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2008/08/31

KEK一般公開

今日はKEKの一般公開だったので、一般の人の入場のために車の通行が制限される8時半より前に入構できるように出勤。9時からの開会に備えた。中性子は装置が全て東海にあるため、「公開」と言っても見せるものが無くポスター展示のみ。どう見ても面白い、と言うものではなく、案の定お客さんは数える程しか来なかった。来年も担当することになるかどうかは分からないが、やるならばもうちょっと考えて準備したほうがいいかも知れない。

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2008/08/28

IUCr6日目

他に比べて開催期間の長い国際会議のIUCr。最終日の31日まではまだ数日あるのだが、私は明日つくばに戻るので、個人的には今日が最終日と言うことになる。と言うことでポスターセッションでは「ポスター賞」の候補者のものを重点的に見て、これまでの結果を総合して選考結果をLocal Program Committeeに提出した。

午後のセッションでは、コヒーレントX線を用いた実験の話を聞く。コヒーレントX線は最近流行りの実験手法でXPCSだけでなくイメージングにも使われているのだが、今日の話のほとんどはイメージングに関するものだった。位相情報を持つコヒーレントX線の散乱データから実空間の像を合成して見せよう、と言う実験手法でなかなか面白いのだが、ただ光学顕微鏡や電子顕微鏡、原子力間顕微鏡に比べてどれだけ利点があるのか。実験手法の改良とともに、何に応用するかが今後問われることになるのではないだろうか。

夕方のKeynote Lectureでは、マイクロビームを使ってX線小角散乱を行って、階層的な構造を同時に見よう、と言う実験を紹介していた。やっていることは誰でも思いつくようなシンプルなものなのだが、骨や湿度によって屈曲する枝などの生物を対象にすることによって、非常に面白い研究になっていた。

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2008/08/27

IUCr5日目

IUCr5日目。朝、Local Program Committeeの部屋に顔を出したら、「座長が来ていなかった」とか「講演のドタキャンがあった」とかで大忙しだった。またポスター賞の選出方法に変更があったらしく、その点についての説明を受けた。

昼はPanalyticalのLuncheon seminarを聞いてからポスターセッションの会場へ。とにかく数が多いのでどこに何があるかを把握するのも大変で、一回りしただけでくたびれた。因みに僕のポスターはKS君とNIさんの実験結果をまとめたものなのだが、一番面白いところはまだ論文としてpublishしていないので、あまり目立たないようにして数人の日本人に説明しただけに終わった。

午後のセッションは主にタンパク質の小角散乱の話。思っていた以上にこの分野が進んできているのだな、と言うことを実感。中性子はタンパク質の結晶構造解析よりも、溶液中での小角散乱に力を注ぐべきかも知れない、と思った。

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2008/08/26

京大へ

今日は朝から京大へ行って、夕方まで学生らとディスカッションをする。そして夕方大阪に戻ってIUCrの会場へ行って、Evening Sessoinを聞いてきた。

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2008/08/25

IUCr3日目

IUCr3日目の今日は、朝イチのKeynote Lectureから出席する。聞いたのはESRFの人によるタンパク質の構造解析の話で、この分野の現状が良く分かる発表だった。続いて午後のセッションは時分割X線とコヒーレントX線の話。午後はソフトマター関係の物質への高圧の効果の話を聞いた。また昼のポスターセッションでは、昨日に引き続いてポスター賞候補者の話を重点的に聞いた。

ところで昼は昨日に引き続いてリガク提供による「ランチョンセミナー」でタダ飯を食べさせてもらったのだが、そこで聞いた話はなかなか印象深かった。昨日はX線構造解析装置、今日は結晶作りの装置の話だったのだが、どちらもタンパク質結晶関連で、いかに効率良く結晶を作りその構造を解析するか、と言うことだった。これらのプロセスの自動化によってタンパク質の構造解析は飛躍的に進むと言うのは分かったのだが、それが商品化されるとどうなるか。こうなってしまうともはやタンパク質は「研究」ではなく、「工業」の領域に入ったのだな、と実感できた。

