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2004.12.26

残念!Jユース杯決勝

 今日は、ここ1週間あまりで三度目の長居。私が住んでいる宇治からだとクルマで1時間ほどで行けるので、今日も「いよいよ優勝が見れる」とウキウキで高速を飛ばして行ってきました。

 これまでの二回はどちらも長居公園の駐車場が空いていたので今日も大丈夫かと思っていたのですが、何とキックオフ30分前にして「地下駐車場」も「中央駐車場」も満車。球技場で大学生のアメフトの大会があったのでそのせいかも知れませんが、やはり決勝となれば違うのでしょうか?私はやむなく鶴ケ丘駅の西側の駐車場に停めて行くことになりました。

 W杯の会場にもなった長居スタジアムは定員5万人。決勝とは言えJユース杯で埋まるはずもなくメインスタンドのみの開放だったのですが、それでも両チームのサポーターと地元のサッカーファンが1,500人以上集まりました。ピッチに向かって右側に陣取ったのが広島、逆が鹿島。どちらもホームからの距離はそれほど大きな差が無いにも関わらず、人数と声量で広島の応援が圧倒します。(鹿島側には準決勝でも見かけたうるさいおじさんがいて、結構目立ってましたけど...)

 準決勝までの酷いピッチとは違って、長居スタジアムは緑の絨毯と言ってもよいような素晴らしいコンディション。ここでサンフレッチェユースの選手が躍動するか、と思えばそうでもなく、守備と攻撃を速い切り替えで展開してくる鹿島ユースに対して少々戸惑っていたように思います。途中、何度か決定的なチャンスもあったもののものにできず、スコアレスのままPK戦へ。これまで1点も取れずに試合を終えたことの無かったサンフレッチェユースにしてみれば、事実上この時点で三冠を目指した戦いが阻まれた、と言って良いかもしれません。

 それにしても優勝すること、それを続けることのなんと難しいことでしょう。実力と、運と、その他もろもろと。「本命」と言われてその通りに結果を残すには、色々なものが揃っていなければならないのかも知れません。鹿島ユースの優勝が決まった瞬間、広島の多くの選手が突っ伏し、涙に目をはらしていましたが、この悔しさはきっと彼らの将来の血となり肉となる。特にプロ入りする6名には、来年以降に生かして欲しいもの。そして後輩たちにも、二年前の同じ場所でG大阪ユースに負けたことがその後の躍進につながったように、この悔しさを語り継いで欲しいと思います。

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2004.12.23

今日のマエシュン

 今日の前田俊介はノーゴール。足の具合が良くないとか、疲れが溜まっていると言う話もあって確かに運動量は少なかったのですが、しかし彼にとってあのぐらいは普通かも。むしろヴェルディのタイトなディフェンスに自由にさせてもらえなかった、と言う面が強かったのかも知れません。

 実際、前田がポストプレーをする時には必ずDFの1人が後ろに密着して自由を奪い、ドリブルを始めると2人、3人と集まってきて徹底的に潰します。そして明らかに手が身体にかかって倒されたのに笛を吹いてもらえないことも多く、前田は明らかに苛立っていました。

 しかしそれでも人をあっと言わせるプレーを見せるのが彼の良いところ。ワンタッチでノールックパスを出したり、3、4人に囲まれても強引にドリブルで突破して行ったり、ポンとボールを浮かせて頭の上を越えて反転しようとしたり。今日はうまく行かないことも多かったのですが、ボールを持つと何かやってくれそうだ、と言う期待に十分答えてくれていました。

 森山監督は今日も途中交代させて決勝に向けて「温存」しましたが、見た感じ体調が悪い、と言うわけでもなさそう。今日ゴールできなくてきっとかなり悔しいはずなので、決勝では爆発してくれるのではないでしょうか?

