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2014/05/06

第26回山口100萩往還マラニック大会70kmの部

昨年「サロマ」で初めて50km走って少々自信がついたので、次はもう少し長い距離をと言うことで「萩往還」の70kmにエントリーしました。「ウルトラマラソン」ではなく「マラニック」なので多少は楽なんじゃないか、と思ったんだかどうかは忘れてしまったのですが、サロマの100kmはアクセスも含めていろいろ大変そうだったので、それよりは参加しやすいと思って選んだのは確か。湯田温泉ならレース中に待っている妻も退屈しないだろうし、その後広島で遊んで来れるし、と言うのもこちらを選んだ理由だったと思います。

と言うことでレース前日の5/3の午前中の便で羽田から山口宇部空港に飛んで、湯田温泉に到着したのは午後2時頃。ホテルにチェックインして遅めの昼食を食べて、まずは山口教育会館で行われていた説明会に行きました。やや遅れて着いたためか、会場はほぼ満席で立ち見もかなりいる状態。そしてそのほぼ半分は3時間後にスタートを控えている140kmの参加者です。私自身もそうだったのですが、全体的に緊張よりもワクワクした雰囲気に満ちていたような気がします。

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説明会終了後受付を済ませ、スタートとなる瑠璃光寺まで行ってみました。天気は快晴。無風。そして気温は低め。夜の間は冷え込みそうですが、明日は上々のコンディションになりそうです。今回はホテルから瑠璃光寺まで4kmぐらいあったので、移動用に折り畳み自転車を持参しました。正直言って運ぶのは大変だったのですが、しかし前日の説明会と受付、当日のスタート地点への移動とゴール後の移動とフルに活躍したので持って行って良かったと思いました。

Start

と言うことでいよいよスタート。並んだ順に50人ほどまとまって、「えいえいおー」の掛け声とともに出発です。

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3kmほど舗装路を走ると、いよいよ「萩往還」に突入です。スタートしたばかりで元気だったので初めのうちは小走りに上がって行ったのですが、徐々に急坂になってとても走れなくなってしまいます。

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70kmコースの往路は35kmウォークの人たちと同じコースなので、板堂峠までは一緒になって登ります。

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板堂峠を越えるとすぐに県道に出て、舗装路を延々と下ります。板堂峠は標高500m以上あるので警戒していたのですが、思ったより簡単に越えてしまったためこの下りで調子に乗って飛ばしてしまいました。後から考えるとそれが太ももの筋肉痛だけでなく、右膝の痛みの原因にもなったのかも知れません。この写真で右の方に小さく見える茶色の建物はおばあちゃんがやっている私設のエイド。まだ喉の渇きは無かったのですが、ありがたくスポーツドリンクを頂きました。

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山を下りきると佐々並の集落に入ります。ここは街道沿いに古い建物が残っていて、その由来などを書いた看板がかけてあります。あんまりゆっくり見るヒマが無かったのですが、萩往還が歴史のある街道であることが良く分かります。

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佐々並エイド名物の冷ややっこ。ここでは他にバナナやお茶なども振る舞われます。また簡易水洗ながらウォシュレット付きのトイレもあるので、その後の道程に備えて済ませておくのが無難。私は行きだけでなく帰りもお世話になりました。

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佐々並の集落を出るとまた山道突入。登りはともかく下りでは右膝の痛みを強く感じるようになってきたので、痛み止め用に持ってきたロキソニンSを飲んで進みます。

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千持峠を越えてちょっと下ると国道262号線に出てまた登り。

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釿ノ切峠は、板堂峠に次いで2番目に高い場所です。

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一升谷の急坂を下ると、スタートから23kmほどの地点にある明木エイドに到着します。ここでは小ぶりの「明木饅頭」が振る舞われるほか、おにぎりやチョコレートなども食べることができます。私が到着したのは9時半頃だったので、ここまでの平均ペースは8分40秒/kmと言うところ。フルマラソンはだいたい5分30秒/kmで走るのでそれとは比べものにならないぐらいゆっくりペースなのですが、しかし強烈なアップダウンのある山道だったのと膝の痛みを考えればまずまずだったのではないかと思います。ここから折り返し地点までの起伏はあまり大きくないはずなので、頑張ってペースを上げて走るぞ、と気合いを入れ直して再スタートしたのですが...

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明木と萩市内の間にある悴坂(かせがざか)がまた強烈。標高差は140mなので板堂峠や釿ノ切峠に比べるとたいしたことはないのですが、これを2km弱の間に上って下るのです。

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でもまあ何とかクリアして、明木からの11kmほどの距離を1時間半で走って11時前に折り返し地点に着きました。この折り返し地点にはゼッケンに仕込んだセンサーを読み取る機械は無く、受付のテントに行ってゼッケンにマジックでチェックマークを入れてもらうことになっています。この写真で言うと左側の奥のテントがチェックポイントなのですが、私は最初それに気がつかなくて右側のテント(エイド)に行って飲み物やフルーツを貰ってました。

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そしてそのテントの中の段ボール箱におにぎり弁当が置いてあったので、自分で取ろうとしたら「あっちのテントでチェックしてもらって弁当を受け取って下さい」と係の人に叱られました。それでようやくチェックポイントに気がついたわけで、もしチェックされてなかったら「完踏」とは認められなかったところ。危ないところでした。

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お弁当を完食してトイレも済ませて、折り返し地点を11時20分ごろ出発。多少休んだおかげで元気にはなったのですが、しかし右膝の痛みが断続的に襲ってくるのでとても持ちそうにありません。と言うことで、旧村田蒲鉾店のエイドの手前にあったドラッグストア「コスモス」で痛み止めの貼り薬を買って、その後の戦いに備えました。私が店内に入った時には先客のランナーがいて何か買っていたので、実は良く知られたお店なのかも?

