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2004.08.31

柏スタジアムのゴール裏

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この写真は、柏スタジアムで畳んで足元に置いていた傘です。シュート練習の時に強烈なのが私の椅子の下に飛び込んで来たのですが、どうやらその時に曲がったみたい。いやー、あんなボールに合わせてヘディングしたりセーブしたりするなんて、プロがやっていることは人間業とは思えません。

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2004.08.30

アルゼンチンが五輪制覇

五輪決勝のアルゼンチン×パラグアイですが、1-0と言う点差以上のアルゼンチンの圧勝でした。このアルゼンチン。20歳のテベスの活躍も素晴らしかったのですが、やはりそれ以上にチーム全体がやるべきことをきっちりと理解していた、と言うことが大きかったのではないか、と思います。アルゼンチンの監督は暗くて選手の人気がない、と言うことで有名なのだそうですが、若い世代にとってはそれがかえって良かったのかも。オーバーエイジの選手もうまくチームにフィットして、素晴らしいチームになっていました。日本は今回、運がよければ銀メダルぐらいまでは行けたかもしれませんが、アルゼンチンに勝てたかと言ったらたぶん無理だったでしょう。今回の代表がシドニーはともかくアトランタよりも下だったとはとても思えないのですが、それでもまだ「世界」との距離があるな、と思ってしまいました。

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2004.08.29

柏に行きます

今日は出張で東京に来ているので、夜は柏に応援に行きます。浩司のレプリカを着ていきます(たぶんポンチョを上に着ないといけないでしょうが)ので、見かけたら声をかけてください。雨が降って大変そうですが、勝利を信じて!

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2004.08.26

倒れてもまた、立ち上がれ

J's GOALの記事によると、今日付けで東京学芸大学の久保田学選手が、横浜FCの強化指定選手になることが決まったそうです。

この久保田選手ですが、プロフィールからも分かるようにサンフレッチェユースに所属していたことがあります。1981年生まれ、と言うと森崎兄弟や駒野と同じ世代。高校三年生の時にはこの3人と並んで二種登録されていたこともあり、サンフレッチェとしても将来に期待していた選手だった、と記憶しています。私も確か彼が高校2年生の時のクラブユースで見たことがあるのですが、周りから「クボ、クボ」と呼ばれて可愛がられて?いたはず。少々荒削りながら180cmの身長を生かしたプレーは迫力があり、将来のエース候補の1人だったに違いありません。

しかし、その彼は高校三年の時(だったはず)に突然退団します。人づてに聞いた話によるとユースの生活に嫌気がさした、と言うことだったそうですが、その後帝京高校に入った、と言う話を聞きます。何でも高校選手権に出たいから、と言う噂でしたが、その夢も果たせないままにいつしか消えていった、と思っていたのです。

ところが、です。その後彼は出身地の島根県に戻り、サッカーをするために必死で受験勉強して、そして浪人生活の末、東京学芸大への入学を果たしたのだそうです。その後彼がどんなプレーをしていたのかは知らないのですが、昨年は関東大学選抜に選ばれ、今年は大学選抜に選ばれ、そして横浜FCの強化指定選手になったということは、結局のところサッカー選手になるという「初心」を思い出して、それを貫いたと言うことなのだろうと思います。

今月の「紫熊倶楽部」にも書いたのですが、20歳前後というのは思い悩む時期です。とんとん拍子でうまく行くこともあれば、壁にぶつかって一歩も進めなくなることもあるのです。それは普通の人もサッカー選手も同じ。やりたい、と言う思いが強ければ強いほど、目標が高ければ高いほど、壁にぶつかったときのダメージもまた大きいのだと思います。

久保田選手が今後どうなるかは分かりません。結局はチャンスを生かせずに終わるかもしれないし、プロになれたとしても結果が出ないかもしれない。しかしここまで一度ならず二度までも挫折して、そこから立ち直ってきたということは胸を張って良いのでは無いでしょうか。「プロ」としてのぎりぎりのところで戦うJ2と言う場で彼がどんなプレーを見せるのか。そこに彼のこれまでの成長の軌跡を見る事ができるのかもしれません。

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2004.08.25

五輪準決勝・アルゼンチン×イタリア

うーん、さすがと言うか何と言うか。アルゼンチンのレベルの高いこと!イタリアもそれなりに持ち味は出していたと思うのですが、それを力で粉砕したと言う感じでした。日本は戦い方さえ間違えなければイタリアにもパラグアイにも勝つチャンスはあった、と今でも思うのですが、このアルゼンチン相手はさすがに厳しかったかも知れませんね。南米同士の対戦となった決勝戦。パラグアイは、どんな戦いを挑むのでしょうか?

