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2005.02.04

ライバルを占う(14)〜FC東京

 巨大都市東京を支える公益企業・東京ガスを母体とするだけあって、FC東京の進んで来た道は堅実そのもの、と言う感じがします。00年のJ1昇格以降に監督を務めたのは、大熊監督と原監督だけ。その間の順位は7,8,9,4,8位で、ずっと中位に安定しています。そんな中、昨年はナビスコ杯を制してついに念願の初タイトルを獲得。熱狂的でユニークなサポーターに支えられながら、このチームは着実に力を付けてきた、と言う感じがします。

 昨年までの補強の傾向を見ると、2002年には茂庭と加地を、シーズン途中には石川を獲得。2003年には金沢を、2004年には今野を取ってチームの屋台骨を支える選手に育てました。すなわちこのチームが重視するのは、実績よりもその選手の持つポテンシャル。例年、堅実に将来を見越したチーム作りを進めて来ているという印象です。

[IN] ダニーロ(インテル・ナシオナル)、藤田(名古屋)、尾亦(大宮)
[OUT] ケリー(クルゼイロ)、阿部(大分)

 攻撃の中心として活躍したケリーに代わってダニーロを獲得。阿部を大分にレンタルし、藤田を取り尾亦を戻しました。印象としてはサイドを強化した代わりにFWの駒が少なくなった、と言う感じ。プラスマイナスを勘定するとマイナスの方が大きいのは間違いなく、チーム力アップになるかどうか、と言うとかなり微妙。例年に比べて地味に終わった、と言うのが今年のFC東京の補強でした。

 しかしこのチームには、若手の有望株がたくさん控えています。昨年途中からポジションをつかみ、26試合に出場した馬場。U-20代表の司令塔として怪我からの復帰が待たれる梶山。ロベルト・カルロスばりのキック力を持つ鈴木規。他にも増嶋がいるし、近藤祐もいます。将来のFC東京どころか日本代表を支える選手になるかもしれない素材が続々と育って来ています。決して無理をせず、堅実にチーム力をアップさせて来たFC東京にとっては、今年は育成する年。それが分かっているからこそ、敢えて地味な補強で済ませたのではないでしょうか。リーグ優勝を争うほどの力はまだ無いかもしれませんが、1年後、2年後にはきっと更に強くなる。このチームには、そんな予感を感じさせるものがあるのです。

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