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2007/02/27

移動日

明日からのX線小角散乱実験のために、今日は移動日。一緒に実験するMH君、KS君、TY君と途中で合流していろいろな手続きをしつつ宿舎入りした。また、今年度予算で購入したX線小角散乱用のローターの納入の日でもあったのだが、そちらは行けなかったので工学部の竹中さん、助手の北畑さん、院生のMK君にお願いして立ちあってもらった。

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2007/02/26

入試監督

今日の午前中は、大学入試の前期日程の試験監督だった。200人入る大教室で、監督者は8人。2時間にわたる長丁場で監督している方も結構大変なのだが、受験生はもっと大変だろう。みんな頑張れ、と心の中で応援しながら見ていた。

午後は明日からの出張の準備をしつつ、論文の修正に関するディスカッションをメールで進める。また高圧学会誌に投稿した解説論文のレフリーコメントも来たので、それに対する回答も作成した。

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ところで、今日届いたPhoton Factory News 2007年2月号の「AsCA'06/CrSJに参加して」と言う記事を良く見たら、懇親会の写真に私が写っていた。ほぼ真ん中で太鼓を叩いているのが私です。

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2007/02/25

入試始まる

今日から大学入学試験の前期日程が始まる。うちの息子が受験生なので、朝途中まで一緒に行ってそのまま研究室に行き、午前中だけ論文の修正などの仕事をしてきた。

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2007/02/23

お金の使い道

出勤したら長尾さんから論文の修正原稿についてのメールが来ていたので、早速返事を書く。そうこうするうちに10時半になったので、研究室セミナーへ。今日は生物学教室の岡田清孝氏が「植物の形がどのようにしてできるのか」という話をした。

午後はまず、北畑さんと秘書さんとで集まって今年度の残りのお金をどのように使うか、ということについて相談した。うちの研究室の規模と年間予算からすれば残額はたいしたことはないのだが、JSTや何種類もの科研費、運営費(以前の校費)、間接経費などとお金の源が何種類もあり、それぞれで使える費目が違うので全部をゼロにするのはなかなか難しい。

続いてCOEの経理委員会を、事務の人3人と研究者3人とで行う。こちらは来年度予算の話で、最終年度ゆえどのように締めるか、を考えながら計画を立てなければならない。一応今年度までの実績があるためそれを元に数字を出せばよいのだが、なかなか計画したとおりになんて進まないのが「研究」というもの。にも関わらず交付申請書ではそれぞれの費目ごとにいくらずつ使うのか、月ごとの数字を書かなければならないのだ。COEの事務を担当しているHさん、Oさんが優秀なので我々の負担はさほどでもないのだが、それでも考えなければならないことは結構多くて、結局2時間半ぐらいみっちりと数字とにらめっこをすることになった。

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2007/02/22

HPの更新と不用品の廃棄と

今日の朝、たまたま自分のHPの"Works"の部分を見たら1年ぐらい更新されていなかったので、文章を付け加えたり業績リストを更新したり、自分の論文が載っている雑誌へのリンクを張ったりした。

午後は研究室のセミナーで、フランスから来ているGhaniさん(アニ、と呼ぶらしい)の話を聞いた。彼はde Gennesと一緒に仕事をしていた人で、DNAやタンパク質がリン脂質で作った膜に空けた小さな穴を通る時の振る舞いを見る、と言う実験をしていたらしい。実験をする上でどんな困難があったのかと言う話はあまりしなかったのだが、聞くからに難しそうな実験だ。

そのセミナーの終了後、来週PFで実験するメンバーが集まって打ち合わせをした。またその後、耐震改修に備えて研究室にあった不用品を廃棄する作業を行った。我々のグループは歴史も浅いため出すものは少なかったのだが、集積場所を見ていると他のグループから出てくるわ出てくるわ... こんなに古いものを良く使っていたものだ、と思うようなものが集まっていて驚いた。私も広島から移った時にはいろいろなものを捨てて身軽になれて「たまには引っ越しもいいものだ」と思ったものだが、この耐震改修は物理教室にとって良い機会、と言えるかも知れない。

