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2005.01.31

ライバルを占う(12)〜柏

 99年にはナビスコ杯を制して初タイトルを取り、2000年には優勝はできなかったものの年間最多の勝ち点を取った柏。次の目標は、当然リーグ優勝、と言うことで、毎年のように優勝を目標に掲げて戦ってきましたが、しかしその後の順位は6位、12位、12位と下がる一方です。昨年は「日本一プロジェクト」の一環として池谷新監督を据えて戦いましたが、結局は最下位に終わってしまいました。入れ替え戦の2試合は現実的な戦い方を選択して残留を果たしたものの、とても合格点を与えられるような1年ではなかった、と思います。若くて優秀な選手を揃え、外国人も質の高い選手を獲得しているにも関わらず浮上できないジレンマ。これを何とかするために?柏はこれまでクラブを支えてきたベテランを放出し、新しい血を入れてきました。

[IN]土屋(神戸)、クレーベル(ヴィトーリア)、安永(横浜FM)
[OUT]渡辺毅(引退)、小峯(徳島)、下平(引退)、加藤(湘南)、ゼ・ホベルト(ヴィトーリア)、羽地(徳島)、茂原(広島)

 ベテラン薩川と若い永田、近藤、中澤などを擁するDFラインには土屋を補強。「プレーによってリーダーシップを取れる」(菅又統括部長・サッカーマガジンによる)選手として期待は大きいようです。またMFにはクレーベル、FWには安永と、要所要所に実績のある選手を補強しました。その上心配された玉田らの主力流出も抑える事ができて、まずまずの戦力を整えたようにも思います。

 しかし現実にはどうか、と言うと実質的には最下位を争ったメンバーに他チームでレギュラーではなかった選手を加えただけです。確かに守備は堅くなったかもしれない。でも、攻撃陣はほとんど手つかずで残っています。FWに日本代表の玉田を擁するこのチームが得点力不足に陥った原因は、玉田の相棒が誰かということです。その問題が解決できれば上位進出は十分可能ですが、そうでなければどうでしょう?「育てて勝つ」と言うコンセプトは分かりますが、再び残留争いに巻き込まれればそんなことも言っていられない、と思うのですが。

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2005.01.30

ライバルを占う(11)〜大宮

 J2を戦うこと6年、大宮はついに昨年、念願のJ1昇格を果たしました。NTT関東の社員チームとして旧JFLで戦っていたこのチームが、Jリーグ入りを目指して「大宮アルディージャ」になったのは98年のこと。J2にも最初から参加して、01年には2引き分けを挟んで14連勝をするなど時々あっと言わせる戦いは見せていました。しかし、最終的な順位はいつも4位〜6位で、そこそこ強いが何か物足りないチーム、と言うのが私の持っていた感想でした。

 実際、昨年も序盤は勝ったり負けたり。大混戦の2位グループから離されないようにはしていたものの、18節終了時点の順位は8位と、「いつもどおりの大宮」だったように思います。しかし15節から加入したトゥット、23節から加入した森田が機能し始めると勝ちきれるようになり、19節以降は20勝4分け2敗の快進撃。特に32節からは13連勝と言う快挙を成し遂げ、最後は余裕で昇格を決めました。苦しいJ2で戦った6年間の集大成が、昨年の第4クールに結実した、と言って良いのではないでしょうか。

 このチームの最大のストロングポイントは、と言うと熟成された4-4-2の戦術とそれをベースにした強力な守備です。第4クールの13試合で失点がわずか3と言う守備力は、J1でも十分通用するのではないか、と思います。ただいくら守りを固めても、一瞬の隙を突いて、あるいは個人の力でこじ開けてくるのがJ1です。また、点が取れなければ勝てないのも確かです。となると、セットプレーに頼ることの多かった得点力を強化する。そこに大宮の補強のポイントがありました。

[IN]三上(大分)、藤本(神戸)、クリスティアン(グレミオ)、桜井(東京V)
[OUT]バレー、高橋(千葉)、氏家(草津)、木谷(仙台)

 佐久間強化部長の話(サッカーマガジン)によると、クリスティアン、藤本、桜井の獲得で「第一期間の補強は終了」だとのことで、その範囲内では一応満足行くものだったようです。ただ、それはあくまで「第一期間」に限ってのこと。今後キャンプや練習試合で足りない部分を検証して、弱点を補強していく方針なのだそうです。実際、このチームの根幹をなすドイスボランチの金澤、デビットソンにJ1の経験はなく、守備の重鎮・奥野も8年ぶりのJ1です。彼らが通用するかどうかはやって見なければわからない、というところでしょう。J1になって倍増した、と言われる「NTT資金」を有効に活用して的確な補強ができるのか。そこに、目標である「J1残留」のカギがあるのではないでしょうか。

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ライバルを占う(10)〜名古屋

 00年からの順位が9位, 5位, 6位, 7位, 7位。上位に絡むことはあるものの優勝を争う、と言うほどでもなく、かと言って残留争いに顔を出すことも無く、まさに「万年中位チーム」が名古屋です。もちろん、フロントがそれで良いと思っているわけはなく、00年には主力3選手をシーズン途中で「粛清」。02年には市原で実績を残したベルデニック監督を強奪し、昨年は秋田、角田、岩本、大野、川島を獲得するなど毎年のように大ナタを振るって、チーム改革を試みています。しかし結局は「外国人頼み」「ここぞと言うところの弱さ」などの弱点を克服できず、昨年も結局は1st stageは8位で2nd stageは5位に終わりました。そこで今年はむやみに獲得するのではなく、「ピンポイント補強」で効果的な戦力アップを狙った、ということらしいのですが...

[IN]増川(福岡)、安英学(新潟)
[OUT]藤田(FC東京)、海本慶(新潟)、海本幸(新潟)、鄭(川崎F)、氏原(鳥栖)、ジョルジーニョ(広島)、岡山(新潟)

 強化を統括する上田テクニカルディレクターによると、昨年末に阿部(千葉)にオファーを出したものの交渉はまとまらず、他も不調で1月初旬の時点での獲得はゼロ。その後増川、安英学の加入が決まったものの、チームを変えるほどのインパクトがあるか、と言うと微妙です。逆に失った選手で痛いのは海本兄弟。特に右サイドのスペシャリストの海本幸の移籍は、埋め難い穴が開いてしまった、と言って良いのではないでしょうか。ウェズレイ、マルケス、クライトンと言う外国人選手が健在で中村や吉村の成長はあるものの、中盤から前の層が薄すぎる、と言う感は否めません。

 ただ、このチームの最大の問題点は若手があまり育って来ていなかった、と言うことに尽きます。その原因は分かりませんが、やはり毎年のように即戦力補強を続けてきたことと関係がない、とは言えないでしょう。となると、今年のような状況は、かえって若手育成に切り替えるチャンスなのかも知れません。

