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2004.09.03

代表とのつき合い方

 オリンピックが終わって、何がほっとしたかというともう森崎兄弟や駒野がいなくなる心配をしなくてよい、と言うことでしょう。(駒野はまだ帰って来ていませんが。)彼らが選ばれる可能性があるとすればフル代表だけ。フル代表は一応リーグ戦の日程を避けて試合をするので、今後彼らが代表に選ばれたとしても、少なくともリーグ戦に影響することは無いことになります。

 しかし、これで終りかと思えばさにあらず。今度はU-19代表です。これまでこの年代の選手はチームでもあまり出場機会が無かったのですが、今や貴重な戦力。中でも東京V戦から4試合にフル出場している高柳と2試合に先発した高萩は欠かすことの出来ない選手になっています。吉弘はいつでもレギュラーに取って代わろうと虎視眈々と狙っていますし、前田は「ジョーカー」としてベンチに置いておきたいタイプです。もし4人ともアジアユースのメンバーに選ばれてしまったら、チームとしては大きな打撃です。

 ただこのような状況は、強いチーム、あるいはこれから強くなるチームには避けて通れない事だとも思うのです。代表に選ばれるということは、選手にとってはもちろんサポーターにとっても名誉なことです。もちろん、クラブにとってもそうでしょう。代表で活躍してくれれば選手も成長するでしょうし、有名にもなる。長い目で見れば、色々な意味でプラスです。トップチームだけでなくユースやジュニアユースにも有望選手を抱えるクラブ(U-19〜16の全ての年代別に代表がいるのは広島ぐらい?)としては、今後もこう言うことが続くことは覚悟しなければなりません。

 では、そんな状況をどうすれば良いかというと、やはり他の選手がレベルアップするしかないのだろう、と思います。例えば、今年のサンフレッチェユース。「史上最強」と言われた昨年以上にタレントが揃い、今年は昨年果たせなかった「三冠」(クラブユース、全日本ユース、Jユース)を狙うのが当然だと言われていました。しかし、春先から主力をごっそりとトップチームに取られたばかりか、森脇、前田、高柳がトップデビュー。U-19代表の他にもU-18代表やU-16代表にも次々と招集されただけでなく、他のクラブに練習参加する選手も出て来ています。その上「高校生の本分は勉強」ということで、高校のテストで赤点を取ったら試合に出れない?らしい。そのため夏までの試合のメンバーはほぼ日替わりと言ってよく、最初のタイトルマッチであるクラブユースで初めてベストメンバーが揃った、と言う話もあるぐらいです。

 しかし、そんな状況の中でユースはこれまで大健闘していると言って良いでしょう。全日本ユースの予選であるプリンスリーグは、途中で観音に敗れると言う大事件(広島県内で公式戦で高校生に負けたのは、いったいいつ以来?)がありつつも最終的には優勝を果たし、クラブユースも厳しい試合を乗り越えながら二連覇を果たしました。その一方で天皇杯の予選は決勝で敗れましたが、しかし1年生と中学生を中心としたメンバーで大学生と互角に戦っています。限られたメンバー、厳しい条件の中で本当によくやっている。ユースの指導者と選手達には、それしかかける言葉はありません。

 ではなぜユースがそこまで頑張れるかというと、やはり高い志を持っているからだ、と思うのです。プロとしてトップチームで活躍することを第一の目標として、それに向けて妥協しないと言うコンセプトで貫かれているからだ、と思うのです。そのためには言い訳をせずに与えられた条件で最大限の努力をする。それが指導者から選手、そしてジュニアユースのレベルに至るまで一貫しているからこそ、こう言う結果を生み出せるのではないでしょうか。

 プロとアマチュアを分けるものは何かというと、たぶん「結果に対して言い訳をしないこと」だと思うのです。どんな苦しい状況にあっても求められた結果を出すのが、本当のプロだと思うのです。とするとトップチームは、代表に何人選ばれようが、それを言い訳にせずに全力を尽くして結果を出すべきなのだ、と思います。実際、小野監督のこれまでの発言でも(誰かさんのように)負けたことに対して言い訳したことは無いはず。ユースを含めて、おそらくそれがクラブとしての姿勢なのだと思います。だとすれば我々サポーターは、代表に選手を抜かれることを恨んではいけないのです。代表に選ばれた選手は喜んで送り出して、そして残った選手に頑張れ、と声援を送るべきなのだと思います。

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