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2005.02.26

スーパーカップ:横浜FM×東京V

 Jリーグ開幕1週間前の恒例行事、Jリーグスーパーカップは、PK戦の末東京Vが勝ちました。

 私はのんびりと見ていたので試合そのものについては語れないのですが、両チームともいいサッカーをしていたし、それなりにレベルの高さも見せていたと思うのですが、全体としては小粒な印象がありました。しかしそんな中で、これぞプロ、と言う凄みを感じたのはワシントン対中澤の対決だったように思います。

 前半から後半の途中までは、完全に中澤の勝ち。巧みに身体を入れて自由にさせず、ブラジルの得点王にほとんど仕事をさせませんでした。途中まで見ていたところでは、なんだワシントンもたいしたことねーな、という感じ。ワシントンがあの程度なら、ガウボンはもっと駄目かも、なんて余計な心配までしてしまいました。

 しかし、それでも結果を出すのが凄いところなんでしょう。まずは後半23分の1点目。後ろからのクロスに頭で合わせたものですが、周りに相手選手が密集していて後ろにマーカーが付いていたことを考えれば、見た目以上に難しいものだったんじゃないか、と思います。

 そしてそれ以上に凄かったのは2点目です。後半ロスタイム、もういつレフリーが笛を吹いても良いような時間帯。そこでアバウトに放り込まれたボールを受けると強引に突破して、中澤を振り切ってゴールを決めたのですから恐れ入ります。一見、それほど怖さを感じない選手なのですが、彼の活躍があってこそヴェルディはこの試合に勝てたのですからたいしたもんです。この試合を見た他のチームの監督・選手もワシントンに対する警戒を一段と強めたのは間違いない、のではないでしょうか?

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2005.02.24

サッカー専門紙「エル・ゴラッソ」

 野球に競馬、競輪、芸能ニュースにその他のスポーツ、と言うのが一般のスポーツ新聞のパターン。Jリーグが浸透し日本代表がW杯に出るようになっても、基本的にその構造は変わりませんでした。しかしそんな状況に風穴を開ける存在としてデビューしたのが、サッカー専門の夕刊紙「エル・ゴラッソ」です。

 かつて野球ファンだった私は、20代前半まではスポーツ新聞と「プロ野球ニュース」で育ってきました。その傾向は興味の中心が野球からサッカーに移ってからも引きずっていて、何か面白いニュースはないか、とついついスポーツ新聞を手に取って見ます。しかし、その期待は裏切られることがほとんど。サッカー関係は4面か5面でその他のスポーツ扱いで、特にサンフレッチェなんてベタ記事じゃ無いことの方が珍しいほど。特に関西のスポーツ紙は「阪神か、その他か」で徹底していますから、買う気にならないのはもちろん、手に取ることも希になっていました。

 そんなところに出たサッカー専門紙ですから「エル・ゴラッソ」には興味津々だったのですが、しかし残念ながら販売しているのは首都圏のみ。発行は月・水・金の夕方、と言うことは知っていたので東京近辺に出張する前にはいつも「エルゴラを買うぞ」と決意を固めて(?)行くのですが、ついつい忘れてしまいます。今回も週明けから柏に出張だったのですが、月曜は忘れていてようやく昨日、たまたま見かけたコンビニで手に入れる事ができました。

 ピンクのタブロイド判の紙面は全部で16ページ。1面のみが色刷りで、中は全てモノクロです。一般のスポーツ紙のように広告だらけかというと全然そんなことはなくて、大きなものは最終面だけ。それも内容は「チケットぴあ」のサッカー関係コンテンツの紹介ですから、16ページまるごとサッカー関係、と言ってもいいぐらいです。これで果たしてやっていけるのだろうかと心配になるほどですが、コンビニ等で売れ残っているのは見た事が無い(だから今までなかなか出会えなかった)し、販売エリアも徐々に拡大の努力をしているとのことですから、売れ行きは悪くないのでしょう。

