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2005.11.20

神戸、ついに降格決定

今日のJリーグ第31節、ホームで大宮と対戦したヴィッセル神戸は0-1で敗れ、3試合を残してJ2降格が決定しました。97年に旧JFLから昇格して9シーズン。何度も残留争いに巻き込まれながら何とか耐えてここまで来ましたが、ついに命をつないでいた綱が切れてしまった、と言う感じの降格劇だったように思います。

サンフレッチェのファンにとって、神戸は「一番近いアウェイ」と言う以上に身近な存在です。もともと神戸に移転する前は「川崎製鉄」として岡山に本拠地を持っていた、と言うのもあるのですが、それ以上に大きいのは、最初にチームを率いたのがかつてサンフをステージ優勝に導いたバクスター監督だった、と言うことでしょう。そしてその時に請われて広島から神戸に移籍し、2002年に半年だけチームを率いたのが現福岡監督の松田浩氏。更に昨年はかつて広島の黄金時代に在籍したハッシェック氏が監督を務めています。

ただ、神戸はJリーグに昇格して定着するに従ってチーム作りの方向性を変えてきました。川勝監督がチームを率いた99年以降は名前の通った選手を次々と獲得して「上を目指す」ためのチーム作りにトライ。しかし2002年に降格一歩手前まで行くと、翌年は現有戦力をベースにチーム力を高める方向に転換します。ところがその年末に経営危機が表面化して「楽天」のクリムゾングループになると、今度は一転して有名選手を買い集める方向性を出します。そしてその後はハシェック監督の事実上の解任、代行監督の就任、新監督選びのゴタゴタと、今年に入ってからの迷走。フロントが動けば動くほど事態は悪化し、最後は10試合戦って2分け8敗と言う手の付けようがない状況で、ついに今日、「終戦」を迎えてしまいました。

降格してしまうチームには、それぞれ当然、とも言える事情があるものです。神戸の場合、ここまでのチーム作りの一貫性の無さがこのような事態を招いてしまったのは明らかだと思います。特にそれまでスポーツクラブ経営の経験がなかった「楽天」が親会社になって、チーム体制を大きく変えたのが影響しているのではないでしょうか。

ただ、そう言う事はどこにでも起こりうる事でもあるのです。例えば2002年にJ2降格を経験したサンフレッチェ。Jリーグ開幕2年目にステージ優勝を果たしながらその後経営危機もあってチーム力が落ち、その後選手を育成する環境を整えて、これから徐々にチーム力を上げていこうとした矢先の降格は、いろいろな事情からチームの方針を変えざるをえなかった事が間接的な原因になっていると言えます。

ちょっとしたことで流れを失い、なかなか勝てなくなって降格まで至ってしまうのがリーグ戦の怖さですが、しかし苦しいときに反発できるのか、しっかりとチームを立て直すことができるかどうかは、クラブが背負っている歴史の反映でもあります。最後の抵抗もなくずるずると落ちてしまった、と言う神戸のパターンは平塚や札幌、川崎Fに似ていてなかなか後を引く落ち方だと思うのですが、決してこれにめげないで早く立ち直って欲しいもの。J1復帰への戦いは、今日からもう始まっているのです。

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