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2009/04/17

ソウルの一日

今日は韓国化学会の2日目。午前中は韓国語のセッションしか無さそうだったので、ホテルやその周辺で申請書書きをする。午後は昨日の続きの「高分子とシンクロトロン」セッション。韓国ではどんな研究が流行っているのか、がある程度分かった。また早朝にホテルの周りを1時間以上散歩したり、夜には「JUMP」というパフォーマンスを見に行ったりとソウルでの1日を堪能した。

ところで今回、韓国化学会が私のような外国人を招待して特別にセッションをやったのは、政府関係をはじめいろいろな方面へのアピールという意味があったらしい。浦項のシンクロトロン(PAL)はPFなどに比べればずっと立派で恵まれているような気がしたのだが、実際には企業からの援助をもとにしていて政府からのサポートはほとんどないとのこと。今後のリング増強計画や自由電子レーザー計画の実現のためには、合わせて500億円ほどのお金を引っ張ってこないといけないのだそうだ。Reeさんは個人レベルでの研究費はたくさん持っているものの100億を越えるお金が自由になるはずもなく、いろいろと苦労しているようだ。韓国は科学の面では日本をライバル視すると言うよりもなんとか学ぼうとしている、というようにも見えるのだが、時折焦りのようなものも見えて少々痛々しい。ただ、だからと言って日本があらゆる面で凌駕しているかというとそんなことはなくて、韓国が上を行っている分野もいくつかはある。中でも小角散乱と反射率計に関しては、日本ではまだ持っていないような装置も既に稼働していて、しかも専任の研究者を付けて本格的に進めていたりする。かつて半導体や液晶は日本をリードする産業だったのに今や韓国の後塵を拝していたりするわけで、同じようなことが基礎科学の分野で起きない、とも限らない。韓国人がよく言うように「Dynamic Koreaの精神を発揮して」「ノーベル賞を取る」事がたやすくできるとは思わないが、少なくとも彼らのパワーと物事の進め方から見習わなければならないものはあるのではないだろうか。

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