« 小角散乱の検討会 | トップページ | 中尊寺 »

2009/08/09

ブログ止めました

2004年1月から書き始め、仕事をした日はほぼ毎日更新し続けてきたこのブログですが、7月30日を最後に止めることにしました。理由は、これを書いていることによるメリットよりもデメリットの方が多くなってきたからです。

私がブログを始めたのは、そう言うものが流行り始めた最初期だったと思います。少なくとも@niftyが「ココログ」のサービスを始めて間も無い頃のことでした。最初は特にテーマを決めずに思うことを綴る、と言う感じで、自分なりの「ショートエッセイ」を書いていました。しかしだんだん書くことを考えるのが面倒になり、普段の出来事を書く日記帳と言うか、研究日誌と言うか、そんな感じになって行きました。何人か固定読者がいることは知っていましたが、アクセス数はたかだか1日数十件。他人に見せるためよりも、むしろ自分がいつ何をやってきたかを思い出すため、と言うのが主な目的の、きわめて私的なブログでした。

ところが、これがそうでもなくなったのはKEKに来てからです。最初にトラブルになったのは、ある法律について記事にしたときです。某政府機関のチェックに引っかかって、結果としてその記事を削除することになりました。その時言われたことは、「京大の准教授なら何を書いても構わないが、KEKは文部科学省の直轄研である。そこの教授がネットでものを書くときには、立場を十分に考えて書かなければならない云々」と言うことでした。

それ以降、私は記事の内容についてかなり気を使って書いていたつもりでした。本当に言いたいことが100あったとしても、実際に記事にするのは40ぐらい。「立場」と言うものを考えて、かなりの部分本音を抑えて書いてきたつもりでした。

でも、それでも本当にやりたいことと実際にやらなければならないことの解離は大きくなるばかり。特にこの4月から「主幹」と言う立場になって、そのギャップは「100分の40」ではどうにも埋められないものになってしまったようです。気を使って書いていたはずの中でポロっと出てしまった本音の部分が、またもや某所から問題視されてしまいました。

そんなことで書くのを止めることが本当に良いのか、と言う思いはもちろんあります。ある意味、上からの圧力に屈することになるわけで、何となく悔しい思いは残ります。だけど、ただでさえ忙しいのに余計なことで気を使って何になる、と言う考えも当然あるわけで、いわば単なる自己満足を止めるだけです。と言うことで、このブログは今回を最後とします。読んで下さった皆様、どうもありがとうございました。

【追記】
研究日誌としてのブログは止めましたが、自分で撮った写真の紹介は続けます。

|

« 小角散乱の検討会 | トップページ | 中尊寺 »

コメント

筑波に本拠が移ってから大変忙しそうだし、それもいいんじゃなかろうか。趣味の部分でのんびり発信していこうよ。

投稿: take | 2009/08/09 20:47

初めてコメントさせていただきます。初めてが最後になるとは。政府機関に勤務していたら色々ありますよね。せとさんは他にもいっぱいチャンネルを持っておられますから、新しい環境でのバランス点をきっとまた見つけられることでしょう。

投稿: つむら@分析化学 | 2009/08/10 01:55

takeさん、つむら@分析化学さん、コメントありがとうございます。

このブログは「発信」よりも「自分の記録」と言う意味の方が強かったので、それができなくなるのは実は非常に残念なのです。でも、そう言う私的な営みが制限されると言うのはある意味「公人」としての役目が増えたと言うことでもあるので、ある程度は仕方のないことなのでしょうね。

投稿: 瀬戸秀紀 | 2009/08/10 19:22

残念ですが、えらくなると大変だなぁ。
IIの方期待してます。

投稿: arata | 2009/08/17 15:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 小角散乱の検討会 | トップページ | 中尊寺 »