« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

2006.02.28

ライバルを占う2006年版(8)〜磐田

昨年はレギュラークラスを大量に補強し、アジア制覇とJリーグ制覇の2冠を狙いながらどちらも失敗に終わった磐田。今年はその反省からか、最小限の補強にとどめています。

[OUT] カマラ(未定)、崔龍洙(FCソウル)、河村(C大阪)、川口信(FC東京)、森下仁(引退)
[IN] 西野(清水)、菊地(新潟)、犬塚(静岡産大)、森野(市船橋高)、ファブリシオ(コリンチャンス)

かつての「常勝軍団」の栄光を取り戻すべく、目標はもちろん優勝。山本監督の3年計画の2年目に、大きな飛躍を狙っています。ただ、実際のところ現状で本当にトップを狙えるか、と言うと若干厳しいのは否めない、と思います。

その要因は、と言うともちろんこれまでチームを支えてきた選手の「老朽化」です。ミスタージュビロ・中山雅史の38歳を筆頭に、名波が33歳、服部が32歳、鈴木31歳。怪我も増えてきてフル稼動が難しくなって来ています。

ただ、そんな中で昨年の収穫は、と言えば若手に成長のあとが見られたことです。昨年目覚ましい活躍を見せた前田、カレン・ロバート、船谷、そして太田。今年から10番を背負うことになった成岡。新潟で経験を積んで来た菊地。彼らが福西や田中、村井、茶野ら代表クラスをサポートすれば、素晴らしいサッカーを展開出来る可能性は十分にある、と思います。今年移籍での補強を行わなかったのは若手に優秀な人材がいるからで、彼らを育てれば十分に戦える、と言う計算があるに違いありません。

昨年端緒に就いた若返りを着々と進める磐田。それが計画通りに進めば、昨年以上の成績を残す可能性は十分にあるのではないか、と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.27

ライバルを占う2006年版(7)〜川崎F

関塚監督のもとでJ2を圧倒して昇格を果たし、J1での1年目は8位に食い込んだフロンターレ。今年はその「堅守・速攻」スタイルに磨きをかけて、更に上位進出を目指すことになります。そのために必要なことは、現有戦力を維持することと、層を厚くすることでした。

[OUT] 下川(大分)、アウグスト、町田(未定)、相馬、久野(引退)、山根(柏)、木村誠、渡辺(山形)、フッキ(札幌)、飯尾(東京V)、鄭容臺(横浜FC)
[IN] 米山(東京V)、井川(名古屋)、茂原(広島)、マルコン(アトレチコ・パラナエンセ)、木村祐、鈴木(川崎U-18)、鄭大世(挑戦大)、杉山(静岡学園高)、久木野(日商学園高)

補強の目玉は、と言うとアウグストの代役が期待されるマルコンと、経験豊富な米山、井川、茂原。どちらかと言うと守備面に重心を置いた補強となっています。これはおそらく、それだけ攻撃陣に自信を持っているということ。実際、宮崎キャンプ中に行われた広島との練習試合では、完成度の高さを存分に見せて4-0で圧勝しています。自分たちの戦い方に自信を持って、更に上位を目指して今年のシーズンに臨むものと思われます。

ただ、J1には「2年目のジンクス」がある、と言うことには注意した方が良いかも。02年の札幌、03年の京都と仙台のように、これまで昇格2年目で落ちていったチームが多かったことは、忘れるべきではないでしょう。昨年の川崎Fの躍進を見て各チームは間違いなく対応策を練ってきます。それをどのように打ち破って、良い成績を収めるのか。今年は川崎Fにとって、昨年以上に重要な年になるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ライバルを占う2006年版(6)〜新潟

2年目のJ1を12位でフィニッシュした新潟は、ここに変革の時を迎えました。5シーズンにわたって指揮を執ってきた反町監督が勇退し、山形の鈴木監督が就任。これまでチームを支えてきたベテラン選手を放出して、大きく若返りを図っています。

