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2009/05/29

中性子PAC

今日は今年度1回目の中性子PAC。新しく選んだ委員を集めての、初めての会議である。僕が主幹になってからの最初の会議でもあるので、昨日から今日の午前にかけてそれなりにしっかりと準備して臨んだ。委員をお願いしている人は忙しい人ばかりでいつも集めるのが大変なのだが、今回は結構多くの人に集まってもらってしっかりと議論ができた。

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2009/05/28

デスクワークとCMRC

今日は朝から午後の途中までデスクワーク。いろいろなところへメールを書き、書類を作り、久々にいくつか論文を読んだ。3時からは構造物性センター(CMRC)のリーダー会議。強相関等他のグループは物構研内にある程度の人数がいるので共同研究もできるのだが、ソフトマターはほとんど人がいないのでとても形にならない。当面は柴山研との「中性子ソフトマターセミナー」やつくば近辺の人たちによる「つくばソフトマター研究会」を軸にしてやっていくしかないかも。

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2009/05/27

物構研所長懇談会と責任者会議

今日の午後、所長懇談会があった。そこで物構研のメンバー全体に中性子科学研究系の説明をしなければならないので、午前中からその資料作りを進めた。また所長懇談会の前には責任者会議があった。

夕方、責任者会議の懇親会があったのだが、そこで気付いたのはメンバーに東大と阪大の出身者が多いらしい、ということ。中性子関係者には京大の人や京大出身者が多いのでそれが普通のような気がしていたのだが、物構研全体で見るとそうでもないのだろうか。考えてみれば、京大関係でミュオンをやっている人がいないのはもちろん、放射光もそう多くないような気がする。物理の世界には「学閥」のようなものはないのだが、しかし研究室の流れなどである分野に特に特定の大学の関係者が多い、と言うことは良くあることである。それが、今の中性子と放射光、ミュオンの中での京大関係者の比率に影響しているのかも知れない。

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2009/05/26

東海の1日

朝はまずJ-PARC/MLFへ。BL16の作業を見に行った。その後SANS-Uへ行ってKS君の実験終了まで付き合い、ついでに次のユーザの今井さんのセットアップを手伝った。

午後はNTT11号館で共用法に関する打ち合わせ。その他にもいろいろと仕事をして、夕方久々につくばに帰る

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2009/05/25

SANS-U第3日

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金曜日から続いているSANS-Uの実験は今日が3日目。ずっと圧力実験をしているのだが、圧力を上げると妙な散乱パターンが出るので困っている。扱っている系は非常にシンプルなのであまり構造ができそうには無いのだが、それでも出るのはintrinsicなものなのか、それともartifactか。そのへんを明らかにするためには、基本的な点に立ち戻って実験をしてみるしかない。

午前中はJ-PARCへ行ってBL16の作業の監督。午後は「中性子・ミュオン教授会議」があったので出席のため「いばらき量子ビームセンター」(写真)へ行った。

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2009/05/22

MLF会議とSANS-U

今日は朝から東海へ。午前中はMLF会議に出席し、午後はKS君とSANS-Uの実験をした。SANS-Uの実験の待ち時間には、まずは菱田論文を読んでコメントを送り、火曜日の中性子グループリーダー会議の議事録をまとめる。続いて久々に「中性子メルマガ」を書いて送り、最後はようやくAsian Science Campのための仕事に取り掛かった。今日も濃密な一日だった。

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2009/05/21

ヒアリング

朝5時に起きてPFへ。今回の実験は特にトラブルもなく、順調に終了した。

昼前に家を出て都内某所へ。ある大型予算のヒアリングに行ってきた。4月下旬に提出した研究計画の内容に関するもので、今回は第一回目の面接である。準備期間が長く取れなかったためいささか緊張したが、言いたいことはほぼ言えて質疑応答も破綻はなかった(はず)。やるべきことはやったので、後は結果を待つだけだ。(と言っても二次審査に進めるかどうかだけなのだが。)

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2009/05/20

加速器・共通基盤施設運営会議

今日からPFのBL-15Aでのビームタイム。代表者の眞山さんは欠席だったが、北畑さんや武仲さんら4人がやってきて実験する。前のユーザがカメラ長を最大にしておいてくれたおかげで、あまり調整しなくて済んだ。

と言うことでPFは共同研究者に任せて「加速器・共通基盤施設運営会議」に出席した。加速器施設と共通基盤施設はKEKを支える4つの柱のうちの2つで、素核研や物構研と同様に外部委員を含めた運営委員会で最終的に決まる、と言うシステムがある。物構研と違うところがあるのは当然だが、結構似ているところもあった。