 肝心の中身ですが、この号のトップ記事は新潟の反町監督。2,3面はチャンピオンズリーグのプレビューで、4面以降はキャンプ情報として新潟と甲府、大分を取り上げ、中抜きできる7〜10面は「Jリーグ選手名鑑」として千葉、柏、湘南、甲府を紹介しています。12面はリーガ・エスパニョーラの、13面はセリエAの週末のゲームレビュー。14面は最近のニュースで、15面はテレビプログラムガイド。全体的にJリーグの記事が半分以上を占め、欧州が1/4程度。この割合がいつもそうなのか、それともたまたま今号だけなのかは分かりません。しかし聞くところによると創刊当初はもっと欧州サッカー寄りだったのが、読者の反応を見て徐々にJリーグ関係の記事が増えて来ているそうです。

 そう言えば、スポーツ新聞と並ぶ全国メディアである週刊のサッカー専門誌も、内容は第一に日本代表、第二に日本人選手を含めた欧州サッカー。Jリーグの扱いはこれらに比べて小さめで、それも横浜や浦和等の「人気チーム」が中心です。つまり少なくとも昨日の紙面を見る限り、「エル・ゴラッソ」は既存のメディアとは一線を画した編集方針を持っている、と言うことだけは間違いなさそうです。

 このような行き方が吉と出るのかどうか、は正直言って分かりません。でもこの紙面の作り方は、「ジャイアンツ」を作らず地元密着を進めてきたJリーグの方針に沿っている、というのは間違いないと思います。それに、はっきり言ってこの新聞の記事は読んでいて面白い。「ひしゃく」の川端暁彦さんがライターをしていることからも分かるように、ネットワークが生んだ良質な書き手が参加することにより、多くのサッカーファンの「気分」に合った内容になっているのかも知れません。1部130円で週3回発行ですから1週間に390円。サッカーマガジンやサッカーダイジェストとほぼ同じ値段ですが、どちらが良いかと言えばエルゴラの方に軍配が上がるかも、とさえ思います。首都圏以外での販売はもう少し時間がかかりそうですが、通信販売による定期購読も受け付けているとのこと。到着が翌日になってしまうということと、送料込みで半年間9,500円と言う値段をにらみながら、申し込みしようかどうか真剣に悩み中(^_^;)です。

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2005.02.19

A3杯横浜FM×水原

 先週見たA3杯の最終戦、横浜FMと水原三星ブルーウィングスとの対戦をテレビで見ました。水曜日に中国リーグチャンピオンのシンセン健力宝(確かチアゴが所属していたチームだったはず)を破った横浜は、この試合に勝てば優勝することになります。アジアのタイトルを狙って戦う岡田・横浜にとっては是が非でも勝ちたいゲームだったはずだったのですが、それが非常に厳しい目標であることは、メンバーを見ただけで想像できました。

 久保、安貞桓、中澤、松田ら主力を怪我などのため欠いていたのは最初からそうだったのですが、そこから更に坂田、清水、河合がリタイア。この大会のために?補強したはずのブラジル人・アデマールもすぐに怪我をしてしまったらしく、そのうえ奥までがベンチスタート。と言うことで先発は、GK:榎本達、DF:栗原、中西、那須、MF:田中隼、上野、原、ドゥトラ、大橋、FW:大島、山崎。一軍半どころかかなりBチームに近いメンバーでした。

 その中で頼りになる選手はと言えば守備では中西、攻撃では上野、そして両サイドの田中隼とドゥトラと言うことだったはずですが、そのドゥトラのキレがいまいち。シーズンが始まったばかりのいきなりの連戦で疲れがたまっていないはずはなく、実際に彼のパスミスから速い攻撃を食らって先制点を許してしまいました。

 しかし、同点のシーンは見事。右からの田中隼のロングクロスを大島が胸トラップし、落ち際を叩いてGKの横を抜いた素晴らしいゴールでした。全体的に押し込まれた横浜でしたが、しかしピッチ全体で良く走り回ってボールを奪って早く攻める、と言う自分たちのサッカーは良くできていたと思います。

