« 2004年5月 | トップページ | 2004年7月 »

2004.06.28

チェコ×デンマーク

前半から後半立ち上がりまでの内容を見たら、とてもこんな結果になるとは思いませんでした。前半のチェコはまるで寝ていたような戦い方で、とても優勝候補の一角とは思えないゲームでした。逆にデンマークはグループリーグ同様の素晴らしいサッカーを展開。先制点を奪うのも時間の問題かと思いました。が、デンマークにはサンドがいなかったのに対して、チェコにはヤン・コラーとバロシュがいました。彼らの高さとスピード。それぞれの持ち味を生かして一気にゲームの雰囲気をひっくり返してしまいました。デンマークはチーム全体の戦術的意図がはっきりしていて90分を通してハードワークできる好チームだったと思いますが、こう言うぎりぎりの戦いでは突出した個人の力が決めることがある、という良い見本だったと言えるかもしれません。

デンマーク、と言うとプレーだけでなくチーム全体が真面目で人柄も素晴らしい、と言う印象がありますが(実際、2002年のW杯ではキャンプ地で心温まるエピソードを残しています)、試合も最初から最後まで真面目で勤勉で、そして面白いサッカーを見せてくれました。デンマークが敗退したのは残念ですが、チェコにはその分も上に行って欲しい、と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.26

ぶつかってみなけりゃ分からない

今日の磐田戦は2-4での敗戦で、形の上では完敗でした。が、収穫は多かったと思います。チアゴ、森崎和、森崎浩らキープレーヤーが不在でも、自分のサッカーが出来れば戦えること。強い相手とやるときは、少しのミスが命取りになること。戦う気持ちを失わなければ、流れを取り戻すことが出来ること。どれもプロチームにとっては常識的な事なのかも知れませんが、しかし実際にチャレンジし、ぶつかって砕けてみなければ分からないことなのだ、と思います。鹿島戦、横浜FM戦では大事にいこうとするあまり自らチャンスを失いましたが、この磐田戦は良い学習の機会になったのではないでしょうか。

その中で特に目立ったのは、前田俊介のチャレンジでした。新潟戦で得点に絡んだ前田は、この日も積極的にドリブル突破を試みました。しかし、そのほとんどは失敗。あっと言う間に水色の壁に囲まれて、ボールを失うばかりでした。しかし最後の最後、後半ロスタイムに右サイドから侵入して、DFを振り切ってシュート寸前まで持ち込むことが出来ました。それも結局は得点にならなかったわけで、前田自身にとっては苦い失敗の思いだけが残ったかもしれません。しかし何度もチャレンジするうちに、プロの速さや間合いを体感できたことは間違いない、と思います。同じことは高萩にも言えます。J2ではそれなりに働けたとは言え、J1は初出場。最初は戸惑いばかりが目立ちましたが、最後は落ち着いてプレーが出来ていたようです。

この前田と高萩だけでなく、今日はベンチだった吉弘も、途中で交代させられた田村も、みんな練習で実力を見せて試合出場を勝ち取っています。それはおそらく、彼らがチャレンジの姿勢を見せているから、ではないでしょうか。チーム全体が彼らのような気持ちを持って戦えば、限界も課題も見えてくる。それを解決することができるなら、次に磐田と対戦するときには、逆の結果にだってなりうるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.25

シルバーゴール

今回のユーロ2004では延長での決着方式に、「シルバーゴール」が採用されています。延長でゴールが決まればそれで終りという「ゴールデンゴール」(日本のVゴール)とは違って、延長前半までにどちらかがリードしていたらそれで終りにして、そうでなければフルタイム戦おう、と言う方式です。もうすっかりVゴール方式に慣れている日本のサッカーファンにとっては少々奇異な感じがするかもしれませんが、もともとサッカーの延長というのはフルタイム戦うもの。ゴールデンゴール方式はJリーグをエキサイティングなものにしよう、ということで日本が導入したものだそうで(だったはず)それが後にFIFA主催の大会などでも行われるようになりました。しかし1発のラッキーゴールや微妙な判定でも勝敗が決まってしまう、と言う方式はあまり評判がよくなかったようで、120分間戦う場合の消耗をなるべく避ける、と言うことと、タイムアップまで戦うと言う本来のサッカーのやり方の妥協点として、シルバーゴールが導入されたものと思われます。

で、その実例が早速準々決勝の初戦で見られることになりました。このゲーム、流れとしては確かにポルトガルのものではあったのですが、イングランドの粘り強さもまた称賛されるべきものだった、と思います。そしてそれが際立ったのは、やはりシルバーゴール方式を採用していたからだ、と言っても良いのではないでしょうか。これから世界の流れがどうなっていくのかは分かりませんが、もしこの方式が広がっていくようであれば、日本でもそれに合わせなければならなくなるかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.24