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2004.08.24

チアゴの怪我

プレスリリースによると、金曜日の練習中に怪我をしたチアゴの怪我の名前は「内転筋断裂」で、全治3ヶ月だそうです。今から3ヶ月というと11月の末。つまり、今期中の復帰はもう無理だということになります。

このところチアゴが怪我を続けている「内転筋」とは足の付け根の内側の筋肉で、股関節を内転させる役割を果たしています。ストップ&ゴーを繰り返し、片足で全体重を支えてもう一方の足でキックするサッカーにとっては最も重要な筋肉の一つで、サッカー選手が痛めやすい筋肉の一つでもあります。従ってこれが断裂して使えない、と言うことは選手としては致命的。切れてしまったものは繋がるまで待つしかなく、従ってその後のリハビリも含めれば全治に3ヶ月もかかる、と言うことは仕方のない事なのかもしれません。

しかしそれにしてもチアゴが繰り返し同じところを痛める、と言うことは、動かし方か鍛え方に問題がある、としか思えません。チアゴは手足が長いぶんその「支点」となるところに負担がかかりやすいのかも知れないのですが、しかし人間の身体は強すぎる負荷に対してもある程度は耐えられるようにできているもの。それがこれだけ頻繁に同じところを痛めるということは、ずっと無理を重ねてきたとかこれまで鍛えていなかったとか、何らかの事情があるとしか思えません。チアゴが今後もサッカー選手を続けるつもりならば、どこかで根本的な対策を取らない限りどうしようもない、と言わざるをえないように思います。

そしてサンフレッチェにとっては、2nd stageの外国人選手はリカルドとベットの2人だけしかいない、と言うことを意味します。前線で起点となり、相手DFに脅威を与える外国人選手不在で戦わなければならない、と言うことです。今季の外国人選手の登録が締め切られた今となっては、他の選手を補強したくてもできない。そう言う苦しい状況に陥った、と言うことを意味します。

幸い、決定力はないものの?身長と足元の技術がある盛田がいて、第3節ぐらいからは復帰できそうです。また中山もC大阪戦ではシュートを4本放ち、ゴールまででもしっかりと存在感をアピールするなど「チアゴの代役」として名乗りを上げています。しかし、彼らがそのままチアゴの代わりになるか、と言うとそれは難しい。岡田監督をして「レベルが違う」と言わしめたような活躍を期待するのはさすがに酷でしょう。従ってサンフは今後の13試合に、もう少し別の形でアプローチせざるをえないのではないか、と思います。

サンフはC大阪に勝ち、年間勝ち点を18に伸ばして最下位柏と6差を付けています。従って次節の柏戦に勝てば、入れ替え戦行きの可能性はかなり小さくなると言って良いでしょう。だから負けてもいい、テストしてもいいとは言いませんが、少なくとも選手起用の幅は広がると考えて良いと思います。茂木、木村、田中、田村。ユースには前田もいるし、東京Vの森本と同世代の平繁だっている。潜在能力の高い若いFWは沢山いるわけですから、彼らを1人でも2人でも育てて欲しい、と思います。そのためには少々結果が悪くても、我々サポーターも我慢が必要なのかもしれません。

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2004.08.23

香港のサッカーシーン

これまで色々な国に行ってみて、それぞれの国のサッカーを感じる事ができたのですが、今回は「うーん」と言う感じ。もちろんサッカーの香りが無かったというわけでは無いんです。テレビをつければサッカー専門局が2つもあって常にプレミアやスペインリーグを放送しているし、街のあちこちにリーグ戦の8月開幕を告知する大看板が出ていたりしてたのです。でも、屋台のような店でニセ物のユニフォームを売っていたり(イタリアやシンガポール)、道端や空き地で数人でボールを蹴っていたり(ベトナムなど)と言うような、普通の人がサッカーを楽しんでいるような、そんなシーンを見ることができませんでした。どこかで「少林サッカー」みたいなのを見れるかな、とちょっと期待していたんですけどねー。