 ただ、引き分けでもいい水原に対して勝たなければならない横浜は、どこかでバランスを崩して攻めなければならない状況。得に後半6分にCKから勝ち越し点を許してからは、苦しい戦いを強いられました。その後奥を投入して攻勢に出たものの、逆に前懸かりになったところの隙を突かれて決定的な3点目を失い、そのまま敗れました。

 この試合を見ていて思ったのは、あれだけメンバーがいなくてもそこそこ戦う横浜の強さと、逆にそれだけ怪我人が出るのは何か問題があるんじゃないの?という思いです。そもそもサッカーは怪我の多いスポーツなので仕方のない面はあるでしょう。しかし、それにしてもレギュラークラスばかり7人も8人もリタイアするなんて、尋常じゃありません。久保なんかも広島時代から怪我や腰、膝の痛みに悩まされていた選手でしたが、彼にしてもここまで長引くのは何か問題があるんじゃないか、と勘ぐってしまいます。広島にとってはライバルの一つなのでどうでもいい、と言えばどうでもいいのですが(^_^;)、せっかく日本代表としてアジアの国と戦っているのに、力を十分発揮できないままに敗退してしまう、と言うのは寂しいもの。リーグ戦はあんまり頑張らなくて良いので(^_^;;;)、ACLではぜひA3の「リベンジ」を果たして欲しいと思います。

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2005.02.15

ライバルを占う(18)〜まとめ

 これまでに書いてきた「ライバルを占う」シリーズを振り返って、全体をもう一度まとめてみましょう。

○横浜FM 怪我人続出で苦しいシーズンを送ったものの、終わってみれば二年連続チャンピオン。大島、塩川、熊林とサブの層の厚みをアップさせたのに加えて、山瀬を獲得して背番号10を与えました。戦力評価=A

○浦和 即戦力補強と言えるのは西谷ぐらいで、例年になく静かなオフ。主力の年齢が若いだけに怪我人が復帰すれば十分に戦えるという判断でしたが、山瀬の電撃移籍で状況は変化しています。ただ、豊富な補強資金を元に素早い補強の出来るチームなので、戦力面での不安は少ないのでは。戦力評価=A

○G大阪 補強はアラウージョと藤ヶ谷。宮本、吉原らの流出を回避して、昨年よりも戦力はアップしています。若手が多く戦術も浸透しているので、上位を争うのは間違いないでしょう。戦力評価=A−

○千葉 村井、茶野、ミリノビッチを放出したのに対し、獲得は高橋、瀬戸、滝澤。間違いなく戦力はダウンしていますが、ただオシム監督が「戦えるチーム」を作ってくるのは間違いないでしょう。戦力評価=B

○磐田 川口、崔、茶野、村井と代表級を獲得するなど文句なしの大型補強を敢行。流出も最小限に抑えて、確実に戦力アップしました。これで優勝できなければ、監督が無能だとしか言えないかも?戦力評価=A

○鹿島 即戦力補強は大学生のみで、中田浩を失いました。もともと控えに能力の高い選手が多いので戦力ダウンはさほどでもないでしょうが、上積みが無いのは正直言って苦しいのでは?戦力評価=A−

○名古屋 例年とは違って「ピンポイント補強」を狙いましたが失敗し、守備的なポジションの層を厚くしただけにとどまりました。逆にこれが若手育成の契機になれば、と言うところかも。戦力評価=B

○FC東京 外国人を入れ替えた以外、目立った補強はなし。昨年可能性を見せた若手を育成する年になりそう。戦力評価=B

○東京V 三浦淳、桜井ら実績ある選手を放出した一方で、ワシントン、戸田、上村を獲得。層が薄くなった感じはありますが、育ってきた選手で戦えると言う判断なのでしょう。天皇杯優勝で自信もつけて、リーグをかき回す存在になりそう。戦力評価=B+

○新潟 安英学、松尾らを放出したものの海本兄弟や萩村らを獲得。控えの層も厚くして、まずまずの戦力を揃えました。現有戦力で戦うぶんには、昨年並の成績は残せそう。ただし、若手育成ができるかどうかは別問題で、長期的にはそこがネックになるのでは?戦力評価=B

