2005/08/26

台風11号

今朝早朝に千葉市付近に上陸した台風11号は午前中に太平洋上に抜けました。私はちょうど今日まで東海で実験で、昼過ぎに帰途に就こうとしていたところ。帰りの足が心配だったのですが、どうやら何とか大丈夫そうです。

私が滞在中の茨城県北部は、台風本体が来るまでが凄かった。降り始めは昨日の午後からだったのですが、ちょうど夕食時には滝のような雨。その後も夜にかけて断続的に強い雨が降って、あちこちの道路では冠水していました。私はちょうど中性子の実験中だったのですが、夜中に出てきて条件を変えたりするのは止めた方が良さそうだ、との判断で、6時ぐらいからは翌朝までの自動運転にして宿舎に籠もっていました。

台風、と言えば昨年の6月21日。この日も東海で実験して京都への帰途に就いたのですが、新幹線の架線に屋根?が飛んで来て引っ掛かったとのことで不通になり、東京で足止めを食らいました。頻繁に出張に出ていると時々こう言う事があるので今回も覚悟はしていたのですが、今日は何とか帰れそうです。

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2005/02/24

皇太子の記者会見

 昨日、皇太子が45歳の誕生日を迎えるに当たっての記者会見を開き、いろいろと心情を吐露したそうです。私自身は天皇も天皇家もどうでもいいと思っていて、むしろ国民の税金を使って無理に維持しなくてもいいんじゃないの?と言う立場なのですが、そう言う目で見ても昨日の皇太子の話を見ていてなんだかこの人可哀想だな〜と言う感想を持ってしまいました。

 この人が抱える一番の問題は、皇太子妃の雅子さんが心労で公務を休んでいるということと、自分の娘が将来の天皇になるかどうか、と言うことでしょう。なので記者も当然そこにポイントをあてて質問していて、一応当たり障りの無い答え方をしているのですが、しかしその裏にいろいろ心情が透けて見えるような気がしました。

 例えば、「静養中の皇太子妃が長期間公務を休まれるのは異例のことだが原因はどこにあると考えられるか。また解決策は?」と言う質問に対して。

「今はともかく、すべてを忘れてゆっくり休んでほしい気持ちです...けれども、なかなか思うようにいかないのが現状であります。雅子がゆっくり休めるよう、宮内庁はもとより、マスコミの皆さんにもご協力いただければ幸いです」

と答えていますが、これは「あなた方がそうやって騒ぐからかえって悪化するんで、ちょっとはほっといてくれ」と言いたいんじゃないでしょうか。また「両陛下とはどのようなお話をされたか」と言う問いに対してはストレートには言及せず、

「天皇、皇后両陛下が一番重いお立場にあられるわけですが、皇太子妃という特別の立場から来るプレッシャーもとても大きなものだったと思います」

と述べています。普通の家でも嫁と嫁ぎ先の親がうまく行かない場合が多いのに、ましてや天皇家。今まで育ってきた環境が違いすぎる間柄で心情的な軋轢があるのが当然で、天皇夫妻に相談したから解決するってもんでもないでしょう。これだってたぶん「家庭内の事情を詮索しないでくれ」と言いたいに違いありません。

 また、子供のことについても同じ。「愛子さまの...幼稚園入園や、皇族であることを踏まえた教育などどうお考えでしょうか」との質問に対しては、皇室という特殊な環境の中では刺激が少なくなりがちなので、「このような場所にいながら、そういう環境をどうやって作っていくか、というのが大きな課題です」と言っています。そしてそう言う観点から昨年公園に連れて行ったものの「取材の対象になってしまうなど、なかなか自然な形では難し」かったのだそうです。要するに子育てについても、いろいろ考えているのにマスコミがうるさくてなかなかうまくいかない、ということ。また質問には「愛子さまのためにも2人目のお子さまが必要とお考えかどうか」と言うのもあるのですが、例えば会社で下手にそう言うことを聞いたらセクハラにもなりかねない話なわけで、「余計なお世話です」と言ったって全然不思議じゃありません。むしろそこでやんわりとした言葉で伝えようとしているところがプリンスらしいところ、と言えるかも知れません。