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2005.01.29

日本代表カザフスタン戦

 一言で言って「完勝」でした。相手のカザフスタンが物足りない、と思えるくらい。ジーコジャパンはW杯出場に向けての重要な2005年のスタートを、まずは順調に切る事ができました。

 昨年のこの時期はチームの出来がイマイチで、一次予選初戦のオマーン戦では終了間際の久保のゴールでやっとのことで勝利したわけですが、今年は順調すぎるほどの順調。本気の勝負をしなければ本当のところは分からないのは確かですが、少なくとも選手の精神的なコンディションは間違いなく良い、と思います。昨年は「欧州組」が優遇され、「国内組」は合宿には呼ばれても試合はベンチで見守るだけ。本番前の練習試合では出る事ができても、「欧州組」が帰ってくるとすぐに取って代わられためモティベーションが上がらなかったのが、今年はそこがうまく行っているのではないか、と思います。

 昨年のアジアカップでは、中村以外は国内組で固めたチームでアジアを制覇。その後は欧州組も適宜招集する、と言う感じで一次予選を無事突破しました。また頑なと見えるほど選手の入れ替えをしなかったのに、今回は阿部や大黒を招集し、すぐに試合で起用するなど明らかに姿勢が変わってきているように思います。日本代表の成長は、結局のところジーコ監督自身の成長に依存するところが大きいのかも?

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2005.01.28

ライバルを占う(9)〜神戸

 楽天がオーナーとなり、クラブカラーもエンブレムも変えた神戸は、今年に向けてインパクトのある監督人事を狙っていました。声をかけた、あるいは声をかけたと噂されたのはトルシエ、レオン、山本。更に元横浜FC監督のリトバルスキーにもオファーを出して、契約寸前まで行ったそうです。しかしその決定は直前に覆されて、最終的に就任したのは甲府の監督を務めた松永英機氏。迷走を続けた監督人事は、12/21にようやく決着を見たわけです。

[IN] 三浦淳(東京V)、室井(浦和)、松尾(新潟)
[OUT] 高木和(清水)、藤本(大宮)、土屋(柏)

 2nd stage 8位だった戦力から3人が抜けたものの、藤本と土屋の貢献は多くなかったことを考えれば戦力的には微減。それに対して日本代表の三浦淳を獲得し、室井、松尾と言う「使える」選手が取れたということで、加入選手は大きなプラス。トータルでは合格点、と言うのが一般の(サッカーダイジェストの?)評価のようですが、しかし私にはそうは思えません。

 だいたい、最大の問題は監督抜きで補強を進めざるをえなかった、と言うところにあるはずです。強化を担当する三浦泰年氏も語っているように、昨年の神戸の基本戦術は3-5-2。それに対して松永監督が好む戦術は4-4-2で、まずはそのへんのすり合わせからチーム作りを進めなければなりません。となれば、キャンプ中に、あるいはシーズン途中で不十分な点を補わなければならなくなる、と言う可能性もあるでしょう。その時に、「充実させた」と言う強化体制が機能するかどうか。そこが今年の神戸の最大のポイントなのではないでしょうか。

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ライバルを占う(8)〜千葉

 誰が見ても「やばいんちゃうの?」と思うであろうチームが、市原・千葉です。01年以降は3位、7位、3位、4位と上位に安定し、昨年の2nd stageは2位。客観的に見れば、優勝まであと一歩と言うところまで来ています。となれば、普通は現有戦力を確保した上に弱点を補強して、と行きたいところですが、しかし実際にはその逆を行っています。外国人3人と茶野、村井が抜け、レギュラーの半分近くが入れ替わりそうな勢い。その一方で獲得した選手は、経験はそれなりですが他のクラブでポジションを取れなかった選手ばかりです。

[IN] 瀬戸(大分)、滝澤(神戸)、高橋(大宮)
[OUT] ミリノビッチ(リンツ)、鷲田(京都)、茶野(磐田)、望月、村井(磐田)、マルキーニョス、サンドロ

 戦力アップどころか明らかにダウンした、と言わざるをえない千葉ですが、しかし同様の「危機」は01年にも経験しているのです。この年、前年までの主力だった下川、山口、酒井、小倉、バロンを放出。廣山もパラグアイに移籍してしまい、レギュラー選手の半分以上が入れ替わりました。前年度14位でぎりぎり残留を果たしたチームだっただけに、さすがにこれでは降格間違いなし、と多くの人が予想していたものです。しかし開幕から3連敗した後は4連勝するなど立ち直り、最終的には1st stageが2位、2nd stageが5位。この年、流動的でスピーディーなサッカーの花が開き、その中で茶野や村井、阿部らが育ってきています。つまり01年の市原は、主力放出によって新しい時代を開いたと言うわけです。

 今年が同じことになるかどうか、それは誰にも分からない。さすがに今年はダメなんじゃないか、と思わないでもないのですが、しかし不気味?なのはオシム監督が再契約したことでしょう。体調の問題や戦力の問題で契約を渋っていたと言うオシム氏が、なぜオファーを受けたか。やはりこのチームで戦うことが、大きなチャレンジになると考えていたからに違いありません。この監督が若手ばかりのチームでどんな「マジック」を見せてくれるのか、今から楽しみ?で仕方ありません。

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ライバルを占う(7)〜G大阪

 一昨年は内容のない10位でサポーターからかなり批判を受けた西野ガンバでしたが、昨年は1st stageは4位、そして2nd stageは最後まで優勝争いに絡んで3位でフィニッシュしました。その躍進の要因としては、大黒、二川、家長らユースからの昇格組の成長と、監督の戦術が浸透したこと。特にパスワークとスピードのサッカーは、強さと面白さを両立させたものとなりました。となれば、今年に向けての方針は昨年の路線の延長、そして更なるグレードアップ。と言うことで、「いい部分をさらに伸ばす補強」(山本強化部長)に向かったのだそうです。

[IN] アラウージョ(清水)、藤ヶ谷(札幌)
[OUT] マグロン、木場(福岡)、吉田(C大阪)

 宮本や吉原など移籍を希望していた主力の流出を抑え、控えGK吉田を放出した後に藤ヶ谷を取り、清水のエースとして活躍したアラウージョを獲得するなど補強は順調に進んだように見えますが、しかし実際にはどうだったか。今週のサッカーダイジェストによると崔龍洙や右サイドのスペシャリストの獲得に動いたものの、不調に終わったそうで決して満足できるものではなかったようです。昨年の路線の継続と若手の成長で更に上を目指す、と言うのはチーム作りの王道ですが、それが成功するかどうかはある意味賭け。他チームから徹底的に研究されても、更にその上を行けるかどうか、が問題です。優勝争いの次には、本当にタイトルを取れるかどうか。ガンバにとっても、今年は勝負の年になると言えそうです。

