「一発」に賭けるしかなさそうです。

次のブロックはどこが来ても不思議ではない、と言う感じ組み合わせですが、総合力から言えばオランダが一枚上手か。もっともこのへんまで来て何気なく負けてしまうのも、またオランダらしいところではあるのですが。

一番下のブロックは、何と言ってもブラジルでしょう。アメリカやウクライナはダークホース止まり。フランスにも往年の力はなく、ブラジルが楽に勝ち上がるだろうと思います。

さて、ベスト4以上となるとますます予想不可能で、普通に考えればブラジルの力が抜けているとは思います。ただ、ここまで来れば勢いに乗るチームは出てくるし、逆に怪我や出場停止で戦力が落ちるチームも出てくると思います。となれば、ブラジルの牙城を崩すチームが出てくる可能性は十分にある、と言えるでしょう。特に今回はヨーロッパでの大会なだけに、ヨーロッパの国が優勝まで駆け上がる可能性は十分にある、と思います。と言う事で、私は敢えてイングランドの優勝、と書いておくことにします。

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2006.06.07

W杯展望(8)〜Hグループ

グループリーグ最後は「元無敵艦隊」のスペインが第一シードです。

スペイン(ヨーロッパ・グループ2位)
ウクライナ(ヨーロッパ・グループ1位)
チュニジア(アフリカ・グループ1位)
サウジアラビア(アジア・グループ1位)

毎回期待されながらも、1950年の4位以来ベスト8の壁を破ったことの無いスペイン。今回も屈指の選手層の厚さを誇りながら、得点力不足に悩んでいます。実際予選でも、敗戦こそしなかったものの10試合中4試合に引き分けて、セルビア・モンテネグロの後塵を拝してプレーオフに回っています。どうやらアラゴネス監督はバルセロナのようなチームを作りたいようですが、あまりフィットしていない様子です。

一方のウクライナは初出場ながら強さは本物、と言って良いでしょう。欧州予選で同組になったのはトルコ、ギリシア、デンマークと強豪揃いでしたが、4試合目から6連勝してヨーロッパで最初に予選突破を果たしました。エース・シェフチェンコは怪我のため最初からトップフォームで戦えるかどうか微妙ですが、ボロニンとレブロフも侮れない力を持っています。その上、欧州予選を突破した原動力である堅守は健在。このグループを首位通過する可能性が最も高いチームだ、と言って良いでしょう。

3つめのチュニジアは、アフリカ勢では唯一初出場ではない国です。98年W杯と2000年の欧州選手権でフランスを率いたルメール監督が作り上げた組織的なチームは、アフリカと言うよりはむしろヨーロッパ的な色彩に彩られています。予選は少々相手に恵まれた感はあったものの、直後に行われたアフリカネイションズカップでは準々決勝でナイジェリアと激闘を見せるなど、調子を上げつつあると見て良い、と思われます。

中東の雄として長く君臨するサウジアラビアは、4大会連続4度目の出場です。予選では韓国に連勝するなどトップ通過を果たしましたが、しかし西アジア大会で準決勝で敗退した責任を取らせるため12月に監督を更迭。監督をアルゼンチン人からブラジル人に代えました。前回大会ではドイツに0-8で敗れるという屈辱を味わいましたが、それを晴らすことができるか否か、はなかなか微妙だと言わざるを得ません。

と言うことで、この組の本命はスペインよりもむしろウクライナ。これをスペインが追い、チュニジアとサウジがアップセットを狙うと言う展開が予想されます。チュニジアが驚きを見せる可能性はありますが、ここは無難に1位ウクライナ、2位スペインと予想しておきます。

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2006.06.05

W杯展望(7)〜Gグループ

Gグループは欧州予選に続いて同組になったフランスとスイスに、前回大会4強の韓国が絡むと言う展開が予想されます。

フランス(ヨーロッパ・グループ1位)
スイス(ヨーロッパ・グループ2位)
韓国(アジア・グループ2位)
トーゴ(アフリカ・グループ1位)

連覇を狙った前回大会は屈辱のグループリーグ敗退となったフランス。2004年の欧州選手権ではグループリーグを首位通過したものの、トーナメント初戦でギリシアに敗れてしまいました。その後U-23代表監督だったドメネク氏の元で若手への切り替えを図りつつW杯予選を戦いましたが、苦戦を強いられジダン、マケレレ、テュラムらを呼び戻して何とか予選を突破しています。本大会でも当然ジダンらベテラン中心の布陣で戦うものと思われますが、果たして往年の強さを発揮できるかというと微妙なところ。上位進出のためには難しい舵取りが必要なのではないか、と思われます。

それに対して、若手中心の伸び盛り、と言う感じのチームなのがスイスです。2002年のU-17欧州選手権で優勝を飾ったメンバーが中心となって、豊富な運動量と素早いカウンターを武器とした活気のあるチームに仕上がっています。Euro2004とW杯予選に続いてフランスと同じ組ということになりますが、そのフランスに対してEuro2004では1-3で敗れたのに対してW杯予選では2引き分け。徐々に力を付けていることが結果にも現れている、と言って良いでしょう。