 皇太子が今年で45歳と言うことは、私と同じ年代ということになります。人生を80年あまりとすればちょうど折り返し地点。社会では中間管理職的な立場に立って、上からも下からもプレッシャーを受けてしんどい思いをしている人が多いと思います。皇太子だって社会人として自分の任務を果たしているわけですから、そう言う意味では私たちと同じです。生まれたときから仕事が決まっているという点は違うものの、それでも納得してやっているのですからある程度は我慢してもらうしかないだろう、とは思います。でも奥さんのことやら子供のことやらで詮索されたり他人に意見されるのは相当うっとうしいはず。マスコミは「皇太子の動向を報道するのは国民に対する義務だ」と言うかもしれませんが、それなら皇太子個人を追求するのではなく、「皇室」と言う体制そのものの不思議さに対して向かって欲しい、と思うのです。

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2004/06/21

台風にやられました

itabashi

今日、東海村での実験が終ってやっと自宅に帰れるはずでした。家に帰ったら家族の顔を見て、いろいろ話をしてビールを飲んでEuro2004を見て... 等々いろいろ楽しみにしていたのですが、関西を直撃した台風にやられてしまいました。関西を通過するのは昼頃だと言う話だったんで夕方なら大丈夫だと思っていたのですが、まさか突風に吹き飛ばされた屋根が送電線に引っ掛かってしまうとは。夕方に東京駅に行った時には「復旧の見通しはない」との事だったので慌ててホテルを探して、結局今日は板橋にお泊まりです。

それにしても東京駅で運行状況に関するテロップを見た時には、一瞬ギク、としましたよ。だって送電線に巨大な物体が引っ掛かったため、とか書いてあったから。何か台風でモスラかギャオスが飛んできて引っ掛かったような印象を受けて、あー、それじゃ今日中の復旧は無理だな、と納得してしまいました。

ところで板橋って、新選組の近藤勇終焉の地なんですね。(来るまで全然知らなかった。)首級は京都に送られたものの胴体はこの地に埋葬されたそうで、生き残った永倉新八が彼を弔って晩年を過ごしていたそうです。駅前にゆかりの地があって、多くの人が訪れていました。

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2004/05/10

Winny開発者逮捕

今日、データ交換ソフト"Winny"の開発者の東大の助手が逮捕されたそうです。どんなソフトもただの道具。道具を作った人が悪いわけではなく悪用した人が悪い、と言う議論もあるようです。しかしそれは違う、と私は思うのです。

大学の研究者は、真理を追求することを条件に社会に雇われている、と言って良いと思います。個々の研究者の興味や関心の対象は千差万別ですが、少なくともその分野では自分が一番良く知っている、と言う自負を持って仕事をしています。それがあるからこそ真理を追求できる。逆にそれがなければ「専門家」とは言えないわけです。

誰よりも良く知っている、と言うこと。だからこそ社会から認められている、と言うこと。この2点が、研究者の存在価値そのものです。そしてそこには必ず責任が伴います。要するに、論理的に予想できる結果に対する責任です。科学研究者は単に分かっていることを解釈するだけではなく、新しいことを導くような正しい予想をすることが仕事ですから、もし自分のやったことが社会に対して悪影響を及ぼすことを予見できなかったら、それ自体が「罪」である、と言っても言い過ぎではないのだ、と思います。

アインシュタインは、ナチを倒すためと言う名目で、アメリカの原爆開発に協力しました。しかしその結果は、広島と長崎の悲劇。アインシュタインは結果的に自分が原因を作ってしまったことに責任を感じて、晩年は反核と平和運動に貢献しました。これは単なるボランティアの精神ではなく、科学者として予見可能な事に対して正しい判断を下せなかったという、自分に対する責任の果たし方だったのだと思います。

と言うことで、私のWinny開発者に対する判定は「有罪」です。自分が作ったソフトが著作権を侵害するとは考えられなかった、と言うのは普通の社会では通用する言い訳かもしれませんが、研究者の中ではアウトです。もし本当に予見できなかったのだとしたら、それは研究者としての自分の未熟さを示すことになる。そして自分自身が社会に生かされている存在意義を否定することにもなるのです。

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2004/04/12

人質解放!?