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2005.01.27

ライバルを占う(6)〜鹿島

 Jリーグ開幕以来常に優勝を争う位置にいた鹿島でしたが、リーグ戦で最後に優勝したのは01年の2nd stage。その後は4位、5位、6位とじりじりと順位を落としています。昨年は1st stageは5位。2nd stageは4位。決して弱くなったわけではないものの、かつてのしぶとさ、粘り強さ、勝負強さがなくなったような印象がありました。実際、鈴木強化部長も「うちはベースはずっと変わっていない。ただ...勝つことへの執念が希薄になって来ている」と語っています。とは言え、これを逆に見れば優勝に絡めなかったのは戦力的な問題ではない、と言うこと。代表に選手を取られたり怪我人が出たりでなかなか思うようなメンバーが組めなかったとしても、それを補うだけの戦力はあるはずです。その判断が、「即戦力」としては大学生の補強だけにとどまり、移籍での戦力補強には動かなかった原因なのだろうと思います。

[IN]
[OUT] ファビオ・ジュニオール、バロン(仙台)、中田(マルセイユ)

 突然降ってわいた中田浩二のマルセイユ行きは、結局契約切れによる移籍金なしの移籍、と言う決着となりました。(#) 中心選手の1人が突然いなくなる、と言うことで大きなダメージなのは確かですが、ただこのチームはこれまでも、柳沢や鈴木が移籍しても何とか上位に踏みとどまって来ています。それは何より、チームが確固とした戦術を持っていて、控えにも力のある選手が揃っているから。中田の穴は青木や増田、中後が埋めて、いつもどおりの強さを発揮するのではないでしょうか。

 そうは言っても、気になるとすれば怪我人の続出や更なる流出でしょう。実際、名良橋が怪我で開幕絶望と言う話ですし、小笠原の海外移籍の噂も消えることはありません。それでもチームが持ちこたえることが出来るのかどうか。6年目を迎えるトニーニョ・セレーゾ体制とともに、一気に崩壊すると言う可能性もなきにしもあらず、と言う気がします。

(#) 中田を無償で放出することにしたのは、たぶん2000万円程度を受け取ると言う「利」よりも、中田とマルセイユに「恩を売る」と言う形にした方が長い目で見たときに有利になる、と判断したのではないか、と想像します。仮に中田があまり活躍できずにマルセイユから放出されるときには鹿島に帰ってくる、というような口約束でもあるのかも?

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2005.01.25

ライバルを占う(5)〜東京V

 市原や東京Vを見ていると、良い外国人監督に当たったチームがいかに幸せか、と言うことを本当に強く思います。かつての黄金時代からどん底近くまで落ちた時代を経て、東京Vは「これから」の選手が次々と育つチームとして復活し、ナビスコ杯ではベスト4にまで進出し、天皇杯ではついにタイトルまで手にしてしまいました。それもアルディレス監督の就任からしばらくは、ただ足元へのパスを繋ぐだけの退屈なサッカーのチームだったのに、ここに来てアグレッシブで面白いサッカーをするチームに変貌して来ています。

 今年はこのアルディレス監督のチーム改革でできた土台に、肉付けをして本当の強さを身につける年。と言うことで、選手が激しく出入りしています。

[OUT] 桜井(大宮)、飯尾(川崎F)、廣山(C大阪)、富澤(仙台)、一柳(鳥栖)、三浦淳(神戸)、ウベダ、ウーゴ
[IN] ワシントン(Aパラナエンセ)、戸田(清水)、上村(C大阪)、町田(川崎F)

 経験の豊富な選手を取った一方で、伸び悩む選手、ベンチにいるだけの選手をことごとく外に出した、と言う印象です。残ったメンツと来た選手と足し算すれば、昨年の戦力よりアップしているのは間違いないと思います。ただ、それは怪我人や代表招集が無ければ、と言う留保付き。主力が欠ければチーム崩壊、と言う可能性はあるのではないでしょうか。ヴェルディがこのまま強豪への階段を上っていくのか、あるいは元の位置に戻るのか。今年は大きな岐路に立つことになりそうです。

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ライバルを占う(4)〜浦和

 1st stageは3位で2nd stageに優勝を果たし、ナビスコ杯も準優勝。そしてエメルソンや闘莉王を欠いて臨んだ天皇杯もベスト4に進出するなど、昨年最も成長したチームが浦和です。その要因の一つは、おそらくブッフバルト監督・エンゲルスコーチと言う「二頭体制」が(清水とは違って)うまくいったことと、シーズン前の三都主と闘莉王、開幕後のアルパイとネネ等、十分な資金をかけて的確な補強をしたことだと思います。主力のほとんどはまだ若くて成長途中だし、怪我でシーズンを棒に振った坪井と山瀬が戻ってきている事を考えれば、現有戦力の維持で今年も更に上を狙える。そう考えても全然不思議じゃないし、実際に監督もそのように言っていたのだそうです。

 ところが昨日、ついに山瀬の横浜FMへの移籍が発表されました。高い位置でのボール奪取と縦に速い攻撃が持ち味の浦和にあって、トップ下でボールを保持できてDFラインの裏に抜け出せる山瀬は重要な存在。現状で代役となれる選手はいない、と言って良いでしょう。昨年終盤に見せていたように山田や三都主をトップ下で使うか、あるいは若手を抜擢するか。当面は現状で戦えるとしても、いずれは何らかの手を打たなければならないかもしれません。

[IN] 西谷(仙台)、梅田(山形)
[OUT] 室井(神戸)、小林(川崎F)、山瀬(横浜FM)

 昨年に比べてめぼしい上積みは無く補強の収支はマイナスなんじゃないか、と言う感じですが、いざとなれば豊富な資金を生かして積極的に動くでしょう。優勝争いに加わろう、と言うサンフレッチェにとって、手強い相手であることは間違いありません。

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2005.01.24

ライバルを占う(3)〜清水

 サッカーどころ清水のクラブということもあって、ずっと強豪として名を馳せてきたエスパルス。しかしかつての輝きは既になく、「長期低落傾向」とも言える状況にあります。昨年は指導陣を改革しようとしたのか監督にアントニーニョ、ヘッドコーチに石崎、それに加えて行徳コーチと監督経験のある3人を据えてスタートしましたが、「船頭多くして船、山に昇る」と言うことわざを地で行って、年間順位は14位と降格圏の一歩手前まで来てしまいました。失敗に終わった指導体制だけでなく、真田が引退したGK、なかなか澤登の後継者が現れない中盤、外国人頼りのFWなど、強化ポイントは多々あるように見えるのですが...