○神戸 三浦淳、室井、松尾と実績のある選手を補強して、層が厚くなりました。ただ、監督人事でつまずいて12月下旬までずれ込んだのが不安材料。チーム作りの過程で出てくる問題に素早く対処できるかどうか、がポイントでしょう。戦力評価=B

○大分 マグノ・アウベスと再契約し、ドド、阿部を取るなど攻撃陣の層は厚くなりました。逆に不安なのは守備陣。若手の成長が無ければ、怪我や出場停止で一気に崩壊、と言う可能性もあります。戦力評価=C

○清水 アラウージョ、戸田、池田を放出したのに対して、山西と佐藤由を獲得し、高木和が復帰。戦力的な上積みがあったとは言い難く、監督の経験の浅さも不安材料です。戦力評価=C

○C大阪 外国人を総入れ換え。大久保の代役として黒部を獲得し、廣山、山崎ら実績のある選手も取りました。上位進出もありえますが、ただバランスを崩せば昨年の二の舞になる可能性もあります。戦力評価=C+

○柏 チームを支えてきたベテランを放出し、土屋、安永らを補強しました。もともと若手に有望株が多く、外国人も良い選手を取ってくるチームなので雰囲気さえ変われば浮上する可能性はあります。ただ、似たようなことは毎年言っていて、失敗を繰り返すのもこのチームなのですが。戦力評価=B−

○川崎 昨年J2をぶっちぎった戦力を保持した上で、控えクラスを補強。大量補強して失敗した前回の昇格の轍を踏まないよう、堅実な路線で行こうとしています。その戦力はある程度はJ1でも通用するはずですが、ただ戦い方を覚えられた後にどう対応できるか、が問題になりそう。戦力評価=B−

○大宮 熟成された戦術と堅い守備をベースに、桜井、藤本ら攻撃面を補強して初めてのJ1に臨もうとしています。J2とは全く違うJ1の戦い方に敏速に対応できるかどうか、が選手にも監督にも問われることになりそう。戦力評価=C

 さて、これらのチームと比較してサンフレッチェはどうかと言うと、昨年の順位が神戸と大分の間で補強がうまく行ったことを考えればB+ぐらいかな、と思います。とすれば、優勝争いをするためのライバルはA評価の5チーム+α。これらのチームと対等以上に戦う事ができるのか、負けや引き分けの展開を勝ちに持って行けるのか、が目標達成のための重要なポイントだと言えそうです。(なお、「ライバルを占う」のスタイルで広島について書いた記事を、「紫熊倶楽部」3月号に書きましたので、そちらもぜひご覧ください。)

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2005.02.13

A3杯横浜FM×浦項

 今年はアジアを取りに行く、と決意を固めている(らしい)岡田・横浜がどれだけ戦うのか。クラブレベルでは今シーズン初めての公式戦は、なかなか激しく、面白い戦いでした。

 横浜は久保、安貞桓、遠藤らが怪我をしている上に代表疲れの松田、中澤がお休み。主力のうち9人?が欠場しているという、苦しいメンバー構成を強いられていました。対する浦項がどんなメンバーだったのかは分からないのですが、外国人3人が揃っていたところを見るとそう苦しいメンバーでもなさそうな感じ。ところが、最初にペースをつかんだのは横浜でした。

 「F・マリノスの強さとは、『全員の守備意識だ』」と言う奥選手の言葉(サッカーマガジン)通り、横浜は全員がフルコートでボールを奪いに行きます。そして早速前半3分、その成果が出ます。相手のDFラインでの安易なパスをカットした清水がそのままドリブル突破し、3人に囲まれながらシュートを決めました。

 ただ、その後は浦項ペース。横浜は3バックを中心に堅い守備ブロックを形成して踏みとどまったものの、前線でボールが落ち着かずなかなかチャンスを作れません。逆に後半19分にセットプレーから同点に追いつかれ、その後も浦項の猛攻を何とか凌いでやっとのことで勝ち点1を取った、と言う展開でした。