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2004.08.18

まだ辞めないのか

私はずっと、山本監督はチーム作りが拙いなーと思っていて、五輪で敗退してしまったのも当然だろうと思っています。そしてどう考えても山本監督の責任だと思っているわけですが、むしろ悪いのはサッカー協会の方かも知れません。読売新聞の記事によると協会の田嶋幸三技術委員長は「山本のやってきたことに間違いはない。経験を大切にしたいし、今後も協会に残ってもらう」と語っているそうで、この秋に新設される「A2代表監督」に就任する事が明らかになったそうです。

もういい加減にしてくれ。それしか言葉はありません。

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2004.08.17

五輪サッカーの不思議なレギュレーション

優勝候補の一角、スウェーデンに勝ってこれでグループリーグ1位は確定か、と思われた「なでしこジャパン」は、格下と言われていたナイジェリアに0-1で敗れ1勝1敗でグループリーグを終了しました。

私は事情があってナイジェリア戦は見れなかったのですが、いろいろと話を総合するとナイジェリアが日本を研究していてそれにはまってしまった様子。特にこちらは中2日で2試合目、あちらは大会初めてのゲームと言うことで、疲れが溜まっていることを見越した戦術を使われてしまったのが敗因だったようです。勝負に言い訳は禁物ですが、それにしても女子代表の敗戦は運がなかった、と言わざるをえないように思います。

それにしてもこれだけの規模の国際大会で、こんな変なレギュレーションでやっているのは非常に珍しいことなのではないでしょうか。女子サッカーに参加するチームは10チーム。その中で決勝トーナメントに進めないのが2チームしか無い、と言うのも変なのですが、3,3,4のグループ分けと言うのも相当変です。3チームでのグループリーグでは公平にできるわけがなく、どう考えても初めに2試合を終えるチームが不利でしょう。日本と同じ条件で戦っていたのはF組の中国なのですが、こちらはドイツに0-8で敗れたショックも癒えぬままにやはり中2日でメキシコと対戦し、まさかの引き分けに終わっています。これでメキシコはドイツに7点差以内のスコアなら負けても2位になれるわけで、中国の3位は確定したも同然です。その上トーナメントに進出できるかどうかはE組の結果次第なのですが、スウェーデンがナイジェリア(こちらは今度は中2日)に敗れない限り可能性はありません。女子はフル代表が参加してW杯に並ぶ大きな大会のはずなのですが、自らその価値を落としているように思えてなりません。

幸い、このレギュレーションのおかげで日本は中国を上回ることが確実でトーナメント進出が確定しました。その上、スウェーデンが1-0で勝てばフェアプレーポイントで1位となり、それ以外のスウェーデンの1点差勝ちなら3位となって、3試合消化して中2日のG組1位との対戦となります。ナイジェリア戦の不運を、ここで取り返すことができれば良いのですが。

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2004.08.16

アテネ五輪イタリア戦

テスト、テストの繰り返しで最後までチームを固めなかった山本監督。アテネ五輪のイタリア戦では那須を外して駒野を左SB、徳永を右SBに入れ、一昨年の中国戦と昨年のパレスチナ戦でやっただけという4バックで戦いましたが、薄くなった中央をあっさりと破られて3失点。攻撃面では3トップでスタートして後半は田中達も入れる「4トップ」とし、右SBに阿部を入れると言うこちらもギャンブルを行ったもののセットプレーから2点を奪うのがやっと。パラグアイ戦に続いて2連敗となり、グループリーグ敗退が決まりました。駒野は左SBで先発起用され、前半途中からは右SBに回って守備や攻撃で奮闘したもののハーフタイムに交代。森崎浩は後半途中から投入されましたが、前線が混雑した状況ではボールを触る機会も少なく、めぼしい活躍もできずに終わりました。

この試合を一言で言えば、采配ミスでしょう。ほとんど本番でやっていなかった4バックを大事なゲームでやったこともミスだと思いますが、そのセンターを闘莉王と茂庭に任せた、という事にまず目を疑いました。案の定、失点シーンはすべて中央でマークに付ききれずにフリーで決められたもの。あっさりかわされたDFやコーチングできなかったGKも情けないのですが、それ以上に監督の責任と言わざるをえないと思います。選手は何とか追いつこうと必死だったと思いますが、それを台無しにした采配には正直言って腹が立って仕方ありません。これまで山本監督を散々持ち上げてきたマスコミがこのあとどのように批判するのかしないのかは分かりませんが、この結果にはとにかくがっかり。選手達には残り1試合を楽しんで来てほしい、と言うしかありません。

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2004.08.13

これが、日本のサッカーか?