[OUT] 木寺、上野(広島)、アンデルソン・リマ(サンカエターノ)、丸山、桑原、マルセウ(未定)、高橋(引退)、田中秀、吉澤(新潟S)、末岡(ゲイラン・ユナイテッド)、菊地(磐田)、萩村(東京V)、新井(シンガポール・アームド・フォース)
[IN] 三田、シルビーニョ、中原(仙台)、永田、矢野(柏)、中村、酒井、栗原(新潟S)、六車(京都)、中野(筑波大)、田中亜(前橋育英高)

補強の目玉は柏から獲得した永田と矢野、仙台からのシルビーニョ、中原と言うあたりでしょうか。この中で矢野は広島との練習試合でゴールを決め、中原も東京Vとの練習試合でアシストするなど良い動きを見せていたそうです。更にシンガポール帰りの中村やカタール国際で活躍した河原と田中亜土夢、広島ユース出身の藤井と、期待の若手も着々と伸びて来ているようです。

ただ実績のない若手選手がどれだけやれるか、は全くの未知数。その上DFラインの中心として期待していた永田が全治2ヶ月の怪我を負って、開幕には間に合いません。ショートパスをつないでキープ力を高めて戦うと言う基本戦術をどのように浸透させるか、と言う課題とともに、選手の組み合わせをどうすれば良いかなど、鈴木監督は開幕からしばらくは試行錯誤を強いられることになるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.26

ライバルを占う2006年版(5)〜G大阪

昨年、ついに悲願の初タイトルをリーグ優勝として飾ったガンバ。今年の目標はもちろん優勝と、そして初めて参加するACLを勝ち抜いてクラブW杯に出場することです。そのために必要な戦力を揃えること。それが今年のガンバの戦力補強のテーマでした。

[OUT] 児玉(京都)、小暮、松波(引退)、森岡(未定)、渡辺(横浜FC)、アラウージョ(クルゼイロ)、吉原(大宮)、大黒(グルノーブル)
[IN] 手島(京都)、加地(FC東京)、明神(柏)、マグノ・アウベス(大分)、播戸(神戸)、中山(名古屋)、伊藤、植田、横谷、安田、岡本、平井(G大阪ユース)

ポイントは、何と言っても圧倒的な破壊力を見せたアラウージョと大黒の穴をどう埋めるか、と言うことです。その回答は、と言うと昨年18得点のマグノ・アウベスと一昨年17得点を奪った播戸の獲得。アラウージョ+大黒の49得点には及ばないものの、それぞれのポテンシャルを考えれば十分穴を埋めることができた、と言えそうです。

また型にはまったときの圧倒的な強さを示したチームにあって、やや弱点と言えた右サイドと中盤にも強力な補強を敢行しました。現役日本代表の加地と、元日本代表の明神。また京都のDFリーダーとして活躍していた手島も加入して、各ポジションに実力的に遜色のない選手を揃えました。その上タイトルが取れなかったとは言え、レベルが高かったユースから6人が昇格。今年のリーグとACLだけでなく、将来の黄金期作りも見越したチーム作りを進めています。

とは言え、スーパーカップを見た限りでは前線のコンビネーションがいまひとつ合っていない、と言う印象でした。シジクレイを中心とした守備の強さや中盤のパス回し、両サイドの突破、そしてフェルナンジーニョのドリブルと正確なキックなど「らしさ」はあちこちに見せたものの、マグノ・アウベスになかなかボールが渡らない時間帯が長くコンビが合っていない、などやや完成度の低さが感じられました。また播戸をどのように使うのか、宮本を含めた代表組をどのように融合させていくのかなど、課題は多々あるような気がしてなりません。選手のポテンシャルが高く層も厚いため最終的には上位に来るだろう、とは思いますが、初体験のACL参戦との絡みも含め、5年目を迎える西野監督の手綱さばきが問われることになりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.25

ライバルを占う2006年版(4)〜京都

2002年に素晴らしいサッカーを披露して年間5位の成績を収め、天皇杯も制覇した京都。しかし翌年まさかのJ2降格を喫すると、J2で圧倒的な戦力を保持して戦いながら5位に終わりました。そして昨年は柱谷監督の元で大幅に戦力を刷新。その結果独走でJ2を制して、3年ぶりのJ1復帰を果たしました。今年は昨年から積み重ねてきたものをベースに戦うべく、「ピンポイント補強」で久々のJ1での戦いに挑みます。