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2008/08/24

IUCr2日目

今日は国際会議IUCr2008 (XXI Congress of the International Union of Crystallography)の第2日。第1日の昨日は開会式などのセレモニーだけだったので、本格的な開会は今日からと言うことになる。この会議は散乱関係の学会の連合体であるInternational Union of Crystallography (国際結晶学連合)の全体会議と言うべきもので、非常に参加者が多く数千人に上る。PlenaryとKeynoteだけでも40講演ぐらいあるし口頭発表のセッションは100近くあるしで、いつどこで何をやっているかを把握するだけでも大変だ。今日は午前中は反射率計とGI-SASのセッションを、午後は液晶のセッションを聞いていた。またポスター賞の選考委員になっているので、候補となるポスターを中心に聞いた。

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2008/08/23

サテライトからIUCrへ

午前中は小角散乱サテライトの3日目。終わった後、SPring-8に今度できる産学連携の小角散乱装置の打ち合わせがあって知り合いが何人か来ていた。

サテライト終了後、IUCrにも出席する人たちと一緒にバスで大阪に移動した。

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2008/08/22

サテライト2日目

今日はサテライトミーティングの2日目。以前からやっていた審査の締切が今日だったので、午前中の途中まではそちらに専念して出席せず。午前の後半はタンパク質からの小角散乱の話、午後はXPCS(X-ray Photon Correlation Spectroscopy)の話が多かった。またポスターセッションでは、SPring-8から名大に移った秋山さんから「時計タンパク」の話を聞いた。

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2008/08/21

IUCrのサテライト

今日からIUCr2008のサテライトミーティングの"Satellite Meeting on X-ray and Neutron Techniques for Nano-Structural Research"のためにSPring-8に来ている。今日はSvergunの司会のもとで、ANLのThyyagarajan、JAEAの小泉さん、RASのShtykova、そして北九州工大の櫻井さんが話をした。またSPring-8に来る前に京大に寄って、何人かと議論してきた。

ところで先日PREからpublishされたNagao and Setoの論文が、"Virtual Journal of Biological Physics Research"に紹介された、との連絡が来た。先日の"Nanoscale Science and Technology"に次いで2つ目である。なんか、自分たちで思っていた以上にすごいことなのかも?と思えてきた。

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2008/08/19

午前中のみ

今日は休暇を取っていたのだが、急ぎの仕事がいくつかあったため午前中のみ出勤。KEKでしかできないこと、今日中に済ませなければならないことだけやった。ただ、まだやるべきことがいくつか残ったのだが、この後の休暇と出張中にやらなければ。

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2008/08/18

中性子利用セクション

今日はKEKは停電のためお休みだったのだが、J-PARC関係の打ち合わせがあるとのことだったので東海に行ってきた。そして太田さんから頼まれていた科研費特定領域の中間ヒアリングに向けての資料を作ったり、IUCrのポスターを作ったりする。そして夕方J-PARC関係の打ち合わせをしてつくばに戻る。

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2008/08/12

KUR研究会2日目

KURでの研究会2日目は、"Anomalous swelling"に関しての発表をした。単にlipidの話をするだけでは面白くないので、NISTのデータをiNSEのデータを比較して測定の問題点などについての話もした。

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2008/08/11

MIEZE/N(R)SE研究会

今日から京大原子炉(KUR)でMIEZE/N(R)SEの研究会。MIEZE、NRSEと言うのはどちらも中性子スピンエコー法(NSE)の手法で、KURの川端さんや日野さんらがJ-PARCへの建設を目指して開発に取り組んでいる。今回の研究会はその現状報告と今後に向けての議論が目的で、KURグループとJ-PARCの関係者がそれぞれの状況について説明した。KURグループは「開発が難しく所期の目的を達することができそうにない」と苦しい胸のうちを語っていたのだが、そう言う難しさは新しい装置を開発するときには常に問題になるもの。何とかがんばって欲しいし、我々もできる限りの協力をしなければならない、と思った。

