ハシェック監督の辞任
今日の報道によると、ヴィッセル神戸のイワン・ハシェック監督が今日付けで辞任を発表したそうです。1st stageは3勝6分け6敗の12位。2nd stageはここまで1勝2分け4敗で15位。このところ5試合は勝ち点2しか取れず、通算成績も14位に落ちて「崖っぷち」も見えてきたと言う状況も考えると、ここで監督交代という選択も仕方がない、と言えるかもしれません。
元チェコ代表の主将で、サンフレッチェの選手として初めてJリーグに来たハシェック。94年のステージ優勝の時には主力として貢献し、翌年はヤンセン監督と合わずに広島を離れたものの移籍した市原で12ゴールを挙げるなど活躍。その後引退して指導者に転身すると、今度はスパルタ・プラハやストラスブールで監督としての経験を積んで来ています。一流のサッカー選手としての実力はもちろん、日本語を含む数か国語を自在に操る語学力と指導力にもまた定評があります。サンフレッチェも何度か監督就任の打診をしていたと言う噂もあったほどで、神戸の監督になると知ったときにはかなり驚いたものです。
しかし神戸の監督としてのハシェックが恵まれていたか、と言うとどうでしょう?前年度残留争いを展開しただけでなく、一度は運営会社が倒産してしまったチームです。幸い「楽天」の社長が引き取って再出発したものの、強化部長を含めていささか経験の足りないスタッフに率いられて迎えた今シーズンの戦いだったわけです。資金をふんだんに使ってイルハンなど補強を敢行し、2nd stageに向けても平瀬やエムボマを獲得したものの、それが果たして監督の求める補強だったのかどうか。与えられた戦力で戦うのが監督の使命だとは言え、困難な仕事を与えられてその道の途中で断念せざるを得なかったような、そんな印象があります。その上この間は社長自身がプロ野球のオーナーになりたいと大騒ぎしている状態で、監督自身が嫌気をさしてしまったとしても不思議ではありません。
ヨーロッパでは知名度も実績も十分な彼のことですから、おそらくこれで「失業」することはないでしょう。むしろ日本から戻るのを待ち構えていたクラブも多いだろうと思います。しかしそれよりも、ここで彼ほどの指導者があっさりと日本から離れてしまう、と言うのが惜しい、と個人的には思うのです。
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