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2007/02/21

夕方から突然

今日は午前から午後にかけて比較的時間があったので、投稿論文の直しに時間をかけることが出来た。夕方になってもうひと直し、と思ったところで会議があったことに気づいて慌てて出席。おかげで?一つ仕事が降ってきてしまった。その上、耐震改修の退避場所の件で一悶着あって、予定の帰宅時刻よりも少々遅れてしまって残念。

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2007/02/20

退避場所ほぼ決定

朝はまず来年の「ソフトマター国際会議」の準備から始まる。その後、入試の監督者説明会に出席した。

午後はMH君のESRFへの申請書をチェックしたり、JSPSへの論文の修正作業をしたりする。夕方は例によって?耐震改修関係の会議。今日の会議の結果、改修中に退避する場所についてだいたいのところが決まった。

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2007/02/19

桂とんぼ返り

午前中はメールの読み書きなどデスクワークをする。また研究室のスタッフで集まって、来年度と今年度のお金の使い方について打ち合わせをした。

午後は研究室のセミナー。医学部の平賀先生を招いて、パターン形成や細胞分裂に関わるいろいろな話について議論した。私はその途中で退出して、九大から来ている市川さんとともに桂キャンパスに行って来た。彼が学生時代に工学部の橋本研にレーザーを持って行って実験していたのだが、その光源とパーツを置きっぱなしにしていたのだ。研究室では特に使う用がなかったので放ったらかしにしていたのだが、邪魔だから何とかして欲しい、と言われたので回収しに行った次第。今日の京都市内はそれほど混雑していなかったので、往復するのに2時間かからなかった。

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2007/02/18

研究者への道(8)

D2までやった実験のほとんどが「外れ」だった私にとって、Fe-Pdの結晶作りは最後の望み、みたいなものだった。その上、D2の春に結婚して子供ができようとしていた私にとって3年でちゃんと学位を取って就職するのは至上命題みたいなものだったはずなのだが、しかし当時の私がそれほど切羽詰まっていたかと言うと、そうでもなかったような気がする。むしろ実験やプログラミングでいろいろやるべきことがあって忙しかったことが、とても楽しかったような思い出しかない。

ともかくそんな感じで半年ぐらい結晶作りに集中して、でき上がった試料を使って阪大でX線回折の実験を行ったのがD3の4月ぐらいだったと思う。目的はマルテンサイト変態転移点の直上での前駆現象の解明、と言うことだったのでそのへんで細かく温度変化を取っていたら、格子定数が微妙に変化していることに気がついたのだった。なんかおかしいな、と思って野田さんに相談したら、それはもしかして何か新しいものを見つけたのかもしれないと言うことで再実験。少なくとも2種類の組成で同じ現象が見られることを確認し、その後は論文を書いたり更に実験を進めたり、と怒濤の日々だった。1ヶ月ぐらいかけて最初の論文を書き、大阪、東京、東海を行ったり来たりしながらD論に向けてのデータ取りをし、最初の論文が8月ごろにpublishされ、その後もデータが無事取れて何とか3年で学位が取れそう、と言うことになったのだった。

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2007/02/17

国際会議の組織委員会

今日は午後から科研費特定領域「非平衡ソフトマター」の国際会議の組織委員会が行われた。参加者は領域代表の太田さんや班長の佐野さん、川勝さん、渡辺さんなど。今日は第1回と言うことで会議の性格や日程、会場、招待講演をお願いする候補者などについて議論した。また会議の終了後、太田さん、山本潤さん、川勝さんと一緒に「第2ラウンド」に行ったのだが、ちょうどその場で飲んでいた吉川研のメンバーと鉢合わせしてしまった。