ところで先日、PREから出版されたNagao & Setoの論文が「Virtual Journal of Nanoscale Science & Technologyに取り上げられた」と言う連絡が来た。この「Virtual Journal」と言うのが何なのか知らなかったのだが、どうやらその週に出版されたいくつかの雑誌から注目される論文をピックアップして紹介する、というものらしい。我々の論文はNSEのデータをどう解析するか、と言うテーマで結構マニアックな内容だと思うのだが、ちゃんと読んでもらえている、と言うだけでも嬉しいものだ。

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2008/08/08

dave

来週、京大原子炉で行われる研究会の発表のための準備をする。だいたいは別の研究会のプレゼンの流用で良かったのだが、NISTのデータとiNSEのデータを比較しようと思って久々にNISTのデータをdave(NIST標準の解析ソフト)で開いてみた。そしたら持っていたバージョンはLeopardには対応してなかったため、新しいバージョンをダウンロード。ところがどうやらデータフォーマットまでが変わっていたようで、以前のデータをどうやって開けば良いか分からなかった。そこでまだOSのバージョンアップをしていなかったパソコンに変えて、何とかデータを見ることができた。たぶんNISTのホームページを良く読んだらデータの変換の仕方は書いてあるのだろうが、面倒なので来週長尾さんに聞いてみよう。

夕方、中性子の教授全員と物構研所長とで集まって、「プロジェクト研究」の公募に関する打ち合わせをした。また帰り際にNIさんと山田君が論文原稿を持って(送って)きた。

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2008/08/07

新学術領域落選

3〜4月に散々時間を使って申請書を書いた「新学術領域」だが、ヒアリングに進めませんでした、と言う連絡が今日届いた。そもそもこう言う「特定領域型」の科研費は何度かチャレンジしながらステップアップして行くのが普通らしいし、僕が書いた申請書の内容は「ソフトマター物理」の特定領域と重なる部分も多く苦しいことは分かっていたのだが、それにしてもヒアリングにも行けなかった、と言うのは悔しい。それ以上に、申請書作りの段階で協力してもらった「計画班」の人たちに申し訳ない気持ちで一杯だ。

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2008/08/06

物構研セミナー

夕方、「物構研セミナー」としてドイツ・ハイデルベルグ大学のEmanuel Schnek氏の話を聞いた。彼は田中求さんの研究室の学生で、京大の吉川研に数ヶ月滞在している。京大ではセミナーをやっているのだが僕は聞くことができなかったので、KEKまで来て話してもらった、というわけだ。内容はSi基板上に積層させた糖脂質の膜のGI-SANS(斜入射中性子小角散乱)の実験結果から、膜の間の相互作用と膜の曲げ弾性を解析した、というもの。マニアックな内容だったもののなかなか面白く、また聴衆が少なかったものの充実した議論ができた。

午前中はメールの整理などをする。また午後、セミナーの出席のために産総研の福田さんが来たので、KEKを案内した。

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2008/08/05

精密検査

先日放射線の健康診断の結果が来たのだが、珍しく「要精密検査」と出た。白血球の数が通常より多く、比率も正常ではなかった、とのことだった。こんなことは初めてだったのでKEKの産業医に相談したところ、専門医の精密検査を受けた方が良いとのこと。筑波記念病院に専門医がいるとのことだったので、今日精密検査を受けてきた。白血球が多い、と言っても通常よりわずかに多いだけなのだが、普段見えないはずの骨髄球があった、ということでよもや白血病ではないか、と少々心配だったのだが、結果は問題なし。内出血などの症状もなかった上に血球の数値は全て正常だった。たぶん、前の検査の時は風邪気味だったか、あるいはどこかに炎症をおこしたところがあったのだろう。ただ、尿酸値が結構高かったようで、痛風1歩手前の数値だとのことでしばらく薬を飲むことになった。それにしても「白血病」だと悲劇的だが、「痛風」だと何となく喜劇的なイメージだな。