この欧州の2チームにチャレンジする立場なのが韓国です。前回大会では4強入りしたものの、それは地元開催が有利に働いたからなのは間違いないところ。予選の直後にアドフォカート監督を迎えて好成績を挙げてはいるものの、これまで自国開催以外の5度の出場で一度も勝っていない、と言う事実に背を向けるわけにはいきません。韓国の国民の多くは「前回大会の夢よ再び」と期待していることでしょうが、なかなか困難なミッションであることは間違いない、と思います。

4つめのチームはアフリカのトーゴ。予選では前回大会で旋風を巻き起こしたセネガルに競り勝ち、初出場を果たしました。ただ、今年行われたアフリカネーションズカップではグループリーグで3戦全敗。これを受けて協会は監督を解任してドイツ人を後任に据えましたが、これに対して選手の反発があって大混乱に陥っているとか。エースFWのアバデヨールの能力が高いのは確かだと思うのですが、1人で何とか出来るというものでもないでしょう。

と言うことで、世間的にはフランスが本命のこのグループですが、「隠れ本命」と言えるのはむしろスイス。これに対してフランスがどこまで踏ん張るか、韓国がどこまで力を発揮できるか、がポイントとなるでしょう。私の予想は1位がスイスで2位がフランスですが、韓国を含めてどんな順位になるのか全く読めないグループだ、と言って良いのではないでしょうか。

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2006.06.04

W杯展望(6)〜Fグループ

日本が属するFグループは、絶対的な本命であるブラジルを追って2位狙いの3チーム、と言う構図です。どこのチームにもトーナメント進出の可能性がある、と言う意味では、Cグループ、Eグループに並ぶ「死のグループ」と言って良いでしょうし、ブラジルを除けば枠が1つしかない、と言う意味ではそれ以上に厳しいグループだ、と言っても良いかもしれません。

ブラジル(南米・1位)
クロアチア(ヨーロッパ・グループ1位)
日本(アジア・グループ1位)
オーストラリア(オセアニア・1位)

どの大会でも優勝候補に数えられるブラジルですが、今回の強さは別格です。ロナウジーニョ、ロナウド、カカ、アドリアーノの「黄金のカルテット」が素晴らしいのはもちろんのこと、控え選手にまでキラ星のようにビッグネームが揃っています。弱いとすれば両サイド、と言われていますが、それでもカフーとロベルト・カルロスがベテランだから、と言うだけのこと。何があるのか分からないのがサッカーではあるのですが、それにしてもブラジルが負ける、と言うイメージは沸きません。

98年のフランス大会で初出場ながら3位に入ったクロアチアですが、2002年W杯、2004年欧州選手権と連続でグループリーグ突破を逃しています。これを受けて就任したクラニチャル監督は大胆な若手の起用など改革を断行。堅固な守備と鋭いカウンターを持ち味とするチームを作り上げました。フランス大会の時のようなビックネーム揃い、と言うほどではないものの、要所要所に質の高い選手を揃えています。親善試合では韓国やポーランドに敗れるなどやや不安定な面ものぞかせていますが、本大会に向けてきっちりと調整してくるのは間違いない、と思われます。

74年以来32年ぶり2度目の出場のオーストラリアは、実績的には一番下にランクされるチームです。しかし、選手はと見れば3トップのビドゥカ、キーウェル、ブレシアーノ、中盤のカーヒル、エマートン、DFラインのニール、ムーア、GKのシュウォーツァーと欧州のトップリーグで活躍する選手を揃えています。また何と言っても監督がヒディング、と言うのが一番のポイントでしょう。前回大会でも短期間で韓国代表をまとめ上げ準決勝にまで導いた実力は、この国に足りない経験を補って余りある、と言って間違いありません。

と言うことで、ブラジルが強い、と言う以外は全く読めないのがこのグループだと言えます。ブラジルから勝ち点を1でも奪うことができるかどうか、あるいは負けるにしても最少得点差にとどまるかどうかが、最終的にはトーナメント進出のカギになりそうな気がしてなりません。

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2006.06.03

W杯展望(5)〜Eグループ

Cグループに負けず劣らず実力派揃いなのが、このEグループ。W杯では豊富な実績を誇るイタリアですら、楽に勝ち進めるとはとても思えない国々が揃っています。

イタリア(ヨーロッパ・グループ1位)
アメリカ(北中米カリブ海・1位)
ガーナ(アフリカ・グループ1位)
チェコ(ヨーロッパ・グループ2位)