[IN]高木和(神戸)、山西(磐田)、佐藤由(横浜FM)
[OUT]真田、鶴田(甲府)、池田(広島)、戸田(東京V)、アラウージョ(G大阪)

 全体的に補強は進んでいないのですが、その中でも最大の問題は外国人選手でしょう。どんな選手が取れるか、取った選手が活躍するかどうかがチームの浮沈にすら影響するJリーグの各チームにとって外国人選手を誰にするかは重要ですが、現時点で清水に決まっている選手はチョ・ジェジンのみ。エース的な活躍をしたアラウージョを失ったのに代役も決まらない状況で、久米強化部長は「長いシーズンを乗り切っていくのに初めから3人取ってしまっていいのかという考え方もあります」と開き直っています。チーム作りは監督の意向を受けて選手を取るか、あるいはクラブの方針で取った選手を監督が使う、と言うパターンのどちらかになるわけですが、清水の場合はどちらも出来ていない、と言う印象。戦力「補強」と言うよりはむしろ「補弱」に見える今年の清水を、監督経験の無い長谷川健太氏がどのように操縦するのか、なかなか見ものです。

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ライバルを占う(2)〜磐田

 昨年の1st stageでは優勝を争ったものの最後にタイトルを逃し、2nd stageでは13位に沈んだ磐田。天皇杯では準優勝したものの、ベテラン勢の衰えと若手の伸び悩みは隠しようもなく既に昔日の面影はありません。しかし「常勝軍団」としては下位に低迷する、等という事態は許せないはずで、その上今年は世界クラブ選手権出場を目指してACLも戦わなければなりません。勝てるチームを作ること、過密日程を戦い抜くこと、世代交代を進めることなどいくつかの課題がある中で、山本監督の選択は「中堅層以上の充実」でした。

[IN]川口(ノアシャラン)、山本(神戸)、茶野(千葉)、村井(市原)、崔(京都)
[OUT]岩丸(草津)、上本(大分)、山西(清水)

 獲得した選手は、ほとんどが代表級。長年このチームの最大の弱点と言われたGKに川口を補強し、高さが物足りなかった前線に崔龍洙を入れ、茶野、村井のコンビを市原から「強奪」。もともと層が厚かった中盤以外のポジションに質の高い選手を補強して、戦力を充実させました。守備のユーティリティープレーヤーとして貢献度の大きかった山西を失ったのは痛いところですが、移籍を示唆していた藤田も結局は残留だったようで十分以上の戦力が揃った、と言っても間違いないでしょう。選手の心のケアも含めた監督采配に間違いがなければ、ACLもリーグ戦も制するのはありうることだと思います。

 ただ、選手を揃えたからと言って勝てるとは限らない、と言うのはサッカーの常識。もしそうなら、レアル・マドリーなんてリーガもチャンピオンズリーグもあっさり勝っているはずです。名波と藤田を併用して少々ギクシャクしたように、今季の磐田に不協和音が出る可能性は高いのではないでしょうか。そこを含めてうまくやれるかどうか、はまさに監督の腕次第。山本監督の「言い訳のきかない戦い」に注目しておきましょう。

#因みに今回の磐田の補強の動向を見る限り、山本監督がアテネ五輪の指揮を執ったことは監督にとっても選手にとっても不幸なことだったのではないか、と思わざるをえません。山本氏のもとでプレーする前田、太田、成岡、西野、菊地の「アテネ世代」、あるいはカレンや松井らのその下の世代がこのチームで成長できるのかどうか、ヒトゴトながら気になります。

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2005.01.23

ライバルを占う(1)〜新潟

そろそろ各チームとも戦力が固まり、合同トレーニングを始めたチームも増えて来ています。昨年はJ2降格チームがなかったため移籍の動きが少ない、と言われていましたが、なんのなんの1月中旬以降続々と移籍が決定。例年並み、かどうかは知りませんが、結構大きな動きがありました。と言うことで、選手の出入りがあった結果各チームがどうなったか、私なりの予想を書いてみましょう。

 まず最初は、J2で優勝した戦力からマルクスを失った一方で、鈴木慎、寺川、桑原など「必要最小限」とも言える補強で初めてのJ1を乗り切った新潟です。1st stageは14位とやや苦しい立ち上がりでしたが、2nd stageは第6節から4連勝するなど一時は優勝争いにも絡むのではないか、と言う躍進で年間順位は10位。残留を目標に戦ったのに予想外の好成績で終えることができました。「禁断のブラジル人3トップ」を採用するなど割りきった戦術で勝った印象がありますが、その実は反町監督の複雑な戦術(神田強化部長)による緻密なサッカー。相手によってチーム全体で臨機応変に対応することで、勝ちを拾っていました。J1で2年目になる今年は昇格チームにとっては「鬼門」ともなりかねないだけに、極力チームコンセプトを変えないようなチーム作りを進めているようです。

 ここまでの選手の出入りをまとめると、次のようになっています。

[IN]海本慶(名古屋)、海本幸(名古屋)、萩村(京都)、リマ(サンカエターノ)、宮沢(山形)、大谷(鹿島)、青野(神戸)、中村(山形)、岡山(名古屋)
[OUT]三田(仙台)、松尾(神戸)、秋葉(徳島)、安(名古屋)、ホベルト、オゼアス

 戦力面で大きなマイナスと言えるのは、松尾、安英学、オゼアスの退団。体力面の不安が大きく上野と言う代役の居るオゼアスはともかく、松尾と安の移籍は結構痛いはずなのですが、その分海本兄弟や萩村、リマらを獲得してきっちりと埋め合わせしています。特にリマは広島入りしたジニーニョの元チームメイトで、高い守備能力だけでなく正確なFKも武器の選手だとか。両サイドからのクロスと速いカウンターを売り物にしていたこのチームは、守備能力の高い選手を加えて後ろの不安を小さくするとともに、パスの精度を上げてチャンスをものにする確率を上げよう、と言う意図なのだろうと思います。補強の選手の年齢層が高いのが気になるところ(たぶん新潟サポにとっては)でしょうが、急激に若返りを図ってもそうかんたんにはいかないのは見えているだけに、ここは我慢のしどころか。今年はこれまで通りベテランのやりくりで凌いで、シンガポールとサテライトで選手が育ってくるのを気長に待つのだろう、と思います。

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2005.01.20

J1移籍動向(1/19)

