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2004.09.28

どっちが強い?J1下位とJ2上位

J1の下位チームとJ2の上位チームはどっちが強いか。きっと多くのサッカーファンが興味を持っていて、しかしどう議論したって簡単には結論が出ない問題です。4回戦総当たりの44試合のJ2と、1回戦総当たりの15試合が2ステージのJ1は、同じチームだって戦い方は違うはず。だからそれぞれの中で強い、弱いを議論することに意味はあっても、お互いの強弱を議論しても意味はない、と正論を言ってしまえばおしまいです。しかし今年は、シーズンの終わりに初めてまともな入れ替え戦が行われて、ある意味この問題に決着が付くわけです。従ってこれを占う意味も込めて、私なりの考えを書いてみましょう。

まずは今年J1に昇格した両チームの現在の成績は、2nd stageの第7節を終えて新潟が勝ち点25の10位、広島が23で12位となっています。相手との力関係を正確に測って、現実的なサッカーで勝ち点を積み重ねてきた新潟。まずは自分たちのサッカーで戦うことを重視しつつ、結果を見てその場その場で修正を施して勝ってきた広島。監督が同じで選手にも大きな変動のない両チームは、J2時代もJ1に上がってからも、ほぼ同じような戦いを続けて来ています。J1と言うことで昨年よりは積極的な補強をしていること、高いレベルで揉まれていることを考えると、どちらのチームも実力は昨年並かやや上だと考えて良さそうな気がしますが、まあ大きな違いはないと考えます。昨年のこの時期、36節終了時点の新潟の勝ち点は75、広島は72でしたから、大雑把に言ってJ2の勝ち点を1/3にすればJ1の勝ち点になる、と言う計算になります。

因みに今年J2を独走して早々にJ1昇格を決めた川崎は、現在の勝ち点が87。従って上の計算を応用すると、J1で29と言うことになります。つまり東京V程度の実力、ということですが、今年の川崎がおそらく昨年を上回る力を持っている事を考えると、まあまあいい線なのではないでしょうか。

では、同じ考察をJ2の方でしてみます。降格組の一つ、京都は昨年の戦力をほぼ保持しただけでなく、チェ・ヨンスを入れて万全の戦力で戦う予定でした。しかしチームはあまりうまく回転せず、西村監督を途中で解任せざるをえなくなり、現在は後任の柱谷監督が何とか立て直しに必死です。そう考えるとチーム状況は昨年並かやや上というのが妥当なところ。京都の昨年の2nd stage第7節時点での通算勝ち点は18で、36節終了現在の勝ち点56のほぼ1/3になっています。すなわちここでも、上の計算が成り立っていることになります。

もう一つの降格組の仙台は、昨年の今頃の勝ち点は16で、現在は50。今年は主力を大量に放出して若手中心のチーム作りを進めている事を考えれば昨年との比較に意味はないかもしれませんが、これもちょうど?1:3の関係になっています。

と言うことで、J2の勝ち点を1/3にすればJ1での位置が分かると考えてJ2の2位、3位の実力を見積もると、大宮の勝ち点63はJ1では勝ち点21に相当し、3位山形の勝ち点60はJ1の勝ち点20にあたります。つまりJ2の2位、3位の実力は、J1の年間14位の神戸なみで、C大阪と柏の力を上回っている、と言うことになってしまいます。

客観的に見れば下位とは言えJ1のチームの選手の質が高いのは確かなので、ポテンシャルを見ればJ1チームの方が強そうな気がしますが、力が上のチームが勝つとは限らないのがサッカーの面白いところです。少なくともJ2のチームの粘り強さと勝負強さは天下一品なので、J1最下位のチームが少しでも油断すれば(あるいは調子が悪ければ)入れ替え戦で敗退することは十分あり得るのではないでしょうか。

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