ライバルを占う2006年版(18)〜まとめ
第2節が始まる直前にようやく終了した「ライバルを占う」シリーズですが、いかがだったでしょうか?実はその「まとめ編」のようなものを紫熊倶楽部の原稿として送ったのですが、時期的なことを考えて掲載は別の原稿になりました。と言うことで、いったん紫熊倶楽部に送った今季のJ1を予想する原稿をここに掲載します。
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昨年、久々に1シーズン制となったJ1リーグ。早々に順位が決まってしまって盛り上がりに欠けるのではないか、と言う心配は杞憂に終わり、最後の最後まで目が離せない展開になりました。リーグを制覇したのは序盤に独走した鹿島でも、終盤に追い上げたC大阪でもなく、シーズンを通して強さを見せたG大阪。勢いだけで優勝を決めるのではなく、長丁場を戦って勝ち抜いたチームが本当に強いチームである、と言うことを明らかにしたシーズンでした。
今年優勝を狙うにはどうしたらよいか。将来的にどのようにチームを強くしていくか。あるいはどのようにしてJ1に踏みとどまり、来年以降につなげて行くか。目標や事情は様々ですが、そんな中で各クラブは一年を通じて力を出せるチームをどう作るか、と言うことでこのオフにチーム作りをしてきた、と思います。J1各クラブの補強の特徴を簡単にまとめると、次のようになるのではないでしょうか。
(1) 移籍による補強を積極的に行ったチーム:浦和、G大阪、大宮
(2) 昨年の選手をベースに戦力アップを狙うチーム:鹿島、横浜FM、磐田、川崎F、京都、甲府
(3) 若手育成に力を入れようとしているチーム:千葉、C大阪、大分、清水、福岡
(4) コンセプトを変えようとしているチーム:新潟、名古屋、FC東京
これらのチームが今年どのような戦いを見せるのか。私なりの予想をまとめてみます。
まず(1)の3チームはいずれも他チームのレギュラークラスを複数獲得して、大幅な戦力アップを勝ち取りました。特に浦和は強烈で、レギュラーが全員不在でも何とか戦えるのではないか、と思えるほど。スーパーカップ等を見る限りでは新戦力加入によるギクシャク感もなく、今年の大本命であることは間違いないでしょう。G大阪はタイプの違うツートップになって戸惑っている感じですが、ベースはしっかりしているので上位に絡むのは間違いないところ。大宮は新規加入が多すぎて、まとまるのに時間がかかりそうな気がします。
(2)はチームごとに事情は様々です。監督交代した鹿島は、長期政権で閉塞感があったチームの風通しが良くなり生まれ変わる可能性がある一方で、うまく行かずに落ち込むかも知れません。磐田は昨年から進めてきた世代交代が、更に本格化することになりそうです。横浜FMは昨年こそ中位に沈みましたが、本来は上位に絡んで来る力を持っています。今年は補強を最小限にとどめたことで、かえってまとまりが良くなると思います。また川崎Fも昨年のコンセプトどおりで今年も戦えるはずです。
これに対して昇格組の京都と甲府ですが、まずは昨年J2で築き上げたチーム力がどれだけJ1で通用するかを確かめるところから始めることになります。チームとしての完成度を生かして序盤に勝ち点を積み重ねておいて、その財産を元手にして徐々に「J1仕様」に切り替えて行くのではないでしょうか。
(3)もそれぞれチームの事情があって、上位に絡むために若手育成を前面に掲げるところもあれば、やむなく若手に賭けざるをえないところもあります。ただ、いずれにせよ若手育成はチーム作りの王道。即戦力に頼らず若手に経験を積ませて成長させることができれば、今後のクラブの財産になっていくものと思われます。
(4)の3チームは今年は苦しい年になる可能性が高い、と思います。いずれチームも一昨年までの流れがいったん途絶え、ここで新たなチャレンジを始めなければならない事情に迫られています。ただ、J1のチームはどこも選手の質としてはそれなりのものをもっているもの。監督次第で変身することもある、と言うのは昨年のシャムスカ・大分が示しています。新監督がチームを掌握すれば大躍進の可能性もあるのが、このグループです。
この中でサンフレッチェがどこに位置づけられるか、と言うと、たぶん(1)と(2)の間でしょう。小野監督が3年間で積み重ねてきたものをベースにして、今年は更に上を目指す。その上で必要な戦力として、ピンポイントで補強する。若手育成と言うチーム全体のコンセプトを尊重した上で、久々のタイトル獲得を目指すと言う狙いに合致した補強を成功させているわけで、一気に優勝争いに絡む可能性は大いにある、と思います。
優勝争いの「本命」は浦和、「対抗」はG大阪と横浜FM。千葉、磐田、鹿島がこれらを追うと言う展開が予想される中で、サンフレッチェは「穴」ぐらいの評価ではないかと思います。でも、我々サポーターが望み、期待しているのはもちろん優勝!これまで積み上げてきたもの、小野監督の4年間の成果が出るような、そんな年になって欲しい、と思います。
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