今日はSANS-Uのビームタイム最終日。昨夜から学生2人が頑張ってくれていたので、終了後の手伝いとチェックだけした。

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2008/08/04

NVSトラブル

SANS-U実験4日目はほぼ順調だったのだが、夕方6時ごろ学生が「データが全然取れなくなった」と言う。見てみると確かにカウンターにはノイズしか来てなかったので、全体をチェックしてみたところNVS(中性子速度選別機)が停止していることが分かった。物性研のスタッフの人に見てもらって致命的なトラブルではないことを確認し、再起動して無事測定を続けることができたのだが、一時はもうこれで終わりか、と焦った。

因みにこのSANS-Uは、今サイクルの始めからカウンターの一部に変なノイズが乗る、と言うトラブルがあったのである。我々が実験していた最初はその症状が出ていたのだが、土曜日の夜に徐々に無くなってその後はすっかり直ってしまったのだ。機械が勝手に直る、と言うのも珍しい話である。

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2008/08/03

SANS-U実験3日目

今日はSANS-Uでのビームタイム3日目。前日からの続きを着々と進めた。ただ、夜はKS君、昼はNIさんが働いていたので、僕はほとんどそばにいただけ、と言う感じなのだが。原子炉での実験を学生だけでやってはいけない、と言うルールなので、こうやって実験に付き合っているだけでも重要なのである。

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2008/08/02

SANS-U実験2日目

今日はSANS-Uでの実験の2日目。温度やカメラ長を変化させながら、昨日の続きを着々と進めた。

ところで今回の実験は京大の学生のKS君、NIさんの2人と一緒にやっているのだが、東大の共同利用宿舎が一杯だったので学生2人は梅原屋旅館に予約していた。(僕はキャンセル待ちした結果共同利用宿舎。)「お年頃」の男子学生と女子学生である。当然別々の部屋を予約していたのだが、行ってみたら勝手に相部屋にされていたのだそうだ。理由は、近くの常陸海浜公園で"Rock in Japan Fes. 2008"が開催されているから。宿泊希望者が多くなったので、相部屋にすることで1部屋空けた、と言うわけだ。この2人、当然のことながら姓も違うわけで、普通に考えたら家族ではない。仮に「特別の関係」だったとしても、未婚だったら別々の部屋にするのが当然でしょう?なのに本人たちに断りもなしに相部屋にするだなんて、常識外れもいいところだ。このおかげでKS君は夜に寝に帰るわけにも行かず実験室で徹夜して、朝になってNIさんと入れ替わりに旅館に戻って寝る、と言うことになってしまった。

以前聞いた話なのだが、研究用原子炉やJ-PARCなどの施設ができるということで、東海村の商工業者は「きっとお客が増える」とおおいに期待していたのだそうだ。ところが案に相違してあまり変化がなかったので、村長に文句を言いに行った人がいたらしい。だがそれは、果たして村の行政が悪いのか、あるいはJAEAやそれに関係する人々が悪いのか。たぶん原因はそんなところにはない、と言うことを、今回のこの事例が示しているのではないだろうか。

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2008/08/01

SANS-U開始

今日からSANS-Uのビームタイム。午前中はつくば市内でいくつか用を済ませて昼前に東海に到着し、物性研のオフィスで放射線の手続きをする。そして昼食を済ませてからガイドホールに行ったら、前日から東海入りしていた学生2人がきっちりと準備して実験をスタートさせていた。

と言うことでSANS-Uは彼らに任せて、今日までiNSEで実験していたMH君とSPring-8の実験結果について議論する。そして大急ぎでヘンデル棟へ行ってJ-PARCの中性子利用セクション会議に出席。終わった後物性研やJ-PARCセンターなどでいくつかの手続きをして、夕方になってようやくSANS-Uに戻ってこれた。

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