[OUT] 手島(G大阪)、辻本(徳島)、冨田(高崎)、六車(新潟)、田中(静岡?)
[IN] 上野(広島)、児玉(G大阪)、林(千葉)、登尾(福岡大)、田村(玉野光南高)

陣形はリカルドと鈴木悟を2CBとした4バック。労を惜しまず走り回る米田、斎藤のダブルボランチと協力して中央を固め、加藤のサイドアタックとパウリーニョ、アレモンのツートップの決定力に賭ける、と言う戦い方を基本としています。J2を圧倒した、とは言えJ1と比較すると戦力的にやや見劣りするのはやむを得ないところで、柱谷監督が語るように「すべてにおいての20%アップ」が無ければ目標とするJ1残留も苦しくなる、と思います。

ただ、このチームの良いところはチーム全体で戦うことができる、と言うことだと思います。柱谷監督が一人一人面談して、チームのために戦える選手だけを残したと言うサンガ。甘く見ると痛い目にあうことだけは、間違いなさそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ライバルを占う2006年版(3)〜浦和

昨年は怪我人の続出もあってスタートダッシュに失敗し、一時は降格圏内にまで落ちた浦和でしたが、地力を発揮して徐々に順位を上げ、最終的には優勝したガンバと勝ち点差1の2位。その悔しさを晴らすために天皇杯では一気に駆け上がって、前身の三菱重工以来25年ぶりの優勝を果たしました。と言うことで、今年の目標はリーグ戦の優勝、そして3つのタイトルすべての制覇。そこで昨年の轍を踏まないためにも、また代表選手が抜ける穴を埋めるためにも、このオフには積極的な補強を敢行しました。

[OUT] マリッチ(ホッフェンハイム)、サントス(未定)
[IN] ワシントン、相馬(東京V)、黒部(C大阪)、小野(フェイエノールト)、西澤、小池、堤(浦和ユース)、坂本(大津高)

この結果、GKには都築と山岸、DFには闘莉王、ネネ、内舘、堀之内、MFには鈴木、酒井、小野、ポンテ、右サイドには山田、永井、岡野、左サイドには三都主、相馬、平川、そしてFWにはワシントン、黒部、田中。各ポジションに複数のレギュラークラスの選手が揃って、「ターンオーバー」も夢ではない陣容となりました。

こうなると問題はどの選手をどのような組み合わせで起用するか、また新加入の選手をどのようにフィットさせるのか、と言うことだろうと思うのですが、今日行われたスーパーカップを見る限りでは、ほとんど問題が無さそうです。ワシントンをワントップに置きトップ下に小野とポンテ、ボランチに長谷部と鈴木、両サイドに山田と三都主を入れた布陣は、どの選手もキープ力と戦術眼があり、ほぼぶっつけ本番の布陣であったにも関わらず素晴らしいサッカーを披露しました。また昨年リーグ最少失点だった守備陣は今年も健在で、終盤のG大阪の猛攻をしっかりと耐えて2点差をキープしたまま逃げ切りました。浦和に不安があるとすれば、強豪との対戦がつづく序盤戦。熟成が進まないままに臨んで大丈夫か、と言うことだったと思うのですが、それが全くの杞憂に過ぎないことを示した、と言えるのでは?下手すると、これまでのJリーグの基準を越えたチームになってしまったのかも知れません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.24

ライバルを占う2006年版(2)〜大分

昨年、シャムスカ監督の就任から12試合で7勝3分け2敗と言う成績を残し、ゆうゆうと残留して最終的には11位でフィニッシュしました。ピッチ上の全選手が流動的に動き、リスクを怖れず戦うサッカーは本当に見事なものでした。彼が今年はどのようなチームを作ってくるのか、非常に楽しみではありました。

ところが今年は、またもやマイナスからのスタートとなる雰囲気です。その最たるものはエース、マグノ・アウベスのG大阪への移籍。また精神的支柱だった吉田孝行も移籍してしまいました。