私がこれを書いている時点ではまだイラクで捕まった3人が解放された、との報道は無いのですが、それがあったものとして書いています。もし事態が急展開したらご容赦。

当初、この事件は単純な構図かと思っていました。イラクを占領する米軍とそれに協力する日本。これに個人に対するテロで対抗しようとする親イラクの過激派。人命尊重を優先するか、それともアメリカとの協力関係を優先するかが問題で、どちらの道を選ぶかが問題である。私もそんな感じで捉えていました。

でも、いささか事態がややこしかったのは、命の危機に瀕した3人がイラクを支援に行った人、有り体に言えば日本政府とは立場が反対の人だったことだと思います。これがもし自衛隊員か何かだったら。きっと自衛隊そのものが犯人グループ探しに血眼になって戦闘も辞さず、と言う感じになったのではないでしょうか。一方で、捕まったのが仮に小泉首相の親戚縁者か何かだったら。おそらく人命尊重を名目に撤退をほのめかす、ぐらいはしたのではないでしょうか。

ところが人質はどちらでもなく、ゆえにかどうかは知りませんが政府の対応はどこか冷たいものだったように思います。曰く、「退避勧告に従わなかったから被害に遭った」云々。政府の言うとおりにしない人は知りませんよ。そんな印象を受けました。

もしここで政府がもっと熱い反応をしたら、世論はもっと違う雰囲気になったでしょう。逆にこちらの反応に関わらず3人が殺されたとしたら、やはり世論は沸騰したに違いありません。もちろん、政府の冷たさに憤る人も多かったでしょうが、それ以上に犯人グループに対する怒りが沸き起こったのではないかと思います。

しかし、相手の反応は違いました。「3人はイラク人の敵ではなかった」とし、「イスラム教指導者の説得に応じた」と言う形で人質を解放することにしたそうです。今の時点で本当に解放されたのかどうかは分かっていませんが、しかしこれは相手にとって非常に賢い対応だった、と思います。日本国民を敵に回すことなく政府をコケにすることのできる唯一の方法、と言えるかもしれません。これからどうなるか予断を許さないのは確かですが、相手を単なるテロリストだと思ったら大間違い。どれだけ意図してのことかは分かりませんが、非常に賢いことは間違いなさそうです。たぶん、まだ一波乱二波乱あるのではないでしょうか?

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2004/04/08

自衛隊は国民の命を守るのか

自衛隊がイラクに派遣されたときに、当然日本人が標的にされることになるだろう、とは思っていました。そしてかなりの確率で、派遣された隊員に犠牲者が出るのではないか、と思っていました。ところが、今回の事件。自衛隊そのものではなく、ある意味「絡め手」から攻めてきたようなものですが、しかしこれは日本国政府にとっては痛いところを突いて来た、と言えるのではないでしょうか?

今回の派遣の名目は「復興支援」となっていますが、そもそもの自衛隊の存在意義は(少なくとも形式的には)日本国民を守ることです。自衛隊がまるで米軍の配下であるかのように行動しているのも、それが日本の国益に合っているからだ、と言う説明があるからです。自衛隊が本来守るべき日本の領土を離れてわざわざ中東まで行って働いてるのは、ブッシュの御機嫌を損ねたくないから。本当に復興支援をしたいなら別に軍隊を送らなくてもいいのにそうしているのは、アメリカが要求してきたからです。

自衛隊の本来の仕事、すなわち日本国民を守ると言う建前を貫くなら、そのまま居座って人質の3人が殺害されるのを待つ、と言う選択はあり得ないはずです。となれば、進むか引くしかない。進む、すなわち3日以内に犯人を探し出して人質を救出することができないなら、要求に応じて撤退するしかないはずです。もしアメリカとの関係に拘って、あるいは「脅迫には屈しない」等とメンツに拘って3人を死なせることになったなら。その時には、結局自衛隊は国民を守ってくれないのだ、と判断せざるをえないのではないでしょうか?

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