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2004.11.27

J2リーグ第44節山形×福岡

 残り2つとなった来季のJ1の椅子を狙う戦いの第一ラウンド、J2の3位を決める戦いは、福岡が3-1で山形を下し入れ替え戦への挑戦権を得ました。12,000人の山形サポーターの応援をものともせずに、また何としても勝ちたかった山形の猛攻をがっちりと受け止めて完勝した福岡の落ち着いた戦いぶりは、この2年間の松田監督の指導の賜物、と言って良いでしょう。来週から始まる入れ替え戦に向けて、ますます勢いが加速する勝利であると言って良いと思います。

 この日の福岡の一番のヒーローは、と言うとやはり2得点をあげたFW有光でしょう。層の厚い福岡のFW陣の中にあって燻っていた23歳のストライカーは、第38節の札幌戦から先発出場。その後7試合で5ゴールを挙げる活躍でチームの連勝に貢献しています。今日は途中までは山形のタイトな守備になかなか仕事をさせてもらえませんでしたが、後半になって相手陣内にスペースが出来始めると躍動感あふれるプレーを披露。松下のスペースへのパスを拾って決めた1点目、ドリブルで持ち込んでミドルシュートを決めた2点目ともにスキルフルな見事なゴールでした。

 また元広島の選手たちのうち、山形恭平と宮崎光平は先発出場し、何度もチャンスメイクに絡んでいました。特に山形は怪我のため前節欠場していましたが、この日は痛みを押して強行出場し、結局フル出場して勝利に貢献しました。昨年広島を解雇され、その後草津からのオファーを蹴って福岡の練習生として半年間苦労した山形でしたが、プロ契約後もコンスタントに活躍。38試合出場で8ゴールという素晴らしい結果を残しました。この日怪我をしていたにも関わらず先発で起用され最後までプレーしたということは、彼の働きに対する監督からの信頼の現れでしょう。広島では芽が出ることなく終わってしまったわけですが、本来のポテンシャルからすればこれぐらいできて当然だった、と言う気がします。来季再びJ1でプレーするために、もう一踏ん張りして欲しいものです。

 また広島からレンタルされている松下裕樹は、後半20分からの出場で有光の先制ゴールをアシストしています。今季はシーズン最初から怪我のため出場できす精神的に苦しい時期が長かったのではないかと思いますが、リーグの終盤にトップに合流すると8連勝中の全試合を含む11試合に出場してチームの躍進に貢献しました。今日のゲームでのポジションは、昨年の広島と同じ右のWB。得意のロングパスやFKこそありませんでしたが、有光へのアシストは彼のサッカーセンスの良さを示すもの。彼にもまた、J1昇格に向けての今後の活躍に期待したいと思います。

 更にモンテディオ山形には、浦和からレンタル中の梅田直哉がいました。その恵まれた身体能力と運動量を生かしたプレーで存在感は抜群。大島とのコンビでチャンスを量産していました。ただ、決定力の無さと言うか運の悪さは相変わらず、と言えるかも。前半にあった決定機の2つのうち1つでも決めていれば試合展開は全く変わっていたのではないか、と思われるだけにチームにとっても本人にとっても残念な結果でした。

 ともあれ、来週からはJ1の残り一つの枠を賭けた入れ替え戦が始まります。入れ替え戦自体はJリーグ初の事なのですが、思い出すのは98年(だったはず)のJ1参入決定戦。その中での福岡と川崎Fとの戦いは、今でも語り継がれるほどの熱戦でした。当時受けて立つ立場だった福岡は今回は挑戦者。まずは気持ちで負けないよう、戦い抜いて欲しいと思います。

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2004.11.26

駒野選出の意図

 来週土曜日に予定されている「新潟県中越地震復興支援チャリティーマッチ がんばれ新潟!」に関するジーコ監督の談話が、J's GOALに掲載されています。この中で注目は、やはり代表0キャップで選ばれた大黒と駒野について。おおかたの予想通りジーコ監督は、「チームでコンスタントに力を発揮しており、近くで見てみたいということから追加した」と語っています。つまり、大黒と駒野にとってはこの試合は明らかにテスト。近い将来のA代表入りに向けて、重要な機会となるわけです。恒例の?「明日ゲームが行われるとしたらだが」を枕詞にしたメンバー発表によると広島勢のうち先発するのは小村だけになりそうですが、「全選手を出場させる予定にしている」とのことなので下田、駒野はたぶん後半から。NHK総合での生中継もあるとのことですので、今から楽しみで仕方ありません。