 ただ、このゲームはやはり横浜のメンバーが揃っていなかった、と言う点を抜きにしては語れないと思います。この日の横浜は、中盤のメンバーはそれなりだったしDFも頑張っていたものの、やはりFWはやや頼りない感じを受けました。特に坂田を山崎に代えた後半は前線にボールが行ってもマイボールにすることができず、そのため何度もフォローに走っていた中盤の選手が疲弊していって最後は力が出せなくなった、と言う印象でした。

 しかし、そんな状況でもきっちりと90分を戦い抜いて、相手に勝ち越し点を与えなかったところがこのチームらしいところだと思います。優勝するためにはなにが必要か、と言うことが控えメンバーにまで浸透している。だからこそ、苦しい展開でも引き分けに持ち込む事ができたのではないか、と思います。もしこの横浜が相手なら、サンフも対等以上に戦えるかもしれない。でも、それでも勝ちきることは非常に難しいんじゃないか。私はそんな感想を持ちました。

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2005.02.12

ライバルを占う(17)〜横浜FM

 最後に取り上げる「ライバル」は、2年連続リーグチャンピオンの横浜F・マリノスです。

 1st stageを征し、2nd stageは6位に終わったものの、チャンピオンシップでは浦和の勢いをいなすような感じで優勝を勝ち取った昨年でしたが、しかし実態はなかなか苦しいものだったと思います。そのきっかけは、リーグ戦開幕前のアジアの戦いにありました。アジアチャンピオンズリーグとA3チャンピオンシップが重なり、ユースの選手まで動員して公式戦を戦わなければなりませんでした。他チームよりも早い開幕で身体作りとチーム作りをする間もなく真剣勝負に臨んだ結果が、怪我人の続出。1st stageは何とかなったものの2nd stageには久保や柳想鐵らが次々と離脱し、苦しい戦いを強いられました。

 そんな結果を受けての今年のこのチームの目標は、当然3年連続のチャンピオンと、そしてアジアを制すること。この「二兎を追う」戦いのために、拡大されたA契約枠を最大限に利用してチームを強化する事を意図していたそうです。(坂木強化部長・サッカーマガジンによる。)そして特に若手で質の高い選手を獲得して、やや高めにシフトしてきた年齢構成を補正することが重要な目標でした。

[IN] 熊林(湘南)、塩川(川崎F)、大島(山形)、山瀬(浦和)、アデマール(サンカエターノ)
[OUT] 柳想鐵(蔚山)、佐藤由(清水)、安永(柏)、阿部(山形)

 J2でチームの主軸として活躍した3人を獲得したのは、「渋い」と言う評価が妥当でしょう。彼らがすぐにチームの主力になれる選手か、と言うと微妙ですが、しかしレギュラークラスに何かあったときにその穴を埋める、と言う意味では十分なクォリティを持った選手であることは間違いありません。また、一月下旬になって獲得が決まった山瀬は、怪我さえ治れば十分な実力を持っていますし、また横浜のサッカーにフィットすることも間違いないでしょう。坂木強化部長は「なかなか思ったとおりに選手が獲得できなかった」と語っていますが、それは贅沢な悩みと言えるかも。世代交代という課題を考えればある程度の「穴」は必要ですから、岡田監督の手腕をもってすればきっと何とかするに違いありません。今年、優勝争いをすることが目標の広島にとって、横浜FMは当然「ライバル」の一つになるわけですが、本当に彼らが広島の「ライバル」として立ちふさがってきたとき、その壁を打ち破るのは並大抵のことではなさそうです。

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2005.02.11

イランの現状は

 北朝鮮に苦戦した、と言うことで、日本代表に対していろいろと不安の声も出ているようです。確かにグループで一番弱いのではないか、と言われていたチームにホームでやっとのことで勝ったわけですし、アジアチャンピオンがアジアの国相手に苦戦してどうすんだ、と言う話も分からないではない。でも、予選はまだまだ長丁場だし相手だって万全ではないはずです。とにかく、勝ち点を失っても決して諦めないこと。一つ一つの結果に一喜一憂しすぎないこと。それが、これまでの日本代表を見て来た経験から学んだことです。