新潟戦の録画放送

新潟戦の録画放送をようやく見ました。予想通りしょぼいゲーム(特に前半)だったのは確かですが、しかし思ったほどでもなかった。と言うか、チアゴ、森崎和、リカルドと言うFW、MF、DFのキープレーヤーが不在だったということを考えれば、あんなもんじゃないかと思います。

少なくとも、やろうとしたサッカーはこれまでと同じだったと思うのです。少ないタッチのパスで素早く相手ゴールに迫る、と言うサッカーを意図していたのは明白だと思います。でも、いつもと決定的に違うのは前線と中盤での落ち着きどころがないところです。またDFラインのセンターのスピードに不安があるので、あまりラインを上げることができない、と言う問題がありました。そのため全体的に引いたような形になってしまい、またパスミスが目立ってしまったのだと思います。その上中2日の3連戦という条件があって、かなり疲れがたまっていたのも確かでしょう。それが動き出しの遅さの原因になり、落ち着きどころがないと言う問題と相乗効果でああなってしまったのではないでしょうか。

後半に点を取られてから、サンフは動きが良くなって相手を圧倒するようになりました。これは「点を取られて目が覚めた」と見ることもできますが、それだけでなく「3人がいないサッカーに慣れた」と言う側面もあるのではないでしょうか。次の磐田戦は相手が強い上にチアゴ、森崎和は相変わらず不在ですが、それでも是非本来のサッカーにチャレンジして欲しいと思います。それができるかどうかが、来季優勝争いが出来るチームになれるかどうかの試金石になりそうな気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.23

死闘!グループリーグ最終戦

ワールドカップでもそうなのですが、トーナメント進出を賭けたグループリーグ最終戦は本当に「死闘」が繰り広げられますね。優勝候補の一角・スペインが総得点で沈んだA組の最終戦もドラマチックでしたが、C組も凄かった。これ以上書くとネタバレになるので今のところ書きませんが、こんな筋書き、マンガでも書けないかも!?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.21

18歳は早過ぎない

サンフレッチェに今、18歳の風が吹いています。その筆頭にいるのが、前田俊介。1986年6月9日生まれの高校三年生。ナビスコカップの東京V戦とC大阪戦に出場したのに続いて鹿島戦ではリーグ戦初出場し、新潟戦でも途中出場しています。類い稀なキープ力と突破力、そして正確なキックでユース年代では「天才レフティ」との呼び声が高かったのですが、しかしその気ままなプレーと性格?で期待と不安が半分半分、と言う感じのプレーヤーでした。しかしこのところのトップのゲームへの登場で自分の課題を自覚したか成長しつつあるようで、、新潟戦では同点ゴールのきっかけを作る活躍を見せています。そのプレーには敵将の反町監督も「また、こんな選手が出てきたのかと、正直怖かった。そして、彼の仕掛けからDFがずれてしまっていた。ドリブルで仕掛けられる選手で、広島にはいないタイプ。これから活躍すると思う」と語るほど。主力に怪我が続出する中で、救世主になり得るのではないかと期待も高まります。

そしてサンフレッチェには、他にも期待の18歳がいます。今年ジュニアユース出身で初めてプロ契約した田村祐基は今年12月まで18歳。田村と同じく初出場でゴールを決めた青山敏弘もまだ18歳です。このところずっと出ている吉弘充志は5月4日で19歳になってしまいましたが、プロデビューをした時にはまだ誕生日前でした。ナビスコ杯でトップ出場を果たした森脇良太も4月6日生まれの18歳。更に同じ学年にはU-19代表のレギュラーを張る高柳一誠もいますし、昨年プロ契約を果たした高萩洋次郎も、ずっとベンチ入りしている佐藤昭大もいます。今のサンフレッチェは人材の宝庫として、反町監督に限らず他チームからも羨まれるほどなのではないか、と思います。

しかし、世界的に見て一流選手が18歳で活躍するのはそう珍しい事ではありません。欧州選手権で最年少ゴール記録を更新したウェイン・ルーニーは18歳。その前に最年少ゴール記録を持っていたドラガン・ストイコビッチも18歳で代表デビューしています。「元祖ワンダーボーイ」のマイケル・オーウェンも、世界に名前を轟かせたのは18歳の時のワールドカップでした。歴史を遡るとペレがW杯で6得点を挙げて優勝に貢献したのも18歳の時だったそうですし、他にも探せば沢山あるはずです。