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2009/05/19

中性子GL会議

午前中は2度目の中性子GL会議。9時から始めたのだが議論がいろいろとあって終わったのは1時過ぎ。まだ議論した方が良い感じもあったのだが、時間的、体力的にそのへんが限界だった。午後はいくつか「雑用」をして、後は明後日のヒアリングに向けての準備をした。

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2009/05/18

マスクをかけて

自宅待機期間が終わったので、今日からマスクをかけて出勤。午前中はつくばに行き、ある程度仕事をこなして東海へ行く。午後はまずJ-PARCで「MLF実験装置運転計画会議」があり、その後BL16で打ち合わせ。すぐにつくばに戻って、物構研責任者会議に出席した。

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2009/05/14

帰国

ニューヨークのケネディ空港12時半発のANA便で、本日無事帰国した。行きはGW中だったにも関わらず空席が目立つ感じだったのだが、今日の便は8割程度の混雑で、横になって寝て帰る、と言うわけには行かなかった。

ところで成田での検疫だが、ゲートへの到着後に係官が10人程度乗り込んできた。まずはサーモメータによる体温測定と問診表の回収で、これは思ったよりもすぐ(たぶん10分ぐらい?)で終わった。しかしその中で何人かに感染の疑いがあったのか、係官の動きが慌ただしくなって何人かが行ったり来たり。その間、何のアナウンスも説明もないので、我々はただ静かに待っているだけである。そうこうするうちに、右側のブロックの人は無罪放免ということになったので僕は40分ぐらいで飛行機を下りたのだが、中間のブロックと左側のブロック(因みに物性研の吉澤さんはここ)の人はもうしばらく機内に残っていたようだ。何事もなかったのであれば良いのだが。

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2009/05/13

日米委員会2日目

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「日米委員会」2日目の昨日は、日本とアメリカの双方の合意事項を文書にして、アメリカ側はDOEのDr. Montano、日本側は物性研の吉澤さんとJAEAの藤井さんがサインした。午前中はそのための合意書作りが行われたのだが、オブザーバーの私と上床さんはいなくても大丈夫だ、と言うことで、CUNYの古賀さんの研究室に遊びに行ってきた。

午後は会場が置かれたBNL内の新しい施設Center for Functional Nanomaterials (CFN)の見学と、建設中の放射光源National Synchrotron Light Source II (NSLS-II)の説明を聞いた。NSLS-IIの大きな柱として非弾性X線散乱 (IXS)が据えられているのだが、その主なターゲットがソフトマターやバイオだった、と言うのに少々驚いた。IXSがカバーするエネルギー領域はmeVでありソフトマターで主に効いているスローダイナミクスは見れないところなのだが、いったいどのようなサイエンスがあるのだろうか。後で調べてみよう。

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2009/05/12

日米協力委員会

昨日から"2009 meeting of the Steering Committee of the US-Japan Program on Neutron Scattering"が始まった。この「日米協力プログラム」は東大物性研と原研(現原子力機構)がアメリカのDOE(Department of Energy)と共同で進めているもので、1989年に日米両政府間で結ばれた「日米科学技術協力協定」のもとで行われている。僕はこれまでこのお金で何度かアメリカに実験に来させてもらっているので、今回は日本側の委員会の委員の一人としてオブザーバー参加しに来た、と言うわけである。昨日は日本側は物性研と原子力機構、アメリカ側はBNLとORNLのそれぞれの立場から現状を報告し、今後に向けての議論が行われた。

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2009/05/11

ニューヨークからBNLへ

明日から始まる「日米協力運営委員会」に備えて、今日はニューヨークからブルックヘブン国立研究所(BNL)に移動した。BNLはニューヨークの中心部からロングアイランドを60マイルほど奥に行ったところにある。ロングアイランドの中にはLIRRと言う鉄道が走っていてBNLの近くまでは行けるのだが、駅からBNLまでの交通手段がない。と言うことで、僕と同様に委員会に参加する柴山さんと一緒にケネデイ空港からハイヤー(って言うのかな?)で移動することになった。

柴山さんの到着は7時半過ぎ。それからハイヤーの運転手は怖いぐらいに飛ばして来たのだが、それでもBNLに着いたときには9時を回っていた。時間的な余裕が無かったため僕も柴山さんも食事はまだだったのだが、人里離れた研究所から足もないのに食事に行けるはずもなく、ようやく見つけた自販機でコーラとプレッツェルを買って合わせて$1.75の夕食となった。またゲストハウスは古いモーテル、と言う感じでとても1泊$106の価値があるとは思えない。アメリカに来て今日で1週間と1日目だが、これまでの中で最悪の夜だ、と言えるかも。

