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2004.10.16

ベッカムの「非紳士的行為」

 報道によるとイングランド代表のベッカムは9日に行われたW杯予選ウェールズ戦で「意図的に警告を受けた」と表明し、それが元で「非紳士的だ」と非難され謝罪したそうです。

 この試合は私は見ていないのですが、色々な情報によるとベッカムは接触プレーで肋骨を痛めこれは骨折したに違いない、と思ったとのこと。とすると次のアゼルバイジャン戦では出場できないため、そこで累積警告を「精算」するためにわざと相手選手に体当たりして警告を受けたのだそうです。

 このベッカムの行為に対してイギリスでは非難轟々だそうで、ベッカム自身も軽率な行為を反省しているようです。しかしこれが全面的にベッカムの非か、と言うとそうでもないのではないか、と思うのです。

 Jリーグなんかでも、チームにとって重要な選手が累積警告で出場停止になることは良くあることですが、これが代表招集などと絡むとややこしいことになります。例えばそれまで累積出場停止リーチになっている選手が、代表選出で2、3試合出場できなかったとします。そして久々に出た次のゲームで警告を受ければ、その次のゲームも出場停止。逆に代表選出の直前の試合で警告を受けておけば、どうせ出られないゲームが出場停止のゲームになるわけです。つまり先に警告を受けておいた方が有利だという事象が、簡単に生じてしまうわけです。

 もちろん、サッカーが紳士的スポーツ(因みに「非紳士的行為」は男女平等にするために「反スポーツ的行為」と読み替えられましたが、「紳士的スポーツ」はどう言い換えるのでしょう?)である以上、警告の精算などを考える事自体が良くないこと、なのかも知れません。しかし警告を出すか出さないかと言う基準自体が曖昧で、冤罪めいたものも多々あることを考えれば、その被害を少しでも少なくしようと考えるのが人情、ってものでしょう。そう言う意味では、私はベッカムの行為は非難したくない。むしろ英断だったと賛えてもいい(少なくともイングランドサポーターなら)ほどじゃないでしょうか。

 こう言う事態を生まないようにするためには、やはり「累積警告」と言う制度自体を改善すべきなのではないか、と思います。わざと警告を受けなくても累積が消えるような、何らかの制度を作ったらよいのではないか、と思うのです。例えば代表招集や怪我による欠場が2試合続けばイエローが1枚消えるとか。サッカーをプレーしているのは「紳士の国」だけではないのですから、何かそのような柔軟性のあるルールにしても良いのではないか、と思います。

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