今の日本のサッカーを見ていると、年代別に強化する事が重要であるかのように思えてしまいます。平山や森本は上の年代別代表でプレーしていますが、それは特殊な事、と言う感じがします。それはU-23代表ですら同じで、アテネ五輪が終らなければ年代別代表を「卒業」できないかのような印象さえ受けます。しかし、世界的に見れば「代表」と言えばフル代表のことで、年代別代表は便宜的に分けているだけの事。能力のある選手なら世代の枠を越えて勝負するのが常識で、むしろ上の年代の代表なのに下の年代にも選ばれる方が珍しいのではないでしょうか。

サンフレッチェの若手選手に大きな可能性があって、期待が大きいのは確かです。しかし、本当に一流の選手ならばここでクラブの主力としてバリバリやったって、あるいはフル代表に選ばれるほどの活躍をしたって全然不思議じゃないのです。サンフレッチェの若手選手には、きっとこの後もチャンスを与えられるし、またその中で成長する機会もあるでしょう。しかし起用された事で、あるいはちょっと活躍した事で満足して欲しくは無い。上には上があると言う事、まだまだ自分が未熟である事を十分に自覚して欲しいと思います。そしてせっかくの才能を腐らせないようにしっかりと磨いて、ルーニーやピクシー、ペレを目指して欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.20

チェコの強さ

チェコの強さの源泉はネドヴェドやコラーら頼りになる選手がいるからで、いざとなったら彼らが何とかしてくれると言う信頼があるから、である事は確かだと思います。でも、チェコの強さはそれだけではない。強敵オランダに2点リードされても諦めない精神力。ガチガチに削られ、不可解な判定があっても切れない集中力。そしてピッチ上の選手全員がチームのために戦うと言う団結力。更に言えば、イエローが極端に少ない戦い方。これらがあるからこそ、そして中心となって引っ張るスター選手が自らチームのために尽くすからこそ、このチームは強いのだと思います。良いチームを作るためのお手本はここにある。そんなことを考えさせられるゲームでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.18

Euro2004のイングランド

開幕前の、私の優勝予想はイングランド。その根拠は、と言われると一番の理由は「勘」なのですが(^_^;)、日本戦のイングランドに強い印象を受けたと言うのもあります。世間では「日本に引き分けのイングランドなんてたいしたことはない」と言う論調も出ていましたが、それは90分トータルで見てのこと。直前まで厳しい練習をしていた(らしい)こと、後半からごっそりとメンバーを入れ替えたこと、そしてモティベーションの問題などを考えれば、日本に押されていたイングランドはあまり参考にはなりません。やはり「本当のイングランド」は最初の20分のもの。すべての選手の動きが糸で繋がっているように連動し、高速パスがびしばし繋がるのを見て、「おお、これは凄いぞ優勝だ」と思ったのです。(^_^;;)

ところがEuroの本大会が始まってみると、やっぱ全体的にレベルが高いわ、と再認識。ダークホース扱いだったギリシアやデンマーク、スウェーデンなどが素晴らしいサッカーを展開するじゃありませんか。それに対してイングランドは、せっかくフランスを封じて勝利の一歩手前まで行っていたのに、自らのミスで勝利を手放してしまう体たらく。正直言って、ちょっとがっかりでした。

そんな中で迎えた昨日のスイス戦は、結果的には3-0の快勝でグループリーグ勝ち抜きに大きく前進しました。しかし、途中まではまあかったるいこと。全く攻め手のないスイスに調子を合わせるかのように、いささか低調なサッカーだったと思います。ミスから敗戦を喫した事から慎重になりすぎていたのかも知れませんし、チーム全体がまだ調子に乗りきっていない、と言う事なのかも知れないのですが、それにしても眠くなるような展開でした。

しかしそんな雰囲気がようやく変わったのは、調子の悪そうなオーウェンに代えてヴァッセルを入れた後半27分あたりからでしょうか。その3分後にはヴァッセルの頑張りからボールをルーニーに繋いで強烈なシュートで2点目をゲット。更にその7分後には、左から右へのサイドチェンジでフリーでボールを持ったベッカムが、大外から走り込んだG・ネヴィルへのスルーパス、そしてファーへのクロスをスコールズがゲットと言う非常に美しい攻撃を見せてくれました。フランス戦の敗戦で金縛りになっていた気持ちがようやく解放されたような、そんな得点シーンはイングランドを再び勢いづけるには十分なものだったに違いありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.17

