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2006.01.25

今年の戦力補強(FW編)

久保の移籍以来「空席」だったエースFWの座。ここにぴたりとはまったのが昨年の佐藤寿人でした。開幕から6試合ノーゴール&2試合のメンバー落ちと言う屈辱を乗り越え、第9節の新潟戦で2ゴール。その後は閉幕までの26試合に出場して18ゴールを挙げて日本人得点王となり、日本代表にも招集されるまでになりました。一昨年は1試合平均が1.2点で16チーム中14位の得点力だったサンフが7位でフィニッシュできたのは、1試合平均得点が1.4にアップしたからこそ。そしてその原動力になったのが佐藤寿人の存在だった、というのは間違いのないところでしょう。

昨年のサンフレッチェのターニングポイントとなったのは第5節の東京V戦で、ここで3トップから2トップに布陣を変えたのがきっかけでした。第9節以降、そのツートップの核となったのが佐藤寿人だったわけですが、その相方に苦労したのが、昨年の特徴でもありました。先発で一番多く起用されたのがガウボンで、第9節以降に限れば16試合。ベット、森崎浩、前田、大木らが起用されてそれなりに結果を残したこともありましたが、しかし多くの場合はもう一つに終わっています。ガウボンの年間9ゴールと言う結果は決して悪くはないのですが、しかしポストプレーやキープ力など物足りないものがあったのも事実。そこでここに誰を当てはめるか、が今年に向けての大きな課題の一つだったわけです。

12月初めの段階の情報では「マグノ・アウベスのようなタイプの万能型FWを取る」との情報が流れていて、凶悪なまでにドリブルが切れる(と言う噂の)エニウトンと仮契約を結んだ、との話もありました。しかし二重契約の問題でそちらが頓挫すると、その代わりとして急浮上したのが元名古屋のウェズレイ。年齢的な不安はあるものの、キープ力と得点力があってFKも蹴れる能力は、昨年の広島が抱えていた問題のかなりの部分を解消できるほどのクォリティがある、と見て良いでしょう。元Jリーグ得点王の実力は、チームの勝利の面だけでなく、佐藤寿人を生かすためにもまた他の若い選手たち(特に前田俊介)への影響と言う意味でも、有形無形のメリットがあるに違いありません。

その他サンフは、新潟から上野をレンタルで獲得しています。6年前にサンフレッチェに所属した時にはほとんど活躍できなかった上野ですが、その後京都と新潟では前線で身体を張ったプレーでチームに貢献しています。広島には同タイプの選手として盛田がいますが、これまでの実績では上野の方が遥かに上。前線でのターゲットとして活躍してくれるのではないでしょうか。

一方放出は、と言うと完全移籍で茂木が神戸へ。その他に田中が完全移籍で、田村もレンタルで愛媛に行きました。この中で茂木は長いこと「次期エース」として期待されて来た選手で、昨年も第9節までに4ゴールを挙げるなどそれなりに活躍しています。サンフレッチェとしても当然今年に向けての期待はあって契約延長のオファーを出したわけですが、しかし茂木にしてみればこのまま広島にいたのでは出場機会が限られる、と言う思いも強かったものと思われます。彼の移籍は惜しいのですが、しかし彼自身の成長を考えれば仕方のない移籍だった、と言わざるをえないでしょう。

佐藤寿人とウェズレイに、盛田、上野、大木、そして前田。「少数精鋭」と言う感じになった今年のサンフのFW陣ですが、それは裏を返せば「使える選手」だけになった、と言う事でもあります。寿人かウェズレイに何かあったときに、代わりを務めるのは誰か。そこがおそらく、上位進出に向けての一番のポイントとなるのではないでしょうか。

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