ライバルを占う(13)〜大分
最も危険、と言われているJ1昇格2年目を何とかクリアした大分でしたが、しかしその道筋はそう簡単なものではなかったように思います。ハン・ベルガー監督のもと「リアクションサッカー」から「アクションサッカー」を目指して改革に取り組み、1st stageは10位に「躍進」。失点27はかなり多めだったものの得点21はまずまずで、守ってばかりだった一昨年と比較するとかなり普通のチームになったような感じでした。
しかし2nd stageは、第4節で浦和に大敗すると第6節からは4連敗。途中で豪雨のために試合が中止になると言うアクシデントもあり、泥沼から抜け出せなくなりました。結局6節以降は1勝3分け6敗に終わり、ステージ順位は屈辱の最下位。残留争いに直接は絡まなかったものの、下位グループから抜け出すことは叶いませんでした。
「チーム作りの上ではむしろ後退した」(立石強化部長)との判断を受けて、クラブはまず監督交代を敢行。チーム創成期の「英雄」である皇甫官氏を指揮官に据えて、「戦う姿勢を全面に出す」チーム作りを進めることにしました。
[IN] ドド(蔚山)、阿部(FC東京)、上本(磐田)
[OUT] 瀬戸(千葉)、サンドロ、三上(大宮)、山崎(C大阪)
このチームの補強の特徴は、前線に駒を揃えた一方で守備陣の層が薄くなった、と言うところでしょう。移籍をほのめかしていたマグノ・アウベスの引き留めに成功し、吉田、高松、木島とタイプの違うアタッカーを揃えたところにドドと阿部を加えて、攻撃陣の総合力がアップしたことは間違いない、と思います。しかし、それに比べて不安なのは守備陣。主力として出ていたサンドロと、貴重なサブだった三上、山崎、瀬戸を放出したにも関わらず、今のところ補強したのは上本だけ。パトリックと三木は良いとして、それに続く選手層が薄い感は否めません。育てながら勝つと言う言うは易く行うのは難しいミッションを、皇甫新監督が果たすことができるかどうか。そこにこのチームがJ1に定着できるかどうか、のカギがあるように思います。
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