[OUT] 岡中(引退)、高嵜(名古屋)、江角(大宮)、吉村(福岡)、有村(名古屋)、吉田(横浜FM)、マグノ・アウベス(G大阪)、木島(東京V)、西野(水戸)
[IN] 下川(川崎F)、河原(鳥栖)、梶原、福元(大分U-18)、増田(柏)、森重(皆実高)、市原(大津高)、オズマール(パルメイラス)、高橋(福岡大)

25人の少数精鋭で戦う今年の大分。これで躍進を遂げる事ができれば、シャムスカ・マジックも本物だ、と言えるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ライバルを占う2006年版(1)〜鹿島

昨年は途中まで2位との勝ち点差を11にまで開いて独走状態だったにも関わらず、夏場に失速して3位に終わった鹿島。4年ぶりに狙ったリーグのタイトルを逃し、02年のナビスコ杯以来タイトルから見放されて、ついに6年間続いたトニーニョ・セレーゾ体制に終止符を打ちました。代わって指揮官の座に就いたのは、世界クラブ選手権でサンパウロを優勝に導いたアウトゥオリ監督。ポルトガルやブラジルでの監督歴やペルー代表監督等の経験を持つ世界的な名将が、Jリーグにチャレンジの場を求めました。

選手の移動は、最小限に抑えられました。レギュラークラスで放出したのは、レッドスターに行った鈴木隆行だけ。その他にはリカルジーニョを柏に返却し、金古を福岡に、中島を仙台にレンタルしています。その一方で、加入したのは3人の新人と山形から復帰の田中のみ。柳沢の復帰が決まっていますが、その代わりとしてW杯後に小笠原がメッシーナに行く、との噂も流れています。従って選手のプラスマイナスで言えばどちらかと言えばマイナスの方が大きい感じです。

[OUT] 金古(福岡)、阿部(未定)、リカルジーニョ(柏)、鈴木(レッドスター)、中島(仙台)
[IN] 内田篤(清水東)、大道(鹿島ユース)、田中(山形)、佐々木(鹿島学園高)

と言うことで、このチームの焦点は3つ。第一に監督がどのような選手の組み合わせ、どのような戦術で戦ってくるかと言うこと。第二に若手をどのように成長させるか、と言うこと。そして三つめには余らせている外国人枠をどのように使ってくるか、と言うことでしょう。

Jリーグ開幕から13年間、4-4-2を基本に戦ってきた鹿島。しかしアウトゥオリ監督がサンパウロで採用していたシステムは3-5-2でした。となれば、おそらくは最初はシステムを固めず選手の適性を見ながらチーム作りを進めてくるものと思われます。そしてある程度戦って若手も育て、足りない部分を補なうために外国人枠を使ってくるのではないでしょうか。となれば序盤はあまり結果に拘らないで、徐々に力を上げていくようなチーム作りをして行くのではないでしょうか。サンフレッチェの開幕戦が鹿島だ、と言うことは、案外ラッキーな事なのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.21

今年のJリーグ名鑑

サッカー関係の2大専門誌「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」は、毎年この時期に選手名鑑を付録にして売っていました。私は95年から「ダイジェスト」のを、また2000年からは「マガジン」のも毎年楽しみにしながら買っていました。ちょうどこの時期に海外出張が入ったときには、書店に取り置きを頼んだりもしていたものです。

ところが今年は、どうやら「マガジン」「ダイジェスト」ともに雑誌の付録と言う形にはしない模様。今書店にはJ1、J2全チームの選手名鑑がそれぞれの週刊誌の増刊として並んでいるのですが、どうやらそれが今年版の両誌の名鑑、と言うことになるみたいです。

最初はJ1の10クラブしか無かったJリーグ。私が最初に名鑑号を買った年は全部で14クラブで、名鑑の総ページ数は64ページでした。しかしその後は毎年のようにページ数が増えて、昨年は「マガジン」「ダイジェスト」ともにJ1だけで128ページと10年前のちょうど2倍になりました。年々チーム数が増えるだけでなく、通算データも増える一方となればいつまでも「付録」のままではいられない、と言うことなのでしょうか。J1とJ2合わせて31チームに膨れ上がったのを機会に?ついに名鑑が独立したものと思われます。