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2004.11.25

今日のJリーグ関連ニュースから

 毎日サッカー関係のニュースをチェックしていると面白い話題の多い日、少ない日があるものですが、今日は他チームの関係で面白いのが沢山ありました。中からいくつかピックアップ。

(1) 神戸がトルシエ監督に7億円近くを用意
 トルシエが高い、とは聞いていましたが、それにしても1年間で6億7500万円とは!確か岡田監督でもその10分の1ぐらいだったんじゃなかったでしょうか。J2の下の方のクラブなら1年間の総予算にも匹敵するお金をつぎ込んで、その投資は果たして回収できるのでしょうか?イルハンへの投資は、話題性やグッズの売り上げでペイできたそうですが...

(2) 神戸が複数の日本代表クラスの獲得に動く
 名前が挙がっているのは、楢崎、宮本、森岡、戸田、市川、明神だそうで。怪我?のため3試合しか出場していない市川やチームが降格しそうな明神は分かるのですが、クラブでも代表でも中心選手の楢崎や宮本の名前が出るのは凄い。いずれもトルシエ時代の代表の中心選手だったので、そのへんから出た名前なのかなぁ。

(3) 川口Jリーグ復帰か
 ポーツマスとノアシャランに所属し、どちらでも結局控えに甘んじていた川口能活。それで得たものと失ったもののどちらが多かったかは時間が経たないと、そして本人でないと分からない事ですが、しかしいつまでもそう言う状況にいるのは良くないのは確かでしょう。ここで帰ってくる、と言う決断は多分本人のために良いことだと思います。で、オファーを出していると噂なのは磐田、清水、神戸、C大阪。磐田とC大阪は昔からGKに恵まれないチームで、代表クラスの選手はのどから手が出るほど欲しいところ。清水も真田が衰え、黒河は伸びずで西部に頼らざるを得ない状態ですし、それに川口は清水の出身。何としても獲得したいところでしょうね。因みに神戸は掛川がいて岩丸もレンタル中なのに何で?と思うのですが、やっぱりそこは楽天マネーの力なんでしょうか?ともあれ、第三者的には面白い争奪戦になりそうです。因みにサンフレッチェの林にもこれらのチーム等からオファーがあっても不思議ではない、と思うのですが、おそらく「川口争奪戦」が済んでからの話になりそう?

(4) 京都の柱谷監督が大量放出を示唆
 「1年でのJ1復帰」を目標に主力をキープし崔龍洙らを獲得した京都でしたが、結局は昇格に失敗。Jリーグからの分配金が激減し、スポンサー収入なども減る事が予想される来季に向けて、「リストラモード」に入らなければならない、と言うことなのでしょう。噂によると崔龍洙、黒部、手島らはJ1でのプレーを希望しているとの事ですし、その他のレギュラークラスも声がかかれば当然移籍を考えるでしょう。栄枯盛衰は世の常とは言え、わずか2年前の天皇杯チャンピオンの末路と言うにはあまりに寂しい話です。

(5) 柏が温泉で直前合宿
 今日のニュースの中で個人的に一番ウケたのがこれ。最終節のアウェイ・大分戦で負けると入れ替え戦行きが濃厚になる柏が、何と今日の早朝に移動して大分で合宿を張ることにしたそうです。三日間の非公開練習を行ない、ついでに別府温泉でリラックスするのだそうで、シーズン中のミニキャンプは異例中の異例。ただ、記憶によればセリエA時代のペルージャ等も同じような事をしていたような記憶があるので、世界では結構よくやられていることなのかも知れません。もしこれで柏が結果を出せば、今後これに続くチームが増えるかも?

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2004.11.21

昨日の磐田戦

昨日の磐田戦でウケたことその1。磐田GK岩丸とDFのコンビネーションが合わずにボールがコロコロと後ろにそれて危うくオウンゴールになりそうだったシーン。柏の南のオウンゴールに続いて、今年の珍プレーのベスト10に入るであろうプレーがビッグアーチで起きるところでした。

その2。後半のいつだったかの時間帯に、大きな紙?ビニール?が舞い上がってピッチに入ってしまったのですが、名波選手がそれを何気なく拾ってパンツの中にしまいました。バックスタンドからは思わず拍手。昨日のスタジアムは全体的に良い雰囲気だったと思います。

いやーそれにしても、やっぱりホームは良かった!