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2007/02/16

セミナーと会議と口頭試問

朝、出勤の途中で工学部のRI施設に寄ってX線発生装置の設置場所の状況を確認してきた。この前業者や工学部の竹中さんと一緒にチェックしたばかりなのだが、その後業者から連絡があって電源関係が足りないかもしれない、とのこと。そこでもう一度見てきたのだが、やはり3相200Vの容量が足りない感じ。これは急きょ、電源の工事をしてもらわなければならないかも知れない。

研究室に行ってから、まずCOEの事務局へ行ってお金関係の打ち合わせ。10時半から研究室のセミナーで、ロシアから来たポスドク候補の人が話をした。私は11時からの耐震改修関係の会議があったので途中で抜けたのだが、どうやら彼は非常に緊張していたらしく途中で話が止まってしまったらしい。仮にポスドクとして来たとして、本当にやって行けるのだろうか?

午後は博士課程の編入試験。うちの研究室に来る予定のドイツからの留学生と中国からの留学生の口頭試問があった。また夕方はその結果の判定のための会議があった。更にその合間にもセミナーがあったりして、忙しい一日だった。

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2007/02/15

課題演習のガイダンス

午前中は論文の修正に関わる仕事。共著者からコメントがあったので、それに答える形で少々長いメールを書いて送った。

昼からはまずCOEの委員長会議。そろそろ今年度の決算をして来年度予算を作らなければならないので、経理委員長としてしっかり働かないと。1時半頃にそれが終って、すぐに課題演習のガイダンスのため6号館に行く。物一が担当するB系の説明は2時以降になるのかと思ってかなり余裕をもって行ったつもりだったのだが、私が着いた1時半過ぎには既にA系の課題演習の説明が終ろうとしていた。早めに行ったおかげで助かった。ガイダンス終了後教授会に行っていくつか投票したのだが、肝心の評議員選挙には間にあわなかった。

夕方は昨日やりかけだったレフリーの仕事を済ませる。私がチェックした論文の著者は有名な人なので読むのを楽しみにしていたのだが、案に相違して非常に分かりにくくて往生した。分からないところをピックアップしてまとめたら1ページぐらいになってしまったので、そのまま査読者コメントとして送った。

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2007/02/14

採点登録

今日は全学共通科目の採点結果を登録する日なので、「やわらかな物理学」と「熱力学」の結果をまとめてネット上にアップした。どちらも甘めの採点をしたつもりなのだが、それでも京大の基準からすれば厳しい方だったかも。

午後は研究室のセミナーで、北大電子研の上田先生と高木さんが粘菌の話をした。また空いた時間には明後日がレフリーの〆切の論文を読んだ。

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2007/02/13

論文の修正など

連休中に採点や他の人の論文の直しを済ませておいたおかげで久々にまとまった時間が取れたので、午前中はJPSJに投稿中の論文の直しを行った。まずレフリーコメントで指摘されていた論文を見るために動植物教室の図書室へ。続いてだいぶ前のデータをパソコンの中から掘り起こして、新しく図を作ったりした。

午後はこの金曜日にDCの編入試験を受ける2人の外国人留学生の発表練習に、北畑さんと一緒につきあった。M君はなかなか上手に発表していたが、C君はちょっと厳しいかな、と言う感じ。彼は英語もそれほど得意ではないので、こちらのアドバイスがちゃんと届いたかどうかいささか心配だ。

夕方は、「最終稿」として送ってきた長尾さんの論文原稿をチェック。時間的に全部を見る余裕は無かったので、帰る途中の電車の中で続きを読んだ。今から寝るまでに全部目を通すことが出来たら、返事も書いてしまおう。

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2007/02/12

休日のお仕事

いわゆる「建国記念日」と日曜日が重なったので、昨日と今日は連休だった。だが家に受験生がいるのでそうそう遊んでいるわけにもいかず、昨日はちょっとだけ研究室に出て「熱力学」の試験の成績が悪かった学生に追試の連絡のメールを送り、今日は家で長尾さんの論文を読んでレフリーコメントへの回答を修正。更にYS君の論文原稿を読んで気がついたところに手を入れた。

