ライバルを占う(17)〜横浜FM
最後に取り上げる「ライバル」は、2年連続リーグチャンピオンの横浜F・マリノスです。
1st stageを征し、2nd stageは6位に終わったものの、チャンピオンシップでは浦和の勢いをいなすような感じで優勝を勝ち取った昨年でしたが、しかし実態はなかなか苦しいものだったと思います。そのきっかけは、リーグ戦開幕前のアジアの戦いにありました。アジアチャンピオンズリーグとA3チャンピオンシップが重なり、ユースの選手まで動員して公式戦を戦わなければなりませんでした。他チームよりも早い開幕で身体作りとチーム作りをする間もなく真剣勝負に臨んだ結果が、怪我人の続出。1st stageは何とかなったものの2nd stageには久保や柳想鐵らが次々と離脱し、苦しい戦いを強いられました。
そんな結果を受けての今年のこのチームの目標は、当然3年連続のチャンピオンと、そしてアジアを制すること。この「二兎を追う」戦いのために、拡大されたA契約枠を最大限に利用してチームを強化する事を意図していたそうです。(坂木強化部長・サッカーマガジンによる。)そして特に若手で質の高い選手を獲得して、やや高めにシフトしてきた年齢構成を補正することが重要な目標でした。
[IN] 熊林(湘南)、塩川(川崎F)、大島(山形)、山瀬(浦和)、アデマール(サンカエターノ)
[OUT] 柳想鐵(蔚山)、佐藤由(清水)、安永(柏)、阿部(山形)
J2でチームの主軸として活躍した3人を獲得したのは、「渋い」と言う評価が妥当でしょう。彼らがすぐにチームの主力になれる選手か、と言うと微妙ですが、しかしレギュラークラスに何かあったときにその穴を埋める、と言う意味では十分なクォリティを持った選手であることは間違いありません。また、一月下旬になって獲得が決まった山瀬は、怪我さえ治れば十分な実力を持っていますし、また横浜のサッカーにフィットすることも間違いないでしょう。坂木強化部長は「なかなか思ったとおりに選手が獲得できなかった」と語っていますが、それは贅沢な悩みと言えるかも。世代交代という課題を考えればある程度の「穴」は必要ですから、岡田監督の手腕をもってすればきっと何とかするに違いありません。今年、優勝争いをすることが目標の広島にとって、横浜FMは当然「ライバル」の一つになるわけですが、本当に彼らが広島の「ライバル」として立ちふさがってきたとき、その壁を打ち破るのは並大抵のことではなさそうです。
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