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2004.12.22

クラブカラーとエンブレム

 サンフレッチェのクラブカラーは青味がかった紫。エンブレムは横長の五角形。ユニフォームのサプライヤーはミズノ。これはJリーグ開幕に向けてクラブが設立された1992年以降変わっていません。ユニフォームのサプライヤーが変わるのは珍しいことではありませんが、クラブカラーやエンブレムはクラブのアイデンティティに関わること。従ってめったに変わるものではない...かと言うと、実は全然そんなことはないんですね。

 実際、昔の資料をひっくり返して見てみると、エンブレムが変わったチームは結構沢山あります。例えば名古屋とG大阪は、最初はマスコットキャラクターとチーム名をあしらった漫画的なデザイン。これをG大阪は96年から、名古屋は99年から今のものに変更しています。また清水も最初はキャラクターこそ入っていなかったもののチーム名を大きく書いたスーパーマーケットみたいな?デザインで、これも97年から現在のものに変更。浦和は最初は縦長のダイヤモンド型のエンブレムだったのを、J2に降格した2000年前後に今のデザインにしています。ヴェルディは鷲のマークが中心にあるのは昔から一緒ですが、川崎から東京にホームを移転したのを機にマイナーチェンジ。横浜FMはデザインはマリノス時代から変わっていないものの、フリューゲルスと「合併」したときに「NISSAN FC」の字を取り「F」の字を付け加えました。すなわち開幕時にいて今も存在する9クラブのうち、エンブレムが変わっていないのは鹿島、市原、広島の3つしかないのです。

 そう言う、Jリーグ全体の流れからすれば珍しい部類に入る広島のエンブレムですが、どうやら来年から変更になるらしい、と言う噂が流れています。12年間慣れ親しんで来たエンブレムが変わると言うのは古くからのファンにとっては残念な気持ちもあるのですが、ただ別の噂によるとクラブカラーとエンブレムの変更は観客増に向けての「秘策」の一つとして数年前から検討されていた、とのこと。これらの噂が本当かどうかは分かりませんが、もしそうだとしてもこのところ攻めの姿勢が目立つフロントの作戦の一環として、私は肯定的に捉えたいと思っています。

 とは言え、どうせ変更するなら今のものを遥かに越える良いデザイン、長く使えるデザインのものにして欲しいもの。一昨日も書いたように、サンフレッチェにはサッカーどころとして名を馳せた広島の歴史と、最強を誇った東洋工業の伝統が息づいています。今日、ヴィッセル神戸が新しいクラブカラー(*)と新しいエンブレムを発表しましたが、まるでそれまでの歴史を踏まえていないような、あんな変更だけは願い下げです。

(*)クラブカラーが変更になったのは、これまでは「ブランメル」から「ベガルタ」に名称変更したときの仙台だけで、神戸は2例目となります。

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2004.12.20

クラブの底力

 スポニチの記事によると、神戸の監督問題は二転三転した結果、甲府の監督を務めた松永英機氏に決まりそうだ、とのことです。

 昨年運営会社が「倒産」し、楽天が新たにオーナーとなったヴィッセル神戸は、豊富な資金をバックに「日本のチェルシー」になるのではないか、と期待も高まっていました。実際今年のシーズンはハシェック監督を招聘したのを皮切りに、イルハンやホージェル、藤本など話題性のある補強を敢行。シーズン中にもエムボマや平瀬、高木和を獲得するなど積極的に動きました。そして結果が出ないと見るやハシェック監督を解任。加藤監督+松山コーチの体制もそれなりに結果を出して、軌道に乗ったか、に見えました。

 しかしその後の混乱は、はたから見ていても気の毒になるほど。監督は山本昌邦氏に断られ、トルシエに断られ、レオン等の噂も実現せず、いよいよリトバルスキーに決定か、と思われたところでの今回の報道です。また選手獲得についても似たようなもので、藤本とは再契約をせず、高木和の清水復帰が濃厚になり、土屋の放出が確定的となったにも関わらず次の補強の話は伝わってきません。移籍市場はまだまだこれから、とは言え監督が決まらなければ選手の選考も中途半端にならざるをえないわけで、いったいどうなるんだろう、と他人事ながら心配になってしまいます。

 金がある(はずな)のに、補強がうまくいかない。それは何故かと想像するなら、やはりクラブの歴史が無いからだ、と言うことなのではないかと思います。神戸は日本のサッカー発祥の地の一つですが、しかしJリーグのクラブを持つにあたって岡山からアマチュアチームを持ってこざるを得なかった。そのためプロのクラブとして10年そこそこの経験しか無いこと、その上途中でリセットしなければならなくなったことが、最大の問題点なのでしょう。

