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2006.01.21

今年の戦力補強(MF編)

高い位置でボールを奪って素早く攻めることをコンセプトとする小野監督のサッカーにおいて、一番重要なのは中盤のポジションです。そこに、全試合フル出場で頑張っていたのが森崎和。主に中盤の底に君臨して、DFラインの前のワイパー役と攻撃のスタートポイントとしての役割を果たしていました。昨年はキャプテンとしての重責を担った彼ですが、全試合フル出場できたということは何よりもその貢献度の高さを示している、と言えるでしょう。サンフレッチェのサポーターがずっと望んでいた「森崎兄弟のチーム」に向けて、重要な歩を進めたシーズンだった、と言えると思います。

また中盤で森崎和に次いで出場試合数が多かったのは大木でした。本来は天才肌のゴールゲッターだった大木ですが、小野監督のもとでインテリジェンスを感じさせる選手に変身した、と言うのは最近の紫熊倶楽部に書いてあった通り。ゴール数が少なかったのと終盤でのガス欠が気になりましたが、しかしその貢献度の高さは賛えられてしかるべきだ、と思います。

その他中盤で出場試合数が多かったのは、ベットと茂原の28試合と李の19試合。いずれも豊富な運動量を生かした守備と積極的な攻撃参加でチームに貢献をしました。序盤は李が怪我で戦列を離れ、ベットと茂原は不調や出場停止で出れない事があったのですが、それでも彼らがお互いにカバーし合う事ができたことが、チームが大崩れしなかった原因だった、と言えると思います。

と言うことでそれなりの質の高さとそれなりの層の厚さを見せた昨年のサンフの中盤だったわけですが、しかし優勝を狙うためにはまだまだ物足りない、と言うのが現実です。と言うことで、大活躍だった茂原を切ってまで補強したのが、戸田であり中里だった、と言うわけです。

かつての奇抜な髪型やあちこちで監督と衝突した、と言う噂から何となく使いにくそうなイメージの戸田ですが、しかしその内実は、と言うと非常に真面目にサッカーのことを考えている選手だとのこと。実際彼のホームページを見ると、サッカーに対する真摯な思いが伝わってきます。おとなしい選手の多いサンフレッチェの中で「起爆剤」としての役割を期待している向きも多いかと思いますが、むしろ彼のサッカー観が小野監督の「サッカーおたく」な部分と共鳴するところも多いかも知れません。

そして何より重要なのは、戸田を中盤の底に置いて森崎和を一枚前に上げる、あるいはこの2人を中盤の真ん中に並べて交互に前に出すような布陣が可能になる、ということです。昨年の森崎和はどうしても後ろに引っ張られて攻撃参加のタイミングをなかなか掴めませんでしたが、隣に人に強くゲームが読めて、更にパスも出せる戸田がいれば別でしょう。一昨年ツーシャドウの一角として披露した攻撃のセンスを、自在に発揮してくれるに違いありません。

更に重要なのは、大木のポジション。大木が良い選手だとは言え年齢面や体力面を考えれば、その代わりになる選手を用意しておく必要があるでしょう。そしてその第一候補と言えるのが、昨年14試合の出場にとどまった森崎浩。守備もできて運動量があり、ゴールの嗅覚も持っている彼が本来の力を発揮すれば、チームが一つレベルアップできるのは間違いない、と思われます。

数字だけ見れば茂原、高萩が去って戸田と中里が来たMFは、さほど大きく変化しているようには見えないかもしれません。しかしその中身を見れば、昨年とは大違いだと言って良いでしょう。そしてそのキーになるのは、戸田よりもむしろ森崎浩の方なのかも知れません。

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