海外移籍成功のカギ
ウエスト・ブロムウィッチへ移籍することになった稲本が、今日記者会見を行ったそうです。アーセナルでプレミアリーグでのキャリアをスタートさせながらも出場機会に恵まれず、フルアムではそこそこ活躍して完全移籍一歩手前まで行ったものの、代表戦で怪我を負って一時は宙ぶらりんになったわけですが、ようやく引き取り手が見つかっての今回の渡英。稲本自身にとってはもちろん、ガンバにとってもウエスト・ブロムウィッチにとっても大きな賭だと言って良いでしょう。
この稲本が活躍できるかどうかはチームの状態や稲本本人のコンディション(10月には復帰できるらしい)によるところが大きいのですが、しかしそれ以上に重要なのはコミュニケーションなのではないか、と私は思うのです。どんな仕事でも、コミュニケーションがうまくいかなければ限界があるのは当然だと思うのですが、特に一瞬の判断で「共同作業」を行わなければならないサッカーでは、それがなければ組織として動くことは不可能です。日本の場合は外国人選手や監督にはちゃんと通訳を付けるのが普通ですが、ヨーロッパのチームではむしろ付けないのが当然。ピッチ内に通訳が入って来れるわけが無いのですから、少なくとも片言でその国の言葉を話せなければ成功できない、と言っても言いすぎではないように思います。
で、稲本の話に戻るのですが、彼のインタビュー映像を見てちょっと驚いたのはイギリスのプレスに対して日本語で受け答えしているように見えたことです。一説によると日本人が英語を話せるようになるには2000時間英語に接すれば良いらしく、だとすると普通は1年も英語圏の国にいれば生活に不自由がないぐらいは話せるようになるものです。稲本はもう丸2年イギリスにいたわけですから、その条件は余裕でクリアしているはず。にも関わらずカタコトの英語すら話していないのだとすれば、彼がプレミアで成功できる、とはとても思えません。
稲本は日本代表と日本のサッカーにとっては貴重な人材です。だからせっかくだから成功して欲しい。一方にはイギリスに行きたくても行けなかった(英語もペラペラなのに)宮本みたいな選手だっているのですから、「英語くらい話せるようになれよ」とどん、と背中を叩いてやりたい気持ちで一杯です。
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