 翻って考えると、広島、そしてサンフレッチェには多くの歴史がある。かつて日本一のサッカーどころと言う歴史があり、東洋工業からマツダに至る歴史を持ち、それがサンフレッチェに繋がっている。その中で多くの人材を輩出し、地域に認められてここまで来ているわけです。途中で苦しい時代があったのは確かです。マツダの時代には2度も2部リーグに降格し、Jリーグでも昨年J2を経験しています。それにも関わらずその度に不死鳥のごとく復活できたのは、とりもなおさずクラブとしての底力なのだろう、と思います。

 かつて久保社長は経営危機にあったサンフレッチェを広島の財産だ、と(言う意味の)ことを言っていましたが、まさにその通りだと思います。確かに今、トップチームは下位に低迷しています。しかしユースは最強を誇り、多くの指導者を輩出して他のクラブの中枢に座り、有望な若手をレンタルで送り出しているのです。今のサンフレッチェがサポーターの希望に全て答えているとは言えませんが、それは今だけのものだと思います。待てば、必ず良いことがある。かつての名門・三菱が浦和レッズとして苦しみの中からようやくサポーターに喜びを与えることの出来る存在になったように、広島にもきっと良い時代が来るはずです。

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2004.12.19

カレンダープレゼントの結果

先週募集したサンフレッチェオフィシャルカレンダーのプレゼントですが、たくさんのご応募を頂きありがとうございました。予想を越える大勢の方のご応募がありましたので、厳正な抽選により当選者を決定いたしました。なお、発表は発送をもってかえさせて頂きますのでご了承ください。(なお残念ながらカレンダーが当たらなかった方には、SANFRECCE Diary特製年賀状をお送りします。)

今後ともSANFRECCE Diaryをよろしくお願いします。

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2004.12.13

J1/J2入れ替え戦2nd leg

 昨日柏スタジアムで行われたJ1/J2入れ替え戦の第2戦は、柏が2-0で福岡を下してJ1残留を決めたわけですが、このゲームをまた例によってネット配信で見ていました。

 試合は全体的に攻める福岡に守る柏、と言う展開。柏が2点のアドバンテージを持っていたため当然と言えば当然だったのですが、それよりも何よりも「負けは許されない」と言うリアリズムがリスクを冒さず守り切る、と言う戦いを早野監督に選択させたのでしょう。そして案の定、ハーフカウンターから宇野沢が1人で持ち込んで先制点をゲットし、その後福岡がDFを1枚減らしてバランスを崩した隙を突いて波戸が2点目を決め、柏にとってはゲームプラン通りの展開だったのではないでしょうか。

 そして終わってみればトータルスコア4-0。形としては柏の圧勝とも見える結果となった今回の入れ替え戦だったわけですが、では果たして本当にそれだけの実力差があったか、と言うとそうでもないと私は思います。内容、特に初戦の前半を見る限りでは、チーム力はほぼ同じ。むしろ個人能力は高いものの全体的に荒削りな柏に対して、福岡の組織力を元にしたサッカーはなかなか高い完成度を持っていました。それが全体の流れを変えたのは、柏にとってラッキーな、そして福岡にとってはアンラッキーなゴールでした。1点リードすることによりますます守備重視で戦う柏。点を取るためにバランスを崩さざるをえなくなった福岡。「格上」が守り、「格下」が攻めに出るという図式になってしまっては、アップセットが起こりにくいのは当然だ、と言って良いでしょう。

 ただ、だからと言って柏の勝利がただのラッキーだった、と言うつもりはありません。柏にもともと実力派の選手が多かったと言うことと共に、彼らの意思を一つの方向に向けさせるチームマネージメントの成功が、この勝利の原動力になったと思うのです。ここ数年上位進出する力がある、と言われながらついに今年は最下位に沈んでしまった柏でしたが、その大きな要因はやはりチームが団結できていなかったと言うことでしょう。それが最後の最後で一つにまとまることができたということが勝因でした。もしこの気持ちを来年も忘れないようにできるなら、今年以上に手強いチームになることは間違いないと思います。