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2007/02/10

採点

今日は自宅で「熱力学」の試験の採点。基礎的な問題を出したからかも知れないが、結構出来がいい。「単位が危ないので配慮して下さい」と書いている人が4,5人いたのだが、多くは普通に採点してもちゃんと合格ラインに達していた。最近「理科離れ、物理離れ」で大学の基礎教育で高校レベルのことをしなければならないケースが多い、と聞いていたが、さすが京大生と言うことだろうか。

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2007/02/09

会議会議会議

午前中は耐震改修についての施設掛による説明会。正式の設計に向けて部屋の仕様をどうするか自分たちの希望を提出しなければならないのだが、その様式の書き方を説明する、と言うためのものだった。しかし我々の関心はそこだけにはとどまらず、改修全体に及んでいたため色々な質疑応答があり、全部終わるまで二時間近くかかった。

その後評議員選挙の投票と昼食を食べに行き、午後は第一運営と人事委員会。これらの会議の合間に、長尾君の論文原稿のコメントを送り山田君の論文の修正を作って送った。

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2007/02/08

研究科長選挙

午前中はリガクの営業の人と一緒に、工学部のRI施設に行って小角散乱用X線発生装置の設置場所の確認をしてきた。これまで宮地研からもらったローターRU-200Zを使って実験してきたのだが、老朽化が激しく今年のICORPの予算で新しい発生装置を買うことになった。だが納品の直前になって教室の耐震改修が入り、予定していた場所に据え付けたとしても半年後には移動しなければならない羽目になった。そこで急きょ工学部の竹中さんにお願いしてここに場所を借りることにして、今日は業者と竹中さんと一緒に下見をした、と言うわけだ。

午後は教授会。今日は来年度からの新しい研究科長の選挙があった。うちの教授が有力候補の1人として名前が挙がっていたので当選してしまったらどうしよう、と心配だったのだが、最多得票を集めたのは3代前の研究科長だった加藤さん。助かった。

夕方は昨日の続きで耐震改修の退避場所についての物一、物二の打ち合わせ。事前の根回しが功を奏したらしくもめることも無くすんなりとまとまった。おかげで研究室の歓送迎会に遅れることなく行くことができた。

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2007/02/07

NISTの申請

NISTでのビームタイムの申請は今日が締め切りなので、午前中はその修正を行う。長尾君から色々とチェックが入ったので見直したのだが、指摘されるまでも無く穴だらけだった。さすが、昨日色々な仕事の合間を見ながら大急ぎで仕上げただけの事はある。今日はある程度まとまった時間が取れたので、腰を落ち着けて直して夕方には提出を済ませた。またその後、「やわらかな物理学」のレポートの採点をした。

夕方は物一で集まって、耐震改修で退避する場所に関する議論を行った。今回耐震改修が入るのは、物理第一、物理第二の物理系2教室と生物物理、地質鉱物の4教室+中央事務。全体で17,200平方mが改修されるのに対して、退避場所として確保されている面積は(倉庫としてしか使えないものを含めて)9,000平方m余りしかない。従って各教室・研究室で不便を耐え忍ぶ必要があるのだが、しかしそこはそれぞれで言い分があってなかなかまとまらない、と言うわけだ。今日は物一で要求をまとめて他の教室との交渉に備えよう、と言う話し合いをしたのだが、結局のところ「このままでは面積が全然足りませんね」と言う結論になった。明日は物二と、来週は他の教室も含めた調整が行われる予定だが、前途多難としか言いようが無い。

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2007/02/06

修論発表会第2日目

午前中は修論発表会の第2日。2人目が研究室のHN君だったので最初は聞いていたのだが、途中で部屋に戻って急ぎの仕事をし、後半に再び戻って最後まで聞いた。午後は第一専攻で、主に修士の学位認定を行った。