 次の相手はグループ最大の強敵とも言えるイラン。大黒柱のダエイが健在で、ブンデスリーガで活躍するハシュミアンやマハダビキアがいて、アジアカップMVPのカリミが着々と成長して来ている訳で、選手の質がバーレーンや北朝鮮より上なのは間違いない、と思います。そのイランはどんなサッカーをするのかと思って、昨日深夜のNHK-BSでの放送を見てみました。

 で、その感想ですが、チームがバラバラだなー、というのが第一印象でした。マイボールになってからの周りの動き出しがほとんどなく、パスを繋ぐのも足元ばかり。1人で突っかけても囲まれてしまっては為す術はなく、相手のDFラインを崩す事ができません。そしてバーレーンにボールを奪われると速いカウンターを止められずあっと言う間にゴール前まで持ち込まれます。単調で組織力を感じないサッカーで、日本はもちろん北朝鮮の方がよほど良いサッカーをしている、という印象を受けました。

 イランとの対戦は来月25日。もともと潜在能力の高いチームなのでもちろん警戒は必要なのですが、日本代表もリーグが始まって選手のコンディションも上がってくる上に欧州組の合流もあり得ることを考えれば、それほど心配する必要はないのではないか、と言う気がしました。

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2005.02.09

これが最終予選だ!北朝鮮戦

 立ち上がり、日本の最初のチャンスで小笠原のFKが決まったときには、これは楽勝かとも思ったのですが、さすがにW杯予選、そう簡単ではないどころか非常に厳しい試合になりました。日本の出来が悪いとは思わなかったのですが、それ以上に北朝鮮の戦い方が良かったのではないか、と思います。ラインを低く構えてしっかりとブロックを作り、テンポの良いパス交換から速い攻撃をしかけてくる。相手にボールを支配されることを前提に練り上げた戦術は、間違いなく日本代表を追い詰めていました。

 しかしそれを打ち破って勝ち点3をゲットできたところが、ジーコジャパンらしいところ。勝利に向けての執念と的確だった采配、そして運の強さは、本当に素晴らしいものでした。内容的にどうか、と言うところもないでもないのですが、W杯予選はとにかく結果。まるで一次予選のオマーン戦のようなスタートは、案外スムーズな予選突破を予感してもいいのかも?

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2005.02.08

ライバルを占う(16)〜C大阪

 01年末にJ2に降格したものの、翌年はJ2を2位抜けして1年でJ1に昇格。復帰一年目はまずまずの成績でJ1残留を果たし、昨年は上位進出のために「改革の年にする」と言うのがこのチームの目標だったはずでした。しかし現実はまるで反対。開幕からいきなり4連敗でスタートして1st stageは最下位に終わり、残留をやっと決めたのが最終節。監督を代え、外国人選手を入れ替え、混迷を繰り返したあげく、息も絶え絶えでゴールにたどり着いた、と言う感じの1年でした。

 その昨年のチームから、大久保が抜けたところからがチーム作りのスタートでした。チーム統括部GMに12月から就任した西村氏によると、補強の目標は大久保の穴埋めとリーグ最多失点の守備の改善だったとか。同時に移籍を希望していた西澤の引き留めに成功しています。

[IN] 吉田(G大阪)、クアドロス(クルゼイロ)、山崎(大分)、廣山(東京V)、ファビーニョ(コリンチャンス)、ゼ・カルロス(コリンチャンス)、黒部(京都)
[OUT] マリオ、ラデリッチ、ミキ、上村(東京V)、佐藤悠(湘南)、大久保(マジョルカ)

 大久保の「代役」として黒部を獲得し、守備陣には小林監督の大分時代の愛弟子・山崎を補強して、最大の問題点に目途をつけています。またブラジル人を3人獲得。昨年は外国人はいないも同然だっただけに、1人でも働けば戦力アップは間違いありません。中でもファビーニョは非常に質の高いボランチだとの噂で、昨年までの弱点の1つを的確に埋めた、と言っても良さそうです。