ここ1週間も大きく動いたのでまとめます。数が多いので、今回は主力級に限りました。

【鹿島】[IN]
    [OUT]ファビオ・ジュニオール、バロン(仙台)
【浦和】[IN]西谷(仙台)、梅田(山形)
    [OUT]室井(神戸)、小林(川崎F)
【大宮】[IN]三上(大分)、藤本(神戸)、クリスティアン(グレミオ)、桜井(東京V)
    [OUT]バレー(甲府?)、高橋(千葉)
【千葉】[IN]瀬戸(大分)、滝澤(神戸)、高橋(大宮)
    [OUT]ミリノビッチ(リンツ)、鷲田(京都)、茶野(磐田)、望月、村井(磐田)
【柏】[IN]土屋(神戸)、クレーベル(ヴィトーリア)、安永(横浜FM)
   [OUT]渡辺毅、小峯(徳島)、下平、加藤(湘南)、ゼホベルト(ヴィトーリア)、羽地(徳島)
【FC東京】[IN]藤田(名古屋)
     [OUT]ケリー(クルゼイロ)、阿部吉(大分)
【東京V】[IN]上村(C大阪)、戸田(清水)、ワシントン(Aパラナエンセ)、町田(川崎F)
     [OUT]ウベダ、三浦淳(神戸)、富澤(仙台)、一柳(鳥栖)、ウーゴ、飯尾(川崎F)、桜井(大宮)
【川崎F】[IN]森(京都)、小林(浦和)、鄭(名古屋)、飯尾(東京V)
     [OUT]岡山(福岡)、塩川(横浜FM)、町田(東京V)
【横浜FM】[IN]熊林(湘南)、塩川(川崎F)、大島(山形)
     [OUT]柳、佐藤由(清水)、安永(柏)、阿部祐(山形)
【新潟】[IN]海本慶(名古屋)、海本幸(名古屋)、萩村(京都)、リマ(サンカエターノ)、宮沢(山形)、大谷(鹿島)、青野(神戸)、中村(山形)
    [OUT]三田(仙台)、松尾(神戸)、秋葉(徳島)、安(名古屋)、ホベルト、オゼアス
【清水】[IN]高木和(神戸)、山西(磐田)、佐藤由(横浜FM)
    [OUT]真田、鶴田(甲府)、池田(広島)、戸田(東京V)、アラウージョ(G大阪)
【磐田】[IN]川口(ノアシャラン)、山本(神戸)、茶野(千葉)、村井(市原)、崔(京都)
    [OUT]岩丸(草津)、上本(大分)、山西(清水)
【名古屋】[IN]増川(福岡)、安(新潟)
     [OUT]藤田(FC東京)、海本慶(新潟)、海本幸(新潟)、鄭(川崎F)、氏原(鳥栖)、ジョルジーニョ(広島)
【G大阪】[IN]藤ヶ谷(札幌)、アラウージョ(清水)
     [OUT]吉田(C大阪)、木場、マグロン
【C大阪】[IN]吉田(G大阪)、山崎(大分)、黒部(京都)
     [OUT]大森(徳島)、上村(東京V)、佐藤悠(湘南)、大久保(マジョルカ)、御給(草津)
【神戸】[IN]阿部謙(甲府)、三浦淳(東京V)、室井(浦和)、松尾(新潟)
    [OUT]山本(磐田)、高木和(清水)、土屋(柏)、青野(新潟)、藤本(大宮)、滝澤(千葉)
【広島】[IN]ジニーニョ(サンカエターノ)、池田(清水)、ジョルジーニョ(名古屋)、佐藤寿(仙台)、ガウボン(パラナクラブ)
    [OUT]林(札幌)、リカルド(京都)、八田(鳥栖)、外池(山形)、中山(札幌)、チアゴ
【大分】[IN]上本(磐田)、ドド(蔚山)、阿部吉(FC東京)
    [OUT]サンドロ、山崎(C大阪)、三上(大宮)、瀬戸(千葉)

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2005.01.18

頑張れハンジェ!

 W杯予選の北朝鮮戦が近づいて、徐々に代表情報が増えて来ている今日この頃?ですが、それに連れて現役北朝鮮代表である李漢宰と安英学両選手の露出が増えています。今日も報道ステーションに北朝鮮代表に合流するため飛行機に乗った両選手が登場。この番組は今後彼らに密着取材する予定だ、とのことです。

 これまでも日本代表と対戦する他国代表にJリーガーがいた、と言うケースは多々あったわけですが、これほど注目を集めるのはおそらく初めてのことでしょう。それは当然、今両国関係が最悪と言っても良い状態にあって、北朝鮮代表を見た人が少なく「謎に包まれている」と言う印象があるから。テレビ番組ではまだ公正な伝え方がされていると思いますが、世間はそうは見ていないはず。北朝鮮バッシングの一環として彼ら2人に対して悪感情を持つ人も少なくはないはずです。

 しかし、逆の事を想像してみたらよいのです。例えば昨年のアジアカップで、日本と日本代表は過去の振舞いに対する批判からかなりのバッシングを受けたわけですが、その不当性、と言うかスポーツとは関係のない次元での話を関連付けることに、不満と不安を感じた人も多いのではないかと思います。北朝鮮政府の動きと北朝鮮国民と北朝鮮代表。全く無関係であるとは言いませんが、スポーツの場にそう言う問題を持ち出すのはお門違いだし、ましてや在日朝鮮人の李漢宰、安英学両選手には全く関わりのない話です。李漢宰はこれからも様々な取材やバッシングに悩まされることは多いんじゃないかと思いますが、決してそんなことにめげないで欲しい。そして北朝鮮代表のためだけでなく、自分の家族とサンフレッチェのためにも、頑張って欲しいと思います。

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2005.01.13

今日の移籍動向

【大宮】 [IN]桜井(東京V)
【柏】 [OUT]ゼ・ホベルト(ビトリア)、広庭(愛媛)、矢野哲(愛媛)、小峯(徳島)
【東京V】 [IN]戸田(清水) [OUT]桜井(大宮)、一柳(鳥栖)
【新潟】 [IN]萩村(京都)
【名古屋】 [OUT]氏原(鳥栖)
【広島】 [IN]ガウボン(パラナクラブ) [OUT]佐藤一(横浜FC)

 サンフのガウボン獲得は一応置いといて、今日最大の動きは戸田の東京V入りでしょう。小林慶や小林大などエレガントなプレーが持ち味の選手が多かったヴェルディの中盤に、泥臭いプレーが売りの戸田が入ったのはなかなか良い補強なのではないでしょうか。一方、個人的に気になるのは桜井の大宮入り。サンフは桜井に散々ひどい目に遭っているだけに、ヴェルディを出たのは助かったような、それとも大宮に入られたのは微妙に嫌なような気がします。また、萩村の新潟入りも結構良いかも。松尾が抜けたDFラインに海本慶に続く補強で、うまく行けば安英学を前目で使えそうです。

 一方、佐藤一の横浜FC入りは良いニュースです。これでサンフを離れることになった選手でまだ行き先が決まっていないのは、第2回トライアウトに参加した西村のみ(チアゴを除く)となりました。因みにレンタル組のうち松下、眞中、桑原に正式アナウンスがありませんが、それぞれ現所属チームへの移籍が有力となっているようです。

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2005.01.12

J1移籍動向(後編)

【新潟】
 オゼアス、ホベルト、栗原、深澤らを戦力外にし、松尾は神戸に返却。また三田を仙台にレンタルと出て行く情報ばかり。補強は山形から復帰の宮沢だけだったのですが、昨日になってようやく海本慶(名古屋)と中村(山形)の獲得が発表されました。

【清水】
 アラウージョをG大阪に放出。また池田を広島にレンタルした他、数人を甲府と鳥栖に出しています。一方補強は新人獲得に注力している感じで、移籍で取ったのは今のところ佐藤由(横浜FM)とレンタルから復帰の高木和(神戸)だけです。戸田が移籍を希望している、と言う噂ですが、さて?