で、男子の代表はどんなサッカーを見せてくれるのかと楽しみにして夜中に起きたのですが... ある程度予想されていたとは言え、がっくり。一応1点差のクロスゲームにはなったものの、2点はPKから。全体的にパラグアイにコントロールされたゲームで、勝機はなかったと言って良いでしょう。立ち上がりにミスから(もちろん直接的には那須のミスなのですが、曽ヶ端のコーチングも悪い)失点してしまったのはともかく、その後ほとんど自分たちのリズムを作れず、ミスを繰り返しての失点。頼りになるはずだった堅い守備が崩壊してしまっては、国際試合で勝てるわけはありません。

その一方で攻撃面がうまくいかなかったのは、やはりこれまでの2年間のチーム作りのツケだと言わざるを得ません。オーストラリア戦、ベネズエラ戦とパスをつなぐ「小野仕様」のサッカーをしてある程度うまく行っていましたが、所詮は付け焼き刃。小野を入れたらすぐに劇的に変化するかと思ったらそうではなかった、と言う当たり前の事が確認できただけでした。

そして訳が分からなかったのは、後半の采配です。完全にテンパっていた那須を下げるというのは良いとしても、なぜそこで松井なのか。田中達也を入れて流れを変えたいと言う気持ちは分かりますが、なぜ森崎浩司に代えるのか。前懸かりにして同点に追いつこうと言う意図なのでしょうが、落ち着きを無くしていたチームがますます落ち着かなくなってしまったわけで、引いて守りを固めてカウンター、と言うパラグアイの思うツボだったのではないでしょうか。初戦でどうしても勝ち点を取りたかったのは確かですが、しかしグループリーグは3試合の総合成績で決まるものです。残り2試合の事を考えれば、(小野を入れてまだしっくり来ていなかったチームなんですから)微調整にとどめてコンビネーションの確立を図るべきです。あそこまでバランスを崩す必要は全く無かったと思いますし、後に繋がらない采配だったと言わざるを得ないと思います。

グループBのもう一つのゲーム、イタリア×ガーナは引き分けに終わったようで、このグループは混戦になりそうな気配です。従って日本は1勝1分けでもトーナメントに進出できる可能性が残りそうです。パラグアイ戦はショッキングな結末でしたが、何とか切り替えて、イタリア戦に向けて立て直してほしいもの。監督も言うように「通用した面もたくさんあった」わけだし、ミスは修正できるはず。選手達は自分たちを信じて、次のゲームに臨んでほしいと思います。

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2004.08.12

これぞ、日本のサッカー

昨日のアテネ五輪の女子サッカー、日本対スウェーデンの試合は真夜中に行われたにも関わらず10%を越える驚異的な視聴率だったとのこと。おそらく日本中のサッカーファンが眠い目をこすりながら見入っていたのではないでしょうか。昨日のゲームは翌日の仕事に差し支えても仕方のないぐらいの?素晴らしいゲームでした。

何が素晴らしいと言って、まずは個人個人の切れ味鋭い動きです。そして、11人が連動して動いていたこと。相手ボールになると2人、3人があっと言う間に取り囲んでボールを奪い、スペースに展開するとそこにはちゃんと味方が走り込んでいて、そのパスが2本、3本と繋がって相手ゴール前までボールを運びます。そして後ろから沸き上がるように味方が上がって来て2次攻撃、3次攻撃を仕掛け、相手ボールになると素早く切り替えて守備の組織を構築する。そして後半はやや足が止まってボールが繋がらなくなり、また球際の競り合いで負けることが多く攻め込まれてしまいましたが、しかし選手全員が集中を切らすことなく最後まで守り切って、W杯準優勝の強豪を力で押しきりました。

個人個人のしっかりした技術をベースに、11人が1人もサボることなく連動して動く。また「勝つ」と言う意思を前面に出して、集中を切らさずに戦い抜く。まさに日本が理想とするサッカーがここにあったと言っても良いのではないかなー、と思っていたら、ケット・シーさんもおんなじことを書いてました。(^_^;) 優勝したとは言え内容的には褒められたものではなかったジーコ・ジャパンをずっと見て来て、きっと多くの人が不満に思っていて、そしてこの「ナデシコジャパン」の戦いぶりに溜飲を下げたんですね。いやほんと、いいものを見せてもらいました。

次は、男子の五輪代表の出番です。女子よりも十分な環境を与えられているプロ集団がどんなサッカーを見せてくれるのか。小野伸二の合流が良い化学変化をもたらしてくれるのかどうか。期待と不安を抱えつつ、二時半に起きて見ようと思っています。