 チーム全体のバランスの悪さ、特に守備陣の層の薄さは相変わらず目立つのですが、このチームはもともと能力の高い選手は多いので、たぶん昨年のようなことにはならないと言って良さそう。少なくともサンフレッチェにとっては、昨年以上に手強い相手になっていることは間違いありません。

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2005.02.06

ライバルを占う(15)〜川崎F

 今季のJ1の各チームを見渡して、サンフレッチェにとって最も「ライバル」と言う名にふさわしいのが、この川崎なのかも知れません。J2で戦った一昨年の川崎との対戦成績は2分け2敗。全11チームのうち、唯一勝ち星の無いままに終わってしまいました。開幕戦での対戦では戸惑っているままに同点に追いつかれてJ2の厳しさを思い知らされ、2度目の対戦ではJ2初の敗戦。第3クールでもまたもや勝ちゲームを同点に持ち込まれ、最終節では昇格を狙う川崎の気迫に押されて敗戦を喫しています。結果的には広島が先に昇格したものの昨年は圧倒的な力を見せつけて早々にJ1昇格を決め、今年は同じステージで戦うことになりました。

 00年に昇格したときには大量補強でチームを作り替え、そのためにまとまりを欠いて最下位に終わった川崎。その轍を踏むことの無いように考えたのか、今年は昨年のチームに最小限の補強で二度目のJ1を戦うことにしました。

[IN] 森(京都)、小林(浦和)、鄭(名古屋)、飯尾(東京V)
[OUT] 岡山(福岡)、塩川(横浜FM)、町田(東京V)

 3人で77得点を取った3トップ、我那覇、ジュニーニョ、マルクスは今年も健在で、J1でも威力を発揮するのはほぼ間違いない、と思います。また天皇杯で活躍した飯尾をバックアップに取ったので、怪我や出場停止による欠場にも対応できるでしょう。また経験豊富な寺田、箕輪らの守備陣と長橋、アウグストの両サイドも計算できます。ただ、問題は彼らがベテランの域に達しつつある選手だと言うことと、バックアップの層の厚さと質。各チームに戦い方を覚えられ、苦しい状況になったときにどう対処するか。選手や監督の、更にチーム全体としての「引き出し」がどれだけあるか。それ次第では上位進出も、あるいは残留争い参入もありうるのではないか、と思います。

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2005.02.04

ライバルを占う(14)〜FC東京

 巨大都市東京を支える公益企業・東京ガスを母体とするだけあって、FC東京の進んで来た道は堅実そのもの、と言う感じがします。00年のJ1昇格以降に監督を務めたのは、大熊監督と原監督だけ。その間の順位は7,8,9,4,8位で、ずっと中位に安定しています。そんな中、昨年はナビスコ杯を制してついに念願の初タイトルを獲得。熱狂的でユニークなサポーターに支えられながら、このチームは着実に力を付けてきた、と言う感じがします。

 昨年までの補強の傾向を見ると、2002年には茂庭と加地を、シーズン途中には石川を獲得。2003年には金沢を、2004年には今野を取ってチームの屋台骨を支える選手に育てました。すなわちこのチームが重視するのは、実績よりもその選手の持つポテンシャル。例年、堅実に将来を見越したチーム作りを進めて来ているという印象です。

[IN] ダニーロ(インテル・ナシオナル)、藤田(名古屋)、尾亦(大宮)
[OUT] ケリー(クルゼイロ)、阿部(大分)

 攻撃の中心として活躍したケリーに代わってダニーロを獲得。阿部を大分にレンタルし、藤田を取り尾亦を戻しました。印象としてはサイドを強化した代わりにFWの駒が少なくなった、と言う感じ。プラスマイナスを勘定するとマイナスの方が大きいのは間違いなく、チーム力アップになるかどうか、と言うとかなり微妙。例年に比べて地味に終わった、と言うのが今年のFC東京の補強でした。