新横浜の夜

yokohama.jpg

ワールドカップ決勝戦が行われた横浜国際競技場。新横浜駅から「スタジアム通り」を歩いて行くと、沈む夕日をバックにしたスタジアムの偉容が迫ってきます。昨日は平日のJリーグ開催ということでかなり閑散とした雰囲気ではあったのですが、しかしその場には2年前の熱気が木霊のように残っているような気がしました。試合前はいつでもそうなのですが、これから素晴らしいことが起きるか、あるいは悲しいことが起きるのか、その期待と不安に心が震えるのです。

しかし試合内容は、と言うと「今日のDiary」に書いたとおり。後半は面白かったものの、前半はイライラが募りました。だいたいこれまで横浜のサンフって、あんまり良いゲームをしてないんですよね。(私も、フォックスの緩慢なプレーが原因で逆転を食らったゲームをナマで見てます。)だからいつも帰り道は、重い気持ちです。関東のサポーターと一緒に暗い気持ちを分かち合いながら歩きます。昨日は彼らとどこかそのへんで「反省会」でもしようかな、と思っていたのですが、何となく気分が乗らずにそのまま別れてしまいました。

私はその後、食事をしていなかったことを思い出してラーメンを食べて、ちょっと一人で飲んでいこうかな、と思ったのですが、でも新横浜の周辺ってあんまり一人で入ろう、と言う感じの店がない。グループ向け、カップル向けがほとんどで、なんか入りにくいのです。それどころか道端の客引きのおにーちゃん、おねーちゃんが声をかけてきてうっとうしいこと。結局面倒になって、コンビニでカンチューハイを買ってホテルに帰って、そのまま寝てしまったと言う次第。スタジアムに向かうときの「期待と不安」は結局裏切られてしまったわけですが、でも人生なんてそんなもの。嬉しいことばかりが「幸せ」なんじゃなくて、苦しみの中に喜びを見いだせること、幸せを発見できることが大事なんじゃないかな、と自分に言い聞かせた、横浜の夜でした。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2004.06.15

プロ野球の球団合併問題〜サッカーファンの立場から

近鉄バッファローズとオリックスブルーウェーブの合併。事実上の、近鉄の消滅。既にマリノスとフリューゲルスの合併(という名のフリエ消滅)を見ているサッカーファンとしては「ふーん」と言う感じかも知れませんが、プロ野球にとってはこれは大事件です。なんせ今の12球団制になったのは1958年。それが実に47年ぶりにチーム数が変わろうとしているわけですから。

そもそもプロ野球というのは、いわゆるスポーツとはやや趣が異なります。日本の「野球」と言うスポーツ界の頂点にあるのは実質的には間違いないのですが、アマチュアスポーツとは切り離されたところにあるし世界とも繋がっていない。アマチュアの野球とプロ野球との関係はアマチュアレスリングとプロレスとの関係(あるいはフィギュアスケートとプロスケートの関係)に似たところがあって、プロ野球はかなり「興行」の色が強いのです。サッカーファンの多くは「だから野球はダメだ」と言う結論に飛びつきたくなるところですが、しかしこれは良し悪しではない。たぶん文化の問題なのだと思います。

しかし、そうは言ってもプロ野球も社会的存在で、社会そのものや他のスポーツとの関係抜きでは語れないわけです。これまで50年近くも同じ体制で続いてくる事ができたのはそれなりの必然性があったのは確かだと思うのですが、ここで変えざるを得なくなったのもやはり必然なのです。そしてその原因の一つとして、Jリーグの存在も大きな影響を与えているのは確かだ、と思います。10年前に10チームで立ち上がったばかりで、それからチームの合併や消滅を経験しながら数年で28チームにまで拡大し、更にチーム数が増えそうな勢いのJリーグ。これまで「スポーツ不毛の地」と揶揄されていたような地方にまで広がっている世界で最も人気のあるプロスポーツの存在は、これまでのプロ野球のあり方を問うことになっているように思えてなりません。

これまで70年以上続いてきた日本のプロ野球が「制度疲労」を起こしているのは間違いなく、やはり何らかの変化が必要とされているのだと思います。この合併劇が壮大な「終りの始まり」なのか、あるいは再生のきっかけなのか。私は一人のサッカーファンとして、あるいはかつてのプロ野球ファンとして無関心ではいられないのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.14

Euro2004開幕!