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2009/05/10

出勤禁止

アメリカ時間の今朝早く(日本時間では昨日の夕方)、KEKからショックなメールが来た。

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新型インフルエンザ感染発生国からの帰国者に対する対応等について

世界的に拡大している新型インフルエンザの感染が、日本でも海外か
らの帰国者に確認されたことに伴い、本機構では、以下のとおりの対
応をとることとします。

1 感染発生国からの帰国者
 ・感染発生国から帰国した職員は、帰国日を含めて7日間は機構に
 出勤せず自宅で待機のうえ、毎日必ず体温測定を行ってください。
(以下略)
======================
共同利用者を含む外来者への新型インフルエンザに対する機構の対応について

 世界的に拡大している新型インフルエンザの感染が、日本でも海外
からの帰国者に確認されたことに伴い、本機構では職員と同様に、共
同利用者を含む外来者に対しても以下のとおり対応することとします。

 ・感染発生国から入国及び帰国した外来者(共同利用者を含む)に
 対しても入国日を含めて7日間は機構への来訪はご遠慮ください。
 ・この措置の対象者としては、機構で開催される会議、研究会等へ
 の参加者も含まれます。
(以下略)
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この通知がすぐに撤回されない限り、14日帰国予定の私は20日まで自宅で謹慎状態でいなければならない、と言うことになる。私は一応、出張命令者の物性研や上司である所長・副所長にも相談し、許可を得てアメリカに来ているのだが、まさかその出張中にこんなことになるとは思わなかった。

もちろん、自分が感染源になってウィルスをバラ捲くようなことはしたくないし、危険性があるうちは来るな、と言うのも分かるのだが、ただ問題はこのインフルエンザがそこまで気をつけなければならないものなのか、ということである。

「新型インフルエンザ各国感染者数・死者数」に見られるように、昨日朝の段階で感染者数は29ヶ国3438人に上っている。WHOが言っているように、世界的大流行の一歩手前、と言う認識は間違っていないと思われる。このウィルスには免疫がない人ばかりであることを考えると、日本国内での人から人への感染が始まれば一気に広がると見るのは自然だろう。

ただ、だから危険かというとそれはまた別だ、と思う。例えば「インフルエンザによる死亡数の推移」に見られるように、このウィルスは弱毒性だと言う認識が一般的で、「日本の対策については『少しナーバスになり過ぎているところがあるかもしれない』」と言う指摘もあるらしい。最初に流行したメキシコでは、感染者数に比べて死亡者が非常に多い(とは言え3%程度)と言われて不安が広がったわけだが、このメキシコを除けば致死率は0.1%程度。すなわち過去に大流行した「スペイン風邪」や「アジア風邪」等のインフルエンザに比べても被害はずっと小さいのである。(因みに鳥インフルエンザは致死率が60%にも上るらしく、これは大変恐ろしい。)

そもそも冬に流行る季節性インフルエンザも0.05%程度の死亡率はあるわけで、今回の新型インフルエンザも季節性インフルエンザと危険性はほとんど変わらない、と考えるのが妥当ではないかと思う。にも関わらず日本国内であれほど騒ぎ、その上国際的な共同利用機関であるKEKが国際交流を実質的に否定するような事を(しかも他よりも率先して)決めるのはどういうことか。止むを得ない措置だとは言え残念なことである。

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2009/05/08

第2ターゲットステーション

ICNSは今日(現地時間で5/7)で終了。午後のセッションを途中まで聞いて、移動のために空港に来た。明日はNISTの長尾さんのところを訪問して議論して、日曜日から「日米協力委員会」のためにBrookheaven National Laboratoryに行く予定である。

ところで最終日の昼に、SNSの第2ターゲットステーション(STS)に関するミーティングがあったので見に行った。2006年に建設を終了したSNSは、その後着々とパワーアップして900kWまで来ていて、フルパワーの1.4MWも見えてきている。そしてその後のプロジェクトであるSTSについても建設終了と同時期ぐらいに検討を始めていて、今年度は日本で言うところの「調査費」が付いているのだそうだ。ここまでの検討では第一ターゲットステーション(FTS)に行っているパルスの3回に1回をこちらに回して20Hzのパルスを作り、これを冷中性子に特化したパルス幅1msのロングパルスステーションにする、と言うことで進んでいるとのこと。ソフトマターの研究に役立つ小角散乱やスピンエコー、反射率計を重視した施設、と言う位置づけなのだそうだ。(つまり、ヨーロッパで計画中のESSと同じコンセプト。)日本のJ-PARCはSNSの2年遅れぐらいで進んでいるのだが、第2ターゲットステーションについてはまだ検討しよう、と言う声すら出ていない(私の知る限り)わけで、この点ではアメリカから遥かに出遅れている、と言わざるを得ない。