 しかしこのチームには、若手の有望株がたくさん控えています。昨年途中からポジションをつかみ、26試合に出場した馬場。U-20代表の司令塔として怪我からの復帰が待たれる梶山。ロベルト・カルロスばりのキック力を持つ鈴木規。他にも増嶋がいるし、近藤祐もいます。将来のFC東京どころか日本代表を支える選手になるかもしれない素材が続々と育って来ています。決して無理をせず、堅実にチーム力をアップさせて来たFC東京にとっては、今年は育成する年。それが分かっているからこそ、敢えて地味な補強で済ませたのではないでしょうか。リーグ優勝を争うほどの力はまだ無いかもしれませんが、1年後、2年後にはきっと更に強くなる。このチームには、そんな予感を感じさせるものがあるのです。

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2005.02.03

ライバルを占う(13)〜大分

 最も危険、と言われているJ1昇格2年目を何とかクリアした大分でしたが、しかしその道筋はそう簡単なものではなかったように思います。ハン・ベルガー監督のもと「リアクションサッカー」から「アクションサッカー」を目指して改革に取り組み、1st stageは10位に「躍進」。失点27はかなり多めだったものの得点21はまずまずで、守ってばかりだった一昨年と比較するとかなり普通のチームになったような感じでした。

 しかし2nd stageは、第4節で浦和に大敗すると第6節からは4連敗。途中で豪雨のために試合が中止になると言うアクシデントもあり、泥沼から抜け出せなくなりました。結局6節以降は1勝3分け6敗に終わり、ステージ順位は屈辱の最下位。残留争いに直接は絡まなかったものの、下位グループから抜け出すことは叶いませんでした。

 「チーム作りの上ではむしろ後退した」(立石強化部長)との判断を受けて、クラブはまず監督交代を敢行。チーム創成期の「英雄」である皇甫官氏を指揮官に据えて、「戦う姿勢を全面に出す」チーム作りを進めることにしました。

[IN] ドド(蔚山)、阿部(FC東京)、上本(磐田)
[OUT] 瀬戸(千葉)、サンドロ、三上(大宮)、山崎(C大阪)

 このチームの補強の特徴は、前線に駒を揃えた一方で守備陣の層が薄くなった、と言うところでしょう。移籍をほのめかしていたマグノ・アウベスの引き留めに成功し、吉田、高松、木島とタイプの違うアタッカーを揃えたところにドドと阿部を加えて、攻撃陣の総合力がアップしたことは間違いない、と思います。しかし、それに比べて不安なのは守備陣。主力として出ていたサンドロと、貴重なサブだった三上、山崎、瀬戸を放出したにも関わらず、今のところ補強したのは上本だけ。パトリックと三木は良いとして、それに続く選手層が薄い感は否めません。育てながら勝つと言う言うは易く行うのは難しいミッションを、皇甫新監督が果たすことができるかどうか。そこにこのチームがJ1に定着できるかどうか、のカギがあるように思います。

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日本代表シリア戦

そこそこ骨のある相手としっかりしたサッカーで戦い、結果的には3-0で快勝。日本は「アジア王者」らしい見事なゲームを見せてくれました。カザフスタンは明らかにコンディションが悪く(あるいはメンバーが揃っていなかった?)、調整、あるいはテストの意味合いが強い試合になってしまいましたが、それに比べてシリアは良い「スパーリング」の相手だった、と行って良いでしょう。最終予選直前の試合としては、非常に収穫の多いものとなりました。

 ただ、問題はやはり北朝鮮戦のメンバーをどうするか、に尽きます。このまま国内組だけで本番を迎えるのか。それとも海外組を招集するのか。招集するとして、何人呼ぶのか。どのポジションの誰にするのか。これまでの経緯、欧州組のコンディション、それにまだ初戦だということを考えると、ここでは敢えて誰も呼ばずにシリア戦と全く同じメンバーでやる、と言う選択肢は当然あり得ると思います。と言うか、私は積極的にそうすべきだと思うのですが。ジーコさんの決断は、さてどう言うことになるのでしょう?

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2005.02.02

うわ〜!ひどいぞココログ

ついさっき書いた記事をアップしようとしたら、「メインテナンス中」とか何とか出て消えてしまいました。せっかく「ライバルを占う」の大分編を書いたのに。うわ〜、もう腹が立つ!

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