いよいよW杯に次ぐビッグイベント、欧州選手権が始まりました。2002年W杯で惨敗を喫したフランスの連覇はあるのか。同じく2年前に期待を裏切った開催国ポルトガルはどうなのか。そしてW杯で準優勝だったドイツは二年後のW杯に向けてどのような仕上がり具合を見せているのか。更にスペイン、イングランド、イタリア、チェコ、オランダ。どこが優勝してもおかしくない(そして実際、過去には結構意外な国が優勝している)大会は、サッカーファンにとってはたまらないものになることはほぼ間違いない、と言って良いでしょう。

と言うことで、まずは1日目と2日目の2試合。特にポルトガル×ギリシアとフランス×イングランドはどちらも「サッカー」に関するコンテンツが満載で、いろいろと考えさせられるところが多いゲームでした。言うべき言葉はまあ色々あるのですが、一言で言うなら「サッカーは技術(だけ)ではない」でしょうか。特に個々の技術は高いのに全く得点の香りがしなかったポルトガルと、高い技術がありながら苦戦して、しかし最後にその技術を超えるものを見せたフランスの姿はサッカーにとって非常に示唆的だな、と感じた次第。ポルトガル、ギリシア、スペイン、ロシア、フランス、イングランド(スイス×クロアチアは未見)のそれぞれがそれぞれの特徴を出した戦いは、参加した16チームの今後を暗示しているような気がします。と言うわけで?今年のユーロも楽しませてくれそうです!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.06.12

ロビンソ・ルイス獲得?

スポニチの「まるごと広島」に、ヴァスコ・ダ・ガマのMFロビンソ・ルイスの獲得が決まった、との記事が出ています。この選手、別のソースによるとヴィトリアのロブソン・ルイスともなっていて、27歳の攻撃的MF・FWの選手だそうです。「ロブソン・ルイス」と言うと2002年に札幌に在籍した選手と同じ名前。彼はロシアリーグの得点王だったと言うことで鳴り物入りでJリーグ入りしましたが、5試合出場・無得点とほとんど何もしないままに退団しています。一説によると当時のガジエフ監督もロブソンの獲得を望んでいたものの、Jリーグでの低パフォーマンスを見て胸をなで下ろしていたとか。従ってサンフの強化部が同じ選手を獲得するとはとても信じられません。だいたいチアゴが怪我がちだとは言えチームで機能しているのは間違いなく、ここで彼を切って新たに選手を獲得する理由はありません。海外の報道では「獲得の打診」を「オファー」と報じることも多いので、スポニチの記事が事実関係の誤認に基づいている、と言う可能性もあるのではないでしょうか。(もっとも元札幌のロブソンとは年齢が違うので、全くの別人かもしれませんが。)

ただ、ベットの獲得にしてもまだ正式に契約を交わしたわけではないらしく、今後急転直下別の選手になる、と言う可能性は十分に有り得ます。またサンフの強化ポイントを考えれば、スピードのある点取り屋の今後の獲得に向けて調査している、と言う可能性は高い、と思います。昨年以降、外国人をブラジル人に絞って獲得しているサンフですが、日本で十分な実績があったリカルド、サンパイオ以外は成功している、とは(まだ)言い難いだけに、慎重に良い選手を見極めて欲しい、と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

代表に選ばれる、と言うこと

今月の「紫熊倶楽部」に、表記のタイトルのコラムを書きました。サンフレッチェの選手が代表に選ばれた時に、サポーターがどう言う眼で見ているのか、サポーターにとってはどう言う意味があるのかと言うことを、私の視点から書いています。興味のある方は、ぜひ書店で手に取って見てください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.11

サンパイオ引退か?

未確認なのですが、今朝の中国新聞にサンパイオの今後についての記事が出ていた、とのことです。以前の報道では広島退団後プレーを続ける、とのことでしたが、引退して指導者になる方向で考えているとのこと。とりあえずブラジルに帰国してリバウドと設立した事業を行いつつ、欧州でサッカーの勉強などもしたいと考えているようです。サンフレッチェからはスタッフ入りのオファーを受けたものの断ったわけですが、「いつかまたみんなと仕事ができるかもしれない」と語っているとのこと。かつては森保氏がやはりコーチのオファーを蹴って仙台で現役を続行し、引退後にまた広島に戻ってきた事もあっただけに、サンパイオにも同じような可能性はあると思います。なおサンパイオとの契約は7月末までですが、6/19の新潟戦ではセレモニーが予定されているとのこと。ホームで彼のプレーを見れるのも、残り2試合となりそうです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2004.06.10