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2009/05/07

ICNS3日目

今日(現地時間では5/6)は、"New Instruments"のセッションと"Biological Molecules: Structure and Dynamics"のセッションを聞きに行った。また夕方はポスターセッションと平行してバンケット。アメリカンスタイルなのかも知れないが、いつ始まったか、いつ終わったかも分からないようなパーティーで、リラックスして多くの人と話ができた。出国前はインフルエンザ騒ぎでずいぶん悩んだ今回の出張だったが、色々な意味で来て良かった、と思った。

ところで、日本人の大量キャンセルはもう会場では「ネタ」扱い。セッションチェアが「次の講演は日本人なのでキャンセルです」と言うと、聴衆からも「そうだと思ってたよ」と言う反応が出る、と言う感じだった。

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2009/05/06

ICNS2日目

今日(日本時間の昨日)はICNSの2日目。午前中は主に"Chemistry and Earth Science"、午後は”Surface and Interface"のセッションに行ったのだが、全体的にconfined geometry絡みの話が多かった。夕方のポスターセッションをはさんで、夜8時からRichterの受賞講演(ヨーロッパ中性子科学会によるもの)と、次回のICNS会場候補のアナウンスがあった。次回は2013年のヨーロッパでの開催が決まっていて、候補として挙がっているのはエジンバラ、グルノーブル、ヴェニスの3都市。参加者による投票で決まるとのことだが、さてどこに投票しよう?

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2009/05/05

ICNS始まる

ICNS(International Conference on Neutron Scattering)は、今日から本格的な開幕となった。会場となっているKnoxville Convention Centerはdowntownの中心部にある施設で、周囲は広々としていて会場そのものもゆったりとしている。今回の参加者は全体で600人を越えたそうだが、十分なキャパシティで組織化もよくされていて、うまく運営されていると感じた。

ただその中での一つの問題は講演の多くがキャンセルされたということ。しかもそのほとんどが日本人のものである。大学や施設からの渡航禁止の措置は日本だけではなく韓国でも出ているらしいのだが、もともと日本のこの業界での影響力は韓国に比べて遥かに大きいため非常に目立つ。しかも日本以外の国、特にヨーロッパ各国では特にそのような制限はしていないらしいので、日本人だけがインフルエンザが怖くて来なかった、というようにも見える。実際、私の知り合いの欧米人から「日本人なのにアメリカに来るとはえらいな」と茶化される始末だった。

なお、日本の政府や関係者が疫病の感染に対して慎重になるのは当然で、悪くなる可能性があるならば極力手を打っていこう、と考えるのは理解できる。ただ、発生国のメキシコだけでなく感染者が出た国を一くくりにして危険を煽るようなやり方は、正直言ってどうかと思う。WHOだって「人の往来を妨げる必要はない」と言っているのである。このような会議に招待された(つまり、国際的に重要な人物だと考えられている)日本人が大勢キャンセルした、という事実が及ぼす長期的な影響についても、考える必要があると思うのだが。

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2009/05/04

新型インフルエンザの状況は?

日本時間で昨日の昼前に成田を出る便でアメリカに向かい、Washington DC経由で2時過ぎにKnoxvilleに到着した。GW中の出国便と言うことで飛行機の混雑を覚悟していたのだが、空席率は半分ぐらい。これはやはり「新型インフルエンザ」の影響なのだろうか。おかげで3席を独占して横になって寝ながら来ることができた。

アメリカに来てみると、伝染病が流行っていると言う様子は全く見られない。空港での検疫なんてないし、マスクをかけている人も全く見かけなかった。現地の人によると、不安はあるものの今のところウィルスは弱毒性である可能性が高いと言うことで、それほど重大だとは考えていない様子。むしろ、日本の対応の方が過剰なんじゃないか、と言う感じがした。

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2009/05/01

物構研運営会議

今日は3時から、物構研運営会議があった。大学とは違う運営形態をとるKEKは、研究所も教授会ではなく「運営会議」が最高決定機関となる。研究所内のメンバーである内部委員と外部の委員を合わせて20人強が集まって、研究所の方針や人事について話し合い、決定するのである。今日は今年度の第1回目ということもあって、盛りだくさんな内容だった。

午前中から運営会議までの時間は、ICNSのポスター作成を行った。また会議終了後は「中性子メルマガ」を書いたりした。

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