ライバルを占う(12)〜柏
99年にはナビスコ杯を制して初タイトルを取り、2000年には優勝はできなかったものの年間最多の勝ち点を取った柏。次の目標は、当然リーグ優勝、と言うことで、毎年のように優勝を目標に掲げて戦ってきましたが、しかしその後の順位は6位、12位、12位と下がる一方です。昨年は「日本一プロジェクト」の一環として池谷新監督を据えて戦いましたが、結局は最下位に終わってしまいました。入れ替え戦の2試合は現実的な戦い方を選択して残留を果たしたものの、とても合格点を与えられるような1年ではなかった、と思います。若くて優秀な選手を揃え、外国人も質の高い選手を獲得しているにも関わらず浮上できないジレンマ。これを何とかするために?柏はこれまでクラブを支えてきたベテランを放出し、新しい血を入れてきました。
[IN]土屋(神戸)、クレーベル(ヴィトーリア)、安永(横浜FM)
[OUT]渡辺毅(引退)、小峯(徳島)、下平(引退)、加藤(湘南)、ゼ・ホベルト(ヴィトーリア)、羽地(徳島)、茂原(広島)
ベテラン薩川と若い永田、近藤、中澤などを擁するDFラインには土屋を補強。「プレーによってリーダーシップを取れる」(菅又統括部長・サッカーマガジンによる)選手として期待は大きいようです。またMFにはクレーベル、FWには安永と、要所要所に実績のある選手を補強しました。その上心配された玉田らの主力流出も抑える事ができて、まずまずの戦力を整えたようにも思います。
しかし現実にはどうか、と言うと実質的には最下位を争ったメンバーに他チームでレギュラーではなかった選手を加えただけです。確かに守備は堅くなったかもしれない。でも、攻撃陣はほとんど手つかずで残っています。FWに日本代表の玉田を擁するこのチームが得点力不足に陥った原因は、玉田の相棒が誰かということです。その問題が解決できれば上位進出は十分可能ですが、そうでなければどうでしょう?「育てて勝つ」と言うコンセプトは分かりますが、再び残留争いに巻き込まれればそんなことも言っていられない、と思うのですが。
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