サッカー批評23号

今発売中の「サッカー批評」23号に、小野監督の記事が出ています。題して、「サンフレッチェ広島・小野剛監督の眼 現場の情報処理」。「ピッチの上でサッカーはどのように科学されているのか」と言うサブタイトルで、どのような意図でチーム作りを進めているのか、どのような考えで一つ一つの試合を迎え、ゲーム中の采配を行っているのか、と言う点について踏み込んで書いています。試合前に集めたデータをどのように使うか。次の試合に向けてどのように分析し、練習を行っていくのか。ゲーム前、ゲーム中にはどのような点に注意して試合を見ているのか。これらが全て、「3年間でJ1優勝を争える力をつける」と言う長期目標をベースにして進めている。これらのことが非常に良く分かる記事となっています。サンフレッチェの現状だけでなく日本のサッカー像や日本人の優れた点等にも踏み込んでチーム作りを進める小野監督が、何を一番大切にしているのか。この記事で、今のサンフレッチェをどのように捉えるべきなのか、今後どう言う方向に進んでいくのかが何となく見えてくるのではないか、と言う気がします。これまでのサンフレッチェに関する記事とは一味違うものを味わいたい方は、是非手に取ってみて下さい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2004.06.09

W杯予選インド戦

今日の日本代表のインド戦ですが、とにかく7-0と言う結果は良かったものの、内容的にはまだまだ満足できるものではなかった、と言うのが感想です。インドが積極的で最後まで諦めずに頑張った、と言うのはあったのですが、しかしそれにしても実力差は明らか。自信を持ってチャレンジすれば何点でも取れそうな雰囲気で、実際ジーコ監督も言うように「今日はチャンスの数だけ得点が生まれた」ゲームだったと思います。しかしこれは逆に言えば、点差の割には決定的チャンスが少なかった、と言うことでしょう。何か妙にボールをこねてつないでと言うシーンばかりで、不満が募る時間帯が長かったように思います。

そんな膠着したゲームを打開したのが、久保でした。1点目のシーンは久保にしかできないようなゴールで、三都主のハイスピードクロスに後ろから走り込んで合わせたのもスーパーなら、ボレーで合わせたシュートもスーパーでした。特にその合わせ方はほかの人間には絶対に真似のできないような身体の使い方で、まるで軟体動物か何かのよう。久保らしいと言えば久保らしいゴールで、重苦しい雰囲気を一気に明るくしてくれました。

そして2点目もアシストは久保。高いクロスにDFに完全に競り勝って落として、福西のゴールを呼びました。また3点目のFKも久保が倒されたおかげ。更に微妙なオフサイドを取られた幻のゴールもあって、前半は久保を中心に世界が回っているような、そんな感じでした。

ジーコ監督については相変わらず様々な評価があって、今はポジティブ派がネガティブ派を上回っているのではないか、と思います。それはもちろんこのところ良い内容と良い結果を残しているからだと思いますが、その大きな要因は久保を中心に使っていること、なのではないでしょうか。更に言うなら柳沢や鈴木などの「欧州組」にこだわらなくなって来ているからではないか、と言う気がします。

このインド戦もまた、勝ったとは言え課題が残ったのは確かだと思います。この戦い方でずっと行けるかどうかというと、そうではないと思います。これから代表がレベルアップするためには、まだまだ熟成する必要があるし、またメンバーの入れ替えも要るでしょう。しかし、それでも「幹」になるところは崩さないようにして欲しい。せっかく良くなりつつ流れを、ここで切らないようにして欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.06.08

今年のJ2

昨年1年、サンフレッチェがJ2で戦ったときには「もうJ2はたくさん」と思ったものですが、一歩引いた客観的な立場に立つと、これはなかなか興味深いものがあります。特に今年は3位にも昇格のチャンスがあり、また来年は新たに昇格してくるチームがあるかも知れない。昨年以上に激戦の予感がしたJ2ですが、その予感通りの激しい展開になりつつあります。川崎が着々と勝ち点を重ねる一方で、その他のチームはまさにダンゴ状態。特に2位の福岡から9位の鳥栖までは8チームが勝ち点5の間にひしめき合っています。その一方でJ1経験のある湘南と札幌が最下位を争っていて、どこが相手でも全く気が抜けない状態です。本人達にとっては「もうやめてくれ」と言いたくなるような展開は、しかし客観的に見れば非常に面白いものだと言って良いでしょう。

そんなわけで(というよりもJ1のリーグ戦がお休みだったので)、このところJ2のゲームをよくテレビで見ています。その中で昨日は、仙台×札幌の録画放送を見ました。第7節まで1勝6敗の成績で「今年は終った」と言われていた仙台。逆に立ち上がりは良かったものの、第5節以降2分け9敗の札幌。どちらも目覚ましい成績、とは言い難い両チームの対戦でした。

しかし、内容はと言うとなかなか見ごたえのあるゲームだったと思います。「強い市原」のベースを作ったスロベニアの名将・ベルデニック監督が率いる仙台。コーチとしてジュビロの黄金時代を支え、昨年は指揮を執っていた柳下監督が率いる札幌。どちらも昨年のメンバー構成から大きく転換して、若手の育成とチーム力アップと言う2つの命題を解くことを求められています。従ってチームの勢いに揺らぎが出るのもまた当然で、それが不調の原因にもなっていたのではないでしょうか。どちらのチームも選手がよく動き、ボールをきっちりつなぐ事を意図したサッカーを展開していたように思いました。