と言うことで今年はやむなく?両誌の増刊号を買ってきたわけですが、「マガジン増刊」(以下M)はこれまでの本誌のサイズを踏襲したのに対して、「ダイジェスト増刊」(以下D)は一回り大きなサイズになりました。総ページ数はMが212ページなのに対してDは196ページ。この差は全面広告の差(Mが18ページなのに対してDは7ページ)を考えればほとんど同じ、と言って良いでしょう。むしろ大きく違うのは、J1とJ2の扱い。MはJ1が各クラブ7〜8ページなのに対してJ2はわずか2ページしか割り当てられていません。それに対してDはJ1が6ページなのに対してJ2は4ページとほぼ対等。記事の内容は、と言うとさすがにMのJ1は通算データやプレースタイル、プレーエリアやシュートとパスの方向まで載っていて非常に充実しているのに対して、Dは通りいっぺんのデータしか掲載されていません。従って大雑把に言って、J1中心に観戦する人は断然Mがお勧めで、J2のファンやJリーグ全体を見渡したい人はDを買った方が良い、と言うところじゃないか、と思います。

因みに料金ですが、Mは600円なのに対してDは650円。両方を買った私は1250円を支払いましたが、ただ昨年は本誌を合わせて4冊買ったことを考えれば安く済んだ、と言えるかも。これからリーグ開幕までは、この2冊を眺めながら今季についていろいろと思いを巡らせることになりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.17

世界クラブ選手権(クラブW杯)の開催国枠

今朝のニュースによると、今年の年末に行われるクラブW杯(世界クラブ選手権を改称した)に「開催国枠」が設定されることが決まったそうです。出場できるのは今年のJリーグチャンピオン。直前まで優勝チームが決まらない場合は可能性のある複数クラブを登録しておいて、優勝決定と同時に出場が決定。7チームによるトーナメントとなるため、予備予選的な初戦をオセアニア代表と戦うことになるようです。

昨年初めて日本で開催された世界クラブ選手権は、サッカーファン的にはなかなか面白い大会だった、と思います。優勝したサンパウロの老獪さ。リバプールの強さと脆さ。意外に強かった?アジア代表のアル・イテハド。シドニーFCの健闘。国の代表が戦うW杯とは違った側面がいろいろと見れて、またいろいろな地域のサッカーが楽しめました。ただ、そんな感想を持ったのはテレビ桟敷で見れたからなのかも。真冬の寒い中で知らないクラブのサッカーを観戦することに面白さを見いだせない人も多かったようで、営業的には大失敗だった、とも聞きます。せっかく日本開催を実現したのに盛り上げることのできなかった日本サッカー協会とスポンサー、そしてこの大会を国際的に権威あるものに育てていきたいFIFAにとっては、何とかしなければいけない、と言う思いが強かったのだろうと思います。

たぶん、一部には「アジアも勝ち抜けないJリーグ代表が世界一を争う大会に出るのはどうか」と言う意見が出るのではないか、と思います。スポンサーの力で出場枠を買った、と言われても仕方のないことだとは思います。ただ、だからと言って卑屈になる必要はない、とも思うのです。そもそもこう言う大会で開催国枠があるのは普通のことだし、Jリーグの上位チームにはここで十分に戦うだけの戦力がある、と信じるからです。

ここ数年はACLのグループリーグでの敗退が続いているJリーグ勢ですが、これは必ずしも実力がないから、とは言えないと思います。むしろ実力を十分に発揮できていないから、と言う側面の方が大きいのではないでしょうか。ただでさえ厳しいJリーグの日程をこなしながら、更にアジア各地を転戦する厳しさ。とても正当とは思えないホーム寄りのジャッジ。ACLに出場する事自体が名誉なことのはずなのですが、しかし戦えば戦うほどクラブの赤字が増える、と言う現実もあります。更にJリーグの各チームの力が伯仲していて、1つのチームが圧倒的な力を維持するのは困難だ、と言う側面もあります。もしかするとACLを勝ち抜くことよりも、クラブW杯で勝つことの方がずっと簡単なんじゃないかと言う気さえします。