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2004.08.11

今度の紫熊倶楽部では

今週末に出る紫熊倶楽部9月号には、若手選手に期待します、と言う話を書きました。今年のサンフは新人の当たり年&ユースの当たり年。彼らが順調に成長したらどんな凄いチームになるのか、今からワクワクしてしまいます。

ただ、若手選手の潜在能力が高いから戦力になる、と言うもんでもないんですよね。いくら身体能力が高くても、それを上手に生かさなければ無いのも同じ。技術と体力を鍛える以上にサッカーを考える頭を鍛えなければ、現代サッカーでは通用しないのです。サンフレッチェには、酸いも甘いも噛み分けたベテラン選手がいて、若手の壁となって立ちはだかっていますが、彼らから若手が学ぶ事ができればそのうちきっと実力で凌駕できるはず。期待の若手たちはこれからもいろいろな壁にぶつかるだろうと思いますが、それに負けないような本当の実力を付けてほしいと言う、そんな思いを綴ってみました。定期購読でない方は、ぜひ書店で手に取ってみてください。

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2004.08.10

天狗になるなよシュンスケ!

シュンスケ、と言ってもアジアカップMVPの俊輔ではありません。今日取り上げるのは、クラブユース選手権MVPの俊介の方。そう、サンフレッチェユースの10番を背負う、前田俊介選手のことです。

大会を全く見てないので記録や他人の感想を見た限りでの印象なのですが、グループリーグでの前田はそれほど大活躍した、と言うほどでも無かったようです。しかし、決勝トーナメントでは大爆発を見せます。FC東京戦では2ゴール、浦和戦では1ゴール、そして決勝の磐田戦では3ゴール。チームの総得点7のうち6点を叩き出してチームを優勝に導きます。特に磐田戦の3点目は圧巻だったそうで、どんなのか知りませんがとにかく見たこともないようなスーパーゴールだったそうです。

その人並み外れたサッカーセンスと技術の高さは小野監督にも高く評価され、既にトップのゲームに5試合も出場した前田俊介にとって、やはりプロのスピード、間合いは一味違うものだったようです。チャレンジしてははね返されることを繰り返し、更なるレベルアップを心に決めたであろう前田にとって、ユースのゲームはそれほど難しいものでは無かったかもしれません。しかし、個人で頑張ることとチームを勝たせることは別。前田が成長したことは単に良いプレーをしたことではなく、ゴールを決めたことでもなく、チームを引っ張って優勝させたこと。その期待に応えたことだと思います。

しかし、大事なのはこの後です。やれた、と言う気持ちが自信に繋がるのは良いのですが、それで満足してしまわないことです。おそらく今後、トップに呼ばれることもあるでしょうし、アジアユースを目指すU-19代表に呼ばれることもあるかもしれません。また周りでチヤホヤする人も出てくるかもしれません。しかし、そこで天狗にだけはならないでほしい。仮にユースで活躍できたとしてもそれは所詮はユースレベル。そこが到達点ではありません。更に言えばJリーグで活躍できたとしても、そこが最終目標ではないはずです。ルーニーと同じ世代なんですから、代表で彼のような活躍をしたっていいはずです。ここで立ち止まらず、このタイトルをジャンプボードにして一気に頂点を目指して惜しいと思います。

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2004.08.08

中村俊輔は良い選手か

上手な選手だ、と言うのは確かだと思います。そして決定的な仕事ができる選手であることも。事実、決勝では3つのゴールが全て彼が起点になっていますし、その他の得点シーンでも多く絡んでいます。オマーン戦のゴールに見られるように技術でアジアのレベルを越えているのは確かで、それを賛える声が多いのは理解できます。

でも、彼が「良い選手」かと言うと評価が分かれるのです。それがなぜかというと、「良い」と言う基準が人によって違うから。技術が高く得点に絡む事の出来る選手を「良い選手」だと言うなら、俊輔は間違いなく良い選手だと思います。でも11人の選手が連動して動くことを求めるなら、チーム全体の組織を第一義的に考えるなら、俊輔は認めがたいところがあるわけです。すなわちサッカーに何を求めるか、チームをどのように作るかと言うことが、中村俊輔の評価につながるのではないでしょうか。