【磐田】
 放出は高原寿康(札幌)、岩丸(神戸→草津)、加賀(札幌)、上本(大分)。補強は新人を大量に獲得したほか、川口(ノアシャラン)と崔(市原→京都)。噂によると市原の村井、茶野の獲得に動いているそうで、選手を集めてきてテストするのが大好きな監督らしい補強、と言う感じがします。

【名古屋】
 例年大物の獲得で忙しいのに、今年は今のところ移籍獲得はなし。放出は海本慶(新潟)、ジョルジーニョ(広島)、藤田(FC東京)、鄭(川崎F)など。新人を9人も取ったところを見ると、突然育成中心に方向転換したのでしょうか?

【G大阪】
 移籍獲得は藤ヶ谷(札幌)とアラウージョ(清水)。放出は吉田(C大阪)、マグロン、木場。派手さはありませんが堅実です。

【C大阪】
 大久保をマジョルカにレンタルしたのを筆頭に、大森(徳島)、御給(草津)、佐藤悠(湘南)、上村(広島→東京V)など10人以上を放出しました。それに対して獲得したのは、黒部(京都)、山崎(大分)、吉田(G大阪)の他に新人3人のみ。これで終わり、とはとても思えません。

【神戸】
 三浦淳(東京V)、室井(浦和)を獲得し、松尾を新潟から復帰させましたが、土屋(柏)、高木和(清水)、藤本(名古屋→大宮)と主力どころを放出したので差し引きはマイナス。藤田(磐田)を狙っていると言う噂はあるのですが...

【広島】
 放出は林、中山(札幌)、リカルド、大久保(京都)、外池、高木(山形)、松浦(仙台),佐藤一、西村、チアゴ。獲得は佐藤寿(仙台)、ジョルジーニョ(名古屋)、池田(清水)、ジニーニョ。人数的にはマイナスですが、質は上がったと言って良いでしょう。

【大分】
 サンドロ、三上(大宮)、山崎(C大阪)を放出し、上本(磐田)とドド(蔚山現代)を獲得。ここも今のところかなり静かです。

 こうして見ると、動きが激しいのは磐田と広島、東京V、柏、C大阪と言うところ。他のチームは今のところ静かですが、村井、茶野、山瀬らの噂を見る限りではまだまだ動きはありそうです。

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J1移籍動向(前編)

降格チームのなかったこのシーズンオフは、例年に比べて静かだと思っていたのですが、今年に入っていろいろと騒がしくなって来ました。情報が多くてだんだん分からなくなって来たので、ここらでちょっとまとめてみます。

【鹿島】
 池内を札幌へ、バロンを仙台へ放出。ファビオ・ジュニオールも退団しました。また中田浩二がテストのためマルセイユに行っていて移籍が有力だ、との情報も。一方加入は今のところ新人だけですが、駒大のMF中後と福岡大のFW田代は即戦力の評価です。

【浦和】
 西谷をトライアウトから拾い、梅田を復帰させ、高校生を数人獲得した以外、補強の動きはなし。放出も室井、小林ぐらいでしたが、このところ山瀬に横浜FMがオファーした、と大騒ぎになっています。

【大宮】
 バレー、高橋、喜名、氏家らを放出。大分から三上を、神戸(名古屋)から藤本を、またグレミオからFWクリスティアンを獲得していますが、昇格組にしては静かです。レンタル組の西村、久永、森田の契約を延長し、まずは現有戦力の確保に力を注いでいると言う印象です。

【市原・千葉】
 ミリノビッチ、望月、鷲田を放出し、レンタル中の羽地、崔も出したのに対して、新人以外の獲得は高橋(広島→大宮)のみ。滝澤(名古屋→神戸)、木場(G大阪)の獲得に動いていると言う情報がありますが、正式決定はまだです。今はむしろ村井、茶野を逃がさないように全精力を傾けている、と言う感じかも。

【柏】
 神戸から土屋を、ブラジル・ヴィトーリアからクレーベルを獲得。また横浜FMから安永を取っています。一方チームを出たのはベテランの渡辺毅、下平、加藤望、小峯の4人。玉田の移籍の噂が消えたのが一番の補強、と言えるかも。

【FC東京】
 ケリーを放出してダニーロを獲得。また名古屋の藤田を獲得していますが、ほとんど「音なし」です。

【東京V】
 三浦淳を神戸に放出。富澤、飯尾もそれぞれ仙台と川崎Fにレンタル。ウベダとウーゴも戦力外にしています。一方日本人選手の獲得は上村(広島→C大阪)、町田(川崎F)とやや地味ですが、外国人はブラジル代表のワシントンを獲得。またイラン代表のカリミを狙っていると言う情報もあります。

【川崎F】
 塩川を横浜FMへ、町田を東京Vへ放出し、獲得したのは森(京都)、小林(浦和)、鄭(名古屋)、飯尾(東京V)。ここも全体的に地味め。前回の昇格時にはチームを大きく変えて失敗したので、今回はベースに変更は無さそうです。

【横浜FM】
 柳想鐵に戦力外通告し、佐藤由を清水へ、安永を柏へ、阿部を山形に放出しました。獲得したのはJ2の各クラブの中心選手だった熊林(湘南)、塩川(川崎F)、大島(山形)。主力というよりは控えの層を厚くすると言う感じの補強でしたが、ここに来て山瀬(浦和)にオファーを出した、と報じられています。

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2005.01.10

鮮烈デビュー!大久保嘉人

 1アシスト1ゴール。大久保嘉人のリーガ・エスパニョールへのデビュー戦は、中田英寿以来?の鮮烈なものとなりました。

 私は、昨年の欧州選手権が終わって以降は主にJリーグなど国内サッカーばかりを見ていて、欧州サッカーは久しぶり。しかしそう言う目で見ても、この試合自体はそれほどハイレベルでもエキサイティングでもなかったように思います。ホームのマジョルカは降格圏内を彷徨うチームらしく、一生懸命走ってボールを拾って近くに繋ぐのが精一杯、と言う感じ。対するデポルティボも、優勝争いを展開していた頃のような華やかさはなく、全体的にギクシャクしたサッカーでした。