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当然のことながら復路は往路の逆回転。背中を押してくれた下り坂は壁のような上り坂となって立ちはだかり、逆に下り坂は太ももの筋肉と膝を痛めつけます。

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往路では元気に走って下った一升谷でしたが、復路では歩いて登るのがやっと。一合目から十合目までの道標を一つ一つ数えながら登ります。復路は250kmの人も140kmの人も同じコースになるのですが、半眠りになりながら、あるいは足を引きずりながらふらふらになって歩いている人がいる一方で、70kmコースの我々よりも元気に進む人がいて驚かされます。

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この70kmコースは公設エイドは4ヶ所(往復で7ヶ所)しか無いのですが、私設のエイドが結構たくさん出ています。写真は釿ノ切峠の手前のものなのですが、ここでは飲み物だけでなくかき氷も振る舞ってくれてとても癒されました。

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こちらは夏木原キャンプ場の私設エイド。ギター弾き語りのおじさんとコスプレのおねーさんが「あと6kmだから頑張って」と励ましてくれました。通過したのは16時頃だったので、「これなら17時前にゴールできるのでは?」とまで思ったのですが...

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そこから10分ほどで板堂峠を越えると、そのあとが本当の地獄でした。距離は2kmほどなのですが、その間に下りる標高差が400mもあります。しかもいかにも滑りやすそうな石畳で、足裏と太ももの筋肉を総動員しなければとても安全には下れません。膝の痛みも断続的に襲ってくるしで平均ペースはだいたい15分/kmと言うところ。時間的に余裕があって良かった、と心底思いました。

急坂が終わり、天花畑から瑠璃光寺までは約4km。舗装された緩やかな下りが続くので、膝の痛みがなければ走って痛くなってきたら歩く、と言う感じでゴールを目指します。身体は疲れてはいるものの決して辛くはなく、心地よい疲れ、と言う感じ。少なくともフルマラソンの終盤のような、時間に追われて足を前に進めなければならない、と言うような切迫感はありません。膝の痛みは気になるものの、歩けば回復するので無理さえしなければいい。その歩いたり走ったりのバランス感覚が、マラニックの本当の姿なのではないかと思います。これまでトレイルランの経験がほとんどなく、しかもロードでも最長50kmしか走ったことのなかった私が萩往還の70kmを走るのは無謀だったような気もするのですが、しかし何ごとも挑戦しなければ限界は見えてこないわけです。大会から2日過ぎた今は太ももの筋肉痛と左足親指の痛み(これはきっと、板堂峠の下りで痛めたに違いない!)に苦しんでいて次の挑戦を考える余裕は無いのですが、何年か後にはぜひとも140km、そして250kmにチャレンジしてみたいと思います。

Pace

追記1:大会本部から貰った「完踏証」によると、私の記録は11時間12分15秒でした。実を言うと走る前には10時間ぐらいでゴールできないかな、と思っていたのですがさすがに無理でした。ただ、膝が痛くならないように気をつけて走ればもう少し楽に走れたかも。どうすれば膝が痛むのか、あるいは痛みを抑えることができるのか。良く考えないといけません。

追記2:今回は山中を含めた長距離を走らなければならないと言うことで、小さめのリュックとベルトポーチを着けて走りました。リュックには着替えと緊急用の食料と水を、ベルトポーチにはカメラとティッシュと薬品を入れて走ったのですが、着替えと食料はなくても良かったかも。また水もかなり大きめのボトルを持って走ったのですが、私設も含めたエイドがたくさんあったので小さいので良かったかも知れません。その上リュックを背負って走るのはやはりしんどいので、もう少ししっかりと戦略を練って臨んだ方が良いように思います。(装備のサマリー:ウェアの上はTシャツ2枚重ねにアームカバー、ランニンググローブで、スタート時からしばらくはウインドブレーカーを着て走る。下はロングスパッツ+ショートパンツ+薄手のランニングソックス。シューズはNike Speed Lite ST+5。サングラスと普通のメガネの両方持って、明るさに応じて交換。行きのリュックの中にはタオルを入れていたが、結局使わず折り返し地点で他の荷物と一緒に送り返した。)

追記3:この大会ではマイコップを持って行くことが推奨されていたのですが、この持ち方にも工夫が必要ですね。私は普通のプラのコップを持って行ったのですが、リュックから出し入れするのは面倒なので短パンのポケットに入れて走ってました。他の人のやり方を見ると、例えばペットボトルの下半分を切ったものに「延びるコード」を付けて持ち歩く、等の工夫があって参考になりました。

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