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2004.12.20

クラブの底力

 スポニチの記事によると、神戸の監督問題は二転三転した結果、甲府の監督を務めた松永英機氏に決まりそうだ、とのことです。

 昨年運営会社が「倒産」し、楽天が新たにオーナーとなったヴィッセル神戸は、豊富な資金をバックに「日本のチェルシー」になるのではないか、と期待も高まっていました。実際今年のシーズンはハシェック監督を招聘したのを皮切りに、イルハンやホージェル、藤本など話題性のある補強を敢行。シーズン中にもエムボマや平瀬、高木和を獲得するなど積極的に動きました。そして結果が出ないと見るやハシェック監督を解任。加藤監督+松山コーチの体制もそれなりに結果を出して、軌道に乗ったか、に見えました。

 しかしその後の混乱は、はたから見ていても気の毒になるほど。監督は山本昌邦氏に断られ、トルシエに断られ、レオン等の噂も実現せず、いよいよリトバルスキーに決定か、と思われたところでの今回の報道です。また選手獲得についても似たようなもので、藤本とは再契約をせず、高木和の清水復帰が濃厚になり、土屋の放出が確定的となったにも関わらず次の補強の話は伝わってきません。移籍市場はまだまだこれから、とは言え監督が決まらなければ選手の選考も中途半端にならざるをえないわけで、いったいどうなるんだろう、と他人事ながら心配になってしまいます。

 金がある(はずな)のに、補強がうまくいかない。それは何故かと想像するなら、やはりクラブの歴史が無いからだ、と言うことなのではないかと思います。神戸は日本のサッカー発祥の地の一つですが、しかしJリーグのクラブを持つにあたって岡山からアマチュアチームを持ってこざるを得なかった。そのためプロのクラブとして10年そこそこの経験しか無いこと、その上途中でリセットしなければならなくなったことが、最大の問題点なのでしょう。

 翻って考えると、広島、そしてサンフレッチェには多くの歴史がある。かつて日本一のサッカーどころと言う歴史があり、東洋工業からマツダに至る歴史を持ち、それがサンフレッチェに繋がっている。その中で多くの人材を輩出し、地域に認められてここまで来ているわけです。途中で苦しい時代があったのは確かです。マツダの時代には2度も2部リーグに降格し、Jリーグでも昨年J2を経験しています。それにも関わらずその度に不死鳥のごとく復活できたのは、とりもなおさずクラブとしての底力なのだろう、と思います。

 かつて久保社長は経営危機にあったサンフレッチェを広島の財産だ、と(言う意味の)ことを言っていましたが、まさにその通りだと思います。確かに今、トップチームは下位に低迷しています。しかしユースは最強を誇り、多くの指導者を輩出して他のクラブの中枢に座り、有望な若手をレンタルで送り出しているのです。今のサンフレッチェがサポーターの希望に全て答えているとは言えませんが、それは今だけのものだと思います。待てば、必ず良いことがある。かつての名門・三菱が浦和レッズとして苦しみの中からようやくサポーターに喜びを与えることの出来る存在になったように、広島にもきっと良い時代が来るはずです。

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コメント

けっこう気付いてなかったりしますが、自分の街にプロフットボールクラブがあるってすっごくステキなことですよね。しかも広島の場合は伝統のあるクラブだし。まずそのことに感謝感謝感謝ですねー。

投稿: きのり | 2004.12.21 01:21

きのりさん、こんにちは。

本当におっしゃるとおり。サンフレッチェの強化方針や運営等に不満があることもありますしJ2降格が決まったときは「この世の終り」のような気分にもなりましたが、何よりクラブが存在することに感謝したいと思います。

投稿: せと☆ひでき | 2004.12.23 08:09

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