 そんな中で大久保は、と言うと、前半は消えていることが多かった。マジョルカが前線までボールを運べないせいもありますが、コンビネーションが合わないのか動きは今一つで、ボールをうまく引き出せていないように見えました。また大久保自身もまだ少々遠慮がちなところがあって、ボールを呼んでないなーと思いながら見てました。正直言って、前半の出来なら誰が出ても同じ。これじゃハーフタイムで代えられても不思議じゃないと思いました。

 後半も、最初は似たようなもの。そして4分にはデポルにあっさりと先制を許し、こりゃだめだなと思ったものです。しかし、その流れを引き戻したのが大久保でした。それから7分後に右サイドから思いきったクロスを上げるとルイス・ガルシアが頭で合わせて同点。6分後に引き離されましたが、その2分後には大久保自身が右からのクロスに頭で合わせて再び同点。その後も何度かシュート一歩手前まで行くなど相手ゴールを脅かしました。ゲームは結局引き分けに終わったものの、クーペル監督がフル出場させたこと、相手チームの誰かがユニフォーム交換を求めてきたことが、大久保に対する高い評価を表すと言って良いのではないでしょうか。

 移籍後の初戦というものはどんな選手にとっても難しいもので、大久保自身も最初はうまくいかないな、と思っていたかもしれません。しかしそれでも結果を出せたのは、ひとえに大久保の物怖じしない気持ち、失敗に負けない強い気持ちがあったからではないか、と思います。だからこそ後半になってからパスも来るようになったし、ゴールという結果を出すこともできたのではないでしょうか。

 これから相手のマークも厳しくなることは間違いないでしょうが、彼ならやるでしょう。怪我をしないように、またレッドカードをもらわないように(^_^;)気をつけて、頑張って欲しいと思います。

#それにしても、サンフレッチェの茂木あたりにも大久保のような「ふてぶてしさ」があればなー、と思います。真面目なのは悪くないのですが、思いきったチャレンジがもっともっとあっていいんじゃないかなぁ。

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2005.01.08

高校選手権準決勝:市立船橋×星稜

 今日は高校選手権の準決勝、市立船橋と星稜の試合をテレビで見ていました。

 今年は「史上最強」のサンフレッチェユースの試合を結構見ていたので、それに比べたら退屈かな、と思えばさにあらず。両チームの「勝ちたい」と言う気持ちが迸るような、見事な試合でした。

 特に素晴らしかったのは、両チームのアグレッシブな姿勢です。こう言うトーナメントの試合では、負けたくないと言う気持ちが強すぎて、潰し合いのつまらない試合になりがちです。しかしこの試合は違いました。両チームともどんどんチャレンジして、持ち味を出した戦いを見せました。開始直後の3分に先制した星稜。前半のうちに追いついた市船。2点目を巡るせめぎ合い。素晴らしいスピードで2点目を奪った市船のスーパーサブ。そして最後の最後に追いついた星稜の闘志。新年早々、良いものを見せてもらいました。

 しかしそれにしても、PK戦の決着がつく直前で放送終了、と言うのはひどかった。これまでの高校サッカーに対する日本テレビの貢献は認めるし、サッカー中継の質も悪くない(確か試合中にCMを入れないように決めた民放は日テレが最初だったはず)と思うし放送時間が限られているのも分かるのですが、それにしてもあんなタイミングで中継終了だなんてあんまりです。延長無し、PKありは最初から分かっていることで、試合が延びるとしても高々10分程度の事なのですから想定できる事のはず。地上波で難しいなら衛星デジタルで続きをやる(実際には国見×鹿実の録画放送だった)とか考えて欲しかった、と思います。

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2005.01.07

林の移籍金

今朝の各紙報道によると、林の札幌への移籍金は推定8,000万円。今季の提示が900万円で移籍係数が2.0なのになぜ?と今日のDiaryに疑問を呈したのですが、いろいろ調べてみるとどうやら林とは複数年契約だった模様です。とすると移籍金は「両クラブの交渉による」と言う事になっているので、上限はなし。林の移籍希望と札幌の資金、そしてこちらの要求を突き合わせた結果8,000万円と言う額が出てきたのだろう、と思います。思い返してみれば、藤本とトゥーリオの売却金額は1億円。フル代表経験がありレギュラーでもあった藤本や、J1とJ2で合わせて80試合以上の経験があったトゥーリオの金額と比較すれば、U-23代表だったとは言えリーグ戦で2試合しか出ていなかった林に8,000万円と言うのは、破格の額だと言って良いのではないでしょうか。

 北海道のスポーツ紙「道新スポーツ」によると、札幌の強化部は「昨年、藤ケ谷が移籍の決意を固めたその日から補強に着手。作成済みだったリストで一番手に挙げていた林の獲得を広島に打診」したのだそうです。広島としては林は売りたくない選手の1人。だからこそ複数年契約の縛りをかけていたわけで、逆にそれが他のクラブが獲得に二の足を踏んでいた(たぶん ^_^;)理由だと思います。しかし札幌には藤ヶ谷の移籍金を満額取れれば広島が納得するだけの額が用意できる、と言う考えがあったはずで、そのへんの駆け引きの結果が8,000万円(ただし推定)と言う結果になったのではないでしょうか。

 それにしても、GKと言うポジションは難しいもの。レギュラーの座を捨てて「高いレベルの中でチャレンジしたい」と言って移籍する選手(藤ヶ谷)がいる一方で、出場機会を求めて移籍する選手もいるわけです。経験が必要なポジションだけど、経験があればいいと言うものでも無い。林や藤ヶ谷と同年代のGKにも、レギュラーとして起用されながらチャンスをモノに出来なかった選手や出場機会を求めて移籍する、あるいは高いレベルを求めて移籍する選手がいるわけです。何が正解か、なんて誰にも分からない。チャンスがいつ来るか、なんて神様しか知らない。そんな中で札幌移籍を選択した林の判断が正しいかどうかなんて、たぶん何年か経ってみなければ分からないのだろうと思います。何れにせよ、林の決断は大きな賭け。それが当たる事を、そして何年か過ぎてからぜひ戻ってきて欲しい、と広島から声がかかるような、そんな選手に成長する事を望みたいと思います。

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2005.01.06

Jリーグとプロ野球の共存

 楽天のプロ野球参入が決定した仙台が、Jリーグとプロ野球の共存が可能かどうか、で揺れているそうです。ソースは、毎日新聞の記事。(1上)(1下)(2)(3)(4) 理想はJリーグとプロ野球が共存しともに繁栄する事なのですが、ベガルタには本当に大丈夫か、ファンが奪われるのではないかと言う危機感を持っている、と言う話です。先にJリーグがあった街にプロ野球が来た、と言うと日本ハムが本拠地を移した札幌が先輩格ですが、こちらはお互いに交流も無い上にサッカーファンを奪われるような現象が起きているとのこと。先にプロ野球があった広島の例と合わせて、共存はなかなか難しいのではないか、と言う内容の記事になっています。