その後部屋に戻って、NISTの課題申請の書類作りをする。申請書は昨日大まかに作っていたのだが、セーブしたはずのものを今日改めて見たところ、古いバージョンしか残っていない。ホームページ上にあるフォームを埋めてブラウザのsaveコマンドでセーブしておけば大丈夫だよ、と書いてあったのでそうしたのだが、もしかしてオフラインで(ネットに繋がっていない状態で)やったのではだめだったのかも。とは言え無くなってしまったものは仕方がないので、何を書いたか思い出しながらもう一度入力して、何とか今日中に長尾さんに送ることができた。

夕方は耐震改修の退避場所として新たに出てきた2号館の地下室を見に行く。そして6時から関係教室(物理学第一教室、物理学第二教室、生物物理学教室、地質鉱物学教室)の代表者が集まって退避場所の使い方について話し合った。ただ、どうも招集する側の意図と我々の受け止め方が違っていたようであまり身のある議論はできず。今後の決め方、手続きについて話し合っただけで終ってしまった。

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2007/02/05

修論発表会+α

今日は朝9時から修士論文発表会。うちの研究室のTA君が一番最初、KS君が3番目か4番目だったので、いつもよりも早めに出勤して最初から真面目に聞いた。また午後はまた、初っぱながもう1人のTA君で途中にYS君の発表があった上に後半は座長が当たっていたので、ほとんどずっと会場で聞いていた。

因みに上記の4人の発表はどれもまずまず、と言うところ。特に何人かは直前まで「ちゃんと修論がまとまるだろうか、発表できるだろうか」と心配していたので、何とか無事に終って良かった。

発表会は午後7時に終ったのだが、その後物一のスタッフ+αが集まって耐震改修の避難先についての議論を行った。どこの研究室もどうせ移るなら近くで設備が整っていて広いところが良いので、いざ希望を出し合うとお互いに希望がかち合ってなかなかまとまりそうにない。明日の夕方は他の教室との分捕り合戦をしなければならないのだが、果たしてまとまるかどうか。想像するだけでも大変そうだ。

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2007/02/04

研究者への道(7)

このところ土日も忙しかったので続きが書けなかったのだが、今日は暇だったので続編。D2の春に山田先生に付いて物性研に行ってからの話です。

液晶をテーマとして3年やったものの論文を書くには至らなかった私の事を何とかしようと思ったのか、山田先生は色々とテーマを与えてくれた。全部はちゃんと覚えていないのだが、ラーベス相の積層やヤーンテラー効果などがあったような記憶がある。その中で本格的にやることになったのが、Fe-Pd合金のマルテンサイト変態の実験。山田先生が誰かから単結晶を借りてアメリカのBNLで実験したところ、転移点直上で妙なサテライトピークが出たので本質的なものなのかどうか確かめてみよう、と言うテーマだった。

構造相転移の実験、特に中性子散乱をやるためには大きな単結晶が必要なので、まずは結晶作りからスタート。阪大基礎工の藤田研にいた同期の武藤俊介君のアドバイスをもらいながら、アーク炉で鉄とパラジウムを溶かすところから始めた。そしてそれからはひたすらアーク溶解し、ブリッジマン炉で結晶を育て、エッチングしてラウエを撮って結晶の出来具合をチェックする、と言う日々。良い単結晶を作れればそれだけで一つの仕事になる、と言うほどの世界なので、そう簡単にはできないわけだ。

ついでにその頃はプログラミングにもはまっていて、測定や解析のプログラムを色々と作っていた。特に気合いを入れていたのは、三軸回折計で測定したQ-ω空間のデータを色付きで表示するソフト。きっちりデータが取れれば、分散関係が一目瞭然で分かることになる予定だった。当時六本木にあった物性研で結晶を作るのは1Fの物質開発室、ラウエ写真を撮るのは2Fの共通X線室、そしてプログラミングその他の仕事は5Fの中性子回折部門の部屋だったので、これらを同時並行でやっていた当時は物性研の建物の中を上へ下へと走り回っていた。