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2004.11.19

久々の広島

明日と23日のホーム2連戦、半年ぶりに見に行きます。と言うことで、磐田戦と大分戦の実況はやりませんのでよろしく。

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2004.11.17

アジア一次予選最終戦

 今日行われたワールドカップのアジア最終予選、と言っても「消化試合」となった日本×シンガポールのゲームではありません。見たのは韓国×モルジブ。前回のW杯4強の韓国が、ここで引き分けると予選敗退が濃厚になってしまうという切羽づまった状況で迎えたゲームでした。FIFAランキングで言うと、モルジブの順位は136位。日本が対戦したシンガポール(118位)よりも下で、インド(140位)とほぼ同等です。従って普通に戦えば韓国が圧勝するはず、と言うゲームだったわけです。

 しかし、やはり試合は簡単ではありませんでした。韓国はボールは支配して何度もビッグチャンスを作るものの、モルジブの堅い守備を崩せずなかなか得点を奪えません。後半20分ぐらいまではずっとそんな調子で、スコアレスドローに終わったモルジブのホームゲームと同じことになるのではないか、と言う危惧も感じさせました。結局韓国は2点を取って勝ち最終予選へ進出したわけですが、それにしても緊張する、スリル満点のゲームでした。

 今日の日本代表はシンガポール相手に1点しか取れず、試合後の日本代表からは反省の言葉ばかりだったようです。しかし、もともとこのような真剣勝負に簡単なものは一つもない、というのは常識でしょう。むしろ予選突破が決まっていて、メンバーを落として戦った日本代表がまあまあよくやった、と評価しても良いかもしれない、とさえ思います。W杯予選はここからが本番。ジーコ監督には、とにかく何としてもW杯出場権を取って欲しい、と願うのみです。

 

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2004.11.15

横浜FC戦について

 私が「悪い予感がする」と散々書いたのが悪かったのかも知れませんが、サンフは天皇杯の4回戦で注文通り?セットプレーからの失点で敗れてしまいました。こちらはJ1で相手はJ2の8位。その上昨年は4戦して4勝と相性も悪くなかったはずなのになんだ、と言う声が多いようですが、しかしカップ戦、特に下のカテゴリーを相手にする試合は難しいと言うのは世界的にも常識です。特に今年の天皇杯はやり方も変わり、シーズンの途中にJ2のホームで戦う一発勝負、と言う形になっていて昨年より難しいのは確か。実際にJ1の16チーム中7チームが敗れているわけです。従ってこの結果だけを見て、サンフレッチェが「J2より弱い」だの「去年から成長してない」だの「このままなら降格」等と騒ぐ必要は全くない、とまずは言いたいと思います。

 また試合内容についてですが、あちこちの書き込みや報道を見ると、中山選手が機能しなかったこととそれを交代させなかった小野監督の采配を責める論調が多いように思います。確かに中山のこれまでのプレーを考えれば、どんな感じだったかは十分に想像できます。いくらFWに怪我人が続出したとは言え、彼を起用した監督の責任は逃れられないのは確かでしょう。しかし、これをもって「好きな選手ばかりを使う」等と批判するのはどうでしょう?チームの中でどんな事情があって、何を判断基準に選手を選んでいるかその理由が分かるのは監督だけです。そのへんもよく考えずに結果だけを見て非難することはありません。

 世の中には本当に何を考えているか分からない監督がいるのは確かで、特にチームが低迷するとそうなりがちです。しかし小野監督の場合は違う、と思うのです。(私の知る限り、ではありますが。)選手を起用する上で彼の重要な基準は、練習で良いパフォーマンスを見せるかどうかです。ずっとレギュラーだったとか、前の試合でゴールを決めたとか言うのは(あまり)関係無し。火曜日に練習して、水曜日に紅白戦をやって、そこで良い働きをした選手をトップチームに入れる。そして木曜、金曜で戦術を確認して週末の試合に臨むと言うのがパターンであって、それ以上でもそれ以下でもない。そのへん、小野監督は(完全では無いかもしれませんが)ここ2年間一貫しているように思います。