 一方敗退した福岡ですが、やはりチャンスにおける決定力と、攻めるべきところ、守るべきところをはっきりさせると言うメリハリの点で力不足だった、と言わざるをえないと思います。エジウソン、有光、太田、福嶋、田中とタイプの違うFWを次々と投入した福岡でしたが、裏を返せば絶対的なエースがいなかったということ。そこに少ない運営費をやりくりしながらチーム作りを進めてきた福岡の苦しさがあったのだ、と思います。J2相手なら何とかなった攻撃力も、守りを固めるJ1相手には通用しなかった、と言うのは重い現実ですが、しかし福岡は平均23歳という若いチームです。この悔しさをスタートラインにレベルアップしていけば、きっと来年はもっと強いチームになれるのではないでしょうか。

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2004.12.11

チャンピオンシップ第2戦

 今日行われたチャンピオンシップの第2戦は浦和が1-0で勝ちましたが、延長戦でも決着がつかずPK戦の末横浜が勝ちました。

 ゲーム内容ですが、全体的に攻める浦和に守る横浜。初戦を1-0でものにしていた横浜が、徹底して相手の良さを潰すと言う戦い方でほぼ成功していました。誤算となったのはわずかに1回。そこで中西が退場し、三都主にFKを決められたのが唯一のミスだった、と思います。しかしその後は更に堅実な戦い方を徹底して、結果的には予定通り?PK戦での勝利。勝つということ、チャンピオンになるということはどう言うことかが良く分かる、示唆に富んだゲームでした。

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2004.12.08

三菱自動車水島がJFL昇格

 今日日本サッカー協会はJFL評議員会を開き、全国地域リーグ決勝大会で1位、2位になった三菱自動車水島と流通経済大の来季からのJFL参入を承認しました。

 三菱自動車水島は岡山県の社会人チームで、終戦の翌年である1946年に「労働者のクラブ」として創設されました。そして79年に初めて中国リーグに昇格。その時には3年で県リーグに降格しましたが、90年に再び昇格すると92年には優勝を果たし、その後は常に上位を争いながら力を蓄えてきました。特に2002年以降は中国リーグ3連覇。今年は中国リーグを全勝(うち1つはPK勝ち)で制覇し、地域リーグ決勝大会もグループリーグ(2-1静岡FC、1-0ラランジャ京都)、決勝ラウンド(1-1:PK4-2ルミノッソ狭山、3-1流経大、1-0ホンダロック)ともに全勝と言う圧倒的な強さを見せました。従ってここでアマチュア最高峰のリーグに挑戦する下地は十分に整っていて、満を持してのJFL挑戦、と言って良いのではないでしょうか。

 オフィシャルサイトによると三菱自動車水島は、「岡山を代表するチームとしての責任と誇りを持って、JFL昇格そしてJリーグ昇格を目指します」となっていて、JFL昇格はその夢の実現に向けての第一歩、というところ。元Jリーガーで固めていた草津のように1年でJ2に昇格する、というわけには行かないかもしれませんが、ここであまり無理せずまずはじっくりと力を蓄えてJFLに定着して、その後に上を目指していって欲しい、と思います。

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2004.12.07

流れが早い!

Jリーグの2nd stageが終了して10日ほど。試合がなくなったら心静かに過ごせるかと思っていたらさにあらずで、このところの流れの早さ、話題の豊富さには参ってしまいます。(このフレーズ、数日前にも使ったっけ?)おかげで出勤前の日課であるDiaryの更新もミスったり、更新が間に合わずに夜にもう一度書くことになったり。この「つれづれコラム」で取り上げたかったのに取り上げられなかったテーマも色々あるのですが、詳しく書いているヒマがないので簡単に。

(1) 新潟チャリティマッチ
 駒野と小村はフル出場。下田は後半のみの出場。前半は入れ替え戦と重なっていたため見れず後半だけだったのですが、やはりこう言うのは勝負を楽しむものではなくプレーを楽しむものですね。そう言う意味では、らしいプレーを連発した三浦カズとともに、思い切って前線に上がってゴールを狙った小村に良い印象を持ちました。下田は一度危ないシーンがあったものの、あとは安定したプレーを見せました。そして初めてジーコにセレクトされた駒野。緊張して消極的になるのではないかと心配していたのですが、かなり積極的にプレーしているように見えたのは良かった、と思います。ただ、周囲とのコンビネーションが無い状態で頑張れ、と言ってもなかなか苦しかったかも。