各クラブの積極的な補強で、昨年以上の混戦が予想される今年のJリーグ。優勝すればクラブW杯出場と言う「ボーナス」まで付いて、最後まで目が離せない展開になるのは間違いないのではないでしょうか。そして我がサンフレッチェには、何とか最後まで食らいついて行って欲しい、と思うのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.05

練習試合・新潟戦を想像する

 Diaryにも書いたように、昨日グアムで行われた新潟との練習試合は0-1で敗れました。ここまでフィジカルトレーニング中心の練習で、戦術的な熟成はまだですし、疲れもたまっていたでしょうから結果についてはどうこう言うことはありません。ただ、開幕まで1ヶ月となって無駄に練習試合を行う余裕はないわけですから、この試合にも監督はいろいろな意図を込めていたはずです。オフィシャルサイトや携帯サイトにはそのへんは書いていないのですが、想像を逞しくしてここでいろいろ考えてみよう、と思います。

 まず前半ですが、布陣はたぶんこんな感じだったと思われます。

      佐藤昭

   西河 吉弘 盛田

中里  高柳 森崎和  入船
(→中尾30分)
      ベット

   森崎浩 ウェズレイ

 吉弘をリベロに入れて盛田をCBで起用したことからも分かるように、DFラインはかなり実験的な色彩の強いものとなっています。しかし中盤から前、特に中央はかなり本気度が高かったのではないでしょうか。このところの練習で素晴らしいコンビネーションを見せていたベットとウェズレイ。これに昨年とは見違えるような動きを見せていたと言う森崎浩が絡む攻撃は、この3人だけでも点を奪えるような破壊力を秘めていそうな気がします。中盤は1対1に強い高柳がボールを奪い、森崎和がボールを散らす。そして中里と入船が激しく上下動してサイドのスペースを埋める。入船の代わりに服部を、高柳の代わりに戸田を入れ、守備陣を再構築すれば佐藤寿と駒野が不在の時の布陣、と言うことになります。携帯サイトによると小野監督は「破壊力もあるがリスクもある」とこの組み合わせについて語っていたそうですが、これは単に盛田のDF起用を指したわけではない、と思います。

 一方、後半の布陣はおそらくこんな感じ。

      河野

八田 ジニーニョ 小村 服部
         (→中尾30分)
      戸田
  李       青山
      桑田

    上野  前田

 これは基本的に昨年と同じ4-4-2で、DFラインを昨年のレギュラーで構成していた事でも分かるように守備を重視した組み合わせだったと言えます。少々中盤から前が心許ない感じはあるのですが、しかしポストプレーに長けていて前線からのチェイシングのできる上野と技術の高い前田の組み合わせは悪くないし、李、桑田、青山の中盤の組み合わせも将来的には見てみたい。つまりこのメンバーは、レギュラークラスに何かあったときに取って代わる選手だとも言えるし、また彼らがレギュラークラスを追い越して、ポジションを取ったときこそチーム全体の力がアップする、とも言えます。

 以上の「想像」を根拠にして、今季の布陣を予想してみましょう。まずは基本となる4-4-2はこんな感じ。

      下田

駒野 ジニーニョ 小村 服部

      戸田
  李      森崎和
      ベット

  ウェズレイ 佐藤寿

 中盤は小野監督がずっと前からやりたかったフラットな形にするかもしれませんが、その場合はベットと李が左右に張り出すことになるでしょう。また前線は上野や森崎浩、前田らが出る可能性も高く、その場合は3トップになることもあるでしょう。

 これに対して3バックにした場合はこんな感じでしょうか。

      下田

  西河 ジニーニョ 小村

駒野    戸田    服部

  ベット    森崎和

  ウェズレイ 佐藤寿

 この布陣は駒野がいない時に主に使われるでしょうし、また守りを固めたいときや逆にパワープレーを狙いに行く時にも使われるのではないか、と思います。

 ところでこの2つの予想布陣の中に森崎浩と大木が出て来ていませんが、FWも中盤もできるこの2人がむしろキープレーヤーなのではないか、と言う気がします。クレバーなポジション取りと動きで昨年のチームを支えた大木と、逆に昨年はほとんどチームに貢献できなかった森崎浩。この2人がどのように今年チームの中で機能するかが、サンフレッチェが上位進出できるかどうかのカギを握っているのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »