Kリーグ観戦記(2)

韓国のワールドカップ開催地は全部サッカー専用スタジアムだったそうですが、ここも当然新設のサッカー専用。カラフルな色使いの席をアーティスティックに並べたスタンドが特徴的です。ホーム側のゴール裏には水原のサポーターがかなり集まって試合前から熱い声援を送っていたのですが、アウェイの光州のゴール裏は、と言えばわずか20人ばかり(写真)。それでも太鼓を叩きながら声を出して、結構頑張ってました。
キックオフ時間が近づくと、アウェイゴール裏では風船が飛ばされ、バックスタンド側では火柱が上がって選手入場。試合前の集合写真は両チームの選手が一緒になって撮っていましたが、これはKリーグの普通のことなのでしょうか?そして選手達がピッチに広がって、いよいよキックオフです。
水原のメンバーは、GKに2002年W杯の守護神・李雲在。DFラインはパワーとスピードのあるマト、ムサと言う2人の外国人が締め、中盤には金南一、宋鐘国がいてゲームメイクし、前線では元大分の金東ヒョンが巨体を生かしてクサビとなり、その周りを「韓国のエメルソン」ことナドソンが走り回る、と言う布陣です。このメンバーで横浜FMや磐田を破ってきたわけで、きっと素晴らしいサッカーを見せてくれるだろう、と期待して行ったわけです。
ところが、水原は数日前に日本に遠征した影響か全く動けず。光州が守り重視で戦いを挑んできたこともあって、ほとんどチャンスを作れません。中盤でボールを持つと前線の3人が一斉にDFラインの裏を狙って走り出すのですが、これに合わそうとロングボールを蹴ってもDFにはね返されるばかり。金東ヒョンのポストは機能せず、期待のナドソンはボールを持つことすら稀で見せ場はほとんど無し。対する光州はボールを奪っても一人二人が上がるだけで人数をかけることなく、得点の予感を漂わせることすらできません。前半はお互いにミスばかりのひたすら退屈な展開で、ああ、これじゃ客が入らんのもわからんでもないな、と言う45分間でした。
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