(2) ドイツ戦の日本代表発表
 で、期待されたA代表への選出ですが、今回はなし。同様の立場の大黒、村井、阿部も招集されず。ま、こんなもんでしょう。

(3) 大塚、草津がJ2昇格
 JFLからJ2に昇格したチームが出たのは、01年の横浜FC以来4年ぶりのこと。当時はJリーグを目指すクラブはこれで終りかな、と言う雰囲気だったのですが、その後生まれた新しい流れがこの2チームの昇格に結実しました。これについてはいろいろと考えることもありますので、いずれまた書きたいと思います。

(4) 川口能活が磐田入り内定
 あの川口の磐田入りが、今日電撃的に発表されました。川口本人についてはさておき、磐田にとっては一流のGKを持つことは長年の悲願。それがようやく叶ってまた来季は優勝争いを、と思っているのかも知れませんが、さーてどうなんでしょう?2nd stageで吹き出した磐田の問題点は、既にGK以外のところに広がっているように思えてならないのですが...

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2004.12.06

チャンピオンシップ第1戦

 昨日横浜国際で行われたチャンピオンシップの第1戦は、横浜FMが河合のゴールで1-0で先勝しました。

 東京の北と南にホームを持つチーム同士の対戦。そしてどちらも多くのサポーターを抱えていると言うことで、この日スタジアムに詰めかけた観客は史上最多の64,899人。一日前の入れ替え戦とは異質の華やかな雰囲気で始まったものの、試合は両チームにイエローカード8枚が出るほどのガチガチのぶつかり合い。意地と意地が火花を散らす熱戦でした。

 しかしどちらが冷静にゲームをコントロールしていたか、と言うと間違いなく横浜FMの方でしょう。高い位置からのプレッシャーで浦和にパスを出す余裕を与えず、攻撃にかかると個人個人の高いキープ力でタメを作り、周囲が良く動いてパスコースを作り出す。シュート数こそ少なかったものの、ゲームの流れは岡田監督のプラン通り、だったのではないでしょうか。

 派手な点の取り合いや特定の選手のスーパープレーを期待した向きにはやや不満足なゲームだったかも知れませんが、これぞまさにガチンコのサッカー、本物の真剣勝負というものでしょう。3年ぶりの、そして最後のチャンピオンシップは、日本一を決めるにふさわしいものになっている、と言えそうです。

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2004.12.04

久保社長は語る

 中国新聞で連載された総括記事の第3回?に、久保社長が「心中を明かした」と言う内容の記事が載っていたという情報を聞きました。中国新聞のWebには掲載されていないため確認が取れなかったのですが、ようやくあるルートで確認できたので大要を紹介します。

 まず久保社長が下位に沈んだこと以上に悔しがったのは、若手に成長のあとが見られなかったこと。「試合で点をとっても、練習で悪かったら使われない。モチベーションを保つためしっかり話を聞いてくれたのか。『自分ではい上がってこい』ではなく、スタッフが自分から選手の視点まで下り、話し合ってほしかった。サテライトの元気のなさはこれが原因だろう」と、監督の起用と育成の方針に苦言を呈しています。

 また戦い方についても「淡白で燃えるものを感じなかった」と内容の悪さを指摘。主力の成長度の小ささとともに、「小野監督が指揮官兼リーダーとして引っ張っていく姿勢を見せなくてはならない」と、監督自身が殻を破ることを求めています。「残留という最低限の目標はクリアした。しかし、期待は裏切られたという気持ち」と言う言葉でも分かるように一定の評価はしつつも、シーズンを通しての成果を不十分だと考えている事は間違いないようです。