因みに当時物性研の中性子回折部門が持っていた装置は、原研の2号炉の炉室内にある2台の3軸回折計だけだった。1つは吉沢さんと一緒に実験したHT-8。(通称「ハチ」。)もう一つはその隣にあったPANSI(通称はそのまま「パンジー」)と言う装置だった。後者は偏極解析ができる上にアナライザやカウンターが大理石の床の上をエアパッドで動く、と言う今に通じる技術を注ぎ込んだマシンだったのだが、惜しかったのは制御系が当時ですら古めかしかった、と言うこと。沖電子の古いコンピューターで動かしていて、立ち上げの時にはまず紙テープからプログラムを読み込む必要があった。

また測定などのコマンドはタイプライターのような器械から入力する必要があったのだが、これが難物。なんせ1文字タイプしたらそのままコンピューターに入力されてしまって、編集はおろかバックスペースも効かないのである。つまり1文字でも入力を間違えたらその時点でそのコマンドはボツで、最悪コンピューターが暴走して全部リセットしなければならない(つまり紙テープの読み込みからやる必要がある)と言う代物だった。それが分かっているから当然入力は慎重にするのだが、実験が夜中になって眠くなってくると当然間違いも増える。さあ測定をかけるぞ、と打ち込んだら間違っていて、また一からやり直しと言うことになったのも一度や二度ではなかった。

とは言え、一度測定を始めてしまえば後は楽なもの。なんせ古い原子炉なので中性子の強度が弱く、非弾性散乱の測定などすると時間がめちゃくちゃかかる。1回のランに1日以上かかる、などと言うこともざらで、3日間放ったらかし、と言うこともあった。夏の間などは暇なので、実験中に海水浴などに行ったりもしたものだった。

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2007/02/03

北野天満宮の追儺式

SETSUBUN at Kitano

今日は北野天満宮の追儺式を見てきました。茂山千五郎社中による狂言、上七軒歌舞会による日本舞踊の奉納があり、出演者全員による豆まきがあってなかなか楽しい催しでした。

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2007/02/02

節分前日

firestorm in preparation (準備中の火炉)

今日は3時頃から修士論文発表会のための練習を行った。M2が3人話したのだが、1ヶ月前から比べるとかなり進歩したような気がする。その他の時間は主にデスクワーク。山田君や長尾君の論文のチェックや、NISTの課題申請書類作り等をした。

夕方、研究室から吉田神社に行ってみた。吉田神社、と言えば節分祭発祥の地。特に追儺式は「平安朝の初期から毎年宮中にて執行されていたものを、古式に則って厳修に伝承・継承されていた」らしい。今日はその追儺式を見ようと思って行って見たのだが、狭いところに大勢の見物人がごった返していてほとんど見ることができなかった。

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2007/02/01

試験と研究会

午前中は吉田南キャンパスへ行って「熱力学」の定期試験を行う。120名あまりの登録者のうち、試験を受けたのは80名ほど。これだけ大勢の学生に対して試験を実施するのは京大に来てから初めてなので、最初は勝手が分からず若干混乱した。広島大学の時代にはよくこんな感じで他の人の試験の監督をやったりしていたものだが、自分の試験となると勝手が違うものだ。

残りの時間の北畑さんとTAのYH君に頼み、11時ぐらいに講義室を出て出町柳から熊取へ。原子炉実験所(KUR)で行われた中性子スピンエコー(NSE)のワークショップに途中から出席した。KURの川端さんのグループはJSTの先端計測の課題でパルス中性子用のNSEの開発をしているのだが、色々と大変な思いをしながらここ数年を頑張ってきてて、昨年末に無事中間評価をクリアした。今回の研究会は完成に向けての再スタートを切る、と言う位置づけのようなもので、ここまでの成果を受けて非常に活気のあるものだった。

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