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2008/05/29

ORNLのトレーニング

午前中はまずIUCrのアブストラクトのチェックをする。IUCrというのは「国際結晶学連合」のことで、今年8月にその総会が大阪で開催される。総会、と言っても学術的な国際会議ではあるのだが、普通の会議とは違うのはその規模で、今回は2500人ぐらい集まるらしい。私は組織委員の端くれ、と言う立場なので、自分に関係する分野のアブストラクトを見てチェックし、関係の深そうな演題が並ぶように番号を付ける、と言う仕事が回ってきたわけだ。全体の発表申し込みは多いのだが、私の担当する件数はそれほど多くは無かったので、朝の時間に手早く片付けることができた。

その後の時間は、来月実験に行くORNLの「事前トレーニング」をする。中性子散乱実験を行う原子炉などの施設は安全に関する管理が厳しく、どこでも事前にトレーニングを受けなければならないのだが、その内容ややり方は施設や国ごとに違っていて、簡単なところもあれば面倒なところもある。昨年行ったフランスのILLは簡単なほうで、行く前にWeb上でアクセスできるトレーニングを30分ほどやってテストの問題を解けばOK、と言う感じなのだが、アメリカのNISTの場合は現地に行って特別な部屋に設置されたコンピューターを使って半日~1日かけて受講し、さらに面倒なテストもクリアしなければならなくて大変だった。

今回行くORNLのトレーニングは、ちょうどILLとNISTの中間と言う感じ。事前にWeb上で受講できるのはILL並みなのだが、内容の豊富さとテストの難しさはNISTに匹敵するかもしれない。とにかく大量の英語の文章を読んだ後にテストを受けなければならず、しかも80点以上取って合格しなければ現地に行って対面で講習を受けなければならないことになる。と言うことでまじめにテキストを読んでテストを受けたら半日ほどかかってしまった。ただ、そのおかげで一発合格できたので一安心、である。

ORNLのトレーニングを受講した後、吉川研のNさんの実験に関係する論文を読んだ。これはリン脂質にペプチドを入れたらどうなるか、と言うことに関する論文なのだが、その中でリン脂質に糖脂質を加えたときのラメラ構造の変化を調べた結果が出てくる。これが今Nさんが取り組んでいる実験の結果に関係するかもしれない、と言うことで、まじめに読んでみた、と言うわけだ。

夕方は昨日と同じように、広大の上野さんのグループと一緒に食事に行った。

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