同様にジーコ監督のチーム作りについての評価も、やはり同じことが言えるのです。ジーコ監督の基準は、彼のチームを批判する多くの人とは別のところにある。そして彼の基準をもってすれば、中村は良い選手なのでしょう。それについて私を含めて多くの人のいろいろな意見があっても、ジーコ本人が揺らぐことはありえない。彼は彼の信じる道を突き進む。それはある意味、もっともプロらしい対応である、と言えるのかも知れません。

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2004.08.07

祝・アジアカップ連覇

連戦の疲れ、6万人の大観衆によるブーイング、極端に偏ったジャッジ。非常に厳しい条件の決勝戦を戦った日本代表は3-1で中国を下し、アジアカップ連覇を果たしました。全体的にまったりした試合内容は決勝らしい熱戦だった、とは言い難かったのですが、しかしセットプレーから2点、カウンターから1点を取り、相手の反撃を1点に抑えた日本の戦い方はチャンピオンにふさわしいものだったと思います。中田英、小野、稲本、高原、久保を欠くチームは誰が見ても「一軍半」でしたが、その陣容で優勝という結果を残したことは、素晴らしいと認めざるをえないと思います。特にあれだけ偏った選手起用を続けながらサブ組の雰囲気が悪くならなかった(らしい)と言うことは、ジーコ監督の精神的なマネージメントの良さを表しているのだと思います。彼の采配には相変わらず納得できないものはあるのですが、しかしそれでも結果を残したのは事実。これで本人が辞めない限りドイツW杯までは監督を務めることは間違いないので、とにかく彼の運の強さを信じて、次はW杯予選を突破してくれることを祈りたい、と思います。

しかしそれはそれとして、中村俊輔がMVPだったと言うのはちょっと理解できません。確かに大会を通じてゴールやアシストで勝利に貢献していましたが、でもどう考えても川口や中澤、宮本より上だったとは思えないのですが...

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アジアカップ3位決定戦

こう言う大会の3位決定戦は、気の抜けたものになりがちです。決勝を目指して気持ちを張り詰めて来たものの、その一歩手前で敗れ去ったチーム同士の対戦と言うことを考えれば、凡戦になってしまうのも致し方のないところ。実際欧州選手権では、3位決定戦は行わずに終わってしまいます。

昨日行われたイランとバーレーンのゲームも、たぶんそんな感じなんだろうな、と思っていました。出場停止が相次ぎベストメンバーが組めないイランに対し、バーレーンも4人も新しいメンバーを起用してきて、W杯予選に向けてのチーム作りの一環にしようとしてるか、に見えました。

しかし、実際にゲームが始まってみるとまず最初にペースを掴んだのはイラン。素早い出足でバーレーンの攻撃を寸断し、高い技術を生かして攻め込むと言う形で、あっと言う間に先制してしまいました。前半の途中までは、イランの良いところばかりが目立って、正直「バーレーンには勝ち残る価値はなかったのでは」とまで思ってしまいました。しかしバーレーンは苦しい時間帯を凌ぐと、持ち前の個人戦術の高さを見せつけて反攻。FKから同点に追いつき、再びリードを許すとまた追いつき、と言う感じでイランに食らいついていきました。最終的なスコアから想像できるもの以上に、楽しめたゲームでした。

そんな中で印象に残った選手は沢山いるのですが、やはり特にイランのFWダエイが心に残ります。長年イランのエースとして君臨し、日本の前に立ちはだかってきたダエイ。キャリアの最盛期にはドイツ・ブンデスリーガで活躍しています。これまでの試合ではゴールはPKを蹴った1点のみ。さすがのダエイも衰えたか、と思って見ていたのです。

しかし、この日はPK以外にもゴールを決めて2得点。特に2点目は後半終了間際にマハダビキアのクロスを走り込んで来てゴールに押し込むというパターンで、「ダエイらしさ」をアピールしました。30代半ばのダエイが代表で戦うのは多分これが最後。そんな中でこう言う大きな仕事が出来るというのは素晴らしいことだ、と言えるのではないでしょうか。

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2004.08.06

THE JAPAN BLUES

書店にはアテネ五輪関連の書籍が溢れていて少々食傷気味なのですが、ざっと見たところで個人的にお勧めなのはDIME増刊の「THE JAPAN BLUES」。分厚いなりと1,800円と言う価格に少々引いてしまう人が多いかもしれませんが、この中の記事に「森崎浩司×駒野友一対談」があります。若い世代に関する情報量では他を圧する「ひしゃく」の川端暁彦氏と「紫熊倶楽部」の中野和也氏の協力による記事で、他のアテネ関連記事とは一線を画する雰囲気となっています。「第一章 アテネへの決意」と題したDVDと「ドラえもんフラッグ」も付いて、なかなかお得。どれを買おうか迷ったときにどうぞ。