 J2で中位に沈んだ今年でさえコンスタントに1万5千人以上の観客を集めているベガルタですが、これはクラブの必死の営業努力の末に得たものです。Jリーグを目指すチームとして戦い始めた95年の1試合平均の観客数は、わずか2,642人。旧JFLで戦う中で少しずつ増やしていったもののしばらくは横這いで、J2の2年目だった2000年でも9千人を割る観客数でした。その間、借金がかさんで自治体に追加支援をお願いしたり、親会社が撤退したり(と言う事があったはず)と倒産寸前?のところまで行きながら、何とかチームを存続させてきた歴史があります。その中で01年には思わぬ躍進で2位に入りJ1昇格を勝ち取り、翌年は何とかJ1に残留。その中で地域と一体となった盛り上がりを見せて、仙台にベガルタあり、を全国に印象づけるまでになりました。ただ、今年J2に降格して昇格を逃した事で、チーム運営上いろいろと難しい事が出てきている事も事実。そんな中でプロ野球がやってきたと言う事で、必要以上に敏感になっていても不思議ではない、と思います。

 実際、広島でプロ野球とサッカーの扱われ方を見ていると、どうしても「野球が一番でサッカーはその次」と言う雰囲気を感じてしまいます。マスコミの取り上げ方を見ても、中国新聞こそほぼ対等ですが、その他は完全な野球優位。月刊雑誌の「アスリート」やテレビ番組の「元気丸」などでは、半分がカープの話題で占められていてサンフレッチェはJTやハンドボールと並んでその他大勢扱い、と言う感じです。それぞれのプロスポーツとしての歴史を考えれば仕方のない面もありますが、やはりもう少し何とかならないか、と思う事もしばしばです。

 ただもっと大きな目で見れば、サッカーも野球も沢山の「レジャー」や「趣味」の一つでしかありません。映画や、演劇や、音楽。ギャンブルや、旅行や、ガーデニングや、読書や、ショッピングや... 人が金とヒマをつぎ込んですることは、他にも山ほどあるわけです。その中でスポーツ観戦、と言うのはone of themでしかない。オリンピックやワールドカップでは夜中までテレビを見ている人だって、普段はほとんどスポーツを観る事なく自分の趣味に没頭しているのだろう、と思います。サンフレッチェの年間の動員数は20万人、ベガルタは30万人程度ですが、実質的な人数(重複カウントを除く)はその数分の1に過ぎないはずです。市内だけでも100万人、周辺の市町村を含めれば数百万人の潜在的な顧客数を考えれば、同じスポーツの中での客の奪い合い、だなんて発想が少々貧困なんじゃないかとさえ思います。

 共存か、あるいは競合か。それはひとえに、市場を限られたパイと考えるかそうじゃないと考えるか、に尽きると思います。テレビ番組が野球ばかり取り上げるなら、サッカー専門の番組を作ればいい。スポーツ誌(紙)が野球中心なら、サッカー専門誌(紙)にすればいい。野球とサッカーが協力する事ばかりが共存ではなく、むしろ競合する事によってスポーツ全体に対する興味と関心を広げて行く。それが本来の「共存」の姿なのではないでしょうか。

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2005.01.04

新潟のSAにて

albicup
 年末年始に北陸道経由で福島に帰省してきたのですが、その途中の新潟のSAで見つけたカップがこれ。自動販売機でコーヒーを買ったら、いきなり「がんばれ!アルビレックス新潟!! のんで、のんで、飲みまくれ!」と言う字が踊ったカップが出てきてびっくりしました。さすが、毎試合4万人以上動員しているアルビレックス。こんなところにまで出てくるとは、いや、ほんと素直に感心しました。

 ところでこのカップにはオレンジのユニを着た3人の黒人選手のイラストが書いてあるのですが、これってやっぱり新潟の誇るブラジル人トリオの、ファビーニョ、エジミウソン、オゼアスなんでしょうか???私の彼ら3人についての記憶とは、若干食い違っているんですけど...

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2005.01.01

天皇杯決勝

 元日のサッカー、と言えば天皇杯の決勝。勝ち残れば勝ち残るほどオフが短くなると言う問題があるため、この時期の開催に否定的な論調も多く、「元日の決勝が伝統だと言ったって、たかだか30年あまりのものじゃないか」と言う人もいます。でも応援するチームとともに一度でもあの雰囲気を味わえば、そんなことは言えないんじゃないかな、と私は思います。日本中がお祝いしているときに、ただ2チームだけがタイトルを争って試合を行うと言う経験は、なかなか誇らしいものです。毎年のように改革される天皇杯が、このまま今のスタイルを将来的に続けると言うことは無く変わるのも仕方ないかも知れませんが、その前に一度ぐらいはサンフレッチェが国立競技場のロイヤルボックスで天皇杯を掲げるシーンを見たいものです。

 と言うことで、今年の天皇杯決勝の対戦カードは東京V×磐田。佐川急便東京と群馬FCホリコシを破って勝ち上がった磐田。ザスパ草津を一蹴してきた東京V。アップセットが続出した今回の天皇杯で、上位進出してきたJFL勢に対してJ1の貫禄を見せたクラブ同士と言う、ある意味象徴的な対戦となりました。

 私は、と言うと正月の試合らしく?漫然と見ていたので試合内容についてはあまり語れないのですが、優勝した東京Vに対しては称賛の言葉を送るしかない、と思います。外国人選手を欠いた若手中心のメンバーで、しかも前半のうちに退場者を出しながらも勝ちきった戦いはカップウィナーにふさわしいもの。昨年前半までののんびりしたサッカーは、しっかりした個人の技術をベースにボールも人も良く動く活発なサッカーに変貌していました。名将・アルディレスのもとでこのチームは強くなりつつある。そんな実感を持てるゲームだったんじゃないでしょうか。

 逆に磐田は、昨年後半の苦しい内容から考えればよく決勝まで来れたな、と言う感じでした。ここまでの相手は浦和を除き格下ばかりだったとは言え、それでも勝ちきる強さは取り戻しつつあるのかも知れない、とは思います。しかしそれでも、かつてのようにパスをつなぎ人も動いて相手を翻弄するようなサッカーができていた、とは言えないのではないでしょうか。来季は川口や崔も加入して、また新たなチームを作るのだろうと思いますが、山本監督がこの教訓をどのように生かすのか、ヒトゴトながら興味深いことです。

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