 ただ、だからと言って小野監督をサポートしないわけではなく、むしろ「続投を決めた以上、最大限にバックアップしていく」と力強く宣言しています。その一つが、戦力補強への強い意欲です。「ドリブルで突破ができる日本人FWを獲得したい。ボランチもほしいが、 中盤には高い能力の選手がいる。その分、センターフォワードに資金をかけたい」と語っていますが、実際にこのところの激しい動きを見れば、社長の強い意思が反映しているのは明らかでしょう。今朝の報道によるとチアゴとは契約を更新せず、複数の候補者と接触していて交渉中だとのこと。弱点を補強して、監督に「言い訳」を許さない戦力を補強するつもりだ、と見ました。

 「勝つことで成長する1年にしなくてはならない。それだけに、開幕ダッシュをかけ、最初から突っ走ってもらうつもりだ。サポーターに喜んでもらえるサッカーをすること。それが、観客動員につながり、より強いクラブになる」

 久保社長の最後の言葉が、とても心強いものに感じました。

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J1/J2入れ替え戦1st leg

 今日福岡で行われた入れ替え戦1st legの福岡×柏は、史上初の公式戦ネット中継、と言うことで期待を込めて接続した人が多かったのではないか、と思います。しかし、あちこちの情報を総合するとどうも繋がらなかった人が多かった模様。人数を制限していたサイト(@niftyや日刊スポーツなど?)は接続すらできず、人数制限の無いサイト(So-net?)は繋がっても紙芝居状態で、そのうちエラーで落ちてしまうと言う感じで、ついにはJ's GOALの音声だけの中継も全然来なくなってしまったそうです。ネット中継で人が殺到したらこうなるであろう事は十分予想できることで、ひとえに事前のアクセス予想が甘かった、としか言いようがないでしょう。J's GOALで江藤高志氏が「100年を超える『見るサッカー』の歴史を持つサッカーの母国のファンも、入れ替え戦のおもしろさを知っている」と書いているように、入れ替え戦に注目が集まるのは世界共通のこと。新潟のチャリティーマッチはもちろん明日のチャンピオンシップよりも(ある意味)注目度の高い試合をこのような新しい試みのために使うなんて、考えたやつはここに出てきて謝罪しろ!と言いたい気分です。

 とか言いながら、私自身は早めに@niftyのサイトにつないでいたおかげで無事試合を見る事ができました。まあ、見れたと言っても320×240(たぶん)の小さな画面で、ボールを見失うとどこに行ったか分からなくなるしどれが誰だかも良く分からない、と言う状態だったのですが。しかしそれでも両チームとサポーターの気持ちが伝わってくるゲームだったわけで、そのへんの感想を書いてみます。

 前半はどちらも失点をしたくないと言う気持ちが先に立ったような感じでした。特に最初から降っていた雨がだんだん強くなると言う状況で、とにかく慎重に戦おう、と言う気持ちが見えました。しかしその中で果敢に走ってパスをつなぎ、相手ゴールに運ぼうという意図が強く見えたのは福岡の方。しっかりした組み立てからボールをつなぎ、何度かシュートまで持ち込みました。それに対して柏は個人の力で突破しようとするものの集中力の高いDFに対応されて、なかなかチャンスを作れません。有利・不利は無かったもののどちらかと言うと福岡ペースか、と言う前半でした。

 しかし後半立ち上がり、柏が前線からのプレッシャーを強めて攻勢に出ます。そしてその流れで左サイドから大野が上げたクロスがDFの足に当たってループ気味にゴールへ。これがGKの頭上を越えて、そのままネットに入ってしまいました。望外のゴールで安心したか、柏は早くも引きこもりモードへ。福岡の松田監督は早めに太田を投入して前線にターゲットを作り、更に右サイドに突破力のある平島を入れて攻勢に出ます。しかし福岡の攻撃は柏がゴール前に築く人壁を崩す事ができず、逆に後半ロスタイムにセットプレーからの逆襲から痛恨の失点。柏のJ1残留に、大きく前進する結果となりました。

