ライバルを占う2006年版(11)〜大宮
このオフに最も移籍市場を賑わせた存在、と言えば大宮。12人を放出した一方で獲得したのが11人。チーム全体の1/3以上を入れ替える大手術を敢行しました。
[OUT] 高木、島田(草津)、田中(鳥栖)、安藤正(未定)、金澤(東京V)、辻田(ツエーゲン金沢)、鈴木、山下(柏)、トゥット(ポンチ・プレッタ)、レアンドロ(山形)、横山(湘南)、大沢(佐川急便東京)
[IN] 江角(大分)、土屋、波戸(柏)、佐伯(神戸)、小林慶、小林大(東京V)、吉原(G大阪)、マルティネス(上海申花)、小林庸、西村陽(大宮ユース)
昨年、クリスティアンの退団以降得点力不足に悩まされた前線に、現役ホンジュラス代表のマルティネスと吉原。選手層に問題のあった中盤には、高い技術に定評のある小林慶、思い切った攻撃参加が魅力の小林大とバランサーの佐伯。そして売り物の堅い守備を更に強固なものにするために波戸と土屋。他チームのレギュラークラスをごっそりと引き抜いて、各ポジションの層が一気に厚くなりました。J2からの昇格組にとって厳しいのは1年目よりもむしろ2年目なのですが、それをものともせずに上を目指す補強ができた、と言って良いでしょう。
ただ、この補強が果たして本当にチーム全体を良くする方向に働くか、と言うとそれはまた別問題。なぜならこれだけ新しい選手が多いと実力と最適ポジションを見極めるのも大変だし、戦術の浸透にも時間がかかるからです。昨年大宮が7連敗を喫しながらも残留を果たせたのは、決して新戦力の力があったからだけではないでしょう。むしろJ2時代から熟成した戦術的なベースがあって、最後はそこに頼る事ができたから。だからこそチーム崩壊を免れることが出来て、そして終盤から天皇杯にかけての躍進があったのだ、と思います。そのベースを崩すことなく新加入の選手を組み込むことが出来るか、と言うとなかなか難しいというのが本当のところなのではないでしょうか。
「2年目のジンクス」を克服するために大胆な方向性を打ち出した大宮。うまく行くか行かないかは、五分五分なのではないかと言う気がします。
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