暴走!柏サポーター
昨日はテレビで何となく柏×FC東京を見ていたのですが、FC東京が先制するまではどちらのチームにも「気迫」を感じない緩いゲームでした。1st stageを6位でフィニッシュして2nd stageも5位のFC東京が、もっと上を狙う気迫を見せないのも良く分からないのですが、それ以上に理解できないのは柏の方。1st stageは15位に終わり、2nd stageも1勝もできないまま5試合目を迎えて「もう後がない」と言う雰囲気があるかと思えばさにあらず。一人一人はそれなりに頑張っているもののチームはバラバラで、11人が力を合わせて戦うと言う感じにはなっていません。失点シーンは特に酷いもので、集中が切れたプレーでマイボールを失い、DFが沢山いたのに宮沢に楽にクロスを入れさせ、ゴール前で戸田に付ききれずにフリーでヘディングシュートを打たれています。試合終了間際に玉田の突破から同点に追いついたものの(これはFC東京の守備が緩すぎ)、内容的にはほとんど見るべきもののないものでした。
チームが不調に陥りなかなか打開策が見えないときには、色々なことが裏目、裏目に出て「負のスパイラル」に落ち込むことは良くあること、ではあります。柏も新人監督の指揮や外国人選手がフィットしなかったことなどうまく行かない要因が複数あって、対策が後手、後手に回ってしまったのがそもそもの原因で、それらが複合してチーム全体がうまく回らなくなったのは確かでしょう。しかし今はそれだけでなく、サポーターも含めたクラブを取り巻く雰囲気全体があまりにもひどく、それが問題を複雑にしているように思えてなりません。
昨日の試合をテレビで見ていて「なんか変な横断幕が張ってあるな」と思っていたのですが、それは私が感じた以上に凄いものだったらしく「出ていってもいいぞ負け犬として」「明神みたいな魂のないCAPいらね」「遊びや代表じゃ金はもらえねぇ7、20、28、38」「試合に負けてヘラヘラすんな」「お前がダメなのは生まれつき」などなど、罵倒としか思えないようなものが20以上も張ってあったそうです。またスタメン紹介の時には味方選手に対してブーイング。相手選手にまで「通常のスタジアムの雰囲気じゃなかった」と言われるほどの殺伐とした雰囲気で、これでは選手にやる気を出せと言っても無理なのではないでしょうか。
そのため、なのだと思いますが、昨日の試合後柏の選手たちはメインスタンドとバックスタンドにのみ挨拶して、ゴール裏を無視して控え室に戻ったそうです。するとこれに怒った柏のサポーター数人が「選手がバスへ乗り込む場所に入り込み、 警備員ともみくちゃになりながら罵声を浴びせ、バスがスタジアムを出る際には、 大勢のサポーターがバスを取り囲み、立ち往生させた」とのこと。チーム内が本当に悪循環になっているのかどうかは知りませんが、少なくともサポーターとの関係が悪循環に陥っているのは間違いないようです。
私自身、柏スタジアムのゴール裏で見ていると身体の中から自然にアドレナリンが湧き上がってきて、選手達と一緒に戦っているような感じを持ちました。ゴールから離れた陸上競技場のスタンドで応援する広島のサポーターに比べて、柏のサポーターはなんて幸せなんだろう、これなら普通のファンもすぐに「戦うサポーター」になれるだろうな、と思って見ていたのですが、しかしそれも程度と言うものがあります。戦う気持ちを高めるために心の「ダークサイド」を刺激する、と言うのは一つの方法ではありますが、使いすぎるとかえってやる気を失ってしまう劇薬です。子供を育てるには「10回褒めて1回叱る」ぐらいがいいように、応援も「励まし10回、叱咤1回」ぐらい?が適当なのではないでしょうか。
そう言えばサンフレッチェのサポーターも清水戦の腑甲斐なさとそれに対する怒りを表すために、横浜戦では横断幕を逆さに張ったり応援の声を出さなかったりしていたとか。遠くアウェイまで見に行ってがっかりして帰ってくる辛さは私も(何回も経験しているので)非常によく分かるのですが、しかしあまりやりすぎると逆効果になると言うことは忘れないように願いたいもの。負けて悔しいのはサポーターだけでなく、選手、監督も同じかそれ以上です。生活と人生を賭けて戦っている我々の「代表」に対するリスペクトを忘れてはいけない、と私は改めて思うのです。
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