 全体的に見て、今日の福岡に勝機がなかったか、と言うとそんなことはなかったと思います。少なくとも大野のラッキーゴールがなければ、どう転んだかわからないゲームだったとは言えると思います。確かに柏の個々の選手の質の高さを見せましたし、またリーグ戦で見せたような脆さも無かったのですが、それでも組織的だったかというとさにあらず。チーム力と言う点では、両者とも大きな差は無かったと思います。とすれば、やはり次の2nd legです。2-0と言うサッカーでは危険な点差がどのようなドラマを紡ぎ出すかは、これから1週間の両チームの精神的な持って行き方で決まるのではないでしょうか。

 そして、サッカーファンとしてお願いしたいのは、何としても今日のような繋がりにくい(&見にくい)ネット配信しか見れない状況を改善して欲しい、と言うことです。でないと、せっかくのJリーグに対する関心を、手放してしまうことになるのではないでしょうか。

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2004.12.03

最近のJリーグ関連ニュースから

 先週の日曜日に今季のリーグ戦が終了して5日しか経っていないのですが、このところの各方面での動きの多さは日数を感じさせないほどの密度の濃さ。特にチャンピオンシップも入れ替え戦も関係ないチームの来季に向けての動きが活発です。サンフレッチェも来季の戦力外選手をさっさと発表してしまっただけでなく外国人の獲得も2名決め、また日本人選手にも積極的にアプローチしている模様。今のところ神戸から移籍希望の土屋にオファーを出しているという情報の他に、仙台の佐藤寿人にも複数年契約の打診をしているとの報道(日刊スポーツ東北版)が出ています。オファーを出したからと言って取れるとは限りませんし、特に佐藤寿は昨年「仙台に骨を埋めるつもり」で市原から完全移籍したと言う経緯があるため可能性は五分五分以下なのではないか、と思うのですが、それにしても積極的に補強に動いているという点にはフロントの意欲を感じます。小野監督も来季は勝負の3年目。ここである程度の結果を出さなければ、小野監督自身だけでなくサンフレッチェにとっても大きなダメージが残るでしょう。来季に向けてのチーム一丸となっての戦いは、既に始まっているのです。

 さて、サンフレッチェ関係でもう一つニュースになっていたのは、全日本サッカー選手権に出場中の広島修道大の西河です。このニュースの「主語」は筑波大の平山だったのですが、内容は「J1の6試合に出場経験のある西河に歯が立たなかった」というもの。サッカーの守備は1人でするものではないのでだからどう、と言うことは無いのですが、しかし今年念頭の高校選手権では吉弘が率いる皆実高の守備陣が平山にやられて敗れたわけで、それを考えるとなかなか痛快なニュースだった、と言えるでしょう。

 続いては契約関係。来季からまた2チームが自動降格になるJ1での動きは今のところ小さく、各チームの戦力外の顔ぶれに驚きは少ない(とは言え、市原のミリノビッチやFC東京のケリーはびっくり)のですが、この中で1チームだけ話題を独占している観があるのは京都。「18〜9人を来季の構想外」とか「崔龍沫、黒部、手島を放出」等の情報が出る一方で、柱谷監督が「新聞報道を鵜呑みにしないでください」とのコメントを出すなど大揺れに揺れています。昨年のJ2降格直後は「J1に復帰するぞ」と言う勢いを感じたものですが、それがいくら結果が出なかったとは言え1年でこれは無いだろう、と言うのが正直なところ。京都に住んでみてこちらのサッカーに対する「熱さ」を感じることが少ないな、といつも思っているのですが、その文化が如実に出ているのではないかな、と思えてなりません。

 最後に明日から始まる入れ替え戦ですが、両チームとも来季に向けての契約を特例で棚上げにして必勝を期しています。しかし報道を見る限りではどうもおかしいなと感じるのは柏の方。散髪禁止とか現地での練習なしとか、いつもと違うことをやって何とか雰囲気を変えようと(無駄な)努力をしているように思えてなりません。いくら相手は8連勝で一気に上がって来たとは言っても、選手個々の力を比べれば柏が上。普通のメンバー、普通のサッカーで普通に戦えば、よもや負けることはないと思うのですが。もともとこう言う「食うか食われるか」の試合は精神力がモノを言うものですが、この試合は特にその比重が大きくなりそうな気がします。キックオフは明日の午後1時。もしかして地元以外はテレビ中継が無いんじゃないかと心配していましたが、何と史上初?のインターネット中継が行われます。

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