イタリアに対する対抗馬一番手と言えるのはチェコです。04年の欧州選手権では優勝を期待されながらも、準決勝でギリシアに完敗してベスト4止まり。この結果を受けてネドベドが代表を去ったことにより、W杯予選では苦戦を強いられました。オランダに大きく引き離されただけでなくルーマニアにも迫られ、最終戦でフィンランドを突き放してようやくプレーオフに進出しました。そしてネドベドが復帰したプレーオフではノルウェーを連破。チェコスロバキア時代以来16年ぶりのW杯本大会進出を果たしました。前線にバロシュとコラー、中盤にネドベド、ロシツキー、ポポルスキー、最後尾にツェフ。全てのポジションに質の高い選手を揃えていて、はまったときの強さは世界最高レベルだ、と言って間違いないでしょう。

これに続く対抗馬二番手は、成長著しいアメリカです。94年のW杯以来の強化が着々と実を結び、史上初めて北中米カリブ海予選を首位で通過。身体能力の高さと組織力を元にした強烈なプレッシングサッカーは、世界レベルに達しています。実際、2月に対戦した日本代表はほぼ一方的にやられて完敗を喫しました。FIFAランキング4位と言うのはさすがに高すぎるような気はしますが、それでもその力を侮るわけにはいきません。

3つめのチーム、ガーナは今回がW杯初出場。今回もアウェイで勝ちきれないなど予選では苦戦しましたが、バクスター監督率いる南アフリカに競り勝って悲願の初出場を勝ち取りました。W杯こそ初めての出場ですが、しかしアフリカ選手権では4度の優勝を果たし、ワールドユースでも準優勝するなどなかなかの実績を誇っています。チェルシーのエシアンやバイエルン・ミュンヘンやローマでプレーしたクフォーなど欧州の経験豊富な選手も多く、旋風を巻き起こす可能性は十分にあります。

これを迎え撃つイタリアは、12大会連続16回目の出場。今回も当然のことながら優勝を狙ってドイツに乗り込みます。メンバーは一人ひとり挙げることも難しいほど多士済々。怪我が心配されたトッティも戻ってきて、盤石の布陣で臨むことができそうです。ユベントスの八百長疑惑が気にはなるものの、実力的には間違いなくグループトップだと思います。

と言うことでどこが勝ち上がっても不思議ではないこのグループですが、少なくともこれまで7大会連続でトーナメント進出しているイタリアがグループリーグで敗退する、とは考えにくいところです。となると、焦点は2位争い。チェコが強いのは間違いないのですが、しかし層の薄さと主力の高齢化が気になるところ。ここは鼻の差でアメリカが競り勝つ、と言うのが私の予想です。

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2006.06.01

W杯展望(4)〜Dグループ

Dグループはメキシコ、ポルトガルの2強を追うイランとアンゴラ、と言う組み合わせです。

メキシコ(北中米カリブ海・2位)
イラン(アジア・グループ2位)
アンゴラ(アフリカ・グループ1位)
ポルトガル(ヨーロッパ・グループ1位)


欧州と南米以外で唯一第一シードになったのが、このDグループのメキシコです。4大会連続13回目の出場と言う「常連」で、特にここ3大会は連続で16強入り。FIFAランキング6位と言う位置は、決して伊達ではありません。実際昨年のコンフェデレーションズカップではグループリーグでブラジルを破る、と言う殊勲の星を挙げ、準決勝でアルゼンチンにPK戦の末に敗れたものの、実力的に遜色の無いところを見せました。日本を苦しめた速いテンポのパス回しと個人技の高さは、世界に通用する実力だと言えるでしょう。

このメキシコと甲乙つけ難い実力を持つのがポルトガル。実際、予選はスロバキア、ロシアらライバルを寄せ付けず無敗で突破しています。「黄金世代」こそフィーゴとパウレタぐらいしか残っていないものの、続く世代にもデコやクリスチアーノ・ロナウド、リカルド・カルバーリョ、フェレイラ、マニシェら錚々たるビッグネームが揃っています。

これら「2強」に対抗する一番手はアジアNo. 1の攻撃力を持つイラン。ハシュミアンやカリミ、マハダキビアなど中心選手の多くはブンデスリーガで活躍しており、自分たちの「庭」で戦えるメリットがあります。アジア予選では強い時は強いが崩れると脆い、と言う両面を見せていましたが、どこまでドイツのピッチを味方にできるか、がポイントとなるでしょう。

そしてもう一つのチームはアフリカのアンゴラ。ナイジェリアとのマッチレースを制して、悲願のW杯初出場にこぎつけました。その原動力は、旧宗主国ポルトガルに通じる個人の技術の高さと、アフリカらしからぬ?組織力です。昨年来日した時には今一つの出来でしたが、それがこの国の実力だと思ったら大きな間違い、かも。巧く戦えば「2強」を倒すことも可能なはずです。

とは言え、イランとアンゴラにとってはメキシコ、ポルトガルと言う相手は高くて強い壁です。1試合ぐらいのアップセットはあるかも知れませんが、それでも「2強」が勝ち残る可能性が高いでしょう。私の予想は、1位ポルトガル、2位メキシコです。

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