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2004.08.04

日本の決勝進出にあたって

日本の決勝進出については、昨日書いたとおり。日本代表の勝利に対する執念に感動しましたが、しかし準決勝のレベルという意味ではどうでしょう?確かにバーレーンは好チームで、彼らの力によって試合が盛り上がったのは確かでしょう。しかし、本当の意味で強かったかと言うと、私は違うような気がします。むしろ連戦・固定メンバーで疲れ果てた日本代表と、訳の分からんジャッジによって演出された好ゲーム、と言う側面の方が強いように思います。実際、気の抜けたプレーで先制されてからは日本がずっと押していたわけだし、特に遠藤の退場で数的不利になってからは気合いの入り方が違いました。そして勝ち越してからはアジア相手のいつものようにチンタラプレーに終始して、その隙を突かれて失点。更にカウンターから逆転されるに及んでようやく「本気」を出して振り切った、と言うわけです。日本は別に凄いことをしたわけではなく、勝つべくして勝った。それが日本の実力であり、それ以上でも以下でもないと言うのが正当な評価ではないかと思うのです。

そんなわけでもう一つの準決勝、中国とイランの対戦ですが、正直言って眠くてたまらんゲームでした。もちろん、私自身が日本戦で精神的に疲れてしまった、と言うのはあるでしょう。しかしそう言うのを別にしても、このゲームにはとりたてて何も無かったように思います。戦術の浸透の度合いの高さは見せたものの、個人の力の煌めきは見せなかった中国代表と、逆に個人の力の強さは見せたもののコンビネーションのないイラン代表。これら正反対の特徴を持つ両チームの対決は、最後まで噛み合わないままに終わったような気がします。

今大会が始まったばかりの時、私はアジアもレベルアップが急なのか、と思いました。特にヨルダンやバーレーン、ウズベキスタン等のW杯出場経験の無い国が素晴らしい組織サッカーを展開し、韓国やサウジアラビアを苦しめたのを見て「ああ、ユーロのギリシアのように個人の力を組織の中に昇華したような、そんなチームが勝ち上がってくるのだろうか」と楽しみにしたものです。しかし、実際に勝ち残ったのは「一軍半」の日本とサポーターの大声援をバックにした開催国・中国。結局のところ、アジアには大きな驚きが来ないままに大陸王者を決める大会が終わろうとしています。日本が勝ち上がったことは日本人として嬉しいことではあるのですが、しかしその一方で何となく満たされないような思いが残ります。

決勝戦に臨む日本は、中盤の要・遠藤が出場停止になります。その上ずっとフル出場を続けてきた多くの選手が疲れ果てているはずです。更にもともと「超アウェイ」だった雰囲気が最高潮に達するであろう開催国との決勝戦。これまで散々苦しめられて来た審判だって、またもや敵に回る可能性が高いでしょう。しかしそんな中でこそ、日本が優勝することがアジアのレベルアップのためには必要なことなのかも知れません。日本がどんな悪条件下でも優勝できる事を示し、アジアの国々から憎まれるほど強くなることによってこそ、アジアのサッカーの新しい時代が切り拓かれるのかも知れない、と言う気がします。

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