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2008/05/30

J-PARCの初めての中性子

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東海村で建設中の世界最大級の陽子加速器J-PARC。ここで大きなマイルストーンとなる、初めての中性子ビームの発生が今日の午後にあった。これで我々中性子散乱の研究者は、ようやく自分たちの装置の立ち上げに入ることができるようになった、と言うことになる。

J-PARCでは線形加速器から入射した陽子ビームを3GeVシンクロトロンで更に加速し、そこから水銀ターゲットにぶつけて中性子を発生させる。この「出来たて」の中性子はエネルギーが大きすぎるので、液体水素の減速材で冷やしてから散乱実験に使うことになる。ここまでの建設で線形加速器から3GeVシンクロトロンのところまではだいたい順調に進んできていて、今日初めて水銀ターゲットに陽子ビームを当てて中性子を発生させると言う段階になった。

当初、午後の遅い時間になるのではないか、と言われていた中性子の初発生イベントだが、今日の立ち上げは非常に順調だったらしく午前10時にはターゲットの1歩手前まで陽子が届き、そこから徐々に調整して行って2時過ぎにはいよいよ陽子をターゲットへ。発生した中性子を分光器で確認して、「2008年5月30日午後2時25分」がJ-PARCの中性子の誕生日となった。

私は特にJ-PARCでの仕事があったわけではなかったのだが、J-PARC建設に責任を持つKEKのスタッフの一人として、この歴史的なイベントに立ち会うことが出来たのはよかったと思う。

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