 中山が起用されているのもたぶんそれで、おそらく練習で一番頑張っている選手なんだろうと思います。そして中国新聞の記事にもあるように、紅白戦で2得点と言う結果を残しているのです。となるとここで起用しなければ、逆にこれまでの小野監督のやり方に反してしまいます。もちろん大木や茂木が怪我しなかったり、あるいは盛田の体調が完全なら先発は無かったかもしれませんが、しかしこの日はたまたま他にFWがいなかった。だから中山の先発は必然です。

 では、なぜ78分も引っ張ったか。それはやはり、ベンチに怪我上がりのチアゴと体調不良の盛田しかいなかった事と関係があると考えざるをえません。個人的には前田・森崎浩のツートップでも良かったんじゃないかとか思うのですが、それはあくまで結果論。外からでは分からない事情があってそうしていたのだろう、と思います。

 まあ、このように色々考えても負けたという事実には違いないわけで、だから選手や監督の責任がないとは言えないのですが、しかしだからと言ってヒステリックに騒ぐ必要もないでしょう。小野監督のやり方が成功しているとはまだ言えませんが、しかし破綻しているとか混迷しているとか言うことはないと思います。今回の敗戦を小野監督の采配ミスと言うのは簡単ですが(いや、実際にそうかもしれませんが^_^;)、だから解任云々と言うのは言いすぎです。

 ただ相手の出方に対応できなかった、とすればそれはやはり問題でしょう。中国新聞には「FW4人という予想外の攻撃的な仕掛け」に戸惑った、と書かれていますが、たぶんそう言うことはありえない。なぜなら両サイドを高くして4トップ気味に戦うという戦術は、言わば横浜FCの「対広島スペシャル」だからです。昨年も第2クールと第3クールでこの戦術を採用し、特に第2クールの対戦では引き分け一歩手前まで追い込まれています。しかし第3クールには逆に横浜の薄い中盤を使って自在にパスを回し、内容的には今一つだったものの3-0で勝っています。従ってリトバルスキー監督がそれらの経験を前提に戦術を立ててくるのは、十分に予想の範囲だったはずです。もしそれも含めた準備が出来ていなかったのだとすれば、監督の責任は重いと言わざるをえないと思います。

 ともあれ、横浜FC戦はもう終わったこと。後ろを見てくよくよするよりも、次の試合に希望を見いだすべきでしょう。次の磐田戦、FWには前田もいるしチアゴもいる。大木も茂木も戻ってくるし、盛田だって負けていないはずです。磐田戦と大分戦のホームの2試合、気迫が無くて負けた、なんて恥ずかしい言い訳をしなくて済むような、そんなパフォーマンスを見せてもらいたいものです。

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2004.11.13

波乱の連続!天皇杯4回戦初日

今日行われた天皇杯の4回戦の第一日は、予想通り波乱が相次ぎました。結果をまとめると次の通り。
モンテディオ山形[J2] ●1 - 2○ 横浜F・マリノス[J1]
京都パープルサンガ[J2] ●1 - 2○ 東京ヴェルディ1969[J1]
水戸ホーリーホック[J2] ●0 - 1○ 鹿島アントラーズ[J1]
サガン鳥栖[J2] ●1 - 3○ ガンバ大阪[J1]
清水エスパルス[J1] ●0 - 1○ 大宮アルディージャ[J2] 
ベガルタ仙台[J2] ●0 - 1○ FC東京[J1]
柏レイソル[J1] ●0 - 1○ 群馬FCホリコシ[JFL]
佐川急便東京SC[JFL] ●2 - 3○ ジュビロ磐田[J1]
湘南ベルマーレ[J2] ○3 - 2● アルビレックス新潟[J1] 
(左がホームチーム)
 湘南以外のホームが全部負け、と言うのも凄いのですが、やはりそれ以上に面白いのはJ1の清水、柏、新潟が敗れたと言うことでしょう。特に柏はアマチュアの群馬に敗戦。それもかなりゲームを支配され、その上相手が1人退場になって数的優位に立ったにも関わらず得点を許しての敗戦だったそうで、下のカテゴリーのチームの頑張りとともにJ1勢の調子の悪さがもろに出た結果だった、と言って良さそうです。
 因みに私はBSで佐川急便東京と磐田のゲームを見ていたのですが、これがまた接戦の好ゲームでした。ボール支配率は技術に勝る磐田の方が上でしたが、運動量と球際の強さ、そしてチャレンジする気持ちは佐川の方が遥かに上。早々に先制点を許しながら鋭い攻撃で追いつき、逆転し、ひっくり返されてからも同点を狙って果敢に攻めた姿勢は感動ものでした。特に2得点を挙げたFW竹谷と2点目をアシストした左SBの池田のプレーは素晴らしいもので、これならプロとしても十分通用するのではないかと思いました。更に元広島のGK加藤選手の頑張りも目立ちました。監督が代わったばかりの磐田が戸惑っていた、と言うことはあるかもしれません。しかしそれ以上に佐川の素晴らしさが目立った、非常に面白いゲームだったと思います。
 4回戦の残りの7試合は明日。C大阪×草津とか、甲府×大分など面白そうなカードも複数組まれています。それらがどうなるかと言う興味とともに、サンフレッチェが横浜FCに勝てるのかどうか、いささか心配になってしまいました。(^_^;)