もちろん、J2をJ1と比較すれば、劣っている面があるのは確かです。今年サンフレッチェが序盤戦で苦しんだように、J1にはJ2以上のプレーと判断のスピードがあるし、また個々の選手の技術と戦術も優れています。しかしJ2のチームの真面目さ、戦術に対する忠実度はやはり昨年広島が苦しんでいた通り。仙台も札幌も監督の高い要求にチーム全体で答えようと必死になっていて、それが少しずつ形になりつつあると言う印象を受けました。

今年のJ2が昨年以上の混戦になっている原因は、やはり多くのチームが昨年以上にレベルアップしているから、に違いないと思います。昨年わずかの差で昇格を逃した川崎は、今年は更にレベルアップを果たして突っ走っていますし、福岡は昨年の後半に見せていた勢いを今年に繋げようとしています。横浜FCや山形、甲府は相変わらず粘り強い戦いを続けていますし、大宮はダニエルの働きが悪いと見るやトゥットを獲得しました。そして昨年はチーム崩壊状態だった鳥栖も、今年は松本監督の元できっちりとしたサッカーを見せるようになっています。昨年でも舐めて勝てるチームは無かったのですが、今年は昨年以上にその傾向が強いと言って良いのではないかと思います。

今年のJ1は自動降格が無く、最下位になった場合に限ってJ2の3位との入れ換え戦に回ることになります。J1で戦っていると何となく「J2の3位になら勝てるのではないか」と思ってしまいがちなのですが、絶対にそんなことは無い。1試合だけなら分かりませんが、2試合戦ったらJ2のチームはまず間違いなく徹底した対策を練ってきます。そんな相手と未来を賭けて戦うはめにならないよう、とにかくサンフレッチェには勝ち点を稼いでおいて欲しいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.06

横浜戦参戦予定です

今年これまでに行われたサンフレッチェのゲームは、リーグ戦もナビスコ杯も生かテレビでほとんど見る事ができたのですが、先々週と先週末のナビスコ杯はさすがに見れず。見た人によるとどちらも必ずしも快適かつ楽しいゲームだった、と言うことではなかったようですが、それでもやはり見れないと言うのはストレスがたまります。特に生観戦は5/5のセレッソ戦以来ご無沙汰なので、来週行われる横浜国際でのFマリノス戦に応援に行くことにしました。と言っても、その日の昼間は東京で会議で翌日からは東海村で実験。なので仕事の合間を見て駆けつけることになります。たぶん、昨年バージョンの茂木レプリカか今年バージョンの浩司レプリカを着ていると思いますので、見かけた方はぜひ声をかけてください。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2004.06.05

ユースの時代

昨年は2冠を獲得するなど「史上最強」の呼び声の高かったサンフレッチェ広島ユース。その主力の一人だった森脇良太選手が今日のナビスコ杯C大阪戦でJリーグデビューを果たしました。聞くところによると前半は緊張のあまり「どこにいるのか分からない」状態だったそうですが、後半はすっかり落ち着いて素晴らしいプレーを見せていたそうです。また、前節デビューした前田俊介選手も前半途中から2度目のプロでのプレーを披露。こちらも何度か決定的なチャンスに絡むなど良い働きをしたそうです。

この年代は高萩洋次郎選手が既にプロ契約を果たしていますが、その他にも佐藤昭大選手と高柳一誠選手は昨年から何度もトップチームに呼ばれていて、来季の昇格が確実視されています。更にユースではトップ下を務める桑田慎一郎選手も高く評価されていますし、DFリーダーの藤井大輔選手もぐんぐん評価を上げているとの噂です。ユースからの昇格は選手の能力だけで決まるわけではなく、その選手の伸びしろや性格、チームの構成等を考えて決めるもの。従って良い選手だから昇格できるというものでもないのですが、それにしてもこれだけの「豊作」は森崎兄弟と駒野がいた99年以来のこと。彼ら3人が今やチームの主力として活躍していることを考えれば、今年のユース組への期待はいやが上にも高まると言うものです。

ユースからの昇格が多いか少ないか、と言うこととチームが強いことは直接の関係はないのですが、しかしレギュラーに「生え抜き」がどれだけいるかと言うことは状況が苦しくなったときに効いてくるものです。昨年彗星のようにデビューした高萩が今年は一度も出場機会がないように、若いうちに活躍したからと言ってその後も約束されているわけではないのですが、しかしユースから育った選手が活躍する事はチームの基盤を強くします。今日出場した森脇、前田の2人にはコンスタントに出場できるように頑張って欲しいし、他の選手は彼らに続いて欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.04