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2004.08.04

日本の決勝進出にあたって

日本の決勝進出については、昨日書いたとおり。日本代表の勝利に対する執念に感動しましたが、しかし準決勝のレベルという意味ではどうでしょう?確かにバーレーンは好チームで、彼らの力によって試合が盛り上がったのは確かでしょう。しかし、本当の意味で強かったかと言うと、私は違うような気がします。むしろ連戦・固定メンバーで疲れ果てた日本代表と、訳の分からんジャッジによって演出された好ゲーム、と言う側面の方が強いように思います。実際、気の抜けたプレーで先制されてからは日本がずっと押していたわけだし、特に遠藤の退場で数的不利になってからは気合いの入り方が違いました。そして勝ち越してからはアジア相手のいつものようにチンタラプレーに終始して、その隙を突かれて失点。更にカウンターから逆転されるに及んでようやく「本気」を出して振り切った、と言うわけです。日本は別に凄いことをしたわけではなく、勝つべくして勝った。それが日本の実力であり、それ以上でも以下でもないと言うのが正当な評価ではないかと思うのです。

そんなわけでもう一つの準決勝、中国とイランの対戦ですが、正直言って眠くてたまらんゲームでした。もちろん、私自身が日本戦で精神的に疲れてしまった、と言うのはあるでしょう。しかしそう言うのを別にしても、このゲームにはとりたてて何も無かったように思います。戦術の浸透の度合いの高さは見せたものの、個人の力の煌めきは見せなかった中国代表と、逆に個人の力の強さは見せたもののコンビネーションのないイラン代表。これら正反対の特徴を持つ両チームの対決は、最後まで噛み合わないままに終わったような気がします。

今大会が始まったばかりの時、私はアジアもレベルアップが急なのか、と思いました。特にヨルダンやバーレーン、ウズベキスタン等のW杯出場経験の無い国が素晴らしい組織サッカーを展開し、韓国やサウジアラビアを苦しめたのを見て「ああ、ユーロのギリシアのように個人の力を組織の中に昇華したような、そんなチームが勝ち上がってくるのだろうか」と楽しみにしたものです。しかし、実際に勝ち残ったのは「一軍半」の日本とサポーターの大声援をバックにした開催国・中国。結局のところ、アジアには大きな驚きが来ないままに大陸王者を決める大会が終わろうとしています。日本が勝ち上がったことは日本人として嬉しいことではあるのですが、しかしその一方で何となく満たされないような思いが残ります。

決勝戦に臨む日本は、中盤の要・遠藤が出場停止になります。その上ずっとフル出場を続けてきた多くの選手が疲れ果てているはずです。更にもともと「超アウェイ」だった雰囲気が最高潮に達するであろう開催国との決勝戦。これまで散々苦しめられて来た審判だって、またもや敵に回る可能性が高いでしょう。しかしそんな中でこそ、日本が優勝することがアジアのレベルアップのためには必要なことなのかも知れません。日本がどんな悪条件下でも優勝できる事を示し、アジアの国々から憎まれるほど強くなることによってこそ、アジアのサッカーの新しい時代が切り拓かれるのかも知れない、と言う気がします。

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2004.08.03

壮絶!アジアカップ準決勝

戦術とかメンバーとか試合内容とか、いろいろ言いたいことは(相変わらず)多いのですが、そう言う素人の評価はとりあえずおいときましょう。訳の分からんジャッジで数的不利になりながら、そして疲労もピークに達する状況ながら最後まで諦めずに戦った選手達には、本当に頭が下がります。アジアを勝ち抜くのが容易なことでは無いのは本当は知っていたはずなのですが、このところW杯予選もアジアカップ予選も経験せずに来ていた日本代表にとっては久々に「良い経験」になった、といえる今回の大会だったと(終わってもいないのに)総括したい気持ちです。とにかく怪我で出場は難しい状況だったのに2ゴールを決めた玉田と、素晴らしい守備と起死回生のゴールでチームを救った中澤にはどれだけ感謝してもし過ぎることはありません。