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2004.11.12

今年の天皇杯

1921年から始まった日本最古のトーナメント、天皇杯全日本サッカー選手権大会は、今年84回目を迎えます。プロもアマチュアも同じ土俵で戦うオープン大会ということもあって、ある意味日本で最も歴史と権威のある大会のはずですが、しかしこれまではそれにふさわしい扱いを受けていたとは言えませんでした。

その原因の一つは、その日程。96年の76回大会以来決勝大会には80チームが参加していたわけですが、11/30からほぼ1ヶ月で全日程を終了する、と言う過密日程でした。また、Jリーグクラブにとっては11月末の来年度の提示が終わった後の大会、と言うのも悩みの種。既に来季に向けてのチーム作りが進みつつある中で現有戦力で戦わなければならないわけで、選手の起用法についてもモティベーションにしてもなかなか難しい問題を抱えていました。更に運営の稚拙さや試合会場の問題(対戦チームと関係ない会場で行われることがある)など、その歴史と権威にふさわしい大会になっていない、と言う問題点がありました。

それに対するサッカー協会の回答が、今年の大会というわけです。これまでは11月末に行っていた一回戦を大きく前倒して9/23に行ない、二回戦も9/26。続いてJ2勢が出場する三回戦を10/10に行ない、J1クラブが初登場する四回戦は明日と明後日です。リーグ戦が終了する前にベスト16を選んでしまって、残りの4試合を12/12から1/1の間に行うわけで、少なくとも過密日程はこれで防ぐことが出来ます。

また、四回戦の試合会場も改革の一つの結果でしょう。J1×J2の対戦となる12試合のうち、J1がアウェイに行くのは11試合。(新潟はもともとはホームだったのが、地震のために平塚に変更になっています〜なぜ最初から湘南ホームにしなかったんだろう?)「カテゴリーの違う対戦の時には、下のカテゴリーのホームで行う」と言うドイツカップ等のやり方を真似たのだろうと思いますが、これは大会を盛り上げるためには非常によい方法だと思います。

実際、明日と明後日のJ1とJ2各チームの雰囲気を見てみると、微妙に温度差があるように思えてなりません。リーグ戦が終盤にさしかかり、リーグ戦での優勝や残留、あるいは順位が気になって天皇杯どころじゃない?J1のチーム。逆にJ2勢は昇格争いに絡む数チームを除けば、J1に対して本気で戦う機会を待ち望んでいる、と言う感じです。実際横浜FCのリトバルスキー監督は、前節の大宮戦の後に「来週はビッグゲームが待っている」と、リーグ戦よりも天皇杯を重視しているような発言をしていたのだそうです。

カップ戦がリーグ戦よりも「下」に置かれるのは、どこの国のリーグでも同じ。特に上位リーグのチームと下位リーグのチームが対戦する場合には、モティベーションの違いによって実力差がひっくり返るのもよくあることです。(例えば今年のスペイン国王杯では、一部リーグのクラブが6つも初戦敗退し、レアル・マドリードも二部に大苦戦した。)従って特にJ1のクラブが天皇杯をやや軽視してしまうのも、仕方の無いことかもしれません。しかしだからこそアップセットがあれば盛り上がるし、実際にそう言うことが起きるのでしょう。今年の新たな天皇杯は、これまで以上にアップセットがあるのではないだろうか。そんな気がして仕方がないのです。

