クルークとオーストラリアと
今週のサッカーダイジェストをつらつらと眺めていたら、前横浜FC監督のピエール・リトバルスキーがオーストラリアリーグ(リニューアルされて「Aリーグ」となるらしい)のシドニーFCの監督に就任する事が決まった、と言う記事を見ました。リティ、と言えば神戸の監督就任がほぼ決まったと言われながらドタキャン?された人。さぞ困っているんじゃないかと思えばさにあらずで、ちゃんとオファーを受けて新しい指導者人生をスタートさせているのですからたいしたもんです。
で、その記事の中に懐かしい名前を見ました。それは、リティのアシスタントコーチに就任したと言うイアン・クルークです。元イングランド代表のクルークは、97年のシーズン途中にサンフレッチェ入り。その細身の身体を駆使して、風間、盧、サントスがいなくなった中盤を1人で?支えました。私が持っていた「ゴツくて激しい」と言うイングランド人のイメージに反する選手で、プレースタイルはあくまでエレガント。と言うか、むしろベテランが黙々と若者の無茶の後始末をして回っている、と言う雰囲気でした。その頃、サンフレッチェはちょうど主力を大量に放出して「落ち目」の頃。30歳代半ばのクルークの奮闘は、見るものに涙を誘わざるを得ない?ものだったと思います。クルークはサンフレッチェを退団した後オーストラリアでプレーしている、と聞いていましたが、彼の地で指導者としてやっている言うことは良いニュースなんじゃないでしょうか。
ところでかつてサンフの優良外国人の供給源だったオーストラリアですが、最近のニュースによるとアジアサッカー連盟への「移籍」を申し出ているそうです。オセアニアではほぼ「敵無し」のオーストラリアですが、それがむしろ悩みの種。地域内での切磋琢磨がないため、なかなか国としての実力を備えるには至っていません。その傾向は特にW杯に顕著で、オセアニア予選を制してもその後ホーム&アウェイのプレーオフを戦わなければ出場権を獲得できない、と言う状況が続いています。従って地域的にも近いアジアの一員として戦いたい、と言う気持ちは非常に良く分かります。
報道によるとオーストラリアのこの「移籍申請」はFIFAで一応問題視されているものの、受け入れ側のAFCも否定的な声は無い、とのこと。OFC側の問題が残っているため簡単に解決できる問題ではないものの、なかなか興味深い展開となりそう。少なくとも完全な欧州スタイルで有名選手も多く抱えるオーストラリアがアジアで戦う、と言うのは日本にとっても良い事なのではないか、と言う気がします。FIFAはこれについて「6月の理事会で再討議する」と決めたそうなので、その成り行きに注目したいと思います。
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