これまで日本代表というと、個人の確実な技術をベースにした組織的で華麗なサッカー、と言うイメージだったと思います。それは言わばフランス代表のシャンパンサッカーのイメージ。見ていて面白いが勝負弱い、と言う感じだったのではないでしょうか。それに対してジーコ監督のサッカーは、個人の判断力を重視した攻撃的サッカーが目標だったはずでした。しかし今回の日本代表は、面白みも何も無いが最後には勝っている、と言う勝負強いサッカーです。これは言わば「ゲルマン魂」を売り物にするドイツ代表のようなもの。いつのまにか日本代表は、個の強さと精神力、そして勝負強さを持ち味としたチームに変貌していたと言うわけです。これがドイツW杯に向けてどのように変わって行くのか変わらないのかは分かりませんが、少なくともジーコさんが監督をしている限り、彼がチーム作りに「無為自然」を貫く限りこう言うチームの変貌には慣れないといけないのかな、と少々あきらめの境地かも?

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2004.08.02

ジーコさんの正論

ジーコ監督はアジアカップ準々決勝の後のインタビューで、「相手の選手は、われわれが外すたびにおどけてみたり、自分たちの勝利をアピールしたりしていた。あれはやってはいけないこと」と語っています。うまくいかないゲーム運び、もはや奇跡しか信じるしかできなかったPK戦。それらの困難を勝ち抜いた後の発言にしては少々外れた事を言うんじゃないの?と思わないのでもないのですが、しかしそれは逆にそれだけ腹に据えかねたと言う事なのでしょう。私も冷静な目で見れば、ジーコさんのこの発言には同意します。スポーツは相手があってできること。従ってどんなに強い相手でも弱い相手でも尊重する気持ちが必要で、勝っても負けても相手を思いやる気持ちは必要です。従っていくら嬉しくても相手を愚弄するような行為はするべきではない、と言うのは確かだと思います。

ただ、このアジア大会がただの親善試合ではなくアジアの頂点を決める試合であり、日本がディフェンディングチャンピオン=倒すべき目標である、と言う点は忘れてはならないと思います。仮にこれが逆の立場だったらどうか。日本がヨルダンの立場で、相手がチャンピオンだったら。きっと良いプレーができたとき、勝てると思ったときには思わず大喜びしてしまうのではないでしょうか。

ジーコさんが言ったこと。それは確かに正論です。しかし、少々負け惜しみっぽいのではないかな、と思うのは穿ちすぎでしょうか?だいたいジーコさん自身も現役時代の末期に、相手チームにPKが与えられたときにセットされたボールにつばを吐くというとても相手(あるいは審判)を尊重しているとは言えない行為をして退場を食らっているのですが...

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2004.08.01

昨日のもう一つの準々決勝

胃の痛くなるような奇跡のPK戦を終えた後の、最後の準々決勝のゲーム。アジアトップレベル同士のゲームは、まるでボクサーが足を止めて殴り合うような、そんな壮絶なゲームでした。

マハダビキアやキャビのスピード、カメリの技術、ダエイのポストプレー。個人の能力を前面に押し出したイランに対して、韓国はチャ・ドゥリの重戦車のような突破とパク・チソンらが後ろからどんどん沸き上がってくるようなサッカーで対抗。肉を切らせて骨を断つ、と言う感じのお互いの良さも悪さも全て出しきった戦いで当事者にとっては何と言っていいか分からないような激しいゲームでした。強豪同士の潰し合いは結局イランに軍配が上がり、日本はライバル・韓国の敗退でアジアカップ連覇にまた一歩近づきました。

このイランの次の相手は中国。開催国として初優勝を狙い、初戦の引き分け以外は順調に勝ち上がって来たわけですが、しかしイランはこれまでの相手のようにはいかないでしょう。組織力はイマイチながら強烈な個人の力を持つイランを止めるのは並大抵のことではなく、中国が決勝に進出するのは至難のワザだと思うのですが、しかし実力通りになるとは限らないのがサッカーです。中国の国民が日本戦のようにイランに対してもブーイングを浴びせるのかどうかは知りませんが、どうせならどんな幸運に恵まれてでも(あるいはどんな卑怯な手を使っても)イランを破って勝ち残って欲しいもの。そうすれば決勝は、これまでいまひとつぱっとしないゲームを続け準々決勝でようやく感動的な勝ち方ができたジーコ・ジャパンにとって最高の舞台になる、というものです。そしてその中で北京のスタジアムの完全なるアウェイの雰囲気の中で内容よりも勝利にこだわって、満員の観客を沈黙させて欲しいものです。

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