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2004.11.09

チームとサポーターの関係〜西部謙司氏の記事から

スポーツナビに西部謙司氏が柏レイソルに関する記事を書いています。内容は、「降格危機に陥っている柏レイソルはサポーターとの間に問題を抱えている」と言うもの。スタンドとピッチが近い日立台はサポーターの声が選手にも良く聞こえるので、そのぶん罵声も良く聞こえてしまう。それが選手へのプレッシャーにもなって、悪い結果に繋がってしまうと言う内容でした。

確かに、日立台とそのサポーターの雰囲気には独特のものがあります。ゴール裏の応援が熱狂的なのは確かですが、それが部外者には理解不能なことも多いのです。以前のブログにも柏サポの「暴走」について書いたのですが、それ以外にも例えば何人ものサポーターがブリーフ姿で気勢を上げたり、ゴール裏の席の最前列を大勢が列を作って右に走ったり左に走ったり、と言う「奇行」を見せたこともあります。チームが調子が良い時、普通の時なら、お互いに笑って済ませる事なのかも知れません。しかしチームの不調が長期化してなかなか立ち直りのきっかけがつかめない中で、彼らの行為がチームにプラスになっているかと言うとどうでしょう?むしろ歯止めのきかない「負のスパイラル」に陥ってしまっているのではないでしょうか。

そしてその問題点を先鋭化させているのが、そこが小さな専用スタジアムであると言う事なのでしょう。西部氏の記事によると、あのクライフですら小さなスタジアムではプレッシャーを感じていたと言う事ですから、日本人選手に気にするな、と言ったって無理なはず。チームがなかなか勝てない状況の中、自分たち自身もうまくいかないと思っている。そんな中で追い打ちをかけるように罵られたら、萎縮してしまって当然です。

しかし逆にサポーターが上手に励ましてやれば、その声は選手に届くのです。サンフレッチェで言えば、昨年のホームの水戸戦での「動け」コールや、先週のアウェイ名古屋戦での「たたかえ広島」コール。これらのように良いタイミングで的確な応援をすれば、チームを力づける事もできるのだと思います。選手とチームの力を引き出す事も出来れば壊してしまう事も出来る。それが、「12番目の選手」としてのサポーターの役割なのではないでしょうか。

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新潟でチャリティーマッチ開催

日本サッカー協会は昨日の理事会で、新潟県中越地震のチャリティーマッチとして「ジーコジャパンドリームチーム」とアルビレックス新潟との試合を12/4に新潟スタジアムで行う事を決めました。ジーコジャパンドリームチームとは、W杯予選のシンガポール戦で代表復帰させると言われていた「功労者」を加えたチーム。本来真剣勝負であるべきW杯予選でそのような選考をすることについては当の代表選手達やJリーグ、サッカー協会からAFCまで含めて大きな物議を醸し、結局ジーコ監督が折れる形でなくなったわけですが、しかしこれまでのサッカー界のあり方に一石を投じたのも事実でしょう。未だに現役選手として実力での代表復帰を狙っている選手に対して「功労者」呼ばわりも失礼じゃないか、と個人的には思っていたのですが、こう言う形で招集するなら何も問題ないし、地震の被害に対するチャリティーマッチを地元チームを相手に行う、と言う形もいい。初めてのJ1を1年間戦って残留を決めたチームが、スター選手達を相手に戦うゲームは、新潟の人たちにとっては大きな勇気づけになるのではないでしょうか。

 この12/4と言えば2nd stage終了の1週間後。J1・J2の入れ換え戦の日であり、またチャンピオンシップの前日でもあります。これ以上ない真剣勝負のウラでチャリティマッチを行う、と言うのは少々どうかなと言う気がしないでもないのですが、サッカーファンとしてはどっちも見たい、と言うのが本音でしょう。もしテレビ中継があるならば、ぜひ時間が重ならないようにして欲しいものです。

 一方、この「ジーコジャパンドリームス」のメンバーですが、当然の事ながらチャンピオンシップに出るチームと入れ替え戦に出るチームからは選ぶ事はできません。また、欧州から選手を呼ぶのも無理でしょう。つまり、横浜FM、新潟、2nd stage優勝チーム、年間順位16位のチームを除いたJ1の12チームと、J2の選手が選考対象となるわけで、久々にサンフレッチェの選手が「代表」のユニフォームを着た姿を見ることができるかも。特にフランスW杯の予選と本大会で活躍した小村選手が選ばれる可能性はかなり高いのではないでしょうか。そのためにはまずは入れ替え戦に回るのを回避すること。そして小村選手には、怪我のないように頑張ってもらいたいものです。