遅ればせながら、イングランド戦

日本代表対イングランド代表ですが、本当に面白いゲームでした。特にイングランドのスピーディーなサッカーが素晴らしい。ショートレンジとミドルレンジの鋭いパスがワンタッチ、ツータッチでつながること。これをピタッとトラップして、正確なクロスやシュートを繰り出すこと。守備から攻撃、攻撃から守備への切り替えの速さ。先日行われたFC東京とサンフレッチェの試合もスピーディーな面白いゲームでしたが、それを技術とスピードの両面でグレードアップした感じの極上のエンターティメントでした。

そして日本代表もこれに臆することなく、堂々と正面からぶつかって、後半などはむしろ押し気味の展開に持ち込みました。これは、やはりハンガリー戦からチェコ戦、アイスランド戦と続いたヨーロッパ相手のゲームで培った自信が効いているのではないでしょうか。強豪相手に対等に闘えるという気持ちがチーム全体に漲っていて、とてもあのオマーン戦やシンガポール戦と同じチームだとは思えません。ジーコ監督就任後に「迷走」していたチームが、ようやく自分の進む道を見つけた、というように見えました。それはひょっとすると、ジーコ監督自身がようやく日本代表のあるべき姿を見つけた、と言うことなのかも知れません。

紆余曲折を繰り返したメンバーも、ようやく固まりつつあるようです。FWの久保と玉田。中盤の小野。DFの中澤。アレックスも中村もようやくこのチームで居場所を見つけた感じですし、何よりも「チーム」としてのまとまりができて来たように思います。ただ、最近の情報によると稲本が全治3ヶ月の重症を負っただけでなく、藤田や遠藤なども怪我でリタイア寸前だとか。もちろん、中田英寿もしばらくはだめ。日本の「命」である中盤が、ピンチの状況にあるのは確かなようです。

となると、ジーコ監督は誰か中盤の選手を補充しなければならないわけです。ピッチを幅広く動いて、守備もゲームの組み立ても出来る選手。現代的な高速パスサッカーに対応できる選手。今や日本のエースとなった久保竜彦と合わせることの出来る選手。そしてリーグではその久保と同程度の得点力のある選手。幸い、私はそう言う選手を一人知っていて、その上U-23世代であるにも関わらず山本監督には選ばれていないのです。ジーコ監督、もしこのブログを見ていたら(って、見てるわけないけど)、ぜひとも「彼」を一度呼んでみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.03

ベットにオファー?

報知新聞の記事によると、サンフレッチェが元ブラジル代表MFのベットの獲得に動いていることが明らかになった、とのことです。ベットは昨年札幌に所属して7試合に出場し山形戦ではゴールも挙げていますが、5月に自分の事情(ホームシックだったとか?)で突然帰国しています。記事によるとベット自身が「近日中に正式なオファーが来るはずだ」と語っているそうですが、果たして本当かどうか。サンパイオとポジションが近いのは確かですし、サンフレッチェがブラジルで選手を探していると言う情報もあるのですが、しかし記憶によればベットは球離れの悪い選手で、サンフレッチェが求めるタイプとは違う、と思うのですが...

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2004.06.01

駒野はほぼ決まりでしょう

今日のマリ戦ですが、またまた駒野の素晴らしさが際立つゲームとなりました。今日の駒野は突破やクロスだけでなく、守備の良さが目立ちました。特に前半終了間際に手詰まりになった時間帯。チーム全体が前懸かりになった場面でカウンターを受けて駒野が一人で相手に対したとき、半身で相手の出方をうかがいながらすっと身体を寄せてフリーでシュートを打たせなかった場面。またそのちょっと前の、中盤をフリーで持ち上がっていた選手に後ろから近づいてさっとボールを奪った場面。それ以外のシーンでも決して飛び込まず、しっかりと相手を見たクレバーな守備はほとんどミスがなかったのではないでしょうか。

これまでの山本監督の選手選考は、右サイドはドリブラーが基本。1ヶ月ほど前のサッカーダイジェストには「石川と徳永で決まり!?」と書かれていたほどでした。しかしこの2試合を見て、やはりサイドはバランス、そして攻守ともに質が高いことが重要だと言うことが分かったのではないでしょうか。生まれながらのサイドバック・駒野友一。彼がアテネに行くことは、よほどのことが無い限り間違いないのではないか、と思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年5月 | トップページ | 2004年7月 »