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2004.11.05

シンガポール戦の日本代表

ある意味、これまでで最も注目されたW杯アジア一次予選の代表メンバーが今日発表されました。それによると、GK:土肥、楢崎、DF:三浦淳、田中、宮本、松田、三都主、中澤、加地、MF:藤田、福西、小笠原、本山、中田浩、遠藤、FW:鈴木、玉田、大久保。大久保の久々の招集があったもののほとんどがこれまでに選ばれ続けて来た選手ばかりで、驚きのないメンバーであると同時に普通のメンバーが選ばれた、と言って良いでしょう。

特に今回物議をかもした「O-35メンバー」の招集はなく、ジーコ監督も「あれは1つの提案として申し上げただけ。...ただ、自分がオマーン戦の後、ブラジルにすぐ帰国したことで、その情報が独り歩きしてしまい、フェスタ(祭り)として捉えられた面がある」と、本気で考えていたわけではなかった、と釈明しています。

しかし、これまでの報道やジーコ監督の発言を見る限りでは、監督自身は相当本気だったようで、直前まで「功労者招集」を曲げなかった様子。しかしJリーグチェアマンや各クラブの担当者が軒並み反対意見を表明したばかりでなく、代表選手たちからも「サブの選手を出して欲しい」との声が挙がって、それに抗しきれなかったから、と言うのが一番の理由だったようです。

選手の自主性を重んじ、ある意味これまでにないチームを作りあげたジーコ監督は、アジアカップを制しただけでなくW杯一次予選も1試合を残して勝ち抜きを決めるなど着々と結果を出しています。しかし、それが監督のおかげであると言いきれない(と言うか、サポーターがいまいち信じれない)と言うのが辛いところ。今回、監督が自論に拘ることなく選手の声を取り上げてこのような選考を行ったのだとすれば、それはそれで悪いことではないのですが、しかし結局のところ「指揮官」としてのジーコ氏の考えはどこにあるのか、彼のチームを率いる哲学は何なのか、と言うことが曖昧になってしまったような気がします。

ジーコ監督と日本代表は、そして日本のサッカーはいったいどこに行こうとしているのか。この間の一連の出来事が混迷への一歩でないことを、願わずにはいられません。

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2004.11.04

勝者のメンタリティ

今週発売(のはず)の「紫熊倶楽部」には、「勝者のメンタリティ」と言うタイトルのコラムを寄稿しました。今や日本中が注目する強豪チームとなったサンフレッチェユースの試合を見た感想と絡めた話で、個人的な体験も少し書いています。何か感想があったら、教えて下さい。(って、今までほとんど来た試しが無いんですけどね。^_^;)

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2004.11.03

激闘!ナビスコカップ決勝

浦和とFC東京と言うとどちらも攻撃的なチームと言うイメージなのですが、実際に年間のリーグ戦での失点を見るとFC東京は良い方から3番目で浦和も4番目。どちらも意外に?守備の強いチームなのですが、それが如実に表れたようなこの日の決勝でした。もちろん、そこにはジャーンが前半の早い時間帯に退場になってしまった、と言う要素はあったと思います。しかしそう言う状況になったからこそ、攻める浦和と危険なカウンターを繰り出すFC東京というコントラストがはっきりしたゲームになった、と言えるかも。赤の領域と青の領域にくっきりと塗り分けられたスタンドと合わせて、なかなか印象的な決勝戦でした。

Jリーグの開幕と同時に始まったナビスコカップも今回が12回目。代表が招集されている合間に行われている事が多く正直言って「裏番組」と言うイメージが強いのですが、しかしやはりタイトルはタイトル。1億円という賞金も大きいのですが、やはりそれ以上に公式タイトルを取る、と言う名誉は何ものにも代え難いものがあります。昨年は浦和、今年はFC東京がその栄誉に浴したわけですが、やはりそう言う機会は多ければ多いほどいいんじゃないか、と思います。一部にはもうナビスコカップはなくなる、と言う噂もあるようですが、できれば来年以降も続けて欲しいもの。少なくとも一度はサンフレッチェが勝ち進むところを見て見たい、